グリフォン(サガフロンティア2)

登録日:2012/03/27 (火) 11:42:35
更新日:2024/04/08 Mon 12:16:30
所要時間:約 5 分で読めます




グリフォンはサガフロンティア2に登場するモンスター。
本格的に最初に登場するシナリオは「対決!アレクセイ」だが、条件を満たせば「大砂漠のメガリス」でも登場する。


【概要】
石切場跡や岩荒野に出現する鳥シンボルのモンスター。
……なのだが、取り立てて特徴もない平凡なモンスターの項目が立つはずがない。

簡単に言えばこのグリフォン、

強い 強い 強い

のだ。

「どうせこのモンスターもその辺のモンスターと同じだろう」
と甘く見ると、
「うわぁぁぁぁあん強いぃぃぃぃ」
と全滅したり、敗走するというコマンドを選んで逃げたプレイヤーも多いのではないだろうか。


【出現場所】
上の項で述べた通り、石切場跡と岩荒野に出現する。

岩荒野では、泉の水を飲もうとするとランダムで出現。カエルが出てきたり、何も現れない場合もある。
そもそも道によっては泉の側を通らないことも。そういう人は石切場で初遭遇ということになる。

石切場跡の場合、アイテムは崖に設置されている為、このモンスターを誘導させて落とす必要がある。
操作ミスで、あるいは欲をかいた結果、接触して煮え湯を飲まされたプレイヤーも多いのでは。しかもうじゃうじゃいる。


【ステータス】
さて、強い強いと強調したグリフォンだが、ステータスは

HP 22972
LP 12
WP 146
JP 97
スキルレベル 技28/術26
(スキルレベル=熟練度のようなもの。高いほど技の威力が高くなる)
と、こんな感じになっている。これだけでは分かりづらいので、同じく石切場跡に現れるカエル型モンスター「ダートホッパー」のステータスを見てみると、

HP 409
LP 2
WP 38
JP 43
スキルレベル 技9/術10

こんな感じ。

サガシリーズに明るくない人のために説明すると、WPとJPは他のゲームで言うMP、LPは生命にかかわる当たり所の悪い被弾に耐えられる回数を表す*1
これらの要素は強さに直結するわけではないが、とにかく通常のザコモンスターと比べて高いことはわかるはず。
スキルレベルは熟練度のようなもので、高いほど技の威力が大きくなる。さらに、サガフロンティア2においては「WPは力と素早さ、JPは魔力」を示す値になっているため、その値がブッチギリで高いこいつは絶望的な強さを誇る。
この数値はラストダンジョンの中ボスである炎の将魔と互角。

そして赤で強調した通り、HPは通常のザコモンスターと比べ、約50倍である。

ここまでの過程で鍛えていたならともかく、普通にプレイしていればこの段階で敵に与えるダメージは、
頑張っても1人につき200程度。つまり、100回以上攻撃しなければいけないのだ……。

サガフロンティア2では、パーティメンバーの上限は4人。
グリフォンと戦う時点で5人の仲間がいるが戦闘中に入れ替えはできない。
使用する技は、

即死効果を持つ「グリフィススクラッチ」
魅了効果を持つ「ボディ・ダブル」
耐性がないとLPブレイク(LP減少)を確実に発生させる「ワイドショット」
LPブレイク&一撃必殺ダメージの「グライダースパイク」
強力な全体攻撃の「烈風」

の5つ。
グライダースパイクが来ると、最大HP以上のダメージを食らって1人が戦闘不能になり、
グリフィススクラッチも運が悪ければ1人即死。ボディ・ダブルによる魅了も怖い。

そして極めつけの烈風……こちらのHPが300〜400ぐらいしかない時に全体に300程度のダメージなので、
下手するとこれ一発で全滅。長期戦の末にこれだと俺の時間を返せ! と言いたくなること必至。
というかダメージが最大HPに依存するのでHPが高くても死ぬ。

しかも一撃必殺・石化無効、防御力も高く、防御の面でもぬかりがない。
ごく一部の状態異常は効くのだが、成功率が-120%というふざけた数値を誇るためまず効かない。


【まとめ】
とにかくこいつを一言で言い表すと、強くて厄介な敵ということになる。

ステータスの項目で述べた通り、こいつは強いのだが、エンカウントしてもいきなりの一方的な虐殺にはならず、最初はある程度戦えてしまう。
それが原因で頑張れば倒せるんじゃないかと思い込み、長期戦の挙句、烈風などでガメオベアしたという人も。
大抵のRPGと共通して敵のHPが見えない仕様で、逃走も任意に行えないので始末が悪い。

また、普通にマップをうろついていること、シンボルが鳥の形でマップ上で強弱の判別ができないこと、
岩荒野でのトラップ的な出現の仕方も、こいつが厄介な敵である一因だろう。
このあたりは、理不尽ゲーでおなじみのサガシリーズと言うべきか。
しかし場違いな強敵はサガシリーズに数あれど、全作通してもこいつほど周囲とかけ離れた敵はほぼいないだろう。

こいつの最もいやらしい点はゲーム中でも屈指の強さを誇るにも関わらず最序盤に出現する所にある。
ひねくれた進め方をしていない限り装備はショボく、LPブレイクは対策できず、強力な技も使うことができない。もちろんこいつの閃きレベルは序盤相応である。
1%で最強の盾である水鏡をドロップするのも嫌がらせじみている。ヴァンアーブルの初期装備では満足できず、2つ以上欲しいプレイヤーはこいつからドロップを粘るしかないのである。
石切場には「対決!アレクセイ」以外に、終盤シナリオの「エーデルリッター」でも行くことができる……のだが、パーティーが3人だけな上、うち2人が役立ずとこれまたいやらしい仕様になっている。

総じて、ラストダンジョンの幹部ボスと互角、あるいはそれ以上の総合力量を誇る。
当然、ボス敵を含めても上から数えた方が早い強さだが、しかしこいつはシナリオ中に戦わなければならない場面は1つも存在しない。そして、出現するタイミングもすべて「罠」として仕掛けられたものばかり。デストラップとして存在する生体兵器みたいなものであり、初見はともかく基本的に欲張らなければ全く危なくないモンスターである。

もしこれからサガフロ2をプレイする予定の人がいたら、こいつの存在には気を付けて頂きたい。


【余談】
アルティマニアの巻末小説にも登場している(ゲーム本編の「将軍の思い出」に当たる章「1228年 夜猟者」)。
岩荒野の泉で、水を飲もうとしたネーベルスタンに襲いかかった。
ゲーム本編での強さに違わず、「仮に万全の状態で、同等の技量を持つ仲間があと数人いたとしても勝てないだろう」
と、ネーベルスタンに悟らせ、死を覚悟させるほどの凶獣として描かれている。
何一つ誇張が無いから始末が悪い。

岩荒野において普通に強敵のレベルでは、暗殺者ヨハンや将軍の思い出に登場するホーンバファローなどがいる。
こちらは焼殺を使用したり、ある程度育った4人がかりで行けばなんなく倒せるだろう。

またこいつはその強さに見合って、水鏡や風切り羽根の帽子などかなり貴重な物を落とす。
という事を知っているプレイヤーに、実は初登場の岩荒野では水鏡を落とさないという極悪トラップが仕掛けられているのもまた語り草。
水晶のつばさも貴重な物に当たるが、その二つより入手しやすいためゴミのように捨てられている…

ブラウザゲーム『インペリアル・サガ』において期間限定イベント「狩猟峡谷!魔獣グリフォンの罠!」のボスとして登場。
やはりボスであったか。
『インペリアル・サガ エクリプス』では大量の敵を倒すイベント「神々の試練」で登場。
当たり前のようにボス枠として登録されているが誰も不思議に思わないだろう。


追記・修正はオアシスの水を無事に飲み終えてからお願いします。

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最終更新:2024年04月08日 12:16

*1 多くのサガシリーズでは戦闘不能になっていい回数として機能している。