クロスボーン・ガンダムX3

登録日:2011/08/19(金) 21:25:29
更新日:2023/10/05 Thu 20:27:58
所要時間:約 4 分で読めます






ならば、海賊らしく…
頂いていく!!!


概要


形式番号:XM-X3(F-97-3)
所属:新生クロスボーン・バンガード
建造:サナリィ
生産形態:試作機
頭頂高:15.9m
全装重量:24.8t
装甲材質:ガンダリウム合金ハイセラミック複合材

ジェネレーター出力:5,280Kw
アポジモーター数:34
スラスター推進力:25t×4(最大30t×4)

パイロット:トビア・アロナクス

●武装
  • バルカン砲×2
  • ビームサーベル×2
  • ヒートダガー×2
  • シザーアンカー×2
  • ムラマサブラスター
  • Iフィールドジェネレーター×2
  • 胸部ガトリング砲×2


X1X2のデータを元に建造された、クロスボーン・ガンダムの新モデル。
性能そのものは同系機と大差ないが、新型ということで実験的な武装が幾つか搭載されている。
それまでのクロスボーン・ガンダムとは異なる、爽やかな青色のカラーリングが目を引く。

額のドクロは「3」を模した蛇に、胸部にはクロスボーン・バンガードの紋章に変わって巨大なドクロが付けられている。
他の2機とは違う独特な仕様から、本来ならキンケドゥなどの熟練パイロットが乗るのを想定してサナリィから提供されたのだが、
実際に運用したのはよりにもよって海賊軍の中で一番の新米パイロットであるトビアであった。

後に、本来のクロスボーン・ガンダム3号機ではなかったことが判明する。
しかし、本来の3号機はマザー・バンガードへの輸送中に難破してしまい届けられなかったため、結果的に本機が3号機として定められた模様。

ちなみに、胸に髑髏マークを付けるというアイディアは、連載当時に行われた読者公募コンテストでの入賞作から取られている。
この髑髏マークは後々まで続くクロスボーン・ガンダムのシンボルとして定着した。


武装

  • バルカン砲×2
  • ビームサーベル×2
  • ヒートダガー×2
  • シザーアンカー×2
X1らと同じ、クロスボーン・ガンダムの共通武装。詳細はそちらを参照されよ。

  • ムラマサブラスター
ザンバスターのコンセプトを受け継ぎ、先端には大型ビーム砲『ブラスターガン』の機能と、
外縁の15基ものビーム発振機による『巨大ビームソード』の機能を併せ持つ巨大剣
また先端からもビームソードを出すことも可能。

X3を強奪した時に近くにあった物を適当に引っ掴んで来たとトビアが証言しているので、
X3用に用意されていた装備ではなかった可能性もあるが、少なくともクロスボーンガンダム用に用意していたとは思われる。
当初はセーフティがかけられており、ビーム砲もビームソードも使えず力任せに殴り付けていたが、
ドゥガチが奪った際にセーフティが解除され、それ以降はトビアも解除方法を理解したのかビームを発振させた状態で使っている。

予備があったのか作り直したかは不明だが、後のX1フルクロスもこれを装備している。

  • Iフィールドジェネレーター
両腕に内蔵された対ビーム装備。別名「Iフィールド・ハンド」
貫通の可能性があるビームシールドとは違い、ビームを屈曲させるためどんな大出力ビームでもある程度は軽減可能で、従来機よりも高いビーム耐性を持つ。
更に掌から直接フィールドバリアを放出しているため、ビームサーベルをも無力化出来る。

かつては大型兵器にしか装備できなかったIフィールドだが、サナリィの技術力で小型モビルスーツの腕部に収まるサイズまでの小型化に成功した。
しかし、MSが運用するにはまだ制約が厳しい。105秒しかフィールドを展開できず、それを過ぎると冷却のために120秒間使用不能となる。
片腕ずつ交互に使用すれば210秒間はビーム攻撃に対して完全に無敵だが、使用可能時間と冷却時間に差があるため、冷却終了までの15秒間は完全に無防備。
あまりに割り切ったこの仕様にトビアも文句を言っていた。

実験機だからって無責任なものを!!

後に判明したところによれば、サナリィのIフィールド技術はX3の前に作られたフルクロスユニットの時点で完成しており、
そちらからX3へと転用されたとされている。*1

  • 胸部ガトリング砲
胸のドクロの目に内蔵されたガトリング砲。
従来のクロスボーン・ガンダムと同じく頭部バルカンも装備されている。


ブランドマーカーとザンバスターが廃止されオプション装備と化したが、使用自体は可能である。



劇中の活躍

エオス・ニュクス号が運んできた補給物資として宇宙海賊に届けられるが、木星帝国の襲撃を受けてトビアが乗り込み無理やり出撃。
相手がベルナデットが乗せられたMA「エレゴレラ」だったことや、機体の特殊性からすぐさまピンチに、更にはムラマサブラスターを奪われる始末…

しかし、ビームを展開したムラマサブラスターをIフィールドで受け止めてそのまま押し返し、ベルナデットを奪い返してエレゴレラを撃破した。
(トビアにとって)母艦であったマザー・バンガードの自爆によってベルナデット、ベラと共に地球へ降下し、森林の中に隠される。

地球上では急襲してきた「死の旋風隊」のアビジョとトトゥガの二機を撃破するも残るクァバーゼに苦戦。
だが奇跡の生還を果たしたキンケドゥのX1改により窮地を脱出し、その後X1と共にビームシールドを使って大気圏を突き抜ける。

宇宙での木星帝国総攻撃ではカラスが搭乗するMAノーティラスを撃破し、
バイオ脳ではないドゥガチ本人が乗る超巨大MAディビニダドを追い再び地球に突入。
核ミサイルの弾頭だけを切り落とすという離れ業を見せ、最後は発射直前の超巨大メガ粒子砲に突撃。
最大出力のIフィールドを使い、機体と引き換えにディビニダドを半壊させ、トビアはコアファイターで無事脱出に成功した。
とどめはキンケドゥのX1が持って行ってしまったが、間違いなくこの戦いのMVPである。

トビアとは割と短い付き合いではあったが、後のX1パッチワークにX3のパーツが使われている事を知り「オレのX3……」と回想しているため、思い入れはあるようだ。


関連機

クロスボーンガンダムX1 パッチワーク
コルニグスとの戦闘で中破したX1スカルハートをX3の予備パーツを使い修復した機体。
腕部のIフィールド・ハンドや胸部のガトリングをX3から受け継いでいる。
「パッチワーク(つぎはぎ)」と言う名前はX1とX3のパーツが混ざり合っていて、X1の紺とX3の水色が混ぜこぜな見た目から。
ちなみに色がバラバラなのは塗りなおす暇がなかったため。

クロスボーンガンダムX1 フルクロス
破損したパッチワークをフリントのパーツも使って修復し、更に対ビーム用防御ユニットを装備したX1最終形態。
この改修の際残存する予備パーツを全て使い切ってしまった為「最後のクロスボーンガンダム」と呼ばれる。

詳細は『クロスボーン・ガンダムX1』の項目参照。


ガンプラなど立体化

一般販売商品は無いが、X1が出れば同じ規格で出してもらいやすい。
プレミアムバンダイ限定で、MGとHGUCが発売。
どちらも余剰パーツとしてザンバスター等劇中未使用の武装が揃っているため、プレイバリューはそこそこ高め。
増してムラマサ・ブラスターのビームエフェクトパーツは兄弟機と比べて目を見張る程の派手さがある。
更にX1とミキシングすれば、パッチワークやX1改・改などが再現できる。

2022年1月現在、X1が発売してX3が出ていない商品はRG。X2までは発売しているため不可能ではないと思われるが、音沙汰が無い。

2021年3月25日にプレミアムバンダイにて「METAL BUILD クロスボーン・ガンダムX3」の商品化が発表された。各種武装に加え、エレゴレラを模した台座が付属するなど大ボリュームな内容となっており、翌日26日より受注を開始した。


ゲームでの性能

機動戦士ガンダム Extreme vs. FULL BOOST
勢力戦でガーベラ・テトラに勝利し2013年7月に解禁。コストは2500。
原作で見せた丸太投げやクァバーゼをジャイアントスイングで投げ飛ばす、ガトリング接射などの原作を再現した攻撃がある。またIフィールド・ハンドは特殊移動中の前面ビーム射撃無効効果として登場し、ムラマサ・ブラスターのセーフティ解除も格闘CSで一定時間発動できる。
クロスボーンらしく格闘でダメージを取っていく機体なのだが、通常時は特に決め手に欠け近寄れる機会すらない事が多い。クァバーゼ投擲やBD格闘は硬直が長くカット耐性が低いうえ、奇抜な攻撃方法が多い分扱うのは玄人並の技量が必要。

機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ON
MAXI BOOSTを経て4作目となる本バージョンでは、特殊射撃がX1改呼出となりクァバーゼは射撃特殊射撃派生に移行し、カット耐性皆無だったBD格闘は切り抜けに代わった。
その他若干の上方修正を受けて格闘機らしい性能を取りこそしたが、中途半端な性能は抜け出せず相変わらず玄人向け。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2
コストは2500のまま、大胆なコマンド変更が入った。
射撃CSは核弾頭発射後はX1改呼出となり、特殊格闘は旧後格闘の飛び上がり攻撃になった。
その後格闘はシザーアンカーに変更し、そこから特格派生として突き刺しからの攻撃が移行。
特殊射撃のIフィールド・ハンドは更に特殊射撃派生が追加。ムラマサ・ブラスターの先端部分を解放し急速な突進攻撃を繰り出す優れもので、稼働初期は特に猛威を奮っていた。
クァバーゼは遂にコマンドから消失してしまった。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOST
前作クロブをパッとしないまま終えたのだが、最初の大型アップデートで強化対象に選出された。
強化後も相変わらず時限強化のリロードが長いという欠点を抱えたままだが、まさかの大木投げ強化という斜め上の強化を貰い、しかもそれが強い。
エクバシリーズ的に言えばシャゲのナギナタ投げや赤枠のガーベラ投げのような縦に落ちるタイプの武装へと変わり、甘い着地を逃さない。
縦方向以外の誘導も強化されており、まさかの大木ガンダムと化した。
その他格闘性能を中心に強化も入っており、おまけに素の機動力という一番嬉しいタイプの強化も貰っているため、アプデで一番得した機体とも言われるほど。


SDガンダムGジェネレーションシリーズ
X1やX2と比べて防御面では区別されやすい。
ABCマントは使い切りもしくはEN消費によるBEAM系武装全般に対しての防御策として機能するが、IフィールドはEN消費こそ無いがBEAM射撃のみ防御で格闘補正は無い。ましてアフターケアとしてビームシールドを持つX1やX2と違い、それを持たないX3は格闘や実弾は回避以外の手立てが無いのではっきり言えば下位互換。
ただ攻撃面でいえばX1と比べて格闘性能が高いため、防御系アビリティやオプションパーツでサポートすれば悪くない性能だろう。
開発にはフリントやX1フルクロスがいる。拘りや愛着が無ければフルクロスにするのが無難。

スーパーロボット大戦シリーズ
X1が2機に増えたり『スカルハート』の時系列なのにザビーネとX2改が健在だったりしているのに対し、X3は健在だったり新造されたりすることなく、『第2次α』と『X-Ω』にしか登場していない。
性能的にもウリであるはずの火力の最大値でX1に負けてしまっていることも。不憫。



追記・修正の瞬間を待っていたんだーっ!

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最終更新:2023年10月05日 20:27

*1 ただし、オリジナルのフルクロスユニットはX-0と共に20年間宇宙を漂流していたため、実戦投入はこちらの方がはるかに速い。