遊☆戯☆王デュエルモンスターズ8 破滅の大邪神

登録日:2010/10/01 Fri 19:43:09
更新日:2024/04/18 Thu 13:10:11
所要時間:約 3 分で読めます





2003年3月にコナミからゲームボーイアドバンス用ソフトとして発売された遊戯王ゲーム前作の続編。

ストーリーはバトルシティ編終了後を描いた完全オリジナルで、大邪神レシェフを復活させようとする天馬太陽率いる天馬団と遊戯達が世界各地で戦うというもの。
ヌルゲー過ぎた前作の続編なので主要キャラ達は主人公の事を最初から知っている体で話が進む。

DM5と6はOCG準拠のルールだったが、こちらは7同様ゲームオリジナルルール。

特典カードはブラック・マジシャンズ・ナイト(予約)、騎士の称号、賢者の宝石、サテライト・キャノン。
攻略本の付属カードは上巻がゲルニア、下巻がゴブリンゾンビ。

多くの決闘者が前作の出来から危惧したのか売上は前作の半分以下。

前作から改善された部分もあるのだが、改悪された部分も多々あり、ゲームの出来に関しては前作とどっこいどっこいと言ったところ。

簡単なあらすじ

どこかの何者かが大邪神レシェフを完全復活させようと動き始める。
その過程で3枚の神のカードは力を奪われて石化し、千年アイテム全ても世界各地へと散り散りに…

童実野町、主人公の家。デュエル特急というルールとか優勝条件とか諸々が不明瞭すぎる大会が童実野駅で開催される日。
主人公・遊戯・城之内は主人公の家にて待ち合わせていたが、遊戯だけが中々現れず…
その後、遅れてやってきた遊戯は開口一番「朝起きたら千年パズルが消えてしまったんだ!」と語る。遅刻の言い訳とかではなくマジである

時計塔広場。主人公たちはイシズと出会い、千年アイテムの喪失・神のカードが力を失った事・大邪神レシェフの存在を知る。
レシェフをこのまま放っておけば世界は闇に覆われ、やがては破滅してしまうとの事…
遊戯の千年パズルが消えてしまった事もあり「ボクに任せてくれ」と言わんばかりに引き受ける主人公。
それを聞いたイシズはレシェフの封印に必要な神のカード3枚の力を取り戻すべく、千年アイテムを集める事を提案。
なんでもデュエル特急の最終目的地であるエジプト展に最初の千年アイテムがあるようで、主人公たちはまずそこへ向かう事になるのであった。


主な登場人物

  • 主人公
    • このゲームの主人公で、遊戯達とはクラスメイト(または同級生の類)という設定。
      前作の続き物なのでバトルシティ優勝者…のはずだが、作中でそれについて触れられる事はない。
      本作では世界の理不尽さにプレイヤー共々、終始悩まされる事となる。
  • 武藤遊戯
    • 主人公の友達。本作では主人公の腰巾着その1。
      ある朝、目が覚めると千年パズル(と、もうひとりのボク)が消えてしまっており気弱に。
  • 城之内克也
    • 主人公の友達。本作では主人公の腰巾着その2。
      作中では賑やかし的な役回りが多く、見せ場はあまり無い。
  • イシズ・イシュタール
    • 千年タウクの所持者でマリクの姉上様。大邪神レシェフが復活しつつある事をいち早く察知し、エジプトを飛び出して童実野町へやって来た。
      そこで再び主人公たちと出会い、大邪神レシェフの復活阻止を依頼。作中では次の千年アイテムがどこにあるかを教える役回りを担う。
  • 海馬瀬人
    • 海馬コーポレーション社長であり、誇り高き決闘者。
      本作ではいくつか見せ場がある他、前作でオベリスクの巨神兵が使えなかった事に鬱憤が溜まってたのか
      「オベリスクの所有者はこの俺に決まっている!」と豪語し、力を取り戻したばかりの「オベリスクの巨神兵」を持っていってしまう。
  • 武藤双六
    • 遊戯の祖父で童実野町でおもちゃ屋を経営。本作でのカードショップは双六の店が担当。
      ボッタクリじみた値段設定のカードを店に並べ、こちらが売りに出したカードは安値で買い叩き、
      店内に置かれたパスワードマシンでもこちらの金を搾取しようとする、悪の権化と化したじじい。
      「コイツこそが破滅の大邪神」「レシェフの手先で負の心を集めているのでは?」と地元では疑われているとかいないとか。
  • 天馬太陽
    • 片目に眼帯を付けた謎の男。「天馬団」を率いて大邪神レシェフを復活させ、世界を破滅させようとするヤベー奴。
      「デース」と印象に残る喋り方をしている事に加え、天馬団の構成員にはどこかで見た事のある男達がチラホラいるが…?一体何サスなんだ…
  • バンデット・キース
    • 元全米チャンプだった男。マリクがいなくなったグールズを「ネオグールズ」に新生させ、自らがそのボスとなる。
      天馬太陽が何者であるかを知っているらしく、彼に並々ならぬ執念を持っているようだが…?


システム・ルール

  • 前作同様、OCG準拠ではなくDM4までのものを踏襲した独自ルールを採用している。
    • デッキ編成を縛る要素として「デッキキャパシティ(以下DC)」と「デュエリストレベル」、各カードに設定された「コスト」が存在する。総コストがDCを超えるデッキを組むことはできず、デュエリストレベルよりもコストの高いカードはそもそもデッキに投入することができない。DCはデュエルに勝った際に少しずつ上昇し、デュエリストレベルはDCが3上がるごとに1上昇する。
    • 手札の上限は5枚で、それを超える場合はドロー自体ができない。代わりに任意のタイミングで手札を墓地に捨てることが可能。
    • 「召喚魔族」による相性の概念が存在し、戦闘時に相性で負けたモンスターは攻守の数値に関係なく即破壊される。わかりやすい例を挙げると、本作では青眼の白龍(白魔族)はクリボー(黒魔族)に一方的に殴り倒されてしまう。
    • カードの効果がOCGとは異なる。
      • 特に永続コントロール奪取が可能な「心変わり」、発動後に場に残らず効果だけが継続するため使用されると3ターンの遅延が確定する「光の護封剣」、敵モンスターだけを全破壊する攻撃反応型トラップの「激流葬」あたりはOCGと比べて非常に凶悪になっている。
    • 闇のプレイヤーキラーが使用していたモンスターのステータスが原作準拠のものになっている。
      なかでも特筆に値するのは生け贄1体で攻撃力2600と「デーモンの召喚」以上の強さと化した「闇魔界の覇王」と、場に出ているだけで毎ターンフィールドを闇に張り替え&味方を全員伏せ(裏側状態)に戻す(=起動効果が再発動可能になる)というヤバすぎる効果持ちで、自分も闇フィールドの恩恵を受けて下級で実質守備力3250、おまけに召喚魔族は弱点を突かれにくい黒魔族と全方位に意味不明な強さを誇る「闇晦ましの城」。どちらもコストがバカ高いのでプレイヤー側はまともに使えません。
  • 前作同様、DMシリーズ独自の融合システム(魔法を介さず、手札またはフィールド上で直接モンスター同士を融合できる)はオミットされている。
  • 大半の儀式魔法が廃止され、ごく一部を除く儀式モンスターはデッキに積んで通常召喚する以外の方法では場に出せなくなった。元々誰も使ってなかったのでこればっかりは残念ながら当然。
  • 前作まではモンスターの効果は起動効果のみだったが、本作では永続効果と墓地効果が実装されている。


評価点及び改善点

  • 通信プレイが可能になった。むしろなんで前作ではできなかったんですか?
  • ボリュームが大幅増加。前作が少なすぎただけかもしれないが。
  • 根津見、花咲、井守、名蜘蛛など原作の学園編に登場したキャラや、死の物真似師、マグナム、レベッカ乃亜といったアニオリキャラ等、他の遊戯王関連ゲームではあまり日の当たらないキャラが多数登場し、その多くとデュエルできる。
    またキャラボイスも(喋らなくなったキャラもいるが)前作比でかなり増えており、キャラゲーとしてはなかなか頑張っている。
    ちなみに死の物真似師は原作の死者の腹話術師に代わって登場したキャラだが、本作には腹話術師の方も登場する。両者が共演する作品は2023年現在も本作のみ。
  • 正義の味方 カイバーマンが初登場。(ちなみに本作のカイバーマンの中の人は磯野。時折カイバーマンが磯野呼ばわりされるのはこれが理由)
  • 表マリクと彼自身のデッキでデュエルが出来る。
  • アニメオリジナルのカードをOCGに先駆けて使用できた。中には「精霊王ルクランバ」等の現在でもOCG化されていないカードや、「ジャイアント・レックス」等のOCG化にかなり時間のかかったカードも存在する。
  • ラスボスを倒した後もデータを引き継いでプレイでき、さらに隠し要素として「永遠の間」で強力なCPUデュエリスト達とデュエルができるようになる。むしろなんで前作ではできなかったんですか?


問題点

  • カードの総数は約800枚で、実は前作より減っている。ただしこれに関しては前作で何故か別枠としてカウントされていたイラスト違いのカード・「ハイ・プリーステス」と「ドリアード」のような色違いモンスター*1・儀式魔法のオミットの影響もある。
  • デュエルが終わってもライフポイントはそのままで、いちいち家に帰ってセーブしないと回復できない面倒な仕様。それだけならまだしもセーブ・回復ができない状況での連戦を強いられる場面が少なからずある。
    デュエル中に回復効果のあるカードを使うという手もなくはないが、大体回復量がしょっぱく敵の攻撃が苛烈なので焼け石に水。そして回復量の大きい『治療の神ディアン・ケト』は制限カードの上に高コスト。
    ちなみにライフポイントを8000以上にした状態でデュエルに勝利しても8000に戻されてしまうので、規定値以上のライフポイントを持ち越す事はできない。
  • DCとデュエリストレベルが全然上がらない。DCは再戦不可能な中ボス相手でも1勝あたり3、再戦可能な相手だと1しか増えない。
    その上カードのコストも全体的に重く、特に主力となる下級モンスターのコスト設定が異常に厳しい*2ため、攻撃力1000〜1500程度のモンスターを1枚デッキに入れるだけでもかなり難儀する。
    サクリファイス等の元儀式モンスター達に至っては一律でコスト999という滅茶苦茶な設定をされており、よっぽど無茶なやり込みや後述するDC上げを実践しない限りは使用不可に近い。
    そのくせ敵は序盤から完全にコストを度外視してデッキを組んでおり、単純なカードパワーではまず対抗できない。
  • 制限カードおよび準制限カードが前作から大幅に増加。「サンダー・ボルト」や「大嵐」「光の護封剣」のように強力な効果を持つカードは軒並み制限カード。
    …かと思えば「天使の生き血」や「昼夜の大火事」等、本作じゃあまり役に立たないであろう回復系・バーン系などが準制限カードという意味不明な基準がなされたものもある。
    なお、本作では召喚魔族が「神魔族」に該当するモンスターも全て制限カードとなっている。大半がコスト999だし趣味ですら使わせる気が無いにも程がある
  • だいたいの敵があからさまなルール違反をやらかしている。
    制限・準制限カードを当たり前のように2~3枚積む*3・初期フィールドが敵に有利なものになっている*4というのは日常茶飯事で、終盤になると当然のように初期ライフが8000越えになっていたりする。*5
    ちなみにラスボスはLP2万→4万の2連戦
  • ゲームテンポが非常に悪い。デュエル中に何らかの処理*6が入るたびにカーソルがフィールド上をピピピピッと効果音を鳴らして動き回る上、永続効果持ちのモンスターが場に出ているとそいつを対象とした効果発動メッセージが逐一表示される。特に「オシリスの天空竜」は効果発動のたびにやかましい咆哮を聞かせてくれるぞ!!!! うるさいぜ!少し黙ってろ!
  • 物価がかなり高いのに手に入るドミノ(通貨)が少ない。
    カードの買値は前作の10倍になっているのに売値は据え置きのため、買値が売値の20倍というとんでもないボッタクリ仕様に。
    前作同様パスワードを入力しても対象のカードが入荷されるだけなので購入の際にもドミノを持っていかれる上、今回はパスワードの入力だけで1000ドミノも要求される。しかも入力に失敗しても払ったお金は返ってこない。

これらの要素が重なった結果、難易度はGBシリーズの中でもトップクラス……というか理不尽の域に達している。
異常な難易度(特にラスボス6連戦)で知られる『真デュエルモンスターズ』よりキツいという意見さえあるほど。


攻略のポイント

上で触れた通り本作はコスト周りが異常にシビアで、コストの重いカードを採用しようとすると途方もない時間を稼ぎに費やすことになってしまう。
そのため少しでも苦行から早く解放されたい楽にクリアしたいなら多少なりとも低コストで強力なカードを吟味して使っていくしかない。
幸いというべきか本作のコストはほぼ攻守の数値の高低とレベルのみを基準に決められている節があるため、効果モンスターはいい意味でコストに見合わない性能になっていることが多い。
例えばライフコストがネックにはなるものの場のモンスター全員を強化でき、自身も実質下級1200打点のアタッカーとして使える命の砂時計、トークン生成に近い能力を持ち生贄確保に使えるドローントードマスター、「硫酸のたまった落とし穴」での除去・遅延を行いつつ自分は生贄にもなれるトラップ・マスター、永続効果で敵全体の攻撃力を大幅に下げてくれるマンモスの墓場あたりは有用かつコスト的に比較的採用しやすい。マンモスの墓場には永続効果発動メッセージが死ぬほど鬱陶しいという致命的な欠点があるが。
特にマジック・ランプは自身の投入コストが161にも関わらずコスト260で攻撃力1800、さらに闇に対応するランプの魔精ラ・ジーンを呼び出せるという凄まじい価格破壊を起こしており、ショップに並んでいたら即購入していいレベル。何せ ラスボス直前に戦う海馬 ですらあまりの強さに自重して1枚しか投入していないほどなので……。
上級モンスターではパーフェクト機械王がなかなか強力で、OCGと違って自分を効果の対象に含める上に機械族1体あたり攻守が1000も上昇するので実質的に攻撃力3700とハイパワー、それでいてコストは43とかなりお安い。
生け贄を2体持っていくのは痛いところだが、効果モンスターを活用すれば用意できなくはない。ただ、機械族かつ炎魔族なので「海」フィールドで大きく弱体化する事と水魔族モンスターに一撃で倒される点には注意。

また、DMシリーズ独自のルールとして好きなタイミングで任意のカードを手札から捨てることができるため墓地発動の効果を持つカードがかなり使いやすい。
この恩恵を最も大きく受けているカードのひとつが「黒炎の騎士 ブラック・フレア・ナイト」
本作では墓地に送られると「幻影の騎士 ミラージュ・ナイト」が場に現れ、さらに次のターン開始時には「ブラック・マジシャン」と「炎の剣士」に強制分離するという効果を持っているため、比較的低コストでありながら捨てるだけで2800打点になるというなかなかのぶっ壊れカードとなっている。
比較的低コストとは言ってもデッキに入れようとすると100周近く稼ぎを行うことにはなるが、これでもまだマシな方なのである。
他にも中盤以降は死者蘇生でパクられる危険性こそあるが、毎ターン墓地(の一番上)から復活可能な「ヴァンパイア・ロード」も結構役に立ったりする。
上手くいけば壁として何ターンも扱うことも可能。ステータスは劣るものの同じく復活効果を持つ「異次元竜 トワイライトゾーンドラゴン」は黒魔族モンスターを戦闘破壊可能な幻想魔族モンスターとしても役立つ。
また、罠は全体的にコストが安め、かつ敵CPUの思考がアホでほぼ警戒されないのでうまく活用したいところ。
序盤から中盤はデュエルロボがそこそこ高頻度で落とす除去罠の「ベア・トラップ」、買値が安くてコスト0という超実用的な単体遅延の「メサイアの蟻地獄」あたりがかなり役に立つ。
終盤になれば「硫酸のたまった落とし穴」(コスト70)や「万能地雷グレイモヤ」(コスト100)も選択肢に上がってくるだろう。「激流葬」(コスト200)を積むのは流石にちょっとしんどいが。
ただ終盤の敵は「ハーピィの羽根箒」を積んでいることも多いので過信は禁物。

そしてゲームも後半に差し掛かる頃、ようやっと現れる救世主がラーの翼神竜
本作での神のカードは生け贄を3体必要とする代わりに除去・コントロール奪取への完全な耐性を持ち、召喚魔族の弱点を突かれることもなく、まず殴り負けることのないステータスを誇り、それでいてコストは0というチートじみた性能を持つ。
とはいえやはり生け贄3体というコストは重く、そう簡単に召喚できる状況は整わない……のだが、ラーだけは別。
というのも本作ではラーの3形態がそれぞれ独立してカード化されており、そのうちフェニックスモードが「墓地に送られるとバトルモードが特殊召喚される」という効果を持っている。
ぶっちゃけ「出せば勝ち」レベルの性能であるラーを、実質ほぼノーコストで即場に出せるようになってしまうのである。
結果どうなるかは言うまでもない。このゲームは「ラーを引いて手札から捨てるまでなんとか粘るゲーム」に変貌する。

とはいえ、フェニックスモードが解禁されるのは
  • 『サンダー・ボルト』『光の護封剣』『死者蘇生』等々、凶悪な魔法・罠カードを片っ端からガン積みしているマリク
  • HP回復不可・負けたら最初からやり直しの6連戦を強いてくる上、前座の千年守護兵達はバーンカード『革命』を多用、本人も『リフレクト・バウンダー』のバーン効果で止めを刺しにくる2代目ファッキン6シモン・ムーラン
という苦行を乗り越えた
そしてラストの2連戦は除去とコントロール奪取が酷すぎてそもそも神を出すくらいしか対処のしようがないため、本作でのラーの存在を「救済措置」と呼んでいいかは色んな意味で疑問。なんせ攻略本ですらラスボス戦は「神の高速召喚がカギ」とか言ってるくらいなので…
ちなみにこのラスト2連戦、神以外は出したところで本当に片っ端から消し飛ばされるかパクられるかしかない(特に前半戦の天馬太陽はコントロール奪取系のカードを7枚も積んでいる)ので、中途半端に強いモンスターはかえって積まないほうが無難。
遅延・除去系の罠や「千眼の邪教神」「ダーク・アイズ・イリュージョニスト」等の奪われても痛くない攻撃力0のモンスター(レシェフに刺さる幻想魔族・白魔族だとなおよし)を中心に、とにかく神を引くまで粘ることに特化したデッキがおすすめ。
あと神は除去とコントロール奪取以外には耐性がないので、「光の護封剣」による遅延+攻撃力デバフ効果の重ねがけなどを食らうと普通に殴り負ける危険があるという点にも留意しておきたい。

ちなみにDC稼ぎに関しては救済策がないわけではなく、通信機能を利用すれば比較的高効率な稼ぎ*7が可能。
2023年現在これをやろうとすると未だに本作で遊んでいる奇特な友達を探すか、もう1台のカートリッジ(と必要ならGBA本体や通信ケーブル)を用意することになるが。

…しかしDCだけ稼いでも肝心のカードが無ければ強力なデッキは組めないので、結局はカード集めにも奔走しなければならない。
カードを買うのに必要な通貨ことドミノは得られる量が低く、何度も戦えて一番弱い決闘者である本田くん相手だと勝っても1桁台のドミノしかくれず、お金が稼げない。
アンティで巻き上げた不要なカードを売り払って足しにするのもいいが、弱いカードだと売値は雀の涙ほどにしかならないのでキツい。双六のじじいに人の心は無いんか?
前述した方法でDCを上げられるなら、アンティで入手したカードを上手く活用して進めていけなくもない(順風満帆に行けるとは言ってない)ので、まぁまぁ歯応えのあるゲームになるが…
クソゲージャンルの素人には到底オススメできないゲームなのは確かである。

改善点の項で触れた通り、クリア後には永遠の間が出現し、乃亜や闇遊戯など本編で対戦しなかったデュエリストと対戦できるようになる。
例によって全員制限ガン無視の凶悪魔法・罠カードガン積みデッキ+30000もしくは60000という滅茶苦茶な初期LP持ちなので恐ろしく強いが、勝利時のデッキキャパシティの上がり幅ともらえるドミノは文字通り桁違いなので勝てさえすれば非常に高効率な稼ぎ場所になる。なんでそういうのをクリア前に用意してくれなかったんですか。


余談


  • GBシリーズではよくある話だが、本作ではOCGにおいてデメリットアタッカー扱いだった下級モンスターの大半がバニラになっている。そのため普段ネタにされがちな『秒殺の暗殺者』や『女邪神ヌヴィア』が強力な下級モンスターカードとなっているが、こいつらは例外なくコストが重すぎるためプレイヤー側はまともに使わせてもらえない。

  • お遊び的な隠し要素として、本作には入力するとラスボスである大邪神レシェフのグラフィックがゴエモンインパクトになるパスワードが存在する。
    後にレシェフはOCG化されているが、「タッグフォース」シリーズのモブデュエリストの1人である成田伸子はその縁からか「忍者義賊ゴエゴエ」を中心としたデッキにコイツを投入している。

  • 後の遊戯王Rにおいて、天馬夜行と言う本作の天馬太陽を彷彿とさせるキャラが出てきたり、この作品も主要な敵カードが邪神だったりするので、遊戯王Rは本作をモデルにしている説が存在している。


追記・修正はラー無しでラスボスを倒してからにして下さい。

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最終更新:2024年04月18日 13:10

*1 この2枚だと本作でオミットされているのは色違いに該当する「ドリアード」の方。他のカードも色違いにあたる方が同様にオミットされている。

*2 どうやらDM4でのコスト設定基準をほぼそのまま当てはめている様子。前作でもそこは同様だったが、キャパシティの上昇効率が良かったのであまり問題にならなかった

*3 中盤~終盤にかけて制限・準制限ルールに従わない敵NPCが多くなってくるが、実は最序盤から制限・準制限ルールを無視している奴がいたりする…お前の事だぞ、磯野?

*4 敵組織(天馬団とネオグールズ)が相手だと「闇」になっている事が多いが、それ以外にもゴースト骨塚とダイナソー竜崎は「荒野」、孔雀舞は「山」、虫野郎ことインセクター羽蛾は「森」等と大抵は相手側が有利になるフィールドで戦う事になる。姑息な手を…

*5 大体の敵NPCはLP8000ではあるのだがシナリオ終盤で戦う事になる天馬団の雑魚はどれもLP10000。同じくシナリオ終盤で絡んでくる天馬団の幹部級だとLP15000。やる事が汚すぎるぜ!

*6 カードをドローする、カードをフィールドにセットする、モンスターで攻撃宣言を行う、モンスターの表示形式変更を確定させる、モンスターの起動効果を発動させる、魔法・罠カードを発動させる等…要するに全部である。

*7 通信対戦で勝つと10、負けても5上昇するほか、トレードする(お互い交換カードを選ばずに「送信」を押すだけでもOK)事でも「送信完了」1回で2上昇する