パタリロ!

登録日 :2012/03/12(月) 19:51:05
更新日 : 2017/05/07 Sun 02:22:49
所要時間 :約 11 分で読めます




『パタリロ!』は1978年から雑誌「花とゆめ」に連載されていた魔夜峰央の漫画作品。

何と2016年現在も掲載誌を移し連載中。既刊97巻。

1982年にTVアニメ化。
直接的では無いもののゴールデンタイムのお茶の間で堂々とオトコ同士の濡れ場が放映されていた。
翌年には映画版『スターダスト作戦』も公開された。なおこの映画のOPは、作者自身が歌っている。


2006年にはスピンオフの『パタリロ西遊記!』が何故かアニメ化されている。

また2007年には『パタリロ西遊記!』が舞台化され(パタリロ役は「小山瞳」という女優で、アニメから猪八戒役の松本吉朗が続投)、声優界から戸部公爾・津久井教生(劇音楽担当を兼任)・飛田展男が役者として、たてかべ和也・肝付兼太が作者と共に幕間のゲストとして、日替わりゲストとして田中真弓・くじら・西原久美子・堀内賢雄が出演したという。
そして2016年には本編が加藤諒主演で舞台化されている。

当時の少女漫画界を席巻していた耽美な少年愛の要素が多く盛り込まれているが、作者の魔夜峰央氏は妻帯者で異性愛者である。


あらすじ
ダイヤモンドの産出で知られる、常春の島国・マリネラ王国。

先王・ヒギンス3世の崩御により、王位に就いたのはわずか10歳のパタリロ・ド・マリネール8世。
頭脳・性格・容姿(?)どれをとっても人並み外れたパタリロが巻き起こす騒動に、
お付きのタマネギ部隊や、友人(?)のMI6のバンコラン少佐、その恋人の美少年・マライヒらが振り回される、基本ギャグ漫画…
なのだが、スパイアクションだったりSFだったりオカルトだったり推理ものや落語、人情話だったりと非常にバラエティー豊かな内容である。


主な登場人物
(声優は1982年/2006年)

◆パタリロ・ド・マリネール8世
CV.白石冬美/甲斐田ゆき
主人公。10歳。マリネラ王国国王にして天才科学者でもあり、凄腕ビジネスマン。
生命力はゴキブリ並み。変装の名人(?)
人をおちょくる事を生きがいにし、金銭に極端にがめついドケチで、タマネギ部隊からは「しわい屋吝嗇赤西屋」と陰で言われている。
「歩くブラックホール」とまで評される大食漢だが、食費が浮けばカビの生えたものでも平気で食べる。
ケチ、大食らい“潰れ饅頭”と呼ばれる容姿とひねくれた性格を持つ歩くはた迷惑(本人曰く「パタ迷惑」)。だがその能力は間違いなくチート。
世界的にも認められた発明と推理の権威であり、爆発事故に巻き込まれた一件により生身でのタイムワープ能力を持つ。
……何だこの化け物。
非道な守銭奴である反面、意外に人情家な面もある(ワルになりきれない)。
先祖・子孫共に一族(パタリロ○世)はみんな外見も内面もそっくり。

◆ジャック・バルバロッサ・バンコラン
CV.曽我部和恭/子安武人
少佐。27歳。イギリス情報部MI6所属の凄腕エージェントでありマライヒの夫。
パタリロとは(先祖・子孫も含めて)腐れ縁の天敵でもあり、多分親友。
自他共に認める美少年キラー。「バンコランの眼力」と呼ばれるその眼差しに見つめられたあらゆる美少年を虜にしてしまう。
眼力は電波に乗せても有効であり、途中から物理的破壊も可能になった。
隙あらば美少年を食い散らかし、バレる度にマライヒに半殺しにされている。
だが実はバンコランもマライヒに負けず劣らずのヤキモチ焼きであり、一度マライヒに手を出そうとした男をフルボッコにしたことがある。
ステーキが大好物。というかステーキしか食べず、そのことでマライヒを悩ませている。
初期はよくKGBが敵役で登場していたが、まさか連載中にソビエトが崩壊するとは……。
なお、最近は出番が激減している。

◆マライヒ
CV.藤田淑子/高木礼子
18歳。マリネラと対立していた国際ダイヤモンド輸出機構に属する殺し屋だったが、バンコランに籠絡され、アシスタント兼愛人、後に妻(?)となる。
誰もが目を奪われる美少年だが、暗殺者としても一流。
バンコランがパタリロ共々ボケに回る時には容赦なくツッコんでくる。
家事を完璧にこなし、毛皮のコートや宝石が大好き、自身のウエストを気にするなど回を重ねる事に女性化していったが、なんと作中で二回妊娠している。
一度は流産したものの、ついには男なのにバンコランの子どもを産んだ。
バンコラン同様最近は出番が激減している。

◆フィガロ
バンコラン/マライヒ夫妻の長男。
男同士のカップルに生まれるのも異常だが、乳児であるにも関わらず、既に知能、体力がパタリロに匹敵する化け物。
その正体は大天使ミカエルであり、やがて起こる大災害の際、同性同士のカップルに子供を与えるべきか否かという天界の実験の一環として降臨した。
素直な性格だが、ゲームが大好きで、一度やり始めたらマライヒの言うことも聞かなくなる。
最近は80巻辺りを最後に一度も登場していない。

◆アーサー・ヒューイット
バンコランに匹敵するCIAの腕利き諜報員で、超一流のスナイパー。
バンコラン暗殺を目論んだマフィアに潜入していた、名も無き協力者としての登場が最初。
その後、名前・出身地(ノースダコタ)・性癖(ロリコン)を与えられ、準レギュラーに昇格。
時期によっては、バンコランの替わりにパタリロの世話役兼女房役兼被害者の役割を務めていた。
泣きぼくろが特徴的なイケメンで、性格は温和だが異常なまでのロリコン。覗き・ストーキングは平気で行う。それでいいのかCIA。
この性癖が原因で、任務の遂行に支障をきたすことも少なくなく、閑職にまわされたりもしている。
ロリータ道のロリータ戦士ヒューレンジャー としての顔を持っており、幼女に化けて悪行を尽くす妖怪を退治している。
必殺技は掌から発射する ロリータビーム。

◆タマネギ部隊
CV.古谷徹三ツ矢雄二、古川登志夫、野島昭生、塩屋翼、塩沢兼人井上和彦、神谷明
パタリロの遊び相手を勤める側近達。
全員タマネギ頭のカツラとメガネ、制服を着用。
口を菱形◇にし各々の見分けはつかない。ちなみにこの口、新入りはマスクを着用することもあるが、ベテランは何も無しで◇の形を形成できる。

バンコラン曰く「役に立つのか立たないのかよーわからん、しょーもない奴ら」

実はマリネラ全軍から選び抜かれたエリート部隊であり、頭脳・体力ともに優れ、マリネラの国政を陰で支えている。
おまけに扮装をとれば例外なく美形揃い。メガネの着脱で頭身まで変化する。

現在は約400人程いるが、初期メンバーを除けば、番号は本人が適当に付けて良いことになっており、タマネギ480000692号とか存在する。
というか番号がついてたのは初期のころだけであり、「石川や浜の真砂は尽きるとも号」や「オブラディオブラダ・ペーパーバックライター号」なんてのもいる。
諜報任務が仕事の黒タマネギなど、バリエーション豊富。
海外赴任するとパタリロの影響下から外れて、途端に本来の優秀さを発揮する。
年給の値段は「日給の値段であれば高給取り」程度。
……凄い薄給。
バンコラン箘の影響により隊内の98%がホモ。残り2%のノーマルが異常者扱いされるというとんでもない世界。
更にタマネギたちは薄給のため性行為以外の娯楽を持っていないため、恋人がいても平気でほかのタマネギに手を出す者が多い。
それにより、部隊内の人間関係は物凄いことになっている。

アニメ版での中の人達の内、古谷・三ツ矢・古川・野島は放映当時バンコランの中の人と共にバンド『スラップスティック』 *1 (結成直後のみ神谷も在籍していた)を組んでいた。



◆マダム・エトランジュ
CV.池田昌子
パタリロの実母。
病弱な為、マリネラを離れスイスで静養中。
しっとりした美女で、パタリロが唯一頭の上がらない人物。
タマネギ部隊の連中も敬愛して止まない存在であり、タマネギたちの中ではエトランジュ>>>>>パタリロ。
バンコランが惹かれた唯一の女性でもある。

◆警察長官
好物はサンマヒラキ定食。
初期はよくパタリロのお供をしていたが、いつの間にか地下牢に繋がれ、
タマネギに鞭で打たれながら、パタリロに代わってひたすら書類にサインをする仕事を押し付けられるだけの役回りとなる。
タマネギ同様にメガネを取ると、途端に精悍な顔立ちになり、有能な働きぶりを発揮する。

…が、近年はめっきり出番が無い。

◆イヨマンテ・サンダース
MI6部長。バンコランの上司なのだが、公然と無能呼ばわりされている。
かっては“稲妻のイヨマンテ”と呼ばれた抜き撃ちの名手なのだが、実は抜くのが早いだけで狙いは滅茶苦茶。

…やはり、近年はめっきり出番が無い。


プラズマファミリー
パタリロが(一部を除き)開発・製造したロボットの一家。
マリネラ王宮で共に生活し、パタリロからは実の家族の様に扱われている。

…が、同じく近年はめっきり出番が(ry

◆プラズマX
パタリロが月面でのダイヤモンド採掘の為に開発した三万馬力のスーパーロボット。
映画版の原作となった長編『スターダスト』で初登場。
空を飛べたり、ビームを発射したりと戦闘力は相当にチートだが、内面はナイーヴなオトメンで裁縫や料理が大好き。
恋愛は尽くすタイプ。

◆アフロ18
プラズマXの恋人としてパタリロが開発した女性型ロボット。
当初は人間の美形男性にしか興味を示さず、プラズマを下僕の様に扱っていたが、やがて真摯な求愛に打たれ、夫婦となる。
子宝(?)にも恵まれ、幸せな日々を送っていたが、パタリロに恨みを抱く敵の標的とされ、死亡する。

◆プララ
プラズマ/アフロ夫妻の為にパタリロが製造した赤ん坊型ロボット。
後に少女型ボディーに電子頭脳を移植した。
アフロの死後しばらくの間、まるで一昔前の少女漫画の主人公の様な悲惨な目に遭い続けた。

◆αランダム
友達を欲しがったプララの為にパタリロが作った美少年型ロボット。
プララよりも後に作られたのだが、『鉄腕アトム』の例に倣って、プララのお兄さんである。
パタリロのライバル・スカンキーにより電子頭脳をすり替えられていたスパイだったが、
スカンキーからプララを庇った事で、プラズマ達に家族として迎え入れられる。

◆エレクトロ・マンドラ
アフロ亡き後のプラズマの後妻として、パタリロの師から贈られてきた女性型ロボット。
意図的に猜疑心や嫉妬心が強くなる様に設計されており、一昔前の少女漫画の継母よろしくプララをイジメ抜くが、
後にアフロの優しさを移植されて、良い母親に生まれ変わる。

◆ミーちゃん
CV:古川登志夫/魔夜峰央(映画版)/堀内賢雄
作者自身がキャラ化した自称「28歳」の漫画家で、タモリ顔にタマネギ部隊口をしている。パタリロ曰く「しょーもない漫画描き」。アニメ版『パタリロ西遊記!』では弁士役として登場した。
なぜか『花LaLa online』(2016年現在の連載媒体)版でメインキャラになり、家の近所にあるマリネラ大使館のパタリロ達とよく絡んでいる。そして 97巻の表紙を飾った




追記・修正はクックロビン音頭を踊った後、お願いします。

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