キメラテック・フォートレス・ドラゴン(遊戯王OCG)

登録日:2011/08/29 (月) 18:51:38
更新日:2024/01/20 Sat 00:30:04
所要時間:約 4 分で読めます




とあるデュエル風景

下っ端「ハハハ!オレの場にはワイゼル∞・ワイゼルガード・ワイゼルアタック・ワイゼルキャリア・ワイゼルトップの五体!!ライフは無傷の4000に対し、貴様はモンスター無し、手札無し魔法・罠無し!貴様が次のターンに何をドローしようが鉄壁の機皇帝を破ることはできない!!」

カイザー「いやだ…」
下っ端「いやだ?何を言って…」

カイザー「いやだ…オレは…負けたくないィ!!」







下っ端「あ…ありのままに今起こったことを話すぜ!オレは数々の耐性を持つ無敵の機皇帝(アニメ版)で勝利を確信していた!だが気づいたらオレはたったの1ターンで敗北し腹が千切れていた!全体破壊やバウンスなんてチャチなもんじゃねえ…もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気がするぜ…」

概要

キメラテック・フォートレス・ドラゴンとは、遊戯王OCGのモンスターの一つである。

キメラテック・フォートレス・ドラゴン
融合・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻 0/守 0
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
自分・相手フィールドの上記カードを墓地へ送った場合のみ、エクストラデッキから特殊召喚できる(「融合」は必要としない)。
このカードは融合素材にできない。
(1):このカードの元々の攻撃力は、このカードの融合素材としたモンスターの数×1000になる。

ベアリングが連結したような胴体を持つサイバー流の融合モンスター。
メインの頭部と尻尾に加えて、カードイラストでは胴体から追加の頭部が2つ生えている。
本体の見た目はドラゴンというよりはむしろヘビに近い。メインの頭部もカメレオンみたいで意外とかわいい…かも?

融合モンスターだが、融合召喚ではなく普通の特殊召喚として扱われる。
逆に融合素材が揃っていても、融合や未来融合による融合召喚はできない。
キメラテック・オーバー・ドラゴンと同じく融合素材はサイバー・ドラゴンと機械族モンスター。

このモンスターの特徴は、全フィールドの機械族をまとめて融合素材にしてしまう事。

これがどういう事か…
つまり、サイドラが機械族限定の全体除去+大型モンスター降臨という凄まじいアドバンテージを産むモンスターとなる訳である。
『墓地に送る』なので、クロック・ワーク・ナイトやDNA改造手術で場のモンスターを機械族にすればヴェノミナーガズシンなど強固な耐性を持つモンスターすらモグモグしてしまう悪食さん。
その問答無用さ加減はラヴァゴ並であり、こちらは基本サイドラや種族変更コンボに依存する反面、モンスターの数を問わない点や召喚先が相手ではなく自分の場という点では勝る。

素材は相手フィールドだけのモンスターでも構わないため、サイドラと機械族を並べてターンエンドしたら全部こいつに喰われた、なんて状況が発生しうる。
自身は融合素材にできないので、超融合や別のキメラテック・フォートレス・ドラゴンに吸い込まれるということはない。

カラクリマシンナーズ機皇帝など強力な機械族モンスターが数多く存在し、それらのデッキへの最高クラスのメタカードとして君臨している。

コストで「墓地に送って」特殊召喚するため、マクロコスモスを貼られると召喚できないし、墓地に送れないペンデュラムモンスターは吸収できない。
クリフォートには刺さっているようで実はほとんど通用しない。キラーは吸えるが。

複数の機械族をモグモグしたこのモンスターはかなり高い攻撃力を誇るが、スキルドレインに弱く、月の書で裏にされたり銀河眼の光子竜などで除外されてしまうと攻守共に0になるので注意すること。

メタとしての欠点は、上限が15枚となったエクストラデッキを圧迫すること。
相手が機械族を使わないデッキだと完全に腐ってしまうため、よほどのことがなければほかのモンスターが優先される。
単にエクストラデッキを使わないデッキならとりあえず入れておいても損はない。


Vジャンプ付録故に絶版となっているが、GOLD SERIES2011で再録し、全国の機械族使いの決闘者を絶望させ、半必須故に持っていない決闘者は満足した


…と思ったらまさかのノーマルレア

…なのだが同じノーレアのトリシューラのインパクトが強すぎていらない子扱いされてしまう可哀想な子でもある。(再録前のオークションでキメフォは1000円程に対しトリシュは5000~8000円程)
トリシュ……

さらに2012年8月末に歴代GOLD SERIESをまとめたGOLD BOXが発売。
これにより値段はほぼワンコインとなった。

しかしその除去能力と強さは変わらず、2012年9月以降再び環境に台頭してきたガジェットへの対策として採用されることが多い。

月日が流れ、強力な無効化効果を持つサイバー・ドラゴン・インフィニティの登場。
インフィニティの無効化効果をすり抜けて安全に除去ができるこのカードにも注目は集まった。

いつの世もサイバー流の天敵はサイバー流。

アニメ

ユベルに操られたヨハンとの闘いにてヘルカイザー亮が使用。
攻撃名は『エボリューション・リザルト・アーティレリー』。
アニメ版の効果は以下の通り
融合・効果モンスター
星8/闇属性/機械族/攻 0/守 0
「サイバー・ドラゴン」+機械族モンスター1体以上
このモンスターは融合召喚でしか特殊召喚できない。
このカードの融合召喚に成功した時、このカード以外の自分フィールド上のカードを全て墓地へ送る。
このカードが攻撃する時、ダメージ計算を行わない。
このカードは融合素材にしたモンスターの数だけ相手モンスターを攻撃する事ができる。
このカードが攻撃した時、相手プレイヤーに400ポイントのダメージを与える。
OCG版とは全く異なり、融合素材モンスターの数だけ攻撃可能で、攻撃力は0だが戦闘ダメージを受けず、戦闘を行うたびに相手に400ポイントのダメージを与える…と言うバーン系の効果となっている。
キメラテック・オーバー・ドラゴン同様連続攻撃の際の掛け声が強烈に印象的となっており、こちらは「ダイゴダァ!!」とも言われる。*1

ちなみに余談だが、このヘルヨハンVSカイザーの決闘のラストシーンはハンカチ必須の展開。
特に最後のサイバー・エンド・ドラゴン召喚のシーンは……。


追記、修正は、OCG版のこのカードで「ダイゴダァ!!」を成し遂げたデュエリストにお願いします。

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最終更新:2024年01月20日 00:30

*1 OCGで「ダイゴダァ!!」を再現させる場合、魔法使い族を宣言した「DNA改造手術」と「拡散する波動」を用いる必要があり、なおかつ相手フィールド上にモンスターが5・6体存在しなければならない。