THE KING OF FIGHTERS XIII

登録日:2011/08/27(土) 19:48:03
更新日:2024/04/24 Wed 11:12:42
所要時間:約 10 分で読めます




怒りの炎を燃やせ!奴が灰になるまで。


THE KING OF FIGHTERSシリーズの一つ。
2010年7月に稼働開始した。

前作『XII』がストーリーのない(小規模な)お祭りだったのに対し、今回は『XI』から続くストーリー。
本作で『'03』から開始したアッシュ編がようやく完結したこととなる。

キャラのグラフィックは前作同様異常に手間をかけたドット絵を使用しており非常に美麗。
女性格闘家チームの復活、K'チームの参戦、他チームメンバー穴埋め要員も登場。
全体的な人数・技の少なさも解消され、ゲームとしてしっかりとした形になった。

システムについては前作にあった相殺関連が省かれ、『'98』や『2002』に近い感じになっている。
稼働初期はホア・ジャイ消滅、バイス関連、EX必殺技など致命的なバグがあったが、追加パッチにより現在は修正されている。

家庭用は稼働より1年近くたってもアナウンスがなかったが、2011年に10月下旬に発売と発表。
だが、短期間の発売延期を経て同年12月に発売された。
新キャラと新ステージに加え、目玉となるストーリーモードを搭載されている。
このストーリーモードでは本戦に出られなかった歴代キャラも裏方として活躍しており、特にハイデルンとアーデルハイドは主役級の扱いである。
まあアーデルハイドは妹が操られて今回の主催者になっているのだからある意味必然、むしろACで登場しなかったのがおかしいのだが。

さらに、アーケードでも2012年4月より家庭用ベースのバランスでさらに再調整したアッパーバージョン『XIII CLIMAX』が稼働開始。
2013年9月にはNESiCAxLive版『XIII CLIMAX』も配信開始され、SteamでもWindows版『XIII STEAM EDITION』が配信開始。
Steam版は『CLIMAX』のゲームバランス + ストーリーなど家庭用の追加要素という形で決定版に近い。
これにより、稼働初期での悪評を打ち消す形で完成度の高いゲームバランスに進化している。


【新システム】

  • EX(超)必殺技
コマンド+弱強同時押しで、パワーゲージを更に1本消費して発動。
EX必殺技は威力こそ低めだが、コンボや追撃などが強くなっている。
EX超必殺技は従来のMAX超必殺技にあたる。
『ストリートファイター』にも同様のシステムがあるが気にしてはならない。

  • HDゲージ
画面下にある緑色のゲージ。
これを消費して以下の行動が可能。

→ドライブキャンセル(スーパーキャンセル)
ゲージ50%消費。
必殺技硬直をキャンセルして別の必殺技へと繋げる。
SCは必殺技から超必殺に繋ぐ。

→ハイパードライブモード
BC同時押しで発動。ゲージ100%消費。
一定時間、ドライブキャンセルとスーパーキャンセルが自由に使用可能に。
『2002』のMAX中にかかるどこでもキャンセルの発展系。

→NEO MAX超必殺技
ゲージ100%、またはHDモード中にパワーゲージ3本消費。
家庭用と『CLIMAX』以降はHDモード中に限りゲージ2本消費に緩和されている。
超必を超える技で派手な演出で大技を放つ。


【キャラクター】

【エディット専用】
謎のキモ系主人公。
前作と同様にニュートラルポーズが自由になり、更に最終作でエディット専用になっているという相変わらずな自由人。
本作では遂に彼の目的が明らかになる。
設置技「ジェニー」まで習得したガイル系キャラ。
家庭用と『CLIMAX』以降は乱入キャラにもなっている。
乱入するタイミングは決勝戦前固定であり、ステージも決勝戦会場の観客席上の高台固定である。


【エリザベートチーム】
  • 『白き光の導き手』エリザベート・ブラントルシュ
ヒロインもとい、ライバルもとい、実質的な主人公。
今作ではアッシュの友人2人を引き連れて、彼や遥けし彼の地より出ずるもの達を追う。
なんとドットの変化で高貴なおっぱいが隠れてしまっている。
おっぱいが見たい人は家庭用版で追加されたカラーエディットを弄ってみよう。

  • 『静かなる暗殺者』デュオロン
中国の暗殺者集団、「飛族」の生き残り。
冷徹な性格だが、情がないと言う訳でもない。シェンのセーブ役。
エリザベートとシェンの相性が完全に水と油なのでおそらくこのチーム一番の苦労人。
ありえない方向に曲がった足首から察せられる、トリッキーなキャラ。

  • 『上海の武神』シェン・ウー
ガサツな性格のケンカ屋。
前作でアッシュにハメられたため、それを許してやるためにエリザベートに同行する。
見たまんま近距離重視のパワーファイター。


【日本チーム】
久しぶりに、紅丸・大門とチームを組む初代主人公。
いつも通りの苦労人。
性能は庵があんな調子なので、完全に『'95』までのスタンダードタイプに戻った。
大蛇薙が空中でも発動できるようになった。
家庭用版は昔の学ランもカラーエディットで選択可能。

  • 『シューティングスター』二階堂紅丸
日本チームのNo.2。ポルナレフヘアーの色男。
全体的に使いやすい性能は相変わらずのハイスペックキャラ。

  • 『聳え立つ嵐の山』大門五郎
近年欠場の続いた大門先生が再び登場。
以前までの「どう調性しても強くなる」と言う悩みの種はゲーム性の変化でそこまででもないが、破壊力の高さは相変わらず。


【庵チーム】
『XI』で炎を失った結果、大きくイメチェンした。
結果、爪を使った技を使うインファイターとなったが、周囲の評価は「炎を失ってもこれほどとは…!」といった具合。

  • 『疾走する残酷な美貌』マチュア
『'96』で死んだと思われたが、バイスとともに封印されていただけだった。
オロチの力を奪おうとする者を潰すために復活。
稼働当初は簡単な永久を持っていたが、調整により今はそれほどでもない。

  • 『躍動する残忍な嘲笑』バイス
マチュアと同様の設定で復活。
打撃と投げで相手を揺さぶる近距離キャラ。
稼働初期は何かすればバグるとまで言われていた。


【餓狼伝説チーム】
相変わらずの陽気な餓えた狼。
初心者にも使いやすい性能は相変わらず。

テリーの弟。小柄で禿げていく残念な美形。
飛び道具・対空・突進を持った機動力重視キャラ。

パンツのムエタイ男。
どちらかと言えば近距離重視のタイプ。
EDではまたしても酷い目にあう。


【龍虎の拳チーム】
構えは龍虎時代に戻ったが、顔が厳つくなった。EDでは誰だこいつ状態。
相変わらず虎煌拳は飛ばないが、受け技などで頑張るインファイター。

リョウの永遠のライバル。
足技重視のフットワークの軽い動きが特徴。

太まし化の波に飲まれた常連キャラその1
そのせいかは不明だが構えもよくわからないことになっている。*1
カラーバリエーションであの面が復活。さらに家庭用では……。
ワンチャンスで大きく持っていくテクニカルキャラ。


【怒チーム】
  • 『ワンマンアーミー』ラルフ・ジョーンズ
太まし化の波に飲まれた常連キャラその2
SABBは忘れてしまったが、拳の破壊力は上昇気味。

  • 『タフ&クール』クラーク・ステイル
太まし化の波に飲まれた常連キャラその3
ゲーム性と噛み合ってない残念な投げキャラ。

ハードな衣装に変化した軍人。
タメ技重視の立ち回りは相変わらず。


【サイコソルジャーチーム】
太まし化の波に飲まれた常連キャラその4
毎年変わることに定評のある衣装は手抜き気味。
波動昇竜戦法が得意で、それ以外の面も強みはある。

  • 『小龍飛天』椎拳崇
衣装チェンジでスタイリッシュになった。
超球弾は通常技だが、全体的にはインファイター。

  • 『斗酒拳聖』鎮元斎
酔いどれ爺さん。
酒を飲めば飲む程強くなり、ワンチャンスでの破壊力は屈指のもの。
KOF94~97以来の相手にすると嫌らしい爺さん復活。


【女性格闘家チーム】
みんな大好き、復活のおっぱいくの一。
おっぱいがたゆんたゆん揺れるドット技術は感服もの。
ステージを駆け巡る動きで相手を翻弄しよう。

髪をショートにしたが裏カラーでは三つ編みも。
カラーエディットではパンチラもやらかした。
彼女とキングにだけ脱衣KOが復活した。

  • 『美しき蹴撃のイリュージョン』キング
衣装が龍虎時代に戻った男装の麗人。
牽制能力が高く、スタイリッシュな動きを得意とする。


【キムチーム】
  • 『テコンドー界の至宝』キム
チャン・コーハンとチョイ・ボンゲに騙されて、以下の2人と組むことになる。
多彩な蹴り技に加え、新たな鳳凰脚も身に着けた。
ついでに半月斬が空中でも使えるようになった。

  • 『暴走重戦車』ライデン
キムの新たな更生対象その1。粗暴さが目立つが根はいい人。悪人と悪役レスラーは別物なのだ。
版権の都合上、『餓狼伝説 Wild Ambition』と同様にビッグベアではない。
後にXVでキムの口からあの後に善玉レスラーのビッグベアになったことが判明している。どこかの鳥頭覆面レスラーとは真逆である
かつては最上位キャラの一角でもあった。

  • 『狂乱のムエタイファイター』ホア・ジャイ
キムの新たな更生対象その2。ライデンと共に無理矢理組まされるもダーティな印象を払拭できる機会でもあるため話に乗ることに。
まさかの初代『餓狼伝説』から復活。19年ぶりに戦いの舞台に舞い戻った。ライデン共々時系列的に餓狼2前でジョーとは仲が悪い時代。
ムエタイ至上主義者であり、格闘技を神聖な舞台で行うものだと思っているためか女とガキと色男が格闘技に出る事をよく思っていない。
KOFがパラレルとはいえテリー達が餓狼シリーズの時系列だと後期の方なので中々割り切った参戦である。ってか、ジョーのセコンドどうなってるんだろう…後のXVで表舞台復帰のために再びセコンドになったことが判明したので余計な心配で終わった
どうも「毎回新キャラを出す」のがウリのシリーズにて、ジョーのコンパチとして利用できるのが主な要因と思われる。
稼動当初はバグ昇竜紛いのバグがあった。某ゲーセンの「ホアジャイガキエタァァァァァァァァ!」は有名な話。
後何かするたびに「イヤッハー!!」とか「ヒャッハー!!」などと叫ぶので世紀末なモヒカンレベルで非常にうるさい。
そのおかげで某カプコンの王道格ゲーの自称ムエタイの神を連想した人も少なくなかったとか
ドリンクを飲めば破壊力を増していき、最強の一角を担う。ドラゴンバックブリーカーも当然健在。


【K'チーム】
  • 『Kを超えるもの』K'
KOF嫌いだが、クーラがチンにそそのかされたので渋々参戦することになった元主人公。
派生技を多く持ち、そのせいでアーケードでは最強キャラ。
闘劇では上位全員が彼を入れていたというのは有名な話。
当たり前だが家庭用では弱体化された。
実は今作参戦しているネスツ編初登場キャラはK'チームの面々しかいない。

合法ロリ。アイスのためにKOFに参加。
以前はドットのせいでら宇宙人疑惑があったが、新ドットでやっと人間らしくなった。
アンチKアーツと言う名の氷技を使用する。

  • 『鋼のヒューマンウェポン』マキシマ
よりサイボーグっぽくなったサイボーグ。相変わらずのオカン。
ガードポイント付きの技が多いパワーキャラ。
XIまでの時と比べて使用できる技がかなり変更されている。


【家庭用追加乱入キャラ】
衣装が初代『餓狼伝説』時代のオーバーオールに回帰した。
3戦目終了時に表示されるお題をある程度達成すると乱入。
三節棍を使ったリーチの長い攻撃は健在。

  • 『時間を統べるもの』斎祀
アッシュの祖先で本作の最重要キャラ。
3戦目終了時により多くのお題を達成すると乱入。
高慢な性格でほぼすべてのキャラを嫌っている。
挙動や通常技の全てがアッシュの使い回しで各必殺技が異なる。
ついでに必殺技系統についてはアッシュはタメ技が多かったがコイツはコマンド技100%である。


【家庭用EXキャラ】
どれもDLCキャラだったが、『CLIMAX』やSTEAM版では最初から使用可能。

  • 『暴走する蒼き炎』炎を取り戻した庵
八神庵のEXキャラ。今までの衣装を着ている。
性能も炎を使った、安定と火力を備えたものに回帰。

  • ネスツスタイル京
草薙京のEXキャラ。ネスツ編の衣装の京。
通常京が状況が状況だけにナーバスになっているのに対し、こちらは割り切ってKOFを楽しんでる。
技が『'96』からの接近戦主体に戻った。ついでに大蛇薙も地上でしか使えなくなった。
超必はみんな大好き無式。設定上ネスツ編当時の京は無式が使えなかった筈だが、気にしてはいけない。
会話でも学ランを着ている事を前提としているものもあるなど、どうも急遽ネスツ編の衣装を着る事になった模様。

  • 『不敗の格闘家』Mr.カラテ
天狗の面をかぶった謎の男。タクマ・サカザキのEXキャラ。
初期の業務用では単にカラーエディットでしかなかったが、性能違いの裏キャラとして独立。
いつもの遊びではなく、武人そのものとして戦いを挑む。多くのキャラからいつもと違う様子を慄かれており、おそらく本気を出している
セリフの所々にどこかの滅殺おじさんの影響を受けているようなものまである
ちなみに追加後もノーマルタクマのカラバリの方は普通にそのまま残っているため微妙にややこしい。


【ボス】

  • サイキ
斎祀が変身した姿で、遥けし彼の地より出ずる者達の主。
出てくる台詞1つ1つが小物臭く威厳を感じられない。スタッフ曰く、ネットの掲示板を参考にしたらしい。
人気キャラのムカイさんが指示に従わなかったために殺害するなど、どうも小物くさい。

ボス時には無界や禍忌のように変身するのだが、その姿は全裸。

そう全裸なのである。

明らかに隠すところが間違っている。
その実、行動パターンが少なく下段ガードが甘い為、起き上がりに足払いを重ねていれば楽に倒せる。


  • 血の螺旋に狂うアッシュ
ラスボス。
斎祀がアッシュに取り憑いた姿で、外見は黒いアッシュ。炎の色も黒い。
技もアッシュと同じだが、常時サン・キュロット状態など結構な強さ。
その余りの手抜きっぷりにユーザーも苦笑いするしかなかったが、たまに浮かしてからヴァントーズで永久をしてくる。
サイキ共々、大門先生で地雷震でハメ殺しも可能。


追記・修正お願いします。


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最終更新:2024年04月24日 11:12

*1 板垣恵介作品に登場する松尾象山と愚地独歩がモチーフになっている説が濃厚