ゲームブック ポケットモンスター

登録日:2012/09/15 Sat 18:54:32
更新日:2022/01/26 Wed 12:23:50
所要時間:約 6 分で読めます





アニメポケットモンスター』をゲームブックにした本。
発行は小学館。

ストーリーはアニメの無印1話から14話(クチバジム)までをなぞっており、サトシの視点でプレイする。


それぞれの話を簡単に説明すると

1話:ピカチュウ貰う
2話:初ロケット団
3話:トキワの森
4話:バタフリーに進化
5話:ニビジム
6話:お月見山
7話:ハナダジム
8話:サンド使いのアキラ
9話:ポケモンスクール
10話:フシギダネ加入
11話:ヒトカゲ加入
12話:ゼニガメ加入
13話:マサキの灯台
14話:クチバジム

また、本書では9話と10話の前で分岐が存在し、どちらを先に進めても構わないようになっている(どちらにしても両方体験する)。



●ルール

文のまとまりである段落……パラグラフ毎に選択肢がいくつか(一つしか存在しない場合も)提示されているので、
選んだ選択肢に書かれている数字のパラグラフを読む。そしてまたそのパラグラフに書かれている選択肢を選ぶの繰り返し。
これはゲームブックの基礎事項。

また、本の頭にある、フラグチェック等を記録する行動記録シートも使用。
これによって選択肢を選んだ結果どの展開を経験したか等を記録、選択肢によっては指定されたフラグがないと選択出来ない。

一部、アミダやクイズやパズルの結果で選択肢が決まるパラグラフも。


プレイヤーにはトレーナーポイントが最初に40与えられており、旅の途中でミスした時に減点される。
回復はたったの1回、しかも2目盛りしか回復不可能な上、最初の4択フラグの内の1個がないとそのパラグラフには決して辿り着けない。


本書のラスボスであるマチス戦に勝利した時の
  • トレーナーポイント
  • 捕獲ポケモン数
  • 旅で如何にポケモンのハートをゲットしたか
この3項目がエンディングにおけるオーキド博士の評価に影響する。

評価は5段階あり、
   TP/捕獲/ハート
Lv30…40/19匹/9個

Lv20…40/19匹/8~5個
   40/18~10/5以上
   39~25/15以上/5以上

Lv15…これ以外の6パターン。

Lv10…40/9以下/4以下
   39~25/14以下/4以下
   24以下/15以上/4以下
   24以下/14以下/5以上

Lv 5…24以下/14以下/4以下

以上のように分けられる。Lv30はオーキド博士の言う通りパーフェクトの選択肢を選ばない限り辿り着けず、なかなか難しい。


パーフェクトの捕獲数からも分かる通り、アニメで捕獲した7体以外にもズバットマダツボミといったいくつかポケモンを捕獲する。
が、アニメの6匹以外の13匹(クラブ含む)は出すポケモンを選ぶ時の選択肢に登場する事はあっても大筋には殆ど絡まず、
自動転送やパソコン通信でパーティーから外れるようになっている。


また、進める上で間違った選択肢を選んでしまった場合はバッドエンディングになる事もあり(天の声の情けによりトレーナーポイントの減点と引き替えに続行可能)、
中には初期のポケモンらしくえげつない展開も。


  • 2話部分
傷付いたピカチュウを抱きポケモンセンターに急ぐサトシに身分証明を要求するジュンサーを振り切ろうとする。

ジュンサーがサトシの足下に発砲し、「そこのボク、公務執行妨害で逮捕よ! ついてはマサラタウンに強制送還、GAME OVER!」


  • 10話部分
山中で傷付いたポケモンの世話をしている女性ミドリの所に泊まった夜更け、
偶然にもゲットしたかったフシギダネが単独でいる事を知り、ゲットしようとする……が失敗、寝付いていた他の面々も起きてきた。
ちなみにこのフシギダネは診療所の護衛をしている個体。

「なあに、こんな夜中に。まさか、こそこそとフシギダネをゲットしようとしたわけじゃ?」
「サトシ、見そこなったぞ。トレーナーになる資格なし!」
「ピカンチュ!(プンスカ!)」
「……悪いけど、この里から出てってちょうだい!」

オレは、仲間やピカチュウに見捨てられ、たった1人山の中に放り出されてGAME OVERに。


  • 11話部分
雨が降っているが、野外でトレーナーを待っているヒトカゲを見に行かずにそのまま寝た。

ヒトカゲの尻尾の火は消え、体は冷たくなっていた。
通りがかりとはいえ、みすみすポケモンの命を守れなかったオレたちは、頭をまるめ、ヒトカゲ供養の札所めぐりの旅に出るのであった……GAME OVER……


  • 12話部分
ゼニガメ軍団に監禁された一行。しかしピカチュウが重病なので、カスミ人質走れメロスの原理で街に薬を買いに行ったサトシ。
しかし道中でレアなポケモンのイーブイが登場、サトシは捕獲する事を決める。

イーブイは捕獲出来ずに逃げられ、街に着いた頃にはタイムオーバーであった。
ごめんピカチュウ、カスミ。オレはポケモントレーナーとして、いや人間としても失格かも……


  • 14話部分
クチバジムのポケモンセンターでマチスが強敵だという事を知り、ジムに行きたがらないピカチュウの意思を尊重し、ジムに行かない。

オレとピカチュウは、怖い敵にはしっぽを巻き、勝てそうな相手とだけ戦ってしあわせに暮らしましたとさ……


フシギダネの場合のみ、捕獲しようとしても事前にあるポケモンやカスミを思いやる選択肢を選んでいた場合はゲームオーバーを回避可能。
イーブイとクチバジムの所の選択肢は迷いがち。



ストーリー上の大事な所にはアニメから2コマ引用されており、アニメを未見でもおおよその雰囲気は分かるようになっている。

また、本の表紙や口絵の登場人物紹介には当時『ポケットモンスターSPECIAL』の作画を担当していた真斗の描き下ろしイラストが使われている。
登場人物はサトシ、カスミ、タケシシゲル、アキラ(8話ゲスト)、ミドリ(10話ゲスト)、マチスの7名が描かれている。
他にはカスミにじゃれつくキャタピー、タケシと相対するサトシのイラストの他、サトシ&ピカチュウが表紙含めて3点掲載されている。

サトシら原作組はレッドポケスペの登場人物と近いデザイン(サトシも髪型等の細部を除くとアニメのサトシよりポケスペのレッドに近い)。
シゲルはグリーンと違って笑みを浮かべている。


ちなみに、奥付に書かれている発行日はポケモンショックの4日後だったりする(もっとも、奥付けは大抵未来の日付が書かれるが)。



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最終更新:2022年01月26日 12:23