ピクミン2

登録日:2011/10/23 Sun 15:08:43
更新日:2023/12/31 Sun 23:34:57
所要時間:約 7 分で読めます




ピクミン2』(Pikmin 2)とは、2004年4月29日に発売された任天堂ゲームキューブ用のゲームで、ピクミンシリーズの第2作。
前作同様、『Wiiであそぶセレクション』としてWiiに移植されたほか、Nintendo Switch向けのリマスター版が販売されている。


【あらすじ】
前作でパーツを全て回収し、無事にホコタテ星に帰る事が出来たキャプテン・オリマー
しかし、オリマーがいない間にホコタテ運送は新入社員ルーイのミスにより倒産の危機に陥っていた事を社長から告げられる。
せっかく修理した愛機ドルフィン号すら借金のカタにされてしまった。
それでも尚、10100ポコ(作中描写を見るに、1ポコ=1万円ほどのレートだと推測される)もの借金を背負う事態に。
しかし、オリマーが子供への土産にとピクミンの星から持ち帰った品が、ドルフィン初号機の鑑定によると100ポコの価値がある事が判明。
その星に似たような品がまだまだ大量にある事を知った社長は、オリマーとルーイをその星に向かわせる。

かくして、残った借金10000ポコ返済の為のお宝収集の日々が始まった。



【概要】
上記の通り、今度はピクミンの星に眠るお宝を回収して借金返済、最終的に全てのお宝を回収する事が目標。

今度は生命維持装置の準備をしっかりしたので、タイムリミットは存在しない。前回の30日を超えての探索はもちろん。100日経過しても探索でき、なんと1000日経過しようが探索できる。




①:紫ピクミン白ピクミンの登場。
紫ピクミンは1匹で他のピクミン10匹分の重さのものを運べ、敵に向かってタイミングよく投げると敵を怯ませることができる。
白ピクミンは他のピクミンよりも素早く動け、完全に地面に埋まったお宝を見つけることができる。また体内に毒を持ち、毒耐性はもちろん敵に食べられた時にその毒で相手にダメージを与えられる。

②:障害物の変化。
間欠炎が破壊可能に。
しかし、バクダン岩は大きくなり黄ピクミンに扱えなくなった。
電気、毒ガスのトラップが登場。なおこれらも間欠炎同様破壊可能。
耐性のないピクミンが炎(赤以外)・水(青以外)・毒(白以外)でダメージを受けた場合、一定時間経つと死んでしまう。電気(黄以外)の場合は即死してしまうので注意。

③:地下洞窟が追加。
地上にあるお宝では全お宝の1割強しか回収できないのでここがメインの活動場所といっても過言ではない。
もちろん原生生物も登場するが、オニヨンは着いてこないので、倒した後の死骸(「(バグ)」と呼ばれる。)はドルフィン初号機*1が回収し、借金返済の足しにする。
1匹1匹は安いが塵も積もれば山となる為意外とバカにできず、時間をかければ「最初のお宝*2以外は全て虫だけで借金返済」という芸当も可能。
地下洞窟内では時間は進まない為、時間を気にする事無く探索出来る。
地下は短いもので2階まで、長いものだと15階まであり、次の階層に行く際にオートセーブが行われる。
特定の面には間欠泉があり、そこに飛び込むと、地上に帰還できる。
また、オリマー・ルーイ・ピクミンをドルフィン初号機に乗せて途中で地上に戻ることも可能。
ただしその場合、搭乗スペース確保のためにそこまでに回収したお宝及び虫は全て捨ててしまうので注意。
なお捨てたお宝は再びその洞窟に行けばエリア内に落ちている。

④:アイテム
敵生物を一定時間行動不可にするゲキニガスプレー、隊列のピクミンの移動速度・攻撃力を一定時間上昇させるゲキカラスプレーがあり、ピキノツユクサと呼ばれる植物から実を取り、一定数集めるか、卵もしくは特定の敵から得たエキスで入手可能。
また一部のお宝は借金返済以外の使い道として移動速度の上昇、洞窟が明るくなる、フエの範囲が広がるなどのアイテムに変化する。なおこれらのアイテムは借金返済後も使用できる。

⑤:お宝一覧・生物図鑑
回収したお宝の一覧や出会った、もしくは倒した生物の図鑑も追加され、コンプリート要素がより明確になった。
生物図鑑では倒した敵の生態や死体の金額、そしてこの敵に殺されたピクミンの数を知ることができる。
生態についてはオリマーメモで知ることができるが、全ての生物が登録されると、ルーイメモを見られるようになり、その生物の美味しい食べ方を知ることが出来る(一部食べられないものあり)。
お宝一覧では獲得したお宝を見返すことができ、オリマーメモでそのお宝に関連する彼の記録を見ることができる。(一部例外としてピクミンの基本操作についてをまとめたメモもある。)
またお宝はいくつかのシリーズでまとまっており、シリーズ内のお宝を全て集めるとドルフィン初号機によるセールストークが見られるようになる。

⑥:地形の変化
前作よりかなり時間が経っているらしく、前作で登場したエリアでも様子が大きく変わっている。
特に、前作では殆ど見受けられなかった人工物が所々に存在するのが特長。
また地下は地形変化がより顕著に起きており、磁場の影響で一部の例外を除いて基本的に敵やアイテムの配置、更にはエリアの形状までもが入る度に変化していく。
このオートセーブの性質と入る度に変わるステージ構成を利用して、攻略しやすい盤面になるまで選び直すことも可能。

⑦:夜の記録
前作の探索日誌はE-メールという形になり、社長(借金返済前)、オリマーの家族やルーイの祖母、社長の妻(借金返済後)からメールが届く。
また、たまに未承諾広告が届く事があり、そのURLにパソコンからアクセスすると様々なコンテンツを楽しめた。



【探索エリア】
  • ねむりの谷
最初に降り立つ、深い雪に覆われたステージ。季節は冬。
赤ピクミン及び紫ピクミンと出会える。
前作とは違い最初のステージながらそれなりに広い。また今回のエリアの中では唯一の完全新規。
地上のお宝は7、地下洞窟は3ヶ所。

  • めざめの森
ねむりの谷でスフィアマップを回収すると探索出来る。季節は桜やタンポポが咲く春。
前作の希望の森が姿を変えて再登場。オタマがイモガエルに成長していたり前作とほぼ同じ位置にヘビガラスがいる辺りからも感じる事が出来る。
青ピクミン白ピクミンがいるが、青ピクミンは先にまどいの水源で黄ピクミンに会わないと仲間に出来ない。(バグを用いた正攻法でない方法なら黄ピクミンより先に会うことも可能。)
地上のお宝は7、地下洞窟は4ヶ所。

  • まどいの水源
めざめの森でジオグラフィックシステムを回収すると解放される。セミの声がしたりと、季節は夏。
前作の大水源のリメイクステージであり、やはり水辺が全ステージの中で最も広い。
あと、日数が経つと地上が落ち着かなくなる。
黄ピクミンを仲間に出来る。
地上のお宝は7、地下洞窟は4ヶ所。

  • のぞみの大地
借金を全額返済すると訪れる事が出来る。季節は落ち葉舞う秋。
前作の最後の試練と遭難地点を合わせたかのような地形。宇宙船は前作でダイオウデメマダラがいた場所に降り立つ。
たまに宇宙船の近くをうろついているタマコキンが恐怖。
地上のお宝は5、地下洞窟は3ヶ所。


チャレンジモード
前作とは違い、テーマ毎に作成されたオリジナルの地下洞窟に挑み、お宝を持ち帰り無事に脱出してお宝やクリアタイムのハイスコアを競うモードとなっている。
ピクミンを1匹も犠牲にしないでクリアすると赤い花のマークがつき、全30ダンジョンを赤い花クリアするとルーイの秘密が解放される。


VSモード
2人プレイ専用モード。
オリマーは赤ピクミン、ルーイは青ピクミンを操り、相手の色のビー玉をとるか黄色のビー玉*3を4つ回収すれば勝利。
またステージ内随所にあるサクランボ*4を取ると、ルーレットが現れ、止まった目に応じた相手の妨害や自分の補強を行うことが出来る
ステージも複数あり、意外と白熱する。


【ピクミンパズルカードe+】
ゲームキューブに接続したゲームボーイアドバンスにカードeリーダー+をセットして、カードをスラッシュして読み込ませて遊ぶ3種類の脳トレゲーム。
そもそもカードeリーダー+がポケモンとロックマン位しか有効利用出来ていなかった為、正直マイナー。



【お宝】
お宝はゲーム&ウォッチやラブテスター等の昔懐かしい任天堂の品々を始め、ナショナルの乾電池やチチヤスと書かれた牛乳瓶のフタ、7upの王冠といった実在するメーカーの協力を受けた品も多い。
ちなみに実在メーカーのお宝は海外版では現地メーカーのお宝に変更されているだけでなく、重さと価値すら異なっていることも。
2023年に発売されたSwitch版は、権利の都合もあってか海外版をベースとしつつも外見はオリジナルに変更されている。一部には新規の説明文までつけられており、シリーズの内訳も変更されている。

また、お宝の名前やオリマーメモ等が皮肉っているものも。

お宝一覧で見られるオリマーメモ、そして一つのシリーズをコンプリートすると解放されるセールストークには黒いネタ意味が深いものが多く、一見の価値がある。

【例】
  • 青い絵の具→オレの色*5
  • 両方削った鉛筆→ビンボー神のお守り
  • 黒電話のダイヤル→ゲイジュツ・テーブル
  • 旧型テレビのダイヤル→毒電波レシーバー
  • 白のキング→えらそうでえらくない石像
  • 黒のクイーン→えらそうでえらい石像
  • ウインナー→欲棒
  • 錆びた歯車→社員の手本

一部のお宝を回収すると、前述の「探検キット」のアイテムが完成し、装備として使えるようになる。
「探検キット」について公式サイトによれば、上述の通り、ホコタテ運送の経営危機でドルフィン号も含めて、会社にあった殆どの物は借金のカタに持って行かれたのだが、倉庫の隅にダンボールに詰められたいくつかのガラクタが残った。
どれもこれも壊れて埃をかぶったみすぼらしいものばかりだが、実はこれらは、社長が少年の頃、宇宙に思いをはせて通販で買い求めた「宇宙探検キット」であり、社長の思い出の品だったのだ。
今回の探検に少しでも役立てばと、内緒でドルフィン初号機に積み込んでくれた社長の思いが、
後に部下の探検を大いに助けることになるとは、思いも思わなかっただろう。

ピクミンシリーズ恒例になっている最短クリア日数の変動に関してだが
まずはバグ無しで8日(ねむり3,めざめ2、まどい2、のぞみ1)であり、初期からしばらくの合間はこの日数が最短クリア日数だった。
まずは2012年にたんけんねぶくろを使用したバグ技でめざめの森初訪問時に青ピクミンを仲間にするEB(Early Blues)が発見され、まどいの水源の1日攻略が可能になり7日に短縮された。
さらに2018年にゲキカラスプレーの使用による運搬能チャージという技が発見され、オレの色の運搬を阻止していた電気ゲートを突破し回収できるようになり、6日(ねむり3他1)に短縮された。

そしてスフィアマップの回収時の1日の強制終了を赤ピクミン全滅と被せることで回避できる技が発見されたが、その時は初日に始まりの洞窟に行けなかった関係で短縮できずだったが
2021年に別データを利用した交代フラグのタイミングをバグらせ、その上でアカコチャッピーを利用して崖上に登る方法が発見。これにてバグ有りの最短日数は5日(ねむり2他1)に短縮された。

ちなみに借金返済ならば上記バグを使用すれば初日に完遂できる。方法は時間制限が無い初日にひたすら始まりの洞窟で原生生物を回収というものすごく地味な作業になるが。




追記・修正はアメボウズに追いかけられながらお願いします。
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最終更新:2023年12月31日 23:34

*1 探査ポッド部分を分離して着いてくる。

*2 「あいとゆうきリアクター」。いわゆるチュートリアルのお宝で、探索一日目は必ずこれを回収しなければならない。なお、とあるバグ技を使用すればこれすら無視して本当に虫のみで返済も可能

*3 本編では「テレパシー・クリスタル(赤)」「チャネリング・クリスタル(青)」「サイコキネシス・クリスタル(黄)」という名のお宝。

*4 本編では「ヤブレカブレ」という名のお宝。

*5 水溜まりの向こう側に落ちているので青ピクミンでなければ回収できない