STEEL(ゲーム)

登録日 :2011/02/21(月) 18:25:36
更新日 : 2016/02/20 Sat 03:45:50
所要時間 :約 2 分で読めます





その鋼(アニマ)で、わたしを貫く覚悟はあるか?


GRAVITONの処女作
しかし、二作目を製作出来ることなく倒産………でも、この業界ではよくある事

スタッフ

ディレクター・シナリオ:味塩ロケッツ
キャラクターデザイン・原画:ヘルハウンド
グラフィック:ひじり葉一
音楽:土井潤一、安瀬聖、東隆行、山本秀樹、名古屋佳紀
ムービー:哭蔵



現在シークレットゲーム CODE:Reviceを製作している味塩ロケッツのデビュー作でもある。


ストーリー

肉体の外面に現れる鉄
そして、心の内側に潜む異物
その両方を称して“アニマ”という

幼い頃に捨てられた主人公は、同じ様な境遇の四人の女の子がいる本庄家に拾われる事となる。

彼女達とは、本当の兄弟の様に過ごしていたが、ある日、街で身体を鉄の様な物で覆われた少女に出会う。
そして、気が付くと自らも同じ様に鉄の様なもので覆われていた。

少女は言う、
「それが、お前のアニマ―」


ストーリーは、五つの章を順番に攻略していき、選択肢を選んでトゥルーエンドを迎えた場合のみ次の章に進めるビジュアルノベル形式となっている。


一見すると、中二染みたバトル作品だが、実際はその筋の人から絶賛される程の鬱ゲー。
作品のテーマが「狂気」、次々に死んでいくメインキャラ、ハッピーもトゥルーエンドも実質的なバッドエンドと容赦ない。
その上、ボイス無しで異常なまでに長いシナリオから途中で挫折する人も多い。

現在はブランド解散という事で安く手に入り、ダウンロード販売もしているが、だからといって安易に手を出すと火傷するので注意。


登場人物(主人公)


本庄智也


このゲームの主人公。アニマは鎧で覆われた異国の騎士の様な物の「メイクスト」
過去に自らのアニマにより親にも見捨てられた所で本庄有紗に拾われ現在に至る。
典型的なヘタレ主人公で、彼の行動にはイライラされっぱなし。
だが、実はギャルゲー主人公屈指のチート能力者で、最強議論では度々名が上がる程有名。
そのため、ゲーム自体はやっていなくても、彼の名を知ってる人はいる。

本編以前の登場人物


ここでは本編が始まるより以前の時代の登場人物を紹介する。
本庄智也誕生の直前の時代を舞台とした間章「スキゾイド」の登場人物である。


鏡駿介


後天性原種(アニマ)の一族、鏡家の当主、鏡四朗の四男。「時間」の属性を持ち、予言と予知の力を持つアニマ「クレペイラ」を持つ。行方知れずとなった長兄、鏡泰司の捜索を、父である鏡四朗から依頼され、捜索中に後に本庄智也の義母となる本庄有紗と知り合い、行動を共にすることになる。当初、後ろ向きな一面もあったが、有紗と知り合い明るい気質の有紗に振り回されるうちに、前向きに生きるようになる。「スキゾイド」における実質的な主人公。

本庄有紗


先天性原種(アニマ)の一族、本庄家の当主。精神支配の力を持つアニマ「スキゾイド」を持つ。
自分の父の秘書をしていた館山白水(実は鏡泰司の偽名)の捜索途中で鏡駿介と知り合い、行動を共にすることになる。
明るいが滅茶苦茶なところがあり、知り合った当初は駿介をあきれさせていたが、彼女は駿介を気に入り距離を縮めていく。
本編における本庄智也の義母となる人物。

鏡泰司


次代の鏡一族の当主と目される人物。現在の当主、鏡四朗の長男。一族からその将来を期待されながらも、父の理不尽な圧力により
挫折をした経験を持つ。原種(アニマ)と「世界」の謎を解くことに取りつかれ、「世界」と「世界」をつなぐ「部屋」を見つけその周辺を調査していたが・・・。
彼のアニマは「泰司のアニマはずば抜けている」と父である四朗に言わせるほどに強力だったが、悲惨な結末を彼にもたらした。

鏡四朗


後天性原種の一族、鏡家の当主。行方不明となった長男、鏡泰司の捜索を四男、鏡駿介に依頼する。
本編における最大最強の敵ではあるが、「スキゾイド」では駿介に対して父親らしい態度を見せていた。
後天性原種は一般に先天性の原種より力が劣り、一対一の戦いとなると四朗の直系(泰司、駿介等)ぐらいしか対抗できないとされているが、鏡四朗は並の先天性の原種(アニマ)を圧倒する力を持っており、先天性の原種を一度に数体相手にしてもなお、圧倒する力を持つ。

アニマとは?

人間に宿る自我を持つ守護霊などに近い存在。
先天型と後天型に大別される。
守護霊は人間の先祖などがなる場合が多いが、アニマは近縁の者がなる場合もあれがケースとしてはまれで、異世界の「人間」、ないし「人間以外」のものがなる場合が少なくない。トラウマなどにより心に生じた亀裂を埋め合わせる形で他者の心が入り込み、宿った人間の心を維持し、身体に降りかかる禍から本人を守る。時間、場所、・・・などの「属性」があり、それは本人の受けた「トラウマ」に密接にかかわる。
たとえば、鏡駿介などは鏡家の当主である鏡四朗の息子ではあるが、四男という立場から当主になる可能性は低く、遺産の取り分などの問題から「冷や飯食い」「部屋住みの庶子」の立場に置かれ、「早く生まれていれば」という思いが「未来を先読みする」能力をアニマに持たせたということらしい。
しかし、アニマが宿り続けることは「トラウマの改善ができていないこと」でもあり、超常の力と引き換えに心は危うい状態にあると言える。

能力は、基本的な能力として身体の強化。固有の能力として、物理的な破壊能力、精神攻撃、物理的攻撃の無効化、未来予知、空間転移など様々。アニマ固有の能力を無効化するという特殊能力を持つものもいる。応用により複数の能力を持つ(ように見える)ものもいる。

作中に登場したアニマ


メイクスト

本庄智也のアニマ。智也の視点からは分厚い甲冑を纏った女性の騎士に見える。
他者(といっても見えるのはアニマを有する者だけだが)からは右腕を覆う巨大な鋼鉄の爪のように見える。
爪で切り付けた者を消滅させることができるが、この力は智也自身が「自分を消滅させたかった」というトラウマに基づいたものだった。基本的に善良な性質であるが、中世の騎士的な倫理観を持ち、柔軟さには欠けるため、良心的であるにもかかわらず、人生のアドバイザーとしては必ずしも良い働きをしたとは言えない部分もある。智也の自殺願望、そして母から捨てられた悲しみを補う形で存在している。彼女は智也に「君が幸せになるには私を乗り越えなければならない」と語り、その言葉は真実であったが、智也がそれと向かい合いことは過去の苦しみと対峙することを意味していた。

フォビア

西宮秋月のアニマ。明確に「場所」の属性を持つアニマ。
秋月視点では男性の形態をとる。他のアニマ使いからは左肩から生えた巨大な楔のように見える。
「黒い霧」を生じ、その霧に触れた者は触れた部位を失う。実際には霧に触れた部位が秋月の「内面世界」に引きずり込み、捕えるというのが実態である。黒い霧を展開し、自分を中心とした領域に敵を近づけなくするという、「場所」に関する属性を持つアニマである。これは幼いうちから、秋月が危険な存在とされ命を狙われ続けてきたがゆえに「自分が安心して暮らせる場所が欲しい」と願ってきたが故にこのような能力になったらしい。そして、自分を父親のように保護してくれる存在を切望したことによる。
フォビア自身は現代的な感覚を持つ男性であり、相談相手として良い存在だったが、行動に制約が付く身の上では過酷な運命を背負った秋月を導くには苦しみを減らす程度のことしかできなかったが、秋月が彼を必要とするうちは、彼女をサポートし続けた。その正体は・・・。

スキゾイド

本庄有紗のアニマ。強力な精神支配の力を持ち、人の記憶を書き換えることや、敵意を好意に変えることなどもできる。
非常に強力なアニマであり、先天・後天問わず、多くのアニマとの戦いに勝っている。
しかし、スキゾイドの能力は、有紗に好意をもって接してくれる人達は実は自分も知らないうちに「スキゾイド」が好意を持つように
記憶と心の書き換えを行っているのではないかと疑心暗鬼にさせてしまうほどだった。
本庄家は断絶しかかっている家系で、孤独な環境にあった有紗が「人から愛されたい」という気持ちがこのような力を持つアニマを生み出したのかもしれない。
他者からは有紗の体をところどころ覆う鋼の塊のように見える。しかし、彼女が本気を出すと体全体を覆う金属の塊のようになる。

アザーズ

本庄伊織のアニマ。「終焉の亜空間」と呼ばれる最強のアニマ。敵として出て来たわけではないため、「最強の敵」ではないが、実力は間違いなく最強の存在。直径2m程度の黒い球体であるが、実態は超小型のブラックホールとも言うべき存在。これに触れれば球体の中に取り込まれ、外に出ることはできない。内部には広大な亜空間が存在するという。心に闇を持つ人間の魂を食い、少しづつ大きくなり、最終的に世界を飲みこむとされる。また、遠方にいる存在には「魂」に触れて攻撃することができ、このアニマに「魂」を触れられると魂が腐敗して廃人にすることができるという。また、通常はアニマは宿っている本人を殺せば消滅するのだが、このアニマは宿っている本人を殺しても死なない。どのような攻撃をすれば、倒せるのか全く攻略する手立てが見えないアニマであった。

シゾフレニア

本庄範子のアニマ。右手を覆うように伸びた「鉄槍」のような形状をしたアニマ。特殊なアニマであらゆるアニマの持つ、固有の特殊能力を無効化する力を持つ。その能力故にどんな強敵にも有効打を与えうるカードで言うなら「ジョーカー」のような力を持つ。アニマの能力を無効された場合は肉弾戦で決着をつける他なくなる。「世界」に脅威を与えるアニマを駆逐するために「世界を見守る存在」から送り込まれた存在。「均衡を保つ矛」と呼ばれる。

ティアマット

鏡四郎のアニマ。精神支配系の力を持つが、本庄有紗のスキゾイドとはタイプが微妙に異なる。ティアマットは一度に10人以上の人間を同時に支配できる(有紗は正確な数は不明だがそこまでの人数はできない)。ただし、最初の攻撃では「意識と肉体の間を結ぶ、肉体の制御を司る部分のみ」支配できるらしい(鏡四郎はこれを楔を打ち込む、と語っている)。しかし、連続して楔を打ち込みつづけることにより、記憶の書き換えも可能らしい。楔を打ち込まれた人間は鏡四郎の意のままに肉体を操られてしまう。四郎を傷つけようとする行動は肉体に伝達できず(行動できない)、自分が四郎の支配を受ける状態になったことを仲間に話せないまま、仲間を背中から刺す、などといった行動をさせることができ、人数の多い雑魚は
同士打ちにもっていき全滅させるなどしていた。有効攻撃範囲が広く近接攻撃しかできないタイプのアニマにとっては絶望的な相手と言えた。さらに肉体強化の力も高く、5階ぐらいからコンクリートの床をぶち破りながら1階まで降りてくるといった行動が可能なレベルにまで肉体を強化できる。また、肉体が破壊されても「生き残る」タイプのアニマであり、非常に倒しにくい。

トロマティゼ

本庄秦乃のアニマ。この世界よりも高い次元世界の存在であり、トロマティゼと秦乃の融合率を高めることで、物理的攻撃や物理的な法則に縛られない攻撃と防御を可能とする。防御に関していえば、敵が秦乃攻撃しても立体映像を攻撃するように一方的に素通りし、逆に一方的に秦乃の攻撃が
敵を貫く、といった状態にすることができる。身体能力も高く、学校の校舎よりも高い位置を浮遊する敵アニマを地上から跳躍して攻撃するなどしていた。しかし、自分以外の存在と融合率を高めることは危険なことであり、この状態が続くことは彼女に肉体と精神に死が近づくことを意味した。

アルタット


本圧岬のアニマ。怪獣のような姿を持つ。巨大な咢を持ち高速で移動し敵を切断あるいは噛み砕く。
バス停の屋根部分を一瞬でかみ砕き、飲み干し傍目には一瞬で消滅させたようにしか見えない攻撃を行った。主人である本庄岬の周囲に何物も近づけない「絶対領域」と言われる力を持つ。
母親に捨てられた岬の心を守るため、「偽りの母」のいる場所を形成し、岬の心が崩壊しないように守っていたが、外部の人間が岬を現実と向かい合わせて、「現実の世界」に連れ出そうとした場合に猛然と襲いかかる。「偽りの母のいる場所」を守る、場所に関する属性を持つアニマ。
360度、上下左右から同時攻撃可能なアニマ「アクティス」に岬が包囲されたとき、恐ろしいスピードで移動、次々とアクティスをかみ砕いていった。また、本庄智也と対戦したときもメイクストの「消滅」攻撃を力技でねじ伏せるなど、物理的攻撃力は凄まじい。

クレペイラ


鏡駿介のアニマ。「時間」に関する属性を持つ。敵の精神に触れることで、相手が次にいかなる行動を取るか100%近い精度で予知・予言できる。この力により敵の攻撃を予知して、あたかも完全に見切るように回避し、さらに自分の攻撃を回避させずに命中させ続けることができる。
欠点は、直接的な攻撃に関してはアニマの肉体強化の力によって強化された身体からの近接格闘攻撃しか手が無いこと。しかし、思慮の足りないチンピラ風を装い、相手を殴り合いの戦いに持ち込み、ある時点から予言の力により敵の攻撃と防御を無効化するという独特の戦法で敵を上手に得意とする土俵に引きずりこんでいる。









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