ヘクトル(FE)

登録日:2010/02/12 (金) 17:42:03
更新日:2024/03/29 Fri 07:50:53
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これからも、あの日の誓いを破る気はないぜ。


出典:ファイアーエムブレムワールド【FIRE EMBLEM WORLD】
https://www.nintendo.co.jp/fe/、2021年1月15日

ファイアーエムブレム 烈火の剣』の主人公の一人であり、
封印の剣』のヒロイン、リリーナの父。



烈火の剣


□概要
エレブ大陸の諸公連合であるリキア同盟の盟主オスティア候家の生まれで、当主ウーゼルの実弟。
『烈火』時代の公式年齢は18歳。

烈火の剣ではエリウッド編クリア後に「ヘクトル編」の主人公として選択できる。
シリーズ経験者、或いは一度エリウッド編までをクリアした事を前提としている為か同じステージでも難易度が高く調整されている。
そのハードモードの鬼難度は有名で、トラキア776に相当するともいわれるほど。

これまでのFEシリーズの主人公は、総じて優等生な王子様気質といえた。
しかしヘクトルはそのイメージを木っ端微塵にした、いわゆるイケイケ気質主人公の筆頭。
教師を脅して学問所を抜け出しては闘技場通いをして腕を磨くなど、貴族らしからぬ破天荒な行動が目立つ。
言葉遣いも悪く、がさつだが、内には優しい心を秘めており、仲間の危機には誰の静止も聞かずにいの一番に駆け付ける。
臣下であるオズイン曰く、エリウッドが「人々の心と共に正しき理想の道を歩む者」だとするなら、ヘクトルは「人を寄せ付けない未踏の地を踏み鳴らし新たな道にしてしまう」との事である。
仮にも主君にしれっと荷物運びをさせる密偵のマシュー、事あるごとに小言ばかり言ってくるオズイン、
奔放で自分勝手なセーラ…と個性派揃いの臣下に口では辟易してはいるが、その奥底では彼らの実力を認めて強く信頼している。

体が頑丈で、空から降ってきたフロリーナとペガサスが直撃しても無傷だった。

エリウッドとは心の友で、幼少のころには「相手が危機に陥れば、命を賭けて守る」という約束を交わしていた。
これを果たすため兄ウーゼルの制止を振り切り出奔、エリウッドの旅に加わる。
だがウーゼルも口では止めつつそれは承知していたようで、マシューやオズインを同行させた。

ウーゼルはこの時点で既に病に冒されており*1日々の激務に追われるあまりロクに治療も出来ず中盤で登場した頃は相当無理をしていた。
そしてその後没してしまうのだが、「自分の病状を知れば弟は必ず親友と兄を天秤にかけ、片方を救えなかった自分を責めるだろう。そんな苦渋を与えたくない」とオズインにこの事を伏せているよう命じた。
兄の死を察したヘクトルはそれを伏せていたオズインを一時憎んでしまったが時間と彼の成長、エリウッドやリンに諭されて終章で完全にそれを乗り越えた。

兄の死後オスティア候の地位に就き、同じく主人公のリン、ペガサス三姉妹の次女ファリナ、三女フロリーナのうち誰かを食うというリア充ぶりを見せる。
しかしアルマーズを入手した際、かつての持ち主だったテュルバンの亡霊に、
「アルマーズを手にすれば安らかな死を迎えることは叶わぬ」と不吉な予言を受けてしまう。

封印→烈火ヘクトル編の順でプレイすると、エピローグでの彼の「また会おうぜ、きっとな!」という言葉は悲しく響く。
あんた、20年後には……。

『封印』のクリアデータ(EDは問わない)と通信していると更に本編から15年後の後日談が追加される。
この時点ですっかり髭を揃えておりオスティア侯の地位もすっかり板につき、エリウッドの手前昔のようにくだけた口調だが普段はしっかり侯爵として振舞っている様子。
そして自分の娘であるリリーナをロイに紹介した。
なお、この場面は本編の段階でエリウッドとの支援会話にてヘクトルが予知夢として見ており、エリウッドに「いくら俺とお前の仲でも娘は嫁にやらねー!」とムキになってエリウッドを困惑させていたが…。

下記の通りユニットとしてはエリウッドどころか自軍全体でもトップクラスの強さの上、ヘクトル編限定の仲間やエピソードも存在するため実質的なメイン主人公感が強いか。


忘れられがちだが、リン編7章にも登場している。
エリウッドとの2月に1度の手合わせの約束でリキアのカートレー領内の民家に滞在しており、訪問しても大体エリウッドの到着が遅い事を独り言で愚痴るだけだがマシューとセーラで訪問すると専用のやりとりになる。
マシューの場合彼がリンディス傭兵団に加わった理由や背景が明かされ、セーラで訪問するとヘクトルは慌てて彼女から隠れる。

□ユニット性能
初期値(成長率)CCボーナス
ロード】→【グレートロード】LV1
HP19(90%)+3
力7(60%)
技4(45%)+2
速さ5(35%)+3
幸運3(30%)
守備8(50%)+1
魔防0(30%)+5
体格13(0%)+2
移動5(0%)
武器LV 斧C
装備
ヴォルフバイル
ておの(ヘクトル編のみ)
きずぐすり

ユニットとしてはHP・力・守備・体格がずば抜けて高い重騎士タイプ。
それでいて速さも技もそこそこ伸びるので非常に扱いやすい。
一見伸びなさそうな魔防も成長率は(物理キャラとしては)悪くはなく、+5というCC補正もあって最終的には10台前半くらいまでは期待できる。
一部似た特徴を持つアーマーナイト系や戦士系の仲間と比べて明らかに成長率が一回りか二回りほど高い。
オズイン自体が過去に類を見ないほど優秀なアーマーナイトと言われているので、それを殆ど上回っていると言えばその凄まじさが分かるだろう。

斧使い・壁役として際立って優秀で、序盤からラストまで最前線で活躍できる。
専用武器ヴォルフバイルは槍使いが多いアーマー・騎兵系ユニットに特効の斧であるため強力。
神将器アルマーズも、重さに悩まされる他二人の専用武器と違って高い体格のおかげで十分使いこなせる。
ドーピング抜きでラスボスに追撃をかまし安定した大ダメージを与えられるロードは彼だけである。
またCCボーナスもロードの中では一番恵まれており、微妙に低い速さ・魔防もCCボーナスで大きく上がるので隙がない。
手斧ももちろん使用できるため、CC後に弓や槍が使えるようになる他ロード二人と違いゲームを通じて間接攻撃を使用可能。
他2人が無防備で受けるしかない弓やてやり・ておの持ちの敵をバッタバッタと返り討つ姿は見ていて痛快。

おさななんとかさんとはえらい格の違いを感じる……。
ついでに、ヘクトルが強すぎるせいで他の斧使いの立場も微妙になっている感がある。
アルマーズに加えてバシリコスも若様のものになるのはよくあること。
強力なモルフがひしめく終章でも群を抜いた攻撃力やヴォルフバイルの特効効果で大活躍する。
パビスの守りとソードキラーがあれば凶悪無比なリーダスにも対処できる。

欠点としては幸運がやや上がりづらいことと、CC後はアーマー扱いのためか移動力が伸びず、リンやエリウッド達と足並みを揃えにくいくらいか。
下級職のうちはサンダー持ちの魔道士の必殺で呆気なく急逝したり、ヘクトル編では微妙に必殺率の付くバスター系持ちの敵が多いので、スペックを過信し無暗に前線に出させるのは考えもの。
CC後はアーマーキラーなどでの特効対象にもなるので一応注意。
移動力の高い支援相手も多いので、ブーツを使って補いたい。
が、支援相手の同じく鈍足なオズインと並べると回避と共に更に守備も上がり2人とも要塞のような強さとなり、
簡単には落ちなくなるので彼と足並みを揃えたい場合は使わないのも手。

戦闘画面では自慢の「重騎士並みの鎧」を身に纏ったまま大ジャンプやダッシュを見せてくれる。鎧なしならさぞや素早いことだろう。
グレートロードにクラスチェンジすると剣も使えるようになり、技が低いヘクトルの命中率を補える。
通信闘技場向けに育てるならアルマーズとリガルブレイドどちらも使えるようにしておくのも面白い。
ちなみに、普通にプレイしていると重いはがねの大剣を攻速落ちせずに使いこなせるのはヘクトルぐらいである。
しかし20年後の未来である前作『封印の剣』ではジェネラルなので剣は使えない。そして槍使い。まぁ、こちらが後付けなのだが。

性格、強さがプレイヤーに好評だったのか、以降の作品の主人公は彼に近いタイプが主流となる。
(聖魔の光石エフラム蒼炎の軌跡暁の女神アイク覚醒クロム)

封印の剣

※記事中では烈火→封印のように扱っているがあくまで設定の時系列準であり、あくまでこの「封印」がゲームとしては初出である。

□概要
『烈火』から20年、オスティア侯として活躍しており同時にリキア同盟の盟主として、そしてリキア随一の勇将として名をはせていた。
だがまだ30代だというのに重役による心労からかかなり更けて見える。一人称も「わし」。ものすごいヒゲ面なのもあっていくら何でも老けすぎである。
烈火の剣が仮に完全な後付けとしても、親友はせいぜい中年の顔つきで、年頃の一人娘がいる以上、老人設定だったとは考え難いのだが……
ただ、ウーゼルも(おそらくこのヘクトル以上に若いはずなのに)「わし」だったので、爵位を継ぐに伴って尊敬する兄を真似るようになったということなのかもしれない。*2

「封印」ではまだチョイ役といった処で、親友共々あまり出番はない。
突如はじまったベルン王国の侵略に対抗するべくリキア同盟軍をアラフェン城に集結させていたが、それを危惧したベルン国王ゼフィールベルン三竜将と戦闘竜、そして国王自らも赴き徹底的に攻撃しリキア同盟はほぼ壊滅、ヘクトルも瀕死の重傷を負い投獄されてしまう。
遅れて駆けつけたロイに自分に代わってリキア同盟軍を指揮して欲しいと託し、リリーナへの想いを最期に遺し息を引き取った。
前作のテュルバンの予言どおり、かつてアルマーズを手にした者として血と鋼に満ちた戦場での非業の死となってしまった。

豪放ながらも懐の深い人物であり、オスティア城に盗みに入ったアストールと鉢合わせしながらも彼を処罰したりはせず、それどころかオスティア城の厳重な警備を簡単に破った事を評価し、更に密偵としてスカウトした。
彼が逃げる間際に見逃した上で「そんな生き方がお前の望みなのか?」と問いかけ、これがアストールの人生にとっての大きな契機となった。

本編での出番はここまでだが、3周クリアするとトライアルマップ内限定で彼を使えるようになるのだが…


□ユニット性能
ジェネラル LV20
HP43
力18
技20
速さ10
幸運15
守備30
魔防15
体格20
移動5
武器LV 槍A斧A
装備
ゆうしゃのおの
ぎんのやり

…もはや全盛期の強さは見る影もない。
守備&体格こそカンストし魔防もジェネラルとは思えないほど高いものの、速さも力もてんでダメ。一応ダグラスにはHPと力以外勝っているが逆に言えば力はLv20にもなって彼の初期値以下。
盟主にも関わらず守備と技以外は病人のはずのエリウッドに負けている。何があったというのか。
武器レベルもAしかないのでかつての相棒アルマーズも持てなくなってしまっている。

物理に対してはノーマルのナーシェンのルーンソードを弾き飛ばし、ゼフィールに追撃されても半分も減らないという硬さだが
所詮ジェネラルなのでブルーニャ相手だとノーマルでさえフィンブル追撃でワンパン、ナーシェンにもアーマーキラーで切りかかられると厳しい。特効武器持てないし。
シナリオで三竜将マムクートに負けてしまったのも無理はないと言える。

トライアルマップでは自慢の守備と魔防の高さで単騎放置しててもまず死なず、「必殺の谷」での必殺連打も殆どノーダメージで切り抜ける鉄壁ぶりを見せるが目立った戦果も期待できない。
ヘクトル以上の能力を誇るマードックでもこの辺の事情は殆ど変わらないため、そもそもジェネラル自体がトライアルマップ向きの兵種ではないといえるが。
しかし、かつての力の高さは魔力の成長率という形でリリーナに受け継がれたようだ。

ファイアーエムブレム エンゲージ

DLC紋章士として『烈火の剣』の青年ヘクトルが登場。
「熱き猛将の腕輪」に宿る「天雷の紋章士」。
原作でのアーマーキャラのイメージに沿った、防御・反撃に関する能力を持ち、地雷戦法と親和性が非常に高い。

エンゲージ時にはヘクトルの鎧&ヘクトルと同じ髪色になるが、そのため老騎士のヴァンドレにエンゲージさせると『封印の剣』の老ヘクトルそっくりとなり、一部ではヘクトルとエンゲージ状態になったヴァンドレの画像を見て老ヘクトルが参戦したという誤解が生じていた。
公式側もネタにしているのか、ゲーム内でのヘクトルの能力説明の際に用いられている画像ではヴァンドレが装備している。

エンゲージ武器は斧の「ヴォルフバイル」「アルマーズ」、剣の「ルーンソード」の三種類だが、『封印の剣』で槍が扱えた事を反映してヴェロニカの英雄召喚では槍装備のヘクトルが召喚できる(装備する槍はヴェロニカの装備者のレベルによって異なる)。
なおルーンソードは原作の仕様を再現しており、攻撃力は力の半分の数値を参照する。そのため威力は低めになりがち。


他、DLCで入手できる紋章士の腕輪の他に、装備アイテムである絆の指輪に「ヘクトルの指輪」が存在している。
こちらは装備時に追加されるスキルはない、純粋なステータスアップ用の装備。


ファイアーエムブレム ヒーローズ



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

スマホゲーにも参戦。CVは鳥海浩輔。イラストはAKIRA氏。
属性は緑属性の斧使い。そして兵種は重装。

当時、ヒーローズ初期から最強キャラ議論で毎回名前が挙がる強キャラ。
その理由は全キャラトップクラスの総合ステータスの高さと、専用武器と初期スキルがガッチリとかみ合っていることである。

武器スキルが自分のHPが80%以上で敵から攻撃された時、絶対追撃の『アルマーズ』
Aスキルは敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する『遠距離反撃』
Cスキルは周囲2マスの味方重装は戦闘中、攻撃、速さ+4の『重刃の紋章3』

まずステータスであるが、速さと魔防が低い代わりに、攻撃力と防御力が恐ろしく高い。
専用武器アルマーズはHPが80%以上の時、敵から攻撃された戦闘では確定追撃を行うという効果を持つため、
高い攻撃力も相まって、よほど守備が高いか、あるいは魔法アタッカーで一撃で仕留めるかしないと、まず返り討ちに遭う。
その上、初期スキルとして持って来る『遠距離反撃』により、弓や魔法などの遠距離攻撃に対しても反撃できるため、
これらのスキルとステータスにより、HPが80%以上あればどこから攻撃されても生き残れば強烈な2回攻撃で反撃する、
鬼のようなカウンター性能を誇るユニットに仕上がっている。
本来魔防が低いヘクトルが苦手とする魔法ユニットも、一撃で倒されない限りは返す刃で返り討ちにできるため、
初期の闘技場では重装特効武器+相性激化でヘクトルに対し非常に有利なセ…ルーナなどの対策キャラを入れていない場合、
ヘクトル一人に全滅させられることもあった。ヘクトル4人なんて地雷パーティーに遭った日にはもはや悪夢である。

対策としては低い魔防を衝き、『待ち伏せ』発動前に一撃で沈めてしまうのが一番簡単。愛娘のリリーナなどは適任である。
『相性激化』を持たせた重装特効武器持ちをぶつけても比較的安全に仕留められる。
遠距離反撃を封殺する『サカの加護』を持つ総選挙リンをぶつけるのも良いだろう。
ただしそのままではダメージが通りにくいため、奥義の発動や他のユニットで削った上で最後の一押しを任せるといった補助が必要。

そんな中導入された新システム・スキル継承により、闘技場の環境が大きく変化。
近距離反撃で猛威を振るっていたタクミは徹底的にスキル継承等でメタられ、他にも強力な弓ユニットが参入してきたことにより、瞬く間に姿を消した。

ヘクトルもその波には逆らえず姿を……消すどころか、さらなる進化を遂げて奴は帰って来た。
空いているB枠に、HPが一定量以下になると先制反撃する『待ち伏せ』を継承することで、より強烈なカウンターユニットになったのである。

2018年には切り返し聖印が実装されたことで、アルマーズの切り返し能力と聖印でダブル切り返しが可能になった。
B枠に守備隊形を装備させることで、相手の追撃は封じつつ、自分は切り返しの効果で二回攻撃の反撃を行うという、理不尽なカウンターができる。
どこまで進化するんだ、こいつ……。

元々高いHPとアルマーズの効果を生かした地雷戦法を得意とするヘクトルだが、さすがに攻撃を受け続けるにも限界はあるため、スキル継承前は総力を結集して確定圏内まで押し込めばなんとか突破は可能であった。
だが、ヘクトルの一撃は有利属性の赤にすら致命傷を与えるほど重いため、お互いに消耗した終盤戦に『待ち伏せ』を発動されたらその瞬間に負けが確定するという悪夢のような展開が繰り広げられる。
このように『待ち伏せ』を継承していた場合、中途半端にヘクトルを削るという行為そのものに危険が付きまとうという恐ろしい事態になったのだ。

スキル継承素材としては、貴重な『遠距離反撃』のスキルを持つという特徴がある。
他にもラグネルエタルドジークフリート雷神刀と遠距離反撃可能な武器はあるが、それらは武器に内蔵されている上に継承不可。
対してこの遠距離反撃は近接攻撃キャラであれば継承できるため、これを継承させられるかどうかで特に重装パは使い勝手が変わるので素材としてもかなり重宝されている。

…が長くは続かず、現在はガチャの中身が変更したことで入手確率は大きく落ちた。
それどころか、インフレの波で現在は相性激化を付けなくても苦手の赤属性+重装特攻+魔法武器のイドゥンや二回攻撃+高火力で待ち伏せ所持のオルティナなど色々増え始めて現在の環境ではよほどの愛がない限り、生き残ることは難しい。

2020年5月から神装英雄に抜擢。イラストは伊藤未生氏。
彼の熱血漢からムスペル王国の衣装でより逞しい姿に。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
2018年2月にはバレンタイン版が実装。イラストはスエカネクミコ氏。兵種は通常版と同じ。
他の面子がプレゼントとかを装備する中、一人だけアルマーズを持ち込んでおり全然空気を読んでない。
なお、それが問題となったか以降のイベントから運営が指定した武器を持つようになる。
ストーリーモードでは本来青年期には会うことがない娘との邂逅を果たすという封印烈火ファンには必見のストーリーとなっている。

武器スキルが奥義が発動しやすい(奥義カウント-1)
自身のHP75%以下で、攻撃発動時の奥義装備時、ターン開始時、奥義カウント-1奥義発動時、奥義によるダメージ+10『狂斧アルマーズ』
Aスキルはやはり『遠距離反撃』
Bスキルは自分のHPが50%以上の時、自分、敵、ともに追撃不可の『守備隊形3』

こちらでの武器名は「狂斧アルマーズ」という名称になっており、切り返しがなくなった代わりに、奥義カウントが-1、HPが75%以下で攻撃時発動奥義カウントが-1、奥義のダメージが+10と錬成オートクレールに怒りを合体させた性能となっている。
『遠距離反撃』も相変わらず持っているので敵陣に放り込んで反撃して減らすことも可能だが、
基本構成としては『守備隊形』で敵の攻撃を凌ぎながらカウントを溜め、大ダメージの奥義を叩きこむという戦法がメインとなる。
なので一気に接近できるように行軍持ちと行動を共にしたい。

2021年4月のアップデートで初のアルマーズ系武器か錬成武器対象。
特殊錬成は敵から攻撃された時、または敵のHPが100%で戦闘開始時、戦闘中、敵の攻撃、守備-5、 かつ戦闘中、奥義による攻撃でダメージを与えた時、自分の最大HPの30%回復(与えたダメージが0でも効果は発動)
奥義が発動体力が回復する新しい個性を獲得した。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2018年6月には火の伝承英雄で登場。イラストはワダサチコ氏。
兵種はいつもの重装斧ユニット。
衣装は上級職のグレートロードでセリフからして本編後のヘクトルからやってきた。

武器スキルは守備+3
周囲2マス以内の敵の数より味方の数(自身と戦闘相手を除く)が多い時、敵は追撃不可『天雷アルマーズ』
Aスキルは説明不要の『遠距離反撃』
Bスキルは自分のHPが50%以上で、敵から攻撃された時、絶対追撃、かつ自身の攻撃による奥義発動カウント変動量+1『迎撃隊形3』
Cスキルは1ターン目開始時、味方の奥義発動カウント-1。ただし、現在の部隊内で同じ移動タイプが2体以下の味方のみが対象の『オスティアの鼓動』

敵には追撃させず、自分は奥義加速と追撃する超守り特化。低い速さーを大きくカバー。
味方の数が多いと追撃はさせない、まさに伝承エフラムの炎槍ジークムントと相反している。
編成は兵種バラバラ限定になるが味方の奥義カウントも早めてくれる。代わりにいつものような重装パーティは不向きになったが。
まさにオスティア候に相応しいスキルが揃えている。

ステータスは得意のHPは下がるが攻撃はより強化。少し苦手な魔防も多少強くなった。

重装特攻や編成に気をつければ彼の固い重装で守ってくれるだろう。

2021年9月のアップデートで上方修正。
Bスキルは自分のHPが25%以上で、敵から攻撃された時、絶対追撃、かつ、敵の奥義発動カウント変動量-1(同系統効果複数時、最大値適用)「抑止隊形3」
追撃条件の緩和とキャンセル効果が付くが自分のカウント変動量が上がらなくなるので状況に応じて使い分けが必要。
Cスキルはターン開始時、自分と味方の守備、魔防+6
(1ターン)奥義発動カウントが最大値なら、奥義発動カウント-1(ただし、現在の部隊内で、同じ移動タイプが2体以下の対象のみ)「盟主の鼓動・承」。
条件はそのままで守備、魔防+6の追加と奥義カウントが最大なら奥義カウントを-1する始まりの鼓動に変更。

二ヶ月後には錬成武器対象。
追撃不可の条件が周囲3マス以内に味方がいる時へ変更。そして戦闘中、敵の攻撃、守備-5の弱化も追加。
特殊錬成は敵から攻撃された時、または戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、敵の攻撃、守備-5かつ戦闘中、最初に受けた攻撃のダメージを40%軽減。
条件の緩和に敵も弱らせながらダメージを大きく抑える新しい個性を獲得した。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2018年8月、第二回英雄総選挙で一位を獲得して後に総選挙版が参戦。イラストは北千里氏。
今度は彼のアイデンティティの一つであるアルマーズを同じく神将器の一つ『氷雪の槍』マルテに持ち替え、槍・重装ユニットへ

武器スキルは奥義が発動しやすい
自分のHPが50%以上で敵から攻撃された時、絶対追撃の『マルテ』
Aスキルは敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する その戦闘中、攻撃、守備+4『オスティアの反撃』
Bスキルは自分から攻撃した時、絶対追撃、かつ自身の攻撃による奥義発動カウント発動量+1(同系統効果重複時、最大値適用)『攻撃隊形3』
Cスキルは偶数ターン開始時、自分と周囲1マスの味方の魔防+6(1ターン)(周囲1マスに味方がいなくても自分は強化される)『魔防の波・偶数3』

ヘクトルのHPを50%以下にされない限り、攻撃時にも反撃時にも絶対追撃するということである。
当然、遠距離武器からの対応も兼ね備えている。
重装の高ステータスから繰り出される追撃は強烈であり、1戦闘で倒しきらないと返り討ちだが守備>魔防ではあるが魔防も十分高いのでそう簡単には破れない。
非常に完成度の高いユニットである。

しかし共通で重装特攻は流石に対応出来ない部分や見切り・追撃効果は戦力が落ちる。
速さもいつものように遅いので被追撃もされやすい。

と、登場時点でも評価の高いユニットであったが、時代が下って2020年9月のアップデートで武器錬成が実装。
錬成すると重装特効無効、奥義が発動しやすい(発動カウント-1)。自分のHPが25%以上で敵から攻撃された時、絶対追撃かつ、自身の弱化を無効化。
なんと弱点だった重装特攻を克服。さらに絶対追撃のHP条件が緩くなって弱化無効も盛られた。
特殊錬成は敵から攻撃された時、または敵のHPが100%で戦闘開始時、戦闘中、 敵の、守備-6、敵は追撃不可
絶対追撃・追撃不可を完備し、重装特効というわかりやすい弱点が消え、弱化は弾いて自分はステータスの暴力を上乗せする、重装に欲しい効果欲張りセット。
受け要員としての強化が目立つが、特殊錬成効果は敵がHP100%なら攻撃時にも乗るので隙がない。
とはいえここまで来ると『攻撃隊形』を外して『奥義隊形』などにしてより万全の防御にされることも多い。
この時代のインフレについていくどころか先陣を切る勢いとなり、5年目の総選挙英雄が登場した2021年の環境でも重装の筆頭格として君臨している。
総選挙英雄ゆえに恒常実装ながらこの性能、というのも強みであろう。

その暴れぶりのためか、「オスティア」(『オスティアの反撃』を持つため)とか「マルテマン」といったヘクトルのヘの字もない通称で呼ばれているさまがしばしば見られる。
とはいえインフレが進み、彼の圧倒的なパワーをも貫通できるユニットも増えているのは事実。
自軍で使うなら注意のうえで、敵として攻略するならそういったユニットをしっかり用意して対処したい。

まあ、そういう祭りだとは知ってるんだが……。

うちの娘に「いたずら」しようもんなら、ただじゃ済まないから気をつけろよ……!



出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

また、封印時代のヘクトルが幼いリリーナと一緒に『比翼英雄』第一号として登場。イラストは伝承版と同じワダサチコ氏。
今度はアルマーズを置いて赤属性の剣・重装ユニットとしての登場となった。
この『比翼英雄』は同出典のキャラと二人一組で戦う新ユニット。ただし戦闘を行うのは前衛キャラのみ。
しかも比翼英雄だけが使える『比翼スキル』が存在する。大抵は各戦闘で一回限りだが一部比翼英雄は奇数ターン開始時で再使用可能なキャラもいる。
では「後衛はただ一緒にいるだけ?」と思ってはいけない。その比翼効果は後衛か季節イベントに基づく効果が多い。
しかも比翼英雄には死闘効果を搭載している。見る通り、特別枠である。

武器スキルは重装特効 攻撃+3
奇数ターン、または戦闘開始時の敵のHPが99%以下の時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4の『魔月の祭器』
Aスキルはおなじみの『遠距離反撃』
Bスキルは奇数ターンの時、自分は絶対追撃、敵は追撃不可『追撃隊形・奇数3』
Cスキルはターン開始時、周囲1マスの味方重装の攻撃、速さ+6(1ターン)の『重刃の鼓舞』

今までないヘクトルがやって来た。
奇数ターンには大きな力を発揮する特殊な守り兼アタッカーに変化。攻めても守って何処でも戦える年老いても熱血漢は相変わらず。
スキル継承次第で攻めか守りかで色々化ける。

……が、『比翼スキル』というトンデモ兵器の存在がそれらの好評な要素すべてを吹っ飛ばし、大炎上。
比翼スキルは自身を中心とした縦3列以内の敵に20ダメージというスカディ涙目の超兵器。
この比翼スキル、通称ヘクトルビームはこちらの好きなタイミングで、場所を問わず、闘技場や飛空城でも使用可能。
どんなに防衛を固めても、相手がヘクトル数体とクロニエを連れてきた場合にはほとんど意味がなく、
ヘクトルビーム数回+近距離反撃持ちクロニエぶちかましであっさり壊滅させられるという阿鼻叫喚の地獄絵図に。

なお、比翼スキルは後に登場する「双界スキル」共々敵AIは使用しないという設定になっているが、当時の飛空城上層部からすれば全く慰めにもならない設定であった。
また、比翼スキルに対するメタを張る(規定ターンまで比翼スキルを使えなくする)ための『比翼の鳥籠』もこちらの防衛に比翼英雄を置かなければ全く役に立たない仕様であったため、比翼英雄が他に居なかった時期にこの鳥籠を使う場合、
『敵のヘクトルビームを防ぎたければお前も比翼ヘクトルを引け』という仕様だったことも付け加えておく。

だがしばらく経つと弱点が目立つ事から欠点が多い。
また、ヘクトル本人に関しては決して弱いユニットではないのだが、奇数ターンのみ最強という使う側も使われる側も事故を誘発しやすいクセの強さがあり、偶数だと戦力が落ちる。
比翼効果の固定ダメージも杖やスキルのHP回復で対策が簡単な点と覚醒スキルや待ち伏せで逆利用されるケースもある。
武器の重装特攻だが相手が重装じゃないと普段の攻撃だけで自分も重装特攻が刺さり、瀕死か撃墜かの二択になる。
そして何より、比翼英雄および双界英雄は次々と追加されて、絶対的対策である『比翼の鳥籠』によるスキル封印が容易になっていったため、前述の前提が根幹から破綻することになる。

その理由から批判は緩まって今では出現率は減った。それでも強力なことには変わりないので相手によっては助力してくれるだろう。

2022年11月のアップデートで魔月の祭器に錬成がついた。
奇数ターンまたは戦闘開始時、敵のHPが99%以下の時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4、最初に受けた攻撃のダメージを軽減。軽減値は、敵が追撃可能なら60%、そうでないなら30%。
奇数ターンの制約に縛られず、敵のHPが減っているだけで発動するようになった。
特殊錬成は戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、自身の攻撃、速さ、守備、魔防+4
敵の攻撃、守備が、戦闘開始時の自分の攻撃の10%だけ減少、戦闘後自分のHP7回復
制約に縛りにくくなり、相手を弱体化とHP回復、ダメージ軽減でより敵の攻撃を耐えやすくなる。

追記、修正はこっそり闘技場に行ってる人がお願いします。

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最終更新:2024年03月29日 07:50

*1 だが、内部データにおけるステータスはジェネラルLV20 HP56 力24 技20 速さ15 守備22 魔防13 体格16 属性:理 槍A斧S、と自軍の育ち切ったアーマー系や終章のダーレンにこそ敵わないものの『封印』トライアルマップのエリウッドと同じく病人とは思えない強さである。

*2 3年前のエリウッドの前では「俺」であったが、本人曰くいつもはちゃんとやっていたらしい。