ヘラクレスオオヨロヒグモ

登録日:2011/01/01 Sat 14:29:41
更新日:2024/02/16 Fri 10:47:09
所要時間:約 4 分で読めます





和名:ヤタシオオヨロヒグモ

ショイグモ科



ピクミン2に登場する大型原生生物。

のぞみの大地の地下洞窟「夢の穴」の最下層に潜む巨大なショイグモであり、ピクミン2の実質的ラスボス
お宝の山に囲まれているルーイを助けようとすると姿を表す。

兵器のようなお宝を4つ身につけており、これら全てを攻撃し取り外さないと一切ダメージを与えることができない。

ラスボスだけあって非常に強く、ピクミン2ではダマグモキャノンアメボウズと並ぶみんなのトラウマ

石化時の防御力補正が凄まじいため、ほとんどのボスで有効だったゲキニガスプレーによるゴリ押しは通用しない。防御的な使い方も、攻撃の直前に使えば範囲外に出る時間は稼げるが、攻撃が始まってから石化しても攻撃は一切中断されないため、むしろ危険になる。

常に高い位置にオタカラがあるため、黄ピクミン以外は普段は手も足も出ない。くぼみの外付近までおびき寄せてくぼみの上から投げるか、たまに行う威嚇中には姿勢が下がるためその時投げるしかない。即死のマイナスイオン・コンバータを無効化でき、いつでも全ての部位を攻撃できる黄ピクミンのみで挑むのがもっとも楽だろう。


  • フレア・キャノン
灼熱の火炎を放射するバーナー。
その火力はフレア・ガードでも抑え切れるものではなく*1オリマー達がひるんでいる間にピクミンを火葬する。
耐久力が落ちると更に火力アップ。
攻撃範囲は他の攻撃よりも狭いが、一度炎に当たると起き攻めによりハメられやすく、まともに食らうとピクミンを救出できずに大量死を招きかねない。

  • モンスター・ポンプ
水球を連射し雨のように降らせる蛇口。
攻撃範囲がフロア全体に及ぶため、ほとんどのボス戦で安全地帯となる間欠泉付近でさえしっかり射程範囲。
待機させていたピクミンがいつの間にか全滅していたなんてこともあるので、出来れば優先して剥がしたい。
黄ピクミンのみで戦っているなら最優先。
耐久力が落ちると連射力アップ。攻撃中のハープの音色が印象的。

  • マイナスイオン・コンバータ
無数の電極をばらまき、電極間に電流を流す電球。アンチ・エレキがあってもダメージを防ぐのがやっと。
電気なので、当然だが黄ピクミン以外は食らうと即死する。
そのため早いうちに剥がさないと危険だが、他の武器と違って通電するまでは無防備になるため、黄ピクミンのみで挑むことで敢えてこの武器を最後に残すテクニックも存在する。
耐久力が落ちると電極をばらまいた瞬間に電流を流すようになる。

  • ケミカル・ウエポン
大量の毒ガスを撒き散らすガスボンベ。すり鉢状の地形一面が攻撃範囲。
毒ガスなのに触れるとオリマー達がひるむので、高所に逃げないとピクミンが続々と毒殺される。耐久力が落ちると毒の量が増す。
うっかりヘラクレス本体の真下で毒ガスを喰らうと、ハメられて立てなくなるので要注意。


体色の変化から使用する武器を予想可能。例として、赤くなれば火炎放射、紫になれば毒ガス攻撃を放ってくる。

価値は4つとも1000ポコ。重さは30。
どうにかこうにか兵k…お宝をひっ外すことはできたものの、ピクミンの数が30を切っていたせいで回収ができなかった、という苦い経験をした人もいるだろう。
ちなみに上記の4つの武器にはそれぞれ専用のBGMがあり、どれも印象的。更に1つずつ剥がすたびに非攻撃時のBGMが変化する。


  • BGMの変化集

オタカラ4つ
ヘラクレスオオヨロヒグモが全てのオタカラを装備した状態で流れるBGM。ゲーム内で最も不協和音が多く、複雑なハーモニーと混乱させるようなリズム感が特徴でボスの強大さや恐怖を演出している。

オタカラ3つ
ヘラクレスオオヨロヒグモのオタカラを一つ剝がすと流れ出す。同じテーマが演奏される一方で、木琴などの新たな楽器のミックスが加わり、前作のラスボスを彷彿とさせる安定したパーカッション、そして曲全体を通して安定した演奏をしており、構成を安定させ、一定のハーモニーを聴き取ることができる。オルガンと木琴の高い質感が、まるでプレイヤーを鼓舞しているかのように感じる。

オタカラ2つ
ヘラクレスオオヨロヒグモのオタカラを二つ剝がすと流れ出す。テーマが変わり、弦楽器と金管楽器にメロディが均等に配置される。以前の構成はピアノ、ハープ、バスドラムに取って代わられ、相変わらず安定した演奏でプレイヤーを鼓舞している。小さなピアノの質感が、ヘラクレスオオヨロヒグモに衝撃的な印象を思い起こさせる。

オタカラ1つ
ヘラクレスオオヨロヒグモのオタカラを3つ剥がすと流れ出す。ヘラクレスオオヨロヒグモの真の姿が見えてきたところで、音楽はその異様な姿にアクセントをつけ、奇妙なシンセサイザーのベースとタムドラムが、既成のテクスチャーにちょっとだけ馴染んでいる。しかし、パーカッションとベースは相変わらず安定した演奏を続けている。

オタカラ無し
ヘラクレスオオヨロヒグモの全てのオタカラを剥がすと流れ出す。脅威が取り除かれたことで、音楽はオリジナルのテーマから、よりリズミカルで構造的に首尾一貫した展開を見せるようになった。シンセサイザーのベースが安定したリズムと緊張感を与え、ヘラクレスがピクミンを振り落とそうとする場面では、ボスを倒す緊張感を高める独特のキューが聞こえる。

攻撃準備
ヘラクレスオオヨロヒグモがオタカラにより攻撃する直前に流れるイントロ。
安定したリズムを奏でる低音のハーモニーと、不協和音のヴァイオリンの上昇によって、極度の緊張を高める。和声はフレア・キャノンのテーマの始まりの和音によって最も完全に「解決」されるため、音色的には、このイントロはフレア・キャノンの攻撃へと最もよくつながる。
普通は1回しか流れずそのまま各攻撃BGMに移行するが、ゲキニガスプレーを使用すると石化が解除されるまでこれがループする。各種攻撃BGMも同じ。

モンスター・ポンプ
ヘラクレスオオヨロヒグモがモンスター・ポンプを使用する際に聴こえる。ピアノと金管楽器が音域を飛び回り、ボスの攻撃の緊張感を煽り、長7和音のアルペジオ・ハープが水の流れを奏でる。この攻撃の最後の5度を基調とした和声は、ボスのメインテーマにうまくつながる。

マイナスイオン・コンバータ
ヘラクレスオオヨロヒグモがマイナスイオン・コンバータを使用する際に流れる。
このオタカラから発射される物体の意外性を、増強されたハーモニーによる華麗なジェスチャーが強調し、シンバルのクラッシュとティンパニの爆音が、その電気伝導性の驚きを増幅させる。このテーマはマイナスイオン・コンバータを使用する際すべて同じため、本オタカラがかなりのダメージを受けた場合即電流が流れるのを考慮すると、攻撃とのシンクロは武器がピクミンからほとんどダメージを受けていないときに最適である。

ケミカル・ウェポン
ヘラクレスオオヨロヒグモがケミカル・ウェポンを使用する際に流れる。
弦楽器のワルツのような上行ジェスチャーが攻撃テーマ特有の空気感を与え、まるでガスのように浮き上がっているかのようだが、シンセサイザーのベースと旋律楽器がこのテーマにゆがんだ響きを与え、ガスの毒性を強調している。

フレア・キャノン
ヘラクレスオオヨロヒグモがフレア・キャノンを使用する際に流れる。
おそらくヘラクレスオオヨロヒグモのテーマの中で最大の緊張を解き放つこの大迫力なサウンドは、幅広い音域をカバーする2つの非常に不協和なハーモニーが特徴だが、2つ目のハーモニーは1つ目のハーモニーよりも複雑ではない。攻撃ムードを悪化させるのは、ストリングスの2つのサイコ風の破裂音と、噴出する炎の均質な分布と荒廃を奏でるバスドラムの激しいリズムである。

撃破
ヘラクレスオオヨロヒグモを撃破すると最後に流れる。
この突然の質感の低下は、確立されたボスのテーマと雰囲気を突然停止させる。ヘラクレスオオヨロヒグモにもうオタカラがないときの緊迫した、しかしテレロジカルなテーマは、このキューでは完全には終わっていない。むしろそれは、Cのオーグメント7の和音をアルペジオしたヴァイオリン・ラインで持続し、Bのホールドで終わる。(ゲーム内の効果音でほとんど聞こえないが)弦楽器の音が終わり、ループするところでクリック音が聞こえる。













4つの武器を全て剥がすと黒光りしていた体色がオレンジ色に変わり、いよいよ第二形態へ移行。更なる強力な攻撃でピクミンを襲う。

……と思ったら、武器を剥がされ攻撃手段を失っているのでなんも攻撃してこない。
攻撃らしい攻撃といえば纏わり付くピクミンを振り払うことくらい。
ピクミンを殺すことは無いので一気に畳み掛けて殺っちゃおう。ここで沸き上がる殺意ったらもう凄い。
それにしても、武器を持っている時は恐ろしいのに武器を失った途端に何も出来なくなるというのもよく皮肉が利いている。

しかも武器を回収しておくと、次にまた戦う時には該当の武器を失った状態で戦闘になる。
全部剥がして持ち帰った場合は勿論、最初から(相手が)クライマックスの何もできない状態で始まることに……。
とはいえ、ここに至るまでが長いので、途中壊滅に追い込まれ頂くものは頂いて撤退したプレイヤーか、クリアしたけどまた最深部まで潜る相当な物好きでなければ分からない仕様である。


倒すと泡のように溶け落ち、捕らえられていたルーイをお宝として救出できる。
お宝図鑑によると、ルーイは捕らえられていた訳ではなく、むしろヘラクレスオオヨロヒグモの脳をジャックしていたらしい
つまりあの攻撃はルーイがやらせていたということに……? 僕ルーイ!乗っ取り完了です!
もっとも、洗脳されていなければ温厚、というわけでなく、もともと凶暴な気性の生物ではあるらしい。
また初号機はお宝の付加価値を高めようと大袈裟なセールストークを並べる傾向にあるため、本当にルーイが操っていたのかも実のところ疑わしかったりする。
というか何で社員のセールストーク考えてんだ。

ゲキニガスプレーで石化した状態でトドメをさすと、大量のエキスを出してくれる。


チャレンジモードでは出番なし。
前作と同様、チャレンジモードにラスボスは登場しない。



脚はどう料理しても美味い。





「最低の下の下の最低、
 最悪の極みの極みの最悪、
 それでも追記・修正しますか?
 …そうですね。
 その勇気こそ、私たちの真のお宝です。」

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最終更新:2024年02月16日 10:47

*1 ダメージは受けないが怯んで数秒動けなくなってしまう