ペンギンの問題

登録日:2012/09/13(木) 11:24:00
更新日:2024/04/24 Wed 21:52:17
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ごペンなさい!




ペンギンの問題とは、2006年からコロコロコミックに連載されていたギャグ漫画。作者は永井ゆうじ。

◆概要

でんぢゃらすじーさん、ケシカスくんと共に現在のコロコロコミックのギャグ漫画を支える存在だった。
この3作の中ではペンギンの問題が一番新しいが、それでも既に6年以上連載していた。
読者アンケートで1位を獲得しており、『でんぢゃらすじーさん』の作者である曽山一寿は読者人気でペンギンの問題に敗れたことに衝撃を受けたと振り返っている。

内容はコロコロらしく不条理なネタで占められており、一話完結。

舞台はきりかぶ小学校であり、主人公の木下ベッカムやその親友なおとくんをはじめとするキャラクターはここの児童。だが、最近はいつもの人物設定ではなく探偵ベッカム等の別の設定での話が多くなっている。

2013年2月号からは『ペンギンの問題+』とタイトルをリニューアルして連載をしていた。
しかし2014年11月号をもってこちらも連載を終了。

コロコロコミックの漫画としては8年以上も掲載された長期連載作品となった。

◆登場人物

主人公。服を着たペンギン。人語を話せる。大抵はどうでもいい事で悩んでいる。
ごペンなさい、すベッカムといった名前や種族にかけた様々なギャグを所有している。
また、ハンバーガー等を発射するくるりんぱ、電化製品を発射する新くるりんぱ等の必殺技を会得している。
マックスというペットのイカがいるが、大抵焼きイカにされてベッカムに食べられる。

  • 山田なおと
コロコロのギャグ漫画に一人はいる、常識人の男子小学生。
実は柔道をやっていて、結構な腕前だったりする。

  • 松井ゆみ
ヒロイン。ヒロインである事を自覚しているらしく、転校生が来る日に教室に美人が現れた時には対抗意識を燃やした。ちなみにその美人の正体はただの配達バイト。
バトルオタクであり、バトル展開になった時には彼女が目の色を変えて実況するのがいつものパターンとなっている。

シルクハットを身につけた紳士。
しかし、首から下は全裸もしくはブリーフパンツのみと、変態という名の紳士を体で体現している人物。パンツをはいていない時の股間にはモザイクがかかる。
会社の社長であるが、社員も皆全裸。既婚者だが奥さんは全裸のゴードンにマフラーのみ届ける以外は普通の人。
また、エリザという母親がいる。
なお、アニメでは規制の都合上、絶対に股間を写さないようにしているので、モザイクはかからない。

プレートでは、ベッカムになった「ベッカムゴードン」、巨大ヒーロー「ゴードンマン」など、
ポールと同じく、様々な姿に変身している。
一部は原作に登場しているが、プレートではデザインが変化している。
どれもステータスアイコンの「モザイク度」が多い。

  • 高橋シャルロット
穏和な性格の老婆。だが、戦闘力は作中上位に入る。また、巨大化して怪獣に変身する事も可能。
ちなみに巨大怪獣の方は、スーパー勇者ベッカムと互角、もしくはそれに匹敵する戦闘力らしい。

  • 井上マイケル
リス。
塾に通っている為頭が良く、大抵は暴走したベッカムを説得するが何故かとばっちりを受けるという不幸なポジション。
アニメではベッカムに異常すぎるほど愛を注いでいるが、無視されてばかりいる。

プレートでは、第二弾以降でキャラに隠れてこっそり登場。
第四弾以降では、キャラに合わせて同じ格好になったり、一度に4匹登場しているなど、バリエーションが豊富になっている。

  • 岡本ポール
黄色いモヒカンが目印の無口な少年。きりかぶ小学校の児童。
頭のモヒカンは着脱可能だったりと謎が多い。何故か後述のペンギンの5兄弟がいる。

プレートにも登場するが、第二弾以降では、何故か悪堕ち(?)した「ダークポール」、巨大化した「巨大ポール」、
可愛いちびキャラ化した「ちびポール」など、様々な姿に変身している。
どれも必ず背景が青で、何故か全てのステータスアイコンを最低1つは持っている。

  • 小林ジョニー
ベッカムに恨みを持つ紫のペンギンで、きりかぶ小学校の児童。
ちなみにベッカムに恨みを持つ理由はコロコロの銀剥がしを先にやられた事等。事ある毎にその事象について愛情を込めた台詞を発するが、ベッカムによって対象が無惨な目に逢うのが恒例となっている。

プレートでは第三弾以降から、様々な姿に変身して登場。
しかし、扱いが原作よりヒドく、必殺技の「くるりんぱ」も弱体化している。
特に「勇者ジョニー」は、勇者ベッカムを助けに来た...のではなく、単に勇者ベッカムに肖って人気を取る為になった。
「傷ついた勇者ジョニー」は、傷ついたのは激戦でピンチになった...のではなく、単に階段から落ちた(自分でわざと)から。

  • 校長先生
カツラを付けた老人。基本的に穏和な人物だが、起こるとかなり怖い。
特にハゲとカツラがネタにされる事が多い。

  • 森シュナイダー
この漫画では珍しく長身イケメンの人物。
きりかぶ小学校に嵐を呼ぶ為にやってきた転校生だが、ベッカムらのペースに乗せられて知らない内に敗北。
後に床屋でハゲにされてからは髪が生えてこないらしく、カツラを着用している。その為、ハゲがネタになる時は校長先生と共に登場する。

  • 松浦先生
ベッカムら5年1組の担任。
眼鏡をかけた美人だが、宿題忘れに関しては非常に厳しい。

  • 嵐山先生
熱血体育教師で、ポケットに忍ばせたゲーム機も見逃さない眼力を持つ持ち物検査担当でもある。

  • 岡本兄弟
デイブ、ブライアン、アレックス、エミリー、チャックの5人兄弟のペンギン。ポールとは生き別れの兄弟。
アニメでは、アレックスの好物が茄子(プレートではメロンソーダ)となっている。

  • 山口クリス
ニワトリ。男らしいが卵を産めるのでメス。

  • ベッキーナ
人気アイドル。
ベッカムが必殺技で召喚した事もあり、当時のジョニーが好きなアイドル。

  • 石関記者
本作の担当編集者。たまに出てきては怪しいリストを見せたりと、漫画の方向性を左右する。
また、たまに作者自身も出てくる。

  • ベッカマン
ベッカムが巨大ヒーローに変身した姿。南極ラーメンを食べる事で変身できる。
ただし、南極ラーメンができるのにお湯を入れてから3分、食べ終わるのにさらに時間が掛かるので、ピンチに間に合わない。
腕から味噌汁光線を出す事が可能。

プレートでは、魔界軍の最新技術で誕生した「ブラック ベッカマン」が登場。
勿論ライバルとして登場するが、何故かペンギン王国での人気が高い。
さらに、未来装備でパワーアップした進化形態「ベッカマンX」も登場。
味噌汁から豚汁光線に変化した。

  • ベッカムロボ17号
ベッカムが楽する為に製作した、自分を模した万能(?)ロボット。
ベッカム本人の記憶をインプットしているが、結局は新型のロボットに投げやりするようで、一切役に立ってない。
後に新型である200号が作られたが、彼も役に立ってない。
ゲーム第二作では量産されており敵として登場。また、魔界製である300号も登場する。

プレートでは200号の後継機も登場したが、
最新機でようやく「テレビのリモコン操作だけ」可能になったようだ。

  • 山本ボビー
巨大な口を開けたライオンのような謎の生物。
道の途中で、巨大な口を開けて立ち塞がるように突然現れる形で登場する。

プレートでは、ステータスアイコンの「ホラー度」が多く、全てのノーマルプレート中ではホラー度が最高。

ゲーム第四作では、彼をモチーフにした巨大メカ「メカボビー」が登場。
敵が使用するユニットでは、最高クラスのステータスを持つ強敵で、ラスボス戦に登場する。
また、彼をモチーフにした武装パーツ「ボビーの口」も製作可能。

  • サターンベッカム
世界を我が物にしようと企む、ペンギン魔界の魔王。
元々はプレートで初登場したキャラで、プレートの世界観を題材にした回に登場する。
進化形態として、現役時代の「ファイティング」、戦闘で重症を負い後にサイボーグとして復活した「メカニック」、
王国軍のある人物の奇襲で復活に失敗、自らの居城と合体し、巨大な無差別破壊兵器と化した「キャッスル」が存在する。
新章では、討ち倒され封印されるが100年後に復活、後に世界侵略を再開した「リターン」、
そして、デビルベッカムと合体進化し「デビルサターンベッカム」として進化を遂げたが...?

ゲーム第一作・第二作では、黒幕及びラスボスとして登場した。
第一作では、阿修羅の名前通り三つの顔を持つ頭と、6本の腕を持つ巨大マシン「アシュラロボ」で迎え撃つ。
撃破後はサターンベッカムとの直接対決となる。
第二作では「ファイティング」の姿で登場。
第二形態として何故か「メカニック」をすっ飛ばして「キャッスル」に変貌を遂げる。
プレートでの名称は「サターンベッカムC(キャッスル)」だが、
こちらでは名称が「サターンキャッスルベッカム」に変化している。

  • スーパー勇者ベッカム
かつてペンギン王国の危機を救った伝説の英雄。
ペンギン王国に住む人々の憧れだが、ある理由で行方不明となっている。
プレートで初登場。
進化形態として、復帰した「リターン」が存在する。
新章では、100年後にタイムスリップした「フューチャー」、
そして、「グレイト」として進化を遂げたが...?

  • シャドウベッカム
全身が影のような漆黒に覆われた謎のベッカム。プレートで初登場。
原作では「シャドウベッカムの問題」に登場。
ペンギン魔界軍の正体不明の刺客として暗躍している。
しかし、名前の後ろに「○/8」と付く派生が存在し、○の数が少なくなる度に、正体が見えていくが…?

その正体は「スーパー勇者ベッカム」。シャドウベッカムとして正体を隠し、
ペンギン魔界軍に所属する形で潜入して、サターンベッカムを討ち倒す方法を探っていた。

  • ドラゴンベッカム
伝説の竜ベッカム。プレートで初登場。

  • 三剣士
炎、氷、風を司る剣士ベッカム。プレートで初登場。
原作では「三剣士の問題」に登場。
合体することで伝説の剣士「ミラクルベッカム」になる。
ただし、この姿でいられるのは3分が限界。
さらに後述の5人も合体することで「ウルトラベッカム」になる。

後に雷、星、緑、光、鋼を司る剣士ベッカムが登場した以降は、八剣士に変更される。
雷は、魔界軍の一角であるサンダーベッカムが、炎のベッカムに立ち振る舞いに感心し、八剣士として正義方向の進化を遂げた姿。

後に登場した、未来の戦士「カラフルイレブン」は各八剣士の子孫。

  • 三悪人
魔、呪、闇を司るベッカムで、魔界軍の強力な刺客。プレートで初登場。
合体することで巨大な悪魔「地獄のベッカム」になる。
好物は全員辛い料理。
原作では「三悪人の問題」に登場。

また、「カラフルイレブン」の内、ピンク、パープル、ブラックは彼らの子孫。

  • カラフルイレブン
新弾で登場した、11人の未来の戦士。八剣士と三悪人の子孫で構成されている。
レッド、ブルー、グリーン、イエロー、ブラック、ピンク、オレンジ、ブラウン、パープル、グレー、ホワイト、
が存在している。
しかし、ブルーが裏切ってしまう。
他にも隠れた12人目の戦士である「透明」も存在するが、
姿がかなり透明で、誰もその存在に気づかないので、とても影が薄い。

合体する事で「レインボーベッカム」になる。しかし、ブルーが抜けている為、能力を完全には発揮できてないが、それでも戦闘力は高い。
後にブルーも合体して完全体になったが、ブルーが敗北したレインボーベッカムを吸収する形で合体した為、
完全体の主導権はブルーが握ってしまった。

  • 三魔人
新弾で登場した、魔、呪、闇を司る魔人ベッカム。サターンの分裂により生まれた。

◆商業展開

ゲームやアニメ、映画化の他、ベッカムという人型以外のデフォルメキャラ故のコスプレのしやすさから、面白大図鑑プレートというトレカも存在する。

面白大図鑑プレートでは、ペンギン王国とペンギン魔界の全面対決が行われている世界観となっており、「勇者ベッカム」が主人公として登場する。
他にもペンギン王国軍の頼もしい仲間達や、ペンギン魔界軍の様々な刺客達、
原作に登場したベッカム以外のキャラや、ゲーム作品オリジナルのベッカムなど、多種多様なキャラが登場する。
第五段以降は、まさかの実写版となった「リアル○○」と名が着くキャラが登場。
新一弾以降は、『ハローキティ』とコラボしたプレートキャラも登場する。

キャラ以外にも、井上マイケルが隠れていたり、アニマル柄など珍しい背景、プレート裏のベッカムがハンバーガーとは違う物を持っているなど、珍しい変わり種のプレートが存在する。
第五弾以降では、特定の二種類以上のキャラを、左右に繋げる事でイラストが繋がるプレートも登場した。

新一弾以降は、レアであるブラックプレートが表面ホログラム加工されるようになった。

また、『クロスファイトビーダマン』というシリーズのビーダマンになった事もある。
ペンギンの問題シリーズのビーダマンは『ペンビーシリーズ』と呼ばれており、クロスファイトビーダマン自体は後にペンギンの問題から離れた独自シリーズへと切り替わっていった。

更にデュエル・マスターズのクリーチャーにもなった。

勇者ベッカムZ
P 光文明 (6)
クリーチャー:エンジェル・コマンド/ドリームメイト 6000
■ブロッカー
■このクリーチャーが攻撃する時、「すベッカム」と言ってもよい。そうした場合、バトルゾーンにあるクリーチャーをすべてタップする。
■W・ブレイカー


デビルベッカムXXX
P 闇文明 (8)
クリーチャー:デーモン・コマンド/ドリームメイト 13000
■T・ブレイカー
■このクリーチャーが破壊される時、「ごペンなさい」と言ってもよい。相手がそれに対して「はい」と応えた場合、このクリーチャーはバトルゾーンにとどまる。





追記・修正しちゃってごペンなさい。

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最終更新:2024年04月24日 21:52