こいつら100%伝説(漫画)

登録日 :2010/12/25(土) 04:13:01
更新日 : 2017/07/04 Tue 10:16:02
所要時間 :約 7 分で読めます




  • こいつら100%伝説

『こいつら100%伝説』は、少女漫画界に咲いた ドクダミの花 こと、 早過ぎた天才(奇才) 岡田あーみんによる漫画作品。
天下の「りぼん」で連載されていた変態ギャグ漫画である。
前作『お父さんは心配症』の後半からエッセイ(?)『あーみんの好き放題劇場』に架けてのテンション&作風を継承した内容で、
王道的少女漫画誌掲載作品とは思えない程の過激なギャグと、作者の好む昔のテレビネタ等を含むマニアックでシュールな世界観により現在でもカルト的な人気を誇る。
あーみん作品でも、特に作画崩壊がヒドく自身でもネタにしている位だが、テンションの高さや画面のパワフルさは他に類を見ない程である。
全三巻が発売されている。



【物語】
時は戦国、世は地獄、ある所に忍者を目指す三人の若者がいた。
その三人を指導する名うての忍者である先生≠フ許に、ある夜白鳥城からの使いがやって来る…。
「お姫様の命をお守りして欲しいのです」
…覗き見していた三人は、お姫様の美しさに舞い上がり過ぎて、この話は無かった事に…。
…なりかけた物の、命がけで姫を守る三人の姿に感動した家臣は、当初の約束通り姫を先生の許に託し、三人組は姫を守る役目に付くのだった。
…が、まとも(?)なのはここまで、傲慢城の貴佐光にねぇや、ニセ商売屋に未来からやって来た殺人サイボーグのターミネーター、
…作者に編集長までもが頻繁に顔を出し、混沌を増しながらも戦国の夜は今日も更け行く…はぁ、おいらもう知んないよ。



【主要登場人物】

  • 極丸
クールで自己中心的な変なヤツ。
本作の実質的な主人公。
三人組の中では一番の腕訊き…だが、美味しい所を持ってってるだけな気もする。
何故か関西弁を喋るが、故郷は怪しげな祈祷師やらが修行を修めている場所の為に、別に関西出身と云う訳でも無いらしい。
悪ぶってるのか素なのかはついぞ不明だったがギャグがやや荒んでいて、少女漫画にも関わらず乾いた笑いを振りまく男。
常に表情が変わらず、熱くなる事も無いが、最終的には姫の心を射止めた。
余談だが一話では忍装束の色が黒だったがベタ塗りがめんどいからと次回で変更された。

  • 危脳丸
極丸と並ぶ本作の主人公。
キザで、自己顕示欲が強い変なヤツ。
元は三人組の首位に置かれていたが、中盤以降はネタに特化した為か二番手に置かれた不遇なヤツ(クスクス)。
戦国時代にも関わらず金髪(南蛮ヘア)で、忍者にも関わらず、常に目立とうとする事を生き甲斐とする。
けなせばけなす程に味が出るキャラクターの為か、露骨に扱いが悪い事もあるが、全く同情する気にもならない可哀相なヤツ。
いちいちアクションがうるさいのは家系。
…その血は更に後の子孫にも…?

  • 満丸
気がやさしくて少し頼りないヤツ。
三人組の一人で、優等生キャラだったが、最終的には空気と化した。
年齢の割(?)には小柄で童顔で、無数に居る兄弟達もみんな同じ顔をしている。
お姫様が好きだった筈だが、後に扱いがぞんざいになった為か、その辺もどうでも良くなった。
お姫様、ターミィと仲が良い。

  • ターミネーター
愛称はターミィ。
編集部による三人組殺害の使命を受け未来からやって来た殺人サイボーグだが、お姫様と前作ヒロイン佐々木のり子の美しさに惚れ戦国時代に住み着く事になった。
見た目は 某A級スナイパー そっくりの中年のおっさん…だが、自我に目覚めたばかりで性格は子供でスケベある。
家事に天才的な才能を持つ。
初登場時には、身体に内蔵された数々の秘密兵器により三人組を苦しめたが、
脱走の際にエネルギーの充填を忘れた為に、身体の頑丈さ以外に取り柄が無くなってしまった。
一応、忍者の修行では好成績を修めていたのだが実戦では役に立たなかった。
危脳丸と並ぶ不遇キャラだが、レギュラー化の際の経緯からか仲が悪い。
「ターミネーター」としか言葉を発せず、それに抑揚を付ける事で喋る。

  • 姫子
本作のヒロインで、白鳥城のお姫様(そのまんま)。
スパイから身を守る為に市井に潜む事になったが、より安全を期す為に忍者教室へと入り込む事になった。
お姫様の割には妙に所帯染みているが、理由は不明。
三人組の中では早い時期から極丸とお似合いだったので、最終回の展開は出来レースである。

  • 先生
三人組(+ターミィ)の忍術の師匠。
かなりの腕訊き忍者であるらしいが、忍者が堂々と存在を知られた上に教室開いてて良いのか?
弟子の為に常に注意を巡らす厳しくも優しい師だが、恩を仇で返されるのが常で、極丸は天敵。
ツッコミ役で、作品の良心だったが最終回はカオスなハゲ。
極丸に壁にスプレーで「EじゃんGジャン最高じゃん」と書きなぐられた(※何故か本作を代表するフレーズである)。
本名は不明だが、またの名を「海つばめのジョニー」(自称)。
また、「鬼頭オパーリン」という意味の分からない名前を極丸に付けられた事もある。
※極丸達が自分の希望する名前を呼んで貰いたいと云う厨房発想のネタの際のエピソード。
極丸→白鳥優一
危脳丸→南十字輝
満丸→花園亮
ターミィ→風間健
先生→鬼頭オパーリン
である。



【その他の登場人物】

  • 貴佐光
傲慢城の若君で、姫子にちょっかいを出す。
初登場時は地位の違いを盾に三人組にいやがらせをするが、後には全く関係無くなってしまった上に家臣にまで馬鹿にされていた。
変態か色魔かの差だけで、危脳丸と同系のバカ。

  • ねぇや
貴佐光御付きの女中…なのだが、主人である貴佐光をも遠慮無くぶん殴る女傑。
作中最強のモンスターで、その情熱的なベーゼ(※仏語でチッスの事だんべ)は内臓をも吸い出す程。

  • 誇張婦人
  • 加賀の淫蘭
いじわる城のお姫様で、姫子の友人(?)。
自他共に認める男好きで、極丸と危脳丸をモノにするべくアプローチ(?)を仕掛ける。
しかし名前が…「りぼん」なんだから自重しろ、あーみん。

  • ニセ商売屋
本作の真の主役(違う)。
何処にでもいそうな 特徴の無い顔 を利用して数々の悪事(インチキ商売)に手を染める人間のクズ。
初登場時はニセ歯医者で、以後クサレ縁が出来た三人組(+ターミィ)の前に現れてはいやがらせを行う事もある。
最もヒドい悪事は、宇宙人への人体実験用のモルモット(拉致して来た人間)の販売で、
「酒を飲まなきゃやってられない」「子供の声が耳から離れない」等と語っているが、何処まで本気かは判らない。
自作の愛の詩集(栞付き)やブロマイドを用意していたりと、やっぱりナルシスト。

危脳丸があーみん作品の変態(佐々木光太郎→危脳丸→愛崎ルイ)の遺伝子を引き継いでいるのに対し、
ニセ商売屋はあーみん作品のトリックスター(タクシーの運転手→ニセ商売屋→黒川さん)の遺伝子を引き継いでいる。

  • 岡田あーみん
言うまでもなく原作者本人。
大抵現実逃避に現れるが、3人に編集者襲撃するよう依頼したり、
3人の戦闘中に自作のテーマソング熱唱(とは言え歌詞のほとんどが「締め切りのばせー!!」とか先生の本音が丸出しの内容)したりフリーダム。



【ゲストキャラ】

  • 佐々木光太郎
前作『お父さんは心配症』の主人公。

  • 佐々木のり子
前作ヒロイン。
光太郎の娘。

  • 北野
のり子の恋人、お父さんの宿敵の好青年。



【余談】
こんな内容の漫画だが、岡田あーみんは美人(美少女)である。(さくらももこ談)

次作『ルナティック雑技団』を代表する変態(登場人物)、愛崎ルイは危脳丸の子孫らしい。

当初は学園物だったが、忍者好きの担当の強引な押しに負けて忍者物になったらしい。
危脳丸の腹に人面疽(さしすせ疽=別名ザマミロ病)が出来た事があるが、余りに印象的な姿故にか、良くネタに使われている。




追記・修正、お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/