サンダーフォースⅡ

登録日:2011/09/27(火) 17:58:20
更新日:2022/06/28 Tue 10:28:43
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飛びたてエクセリーザよ!
オーンの野望を打ち砕くのだ!




サンダーフォースⅡ(Thunder ForceⅡ)とは、1988年に家庭用PC・X68000用ソフトとして、
テクノソフトから発売されたシューティングゲームである。通称TF2・TF。
翌89年にはアレンジ加えたメガドライブでの移植作「サンダーフォースⅡ MD」を発売した。
なお、遊戯王は関係無い。

前作、X1用ソフト「サンダーフォース」はゼビウスやボスコニアンを組み合わせた様な全方位スクロール型のSTGだったが、、
本作より全方位ステージと横スクロールステージを交互に進行するゲームになった。
アーケード移植が盛んだったX68000(以下X68k)では初のオリジナルSTGであり、大ヒットとなった。

難易度はかなり高い。シリーズ最高峰とファンからよく言われる。特にX68k版。
エクステンドは比較的し易くガンガン残機が増えるのだが、死んだら全ての武装を失う為、非常にリカバリーが厳しくなっている。
残機でゴリ押しして下さいと言わんばかり。
不評だったのか、以降の作品での死亡時は「オプション兵装クローとその時点で装備している武器のみ」失う様になった。

また、初見殺しギミックの多さやブレイカー取らない限り死なないと抜けれない地帯(X68k版)等、意地の悪い部分も多々見られる。

ちなみに、全方位ステージは不評だった為、以降は廃止された。
シリーズの原点なのに…。

[ストーリー(X68k版OPより抜粋、一部追記)]
銀河連邦最高の防衛力を持つ惑星レダが、何者かの莫大なエネルギー攻撃により、一瞬にして爆破・消滅した。
それはオーン帝国(Ⅳまでの敵)脅威の超兵器、戦闘要塞プレアレオース恐るべき力であった。
事態を重く見た連邦軍司令部はオーン近辺の各戦闘部隊にプレアレオース破壊指令・作戦名「サンダーフォースⅡ」を発動した。

銀河連邦と言っても円谷プロとは関係ない。
ちなみに1作目の主人公「エイドラ」は前線部隊長という設定。

[自機解説]
FIRE LEO-02 EXCELIZA
前作の主役機「FIRE LEO」の地上攻撃艇としてのノウハウを受け継いだ新型戦闘機。
複座機で男女(パイロットとオペレーター)相乗り。

全方位ステージでは、ショットと同時に地形物を破壊する対地攻撃を放つ。
やたら武装が多く、とっさの武装切り替えが難しい。
MD版では使用ボタンが増えて武器変更がし易くなったが、横ステージ武装が弱体化しやがった。

●全ステージ共用武器・及び支援兵装
  • ツインショットレーザー
前方に2連装のノーマルショットを発射。シリーズお馴染みの武器。
強化武器としてレーザーに切り替わる。こちらは全方位ステージでは断続的に発射し、横ステージでは2連装の貫通レーザーを発射する。

  • バックファイアー
前後1WAYのノーマルショットを発射。Ⅳ・Ⅴではバックショットに名前が変更された。

  • ハンター
威力は低いが、高い追尾性を持つ青い高速エネルギー弾。本作で登場以来、以後レギュラーとなる武器。
全方位ステージの武器では対地攻撃が唯一出来ない。
横ステージでは追尾性がアホで、障害物まで追尾することがある。
多分某腋巫女の某ホーミング弾の元ネタ。アルゴリズムがそのまんま。

  • クロー(CLAW)
攻防一体型の支援兵装で、通常弾を防ぐ事が出来、自機の周りを回転しながらノーマルショットを発射する。
クロー自体にも攻撃判定がある。2基まで装備可能。
「ロール」と言うアイテムを取ると一定時間回転速度が2.5倍になる。
ハンター同様レギュラー装備となる。Ⅲ・Ⅳでは取得すると2基同時に展開。
全方位ステージと横ステージで別々に取得状態が設定されてる。なんでだ。
なお、別にオーン帝国由来の兵器ではないのだが、そんな与太を主張してる馬鹿が一名居る。

  • ブレイカー
一定時間無敵になるバリア。要らない所で出ることが多い。
以降の作品に登場するシールドのプロトタイプ。

●武装
※X68k版のみに登場する武装は(X)・MD版のみ登場する武装は(M)と表記。
[全方位ステージ]
  • ワイドショット
バックファイアーの強化装備。前方3WAY・後方1WAYの弾を発射する。
ウルトラセブンは関係無い。

  • ファイブウェーブ
前方5WAYの衝撃波を発射。火力は低いが攻撃範囲が広い。

  • デストロイ
対地攻撃が3WAYになるが、滞空攻撃はノーマルショット1WAYのみになる。

  • MCM(X)
自機と同じ動きをするミサイル。産廃1。

  • クラッシュ(M)
4連リング弾を発射する。

[横ステージ]
  • メガフラッシュ
バックファイアーの強化装備。前方3WAY・後方2WAYの弾を発射。

  • ウェーブショット
螺旋軌道の2WAY衝撃波とノーマルショットを前方に発射。衝撃波は地形を貫通する。
ダライアスは多分関係無い…と思う。

  • アトミック(X)
名前は凄いが普通の対地空2連ミサイル+ノーマルショット。

  • サイドブラスター(M)
上下垂直に衝撃波+ノーマルショット。産廃2。なんでアトミック消したし。
サイドワインダーと名前が混同するので紛らわしい。

  • サイドワインダー(X)
凄い連射力のミサイルを前方に発射。名の通り弾にワインダーがかかる。ボスキラー。
MDではスプライトオーバーを引き起こすのでリストラ。

  • ノーヴァ(M)
ノーマルショット+移動方向と逆方向に3WAYのリング弾。Ⅳに登場するフリーウェイの原型。ボス秒殺専用。

[MD版の変更点]
  • 容量の関係上、ステージ数が減少した。
  • 画面表示が縮小。特に全方位ステージではこの所為で激突死をとてもし易くなった。
実はX68kよりMDの方が解像度は高いのだが、処理速度の違いやスプライト・背景制限が原因。
  • 上記仕様に伴い、MD版は背景処理がやや寂しくなった。
  • 全方位ステージのアイテム登場アルゴリズムが変更、レーザー取りにくいって。
  • 全方位ステージの全マップ表示が廃止。迷子になりやすくなった。
  • 全方位ステージを手早くクリアしたり、横ステージの撃破率でスコアが加算されるようになった。
  • 音源の違いの都合上、アイテム取得時の台詞発声の際にBGMが止まる。SS版では仕様が違う為、一応解消。
  • 上記と同じ理由で曲の音色が少し違う。ただし新曲も追加されている。

[ SS版ゴールドパック1について]
  • MD版の移植だが、FM音源のエミュレートが出来なかった為CD-DA音源に変更。
  • CD-DAなのは良いが、曲が1ループ。これはⅢとのカップリング移植が原因。
  • 効果音が減ってる。何故。

MD版は細かい変更点はかなり多いが、概ね良好な移植であり、
コンシューマー作品としては敷居は高いものの、名作として高い評価を得た。
これを切っ掛けにテクノソフトはPCからメガドライブ主体のソフト制作にシフトし、
本シリーズに限らず、日本でのRTSの開祖「ヘルツォーク・ツヴァイ」や、ロキ兄さんが一部に定評のある「エレメンタルマスター」を発売したり、
コンパイルの「デビルクラッシュ」の移植を行ったりしている。

実は本作がMDでの初のサードパーティ作品である。

完全に余談だが、後に「武者アレスタ」「蒼穹紅蓮隊」「バトルガレッガ」を手がけた、現ライジング取締役の外山雄一氏は元テクノソフト社員。
テクノ在籍時代に手がけた作品では凄まじくアレな隠しメッセージを入れており、本作についても色々アレな事を書いてた。
ただ、彼が社内会議で「サンダーフォースⅡ作れば?」と言ったのが発端らしく、
ある意味ではシリーズ存続の発起人とも言える。
後、前述の「ヘルツォーク」は元々この人の作品。


追記・修正お願いします。

画像出典

サンダーフォースⅡMD 実機タイトル画面より
(C)TECNO SOFT 1989 / Published by Twenty-One TecnoSoft div. 2016 (C)SEGA
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最終更新:2022年06月28日 10:28
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