アッシュ・クリムゾン

登録日 :2010/08/08(日) 10:43:28
更新日 : 2017/01/24 Tue 02:14:42
所要時間 :約 5 分で読めます





「弱いしウザイしその上しつこいし。生きてる価値あるの? アハハ♪」


アッシュ・クリムゾンは格闘ゲーム、KOFシリーズの登場人物
03〜XIIIまでの所謂「アッシュ編」の主人公である


CV:長代聡之介

  • プロフィール
年齢:16歳
格闘スタイル:我流(特殊な炎を使う)
誕生日:2月14日
身長:178cm
体重:59kg
血液型:O型
3サイズ:不明
出身地:不明(フランス育ち)
趣味:ネイルアート
大切なもの:爪
好きな食べ物:ザッハトルテ(甘いもの)
嫌いなもの:面倒な事・興味の無いもの
得意スポーツ:なし(面倒なので嫌い)



この手の格闘ゲームの主人公には珍しく悪役。
爽やかな笑顔とは裏腹に自己中心的で冷徹。時折、チェシャ猫のように人を喰ったような笑顔になることがある。
唇の下には 歯列矯正器具 が施された歯が目立つ。

子供っぽい言動で相手を馬鹿にしたり嘲笑ったりと悪く言えば容赦がない、良く言えば素直な性格。

チームメイトや幼馴染みのエリザベート、友人関係にある人間、興味あるものには友好的な態度をとるが、それ以外は彼にとって見下したり馬鹿にする対象である。
チームメイトの喧嘩屋シェン・ウーや中国の暗殺一族「飛賊」のデュオロンは、人を小馬鹿にするアッシュになんだかんだで付き合ったりしている。

主人公でありながらも狂言回しないし物語の中で暗躍するトリックスター的立ち回りを強調しており、複数のチームのエンディングに登場する。



【キャラ性能】
主人公らしく波動昇龍タイプ
通常技と特殊技も地、空共に扱い易いものが揃う

だが超必殺技以外が九割ぐらいタメ系であり、使うタイミングの見極めが重要となってくる。
ちなみに主人公がタメキャラというのは、かなり珍しい。


【主な必殺技】
※技名はフランスの革命月に由来

  • 『ヴァントーズ』
緑色の炎を発射する技。アッシュの立ち回りの要にして基本。
強は二つの炎をクロスさせるように放つ。見た目は回転してないソニックブーム
ガードさせればこちらが有利になる。
発生そこそこで弾速は遅いが技後の隙は余りない。
牽制、連携、エリアルの繋ぎなどに重宝する。

  • 『ニヴォース』
踵で相手を蹴り上げる対空技。初登場の2003では上記のヴァントーズと合わせるとガイル的戦法も可能になる。
弱は無敵は短いが発生が極めて速くノーキャンセルからでも繋がるレベルでコンボの締めの基本技となる。
強は発生がやや遅いが無敵が長く多段ヒットし対空向き。

  • 『ヴァンデミエール』
相手を浮かせるコマンド投げで最後の一撃にスーパーキャンセルが可能。
ただしKOF03は打撃投げ、KOF11は投げ技、KOFMIAでは中段始動の打撃技とどの作品でも技の性能が異なっている。
KOF12以降は削除された不遇の技。

  • 『フリメール・スウラジェ』
KOFMIAでのみ使用。
空中でクルッと回転しカカト落としを行う。
主にジャンプ攻撃にキャンセルして使うか、サンキュロット中のコンボに使用する。

  • 『フリメール・フォルティフィエ』
上記と同じく使用はKOFMIAのみ。
紅丸のフライングドリルキックのような蹴り技。
ガードさせれば隙は無くHIT後に追撃も可能だが、発生は遅く主に奇襲用の技。

  • 『ピエージュ』
KOFMIAで使用する上段当身技。
成功するとその場から消え相手の裏に回って弾き飛ばす。
パッと見がエリザベートの当身と似ており関連性を感じさせる。
またKOF03の三種の神器のEDで庵の背後を取った技と思われる。

  • 『レコルテ』
ピエージュの追加技で成功すると弾き飛ばす代わりに相手のパワーゲージを吸収する。
KOF03のちづるから神器の力を奪った技と思われる。

  • 『ジェニー』
KOF12から使用。
フィールドに火の玉を置く設置技。
主にけん制と起き攻めに使う。
EX技にすると更に効果時間が伸びHIT数が増えて相手を浮かせる。
また通常・EXともに当たって浮いた相手には追撃が可能。

  • 『ジェルミナール・カプリス』
KOF13で使用する後述の超必殺技ジェルミナールの簡易版。
いわゆる突進技で弱は移動距離が短く強は長く、EX技にすると当たった相手を浮かせる。
弱・強・EX問わず、相手に空中HITした場合は追撃が可能となる。
主にHDモード中の連続に活躍する。

【超必殺技】
  • 『テルミドール』
「ハアァァァッ!灰になれぇぇぇぇぇっ!!」 と叫びながら巨大な炎の球体を放つ。
多段HIT技でガードさせても割と相手のHPを削れる上に大幅有利。
12からモーションが変更し発射までのフレームが増加した。
割と性能に変化が多い技でKOF03では長い無敵・初段攻撃判定・更に発生補償と割り込みに重宝したが、KOF11以降はほぼ連続技専用となっている。
連続面ではスーパーキャンセルからのエリアルコンボで大活躍してくれる事が多い。

  • 『ブリュヴィオーズ』
ニヴォースを連発する技。
コンボの締め。
KOF03では無敵もあったため対空にも使えたが、それ以降は無敵が消えて連続の締め専用と化している。
また発生が極めて速く作によってはノーキャンセルでも繋がる。

  • 『サン・キュロット』
周囲に炎を発生させた後、一定時間タメ系必殺技がタメなしで出せる、必殺技を特殊技でキャンセルできる等パワーアップする技。
アッシュ最大の見せ場&魅せ場でこれを使用した専用コンボはどの作品でもかなり熱い。
KOFMIAでは使用ゲージによりサン・キュロットの名の後に『リベルテ(自由)』・『エガリテ(平等)』・『フラテルニーテ(博愛)』とフランス革命を冠した名称が後続する。

  • 『ジェルミナール』
サンキュロット中にのみ出せる突進技。
ちづるから奪った鏡の力を利用してる為、当たった相手の必殺技を一時的に封印する効果が付随している。
主な使い道はサン・キュロットのコンボの締め。

  • 『レヴォルト・デ・カプリス』
KOFMIAで使用する2ゲージ使用の乱舞技。
無敵無し、発生早い、突進速度速いと絵に描いたような連続技の締め用の超必。
乱舞の締めの一撃は超必の名前通りアッシュの気分次第となる。

  • 『エスプワール』
KOFMIAで使用可能。
サン・キュロット・フラテルニーテ中のみに使用可能な大技で自身の周囲に炎の大竜巻を瞬時に形成する。
コンボの締めにも使えるが補正が厳しく余り効果的ではない。
反面、範囲・火力共に申し分ないので割り込みや対空にはもってこいの性能と言える。
ただしサン・キュロット中に割り込み・対空に使う=サン・キュロットコンボ失敗という事なのでこれはこれで悩ましい状況ではあるが。

またKOF13においてCPUの乱入アッシュ専用でこの技を使用する。
滅多に見れないので見れたらラッキー。

  • 『フリュティドール』
庵の力を奪って使用する技で見た目はまんま三神技之弐。
この技の最中は炎の色も緑では無く紫となっている。
1フレーム投げでガード崩しにも使えなくもないが、主な使い道はMAXキャンセルからの連続が多い。


【ストーリー】
『ある目的』のためにKING OF FIGHTERSに出場し、草薙京八神庵、神楽ちづるの三種の神器の力を奪うため暗躍する


『KOF2003』
性能がぶっ飛んでた時期
ガイル並みの技性能、小足がキャンセル可、テルミドールが撃つ前から無敵+攻撃判定有り、ブリュヴィオーズが暗転後ガード不可+無敵有りとかなりの強キャラだが、他のキャラが強すぎて印象に残りにくい。
2003最強キャラのデュオロンと組んでたせいか。

シェンデュオロンの三人でチームを組み、参戦。
敵対する「遥けし彼の地より出づる者達」の無界と戦うが、倒す前に遠くに飛ばされる。
チームエンディングでは最後にやることがあると言って終わり、三種の神器チームエンディングにて神楽ちづるの力を奪った。

ムカイと対峙する際、 「はっきり言ってウザイよ、あんた…!」 と髪をかき上げながら珍しく腹立たしそうに呟くが……。


『KOF XI』
中堅へ降格
画面端でのサン・キュロット後、ニヴォースを連発する超火力のサンキュロコンボが火を噴いた。
また、超高速で突進しすれ違い様に相手を燃やし、前作で奪ったちづるの鏡の力で必殺技を一定時間使えなくするジェルミナールが使用可能に。
シェンとトランプカードを使用する暗殺術「カーネフェル」のオズワルドとチームを結成。
決勝戦会場を破壊した紫苑、そして禍忌と戦い、エンディングにて「報酬」としてシェンをオズワルドに差し出した。
京&庵チームでは、オロチの力に反応して暴走した八神庵と対峙、彼からオロチと神器の力を奪い、ライバルチームエンディングにて庵同様紫色の炎を出して見せた。


KOF XIII
今作ではチームを組まず、エディット専用キャラ
前作より性能がちょい強化
構えが真剣じゃなかったり、主人公なのに設置技を覚えたりと相変わらずフリーダム。
また、前作で奪った庵の力を使い、掴んだ相手を紫色の炎柱で焼き尽くす投げ技フリュティドールが追加された


以下ネタバレ




















実は、アッシュは2003~XIIIにおける敵「遥けし彼の地より出づる者達」の一員であった。

三種の神器の力を奪っていたのは彼の先祖であり、組織のリーダーである斎祀の命令。
今作ではKOFには参加せず単独で動いていたが、プレイヤーと戦う斎祀が見せた一瞬の隙に姿を現し、彼の計画を止めるために力を奪い殺害。
アッシュが三種の神器の力を奪い、暗躍していたのはこの時の為であった。


遂に本来の使命である斎祀を倒すことに成功するが、実はアッシュの中で生きていた斎祀に体を乗っとられ、ラスボス化。
『血の螺旋に狂うアッシュ』 となってプレイヤーと戦うことになる。

勝利後デモでは、子孫である自身の体を利用し過去に飛び歴史の改竄を行おうとした斎祀を、 「ボクは、この世界のことが……けっこう、気に入っているんだ」 として自力で止め、消滅させる。

そこに幼馴染みのエリザベートがアッシュを連れ戻すべく駆け付ける。
すべてを終えたのか、エリザベートを見つめるアッシュの表情は、チェシャ猫のように人を喰ったモノですらなかった。

「最後でドジっちゃったよベティ。もっと上手く終わらせるハズだったのに」

「どういうことなの?」

「ご先祖様を『消しちゃった』からネ……たぶんボクは、この世界に、『存在しなかった』ことになる」

「どうして……?こんな勝手なことしたの いやよ……連れ戻しに来たのに。私、あなたを連れ戻しに来たのに!」

「ベティ、ごめんね。もう、時間がな     」

真実を語る事すら許されず、アッシュの姿も声も消えてしまう。まるで、風に巻き上がり空に散らばった灰のように…


タイムパラドックスが発生してアッシュと彼の地の存在は消滅した。
彼とその暗躍は最初から存在しなかったことになり、人々の記憶から消え去ってしまう。
しかし、微かにだが大会が終わった後、京は炎の戻った庵と激突する最中、アッシュの後ろ姿をフラッシュバックで見ている描写がある。


シェンとデュオロンはアッシュの存在を忘れてしまったものの、また三人で食事に行くという約束だけは忘れておらず、誰もいなくなった決勝戦会場にいつまでも残り続けた。


そしてエリザベートはひとり、車の中で彼が遺した髪留めを手に、涙を流すのだった。


格ゲー全体において、自分の命を犠牲に世界を救う最初の主人公であり、 主人公でありながらシリーズのラスボス になったキャラでもあった。

もっとも、エディットEDで

(アッシュ・クリムゾンが、その身を犠牲にして世界を救った、か)
(いや、奴は我々を救ったのではない)
(例えその存在を無に帰しても、自身の誇りを守ったのだ・・・・・・)

とハイデルンが吐露しているあたり、おそらく彼は祖先や血の螺旋に縛られることをよしとしなかったのかもしれないが…。

三種の神器を奪い、立ちふさがる他者を嘲り、『遥けし彼の地より出づる者』と祖先を欺き続けてまで彼は何を求めたのか、今となっては永遠の謎となってしまった。

ただ、一つだけ言えることは、 彼は自身の存在が消滅する最後の瞬間まで自由であり続けた という事であろう。



The year's at the spring,
時は春、

And day's at the morn;
日は朝、

Morning's at seven;
朝は七時、

The hill-side's dew-pearled:
片岡に露みちて、

The lark's on the wing;
揚雲雀なのりいで、

The snail's on the thorn;
蝸牛枝に這ひ、

God's in his heaven--
神、そらに知ろしめす。

All's right with the world!
なべて世は事も無し。



『なべて世はこともなし…。アハハ♪』


追記・修正、よろしくネ♪

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