簡易融合(遊戯王OCG)

登録日 :2012/01/06(金) 17:31:46
更新日 : 2017/08/14 Mon 00:28:57
所要時間 :約 8 分で読めます





「簡易融合(インスタントフュージョン)」とは、遊戯王OCGに存在するカードの1つである。

簡易融合(インスタントフュージョン)
通常魔法
「簡易融合」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):1000LPを払って発動できる。
レベル5以下の融合モンスター1体を融合召喚扱いとしてエクストラデッキから特殊召喚する。
この効果で特殊召喚したモンスターは攻撃できず、エンドフェイズに破壊される。

【概要】

微妙パックとして名高いCYBERDARK IMPACTで登場した通常魔法。

1ターンに1枚しか発動出来ないものの、1000ライフを払えばレベル5以下の融合モンスターを融合召喚扱いで特殊召喚できる。

融合召喚扱いなので蘇生制限も満たすため、墓地に送られても蘇生が可能である。

このカードと組み合わせて使うことを期待された「サウザンド・アイズ・サクリファイス」が登場直後に禁止されたこともあり、
ヴァニティ様のリリース要員くらいにしか使われなかった。


その後、シンクロ召喚が登場すると、自由にレベルが合わせられるため、需要が上がった。

レベル2以外なら幅広く出し分けられるので、レベルの調整は容易。
レベル3なら「フュージョニスト」や「炎の騎士キラー」、レベル4なら「カルボナーラ戦士」や「暗黒火炎竜」、
レベル5なら「水陸両用バグロス」や「プラグティカル」などが利用可能。初期に量産された使い道のない弱小融合モンスターに希望を与えた。

城之内くんの主力だった「炎の剣士」や「魔導騎士ギルティア」が使いやすくなったのもファンには朗報だろう。

また、チューナー以外の素材に属性や種族の指定があるシンクロモンスターの召喚が容易になった。
「レア・フィッシュ」や「セイラーマン」を出して「グングニール
「カオスウィザード」や「音楽家の帝王」を出して「アーカナイト
……と言った具合に状況に合わせたモンスターを出せるようになり、戦略の幅を広げた。
ドラグニティなら「マブラス」を出して「ヴァジュランダ」や「ガジャルグ」をシンクロできる。


なお、イラストは何故かカップ麺である。
このカードでレベル5のバニラを出し、レベル3の「ダーク・リゾネーター」をチューニングすることで
ピリ辛レッドデーモンズヌードルを召喚できることは何も関係ないと思われる。


【エクシーズ登場後】

第7期にエクシーズ召喚も登場。
シンクロ召喚と同じくレベルを参照する召喚法なので、やはり簡易融合は便利な存在となった。
特定レベルモンスター+こいつで好きなランクを出せるのである。

強力なモンスターが集うランク4はもちろん、
普段は出しづらい「ヴォルカザウルス」などのランク5が出しやすくなる点は要注目。

さらに環境デッキにもなったカラクリゼンマイでは必須カードになっている。

第9期以降はインフィニティを出すために「メカ・ザウルス」や「ガンナードラゴン」をノヴァの素材として使用されている。
特に後者は光属性なので「セイクリッド・プレアデス」にも対応する点が優秀である。

地味に融合シャドールの「エルシャドール・ミドラーシュ」も出せる。
特殊召喚を制限する効果がそれほど活かせないものの、墓地に行くと「シャドール」魔法・罠を回収可能。
さらに、蘇生制限を満たすので「ファルコン」で蘇生可能。

「インデペンデント・ナイチンゲール」を素材に「ネプチューン」を出すコンボが注目されたりもしたが、
2017年4月1日の改訂であっさりこの使い方はできなくなった。

餅カエル」が登場すると「バハムートシャーク」を出すために「レア・フィッシュ」の値段が上がったりした。
レベル5チューナーと組み合わせて赤タクシーを出すのは誰もが考えることだろう。
…これら2つは新マスタールールの導入で使いづらくなったが。

かの「サウサク」は2016年4月1日に制限復帰を果たし、
同年7月1日には準制限、10月1日にはなんと 無制限 になった。
現在では相手のモンスター1体を道連れにした上でランク1の「森羅の姫芽宮」の素材になる。

リンクリボー」の登場後は、EXモンスターゾーンの圧迫が気にならなくなったのでさらに使いやすくなった。


この他にも様々な使い方があり、汎用性は非常に高い。
登場時では考えられない、かなり出世したカードと言える。


また「魔導サイエンティスト」や「突然変異」が禁止になって行き場をなくした
バニラ融合モンスターの存在意義を見いだし、救済したカードとも言える。
(まあ突然変異は基本サウサクやサイバーエンドなどの高レベルモンスターメインだったが)


【そして…】


旧神ノーデン「初めまして^ ^」


…第9期の問題児の1人(爺さんだけど)と言えるこいつが登場し、注目を集めた時期があった。


ノーデンは特殊召喚時にレベル4以下のモンスターを蘇生する効果を持つ。
単純に簡易融合1枚がランク4かレベル5~8のシンクロに化けると考えれば、その強さがわかるだろう。
だが、あろうことか、この効果にはターン1の制限が無かったため、ノーデンを利用した 先攻ワンキル が開発された。

その結果、先行登場した韓国にて大暴れし、
大会では「如何に早く簡易融合でノーデンを呼び出すか」を競い合う結果となった。
その様は カップ麺早食い大会 と揶揄されるほど。

また、シンクロかエクシーズ2体という素材の指定も特徴的であり、
通常の融合がしづらい代わりに「超融合」で相手のシンクロ・エクシーズをチェーンを許さずに除去できるという強みもあった。

その使用率や韓国での暴れっぷりを見る限り、
ノーデンが来日する際には 「簡易融合に規制がかかるのではないか?」 と噂されるまでになっている。
(実際、ノーデンワンキルの起点は簡易融合から始まるものが多い。 まあ無くても出来るのだが )

…そのためにワンキルデッキでの悪用や、汎用展開カードとして多くのデッキが採用した結果、2015年1月から制限カードとなった。

その後、2015年10月1日からのリミットレギュレーションであえなくノーデンは禁止カードとなり、
引き換えに簡易融合は制限解除となった。


【余談】

簡易融合は入手が面倒な時期が続いていたカードでもあった。
登場から長らく再録されず、再録は期間限定のDUEL TERMINAL8や、トーナメントパック。
しかも、いずれも絶版であり、意外と入手困難。ノーマルの割には値段が高かった。

米版のMEGA PACKにも再録されたが、なんとウルトラレア。
一応、DE1に再度収録されたが、そのレアリティはスーパーレアであり少し入手しにくい。

そして2014年12月20日発売のTHE RARITY COLLECTIONにて再録され大量にばら撒かれた。
その後、2016年にはSPFEではノーマルで再録され、さらに入手は容易となった。


なお、名称指定のターン1制限の付いた効果は第8期以降珍しくなくなったが、
その元祖はこのカードと「限定解除」である。
魔導サイエンティスト」の事実上の調整版として登場したため、公式も気を遣っていたのだろう。


追記・修正は簡易融合で融合モンスターを特殊召喚してからお願いします。

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