水鉄砲

登録日 :2010/10/26(火) 08:40:58
更新日 : 2017/08/27 Sun 15:29:17
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無邪気か、それとも邪念の塊か。


引かれたトリガーは機械的に水を吐き、


少女は下ろしたての白い水着を、


悦楽の色に滲ませる。


名を――『水鉄砲』


人類の生んだ至宝である。




水鉄砲



世間一般様の常識では、お子様達の戯れと一笑するお遊び。

大概はプラスチック製の銃型玩具。

水を入れる。

相手に銃口を向ける。

引き金を引く事で圧縮された水が飛び出す。



実際、自家用ビニールプール内で、
「スケスケ水鉄砲を振り翳す幼女達(トゥーハンドだけど?)」
が猛威を奮っている。

たかが水鉄砲と馬鹿にするヤツは、消火栓からの大放水で、ブッ飛べば良いじゃねーの?


近年の水鉄砲はかなり高性能。
空気圧を利用した長射程のモノもある。


ノリの良い世間様によっては、地元の小学生最強決定戦となる。

場合によっては、拳が飛び交う無法地帯と化す。





なお、二次創作では女子は体操服+ブルマかスク水で参戦がデフォルト。

制服での参戦は極まれである。





本当の水鉄砲はここからじゃ



先ほど水鉄砲はプラスチック製と書いたが、日本では古くから、竹筒の先の穴から水を噴き出す水鉄砲も存在していた。

『水弾(みずはじき)』とも呼ばれ、遊戯以外にも 実用消火器 として古くから利用されてきた。

そうかつては玩具だけではなく 実用製品 としても使われていたのだ!


これらに使われる機構はピストンシリンダーの中に水をためるもの。
一度ピストンを押し切ると全部噴射してしまうため、その都度水の補給が必要である。
注射器でも針を外したもの(シリンジ)では同様の構造で同じように使えるほか、竹筒をプラスチック製のパイプとしたものも存在する。


機構自体は実にシンプルなため、親子で行う工作としてはわりと竹馬並に人気の一つ。


作り方は


シリンダー(筒)の材料の作り方


1.使用する材料
シリンダーを作る竹はマダケがサイズや肉厚などの点で最も適している。
まぁ、普通は真竹しか手に入らないだろうけど。

竹というものは一つの節の間でも先端に向けて少しずつ細くなっている。
シリンダー入り口は少し広く、先端に行くにしたがって狭くなるようにする。

これは逆にするとピストンが入り難く、奥になるとゆるくなり水が逆流し易くなってしまうため。

これを避けるために根元側を開放口、先端側を放水口にする。



2.内部の薄皮を取り除く

竹の内側は薄い皮で覆われているのでこの皮を取り除く。放水口に詰まってしまうので。

多くの竹では内側の皮が貼り付いてしまっていたり、カビが生えていたりしている。
取り除くのがめんどくさい場合は専用の道具を作ればよい。作り方? 見たほうが早いからググってくれ。

後は切り口を紙やすりなどで丁寧に面取りをすればOK。


ピストン(押し棒)の材料の作り方


1.使用する材料

木の棒でも、竹でも、なんでも良いが竹の方が軽く強いので竹材を勧める。
いずれにしても出来るだけまっすぐで、凹みが少ないものを選ぶ。プラスチックとかに逃げてもいいが。

またシリンダーの大きさに合わせた太さを選ぶこと。長さをシリンダーより10センチ程度長くするとよいだろう。

後は同じく面取りすればOK。

シール材やクッションに関しては割愛するのでググってくれ。
水漏れしなければ特に問題はない。


材料の組み立て



ここからの組み立ては基本的に重要なピストンについて語る。

1.ピストン用の竹にスポンジ(隙間に接着テープ)を巻く。

2.スポンジの上に布を巻いて、両端を意図で縛る。

ちなみにスポンジの上に布を巻く理由はスポンジが剥がれない様に保護するのとスポンジを押さえ、シリンダーに入れ易くするため。

まぁ、ぶっちゃけ布を巻きつけて糸で強く縛ればいいのだが、こっちのほうが使いやすくて良く水が飛ぶ。


3.ピストンをシリンダーに入れて確認

スムースに押したり、引いたり動くことを確認する。軽すぎたり、重すぎたならば、布を巻きなおして再度調整。
すばやく引き抜いて「ポン」と心地よい音が出たら問題ない。


続いてシリンダー側だが、シリンダーに水の放出口を開けるくらいなので諸注意のみ。

  • 錐を使い、節の中央に開ける。
  • 錐を垂直にして開けなければ、水まっすぐに飛ばないので真っ直ぐ垂直に
  • 穴が小さければあまり飛ばないうえにすごい力が必要。このサイズであれば直径3mmがちょうどよい。


最近では加工済みの竹細工キットが発売されているので、注文して親子楽しく工作するのも良いだろう。

後、応用で竹鉄砲も作れるが、水鉄砲の項目なので割愛する。



ちなみに竹の水鉄砲といえばわりと最近やった『ザ!鉄腕!DASH!!』の巨大水鉄砲を思い出す人もいるかもしれない。

あれでも語られているが、スペック自体はかなり優秀だが、材料集めと加工が実に困難。
ちなみに多くの水鉄砲を販売している玩具メーカー「バンダイ」の担当者は12m、一方、別の専門家は40mと、意見は様々だった。

老舗の竹材専業メーカーの竹虎が「日本全国の竹屋さんに断れたました。」という言葉だけ聞いてうっかり了承してしまった。
まぁ、なんとか作れ、我らが夢の100人竹水鉄砲が完成したのは記憶に新しいだろう。

詳しくは「竹虎」の公式ホームページや鉄腕奪取の公式ホームページで、
竹虎側はデカデカと誤字らしきものがあるが気にしてはいけない。


火は消せなかったが虹は出た…。



あっ、『ザ!鉄腕!DASH!!』で水鉄砲と言ったら『水鉄砲合戦』も有名だった。

こちらはガチ装備で城下町などを舞台にご当地メンバー(稀にゲスト参加)とTOKIOメンバーがガチで戦う企画。
戦法がガチすぎてみてる方もハラハラする名企画で第6回はタイで行われた。


追記・修正は水鉄砲を自作してからお願いします。

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