クラス替え

登録日:2011/04/06(水) 15:19:45
更新日:2022/05/06 Fri 21:22:39
所要時間:約 4 分で読めます




「え~、クラス替えやだ~」



クラス替えとは、学校で進級する時によくあること。入学時はクラス分け、か。
学校によっては卒業までクラス替え無しでずっと同じクラスの場合もあるし、児童・生徒が少ないなどの理由でそもそも1クラスしか無く、クラス替え自体が起こりようが無い所もある。
小学校では2年おきとかの場合も。

クラス替えをする時はよくくじ引きで完全ランダムに決めていると言われるが、これは児童・生徒向けの方便であり、実際は新入生は下の学校から送られてくる学業成績や生活態度などを記録した指導要録、在校生は学年末テストの結果や3学期の成績を元に一定の学力レベルに揃えられた叩き台を作り、以下の基準を適用しながら職員会議で決定している。
  1. ピアノ演奏スキルを持つ者を各クラスに配分する
  2. リーダーシップが取れそうな者(≒生徒会役員になれそうな者)を各クラスに配分する
  3. いじめなど人間関係のトラブルが発生した場合、加害者と被害者は別のクラスにする(トラブルを教員が把握しているにも拘らず、同じクラスにさせられる場合もあるが……)
  4. 双子や親戚同士は同じクラスにならないようにする
  5. 交友関係の深い者同士もやはり同じクラスにならないようにする
人間関係の固定化を防ぐという目的もあり、双子・親戚同士や仲の良い者は基本的に引き離される。双子を持つ保護者にとっては家庭訪問や懇談会が1回で済まないので迷惑かもしれないが。

ジョジョ4部のメイン3人を例に出すと
教師A「虹村億泰君の来年度のクラスについてですが」
教師B「彼は東方仗助君と非常に仲がいいですね」
教師C「広瀬康一君とも非常に仲がいいです」
教師A「では、この2人とは別のクラスにしましょう。」
という感じのやり取りがされている。

新学年を受け持つことになる教師は受け持つ児童・生徒について注文を出すこともあるらしく、優秀な児童・生徒の指名合戦が起きたり、ベテランで問題児を積極的に引き受けたりする教員がいるとか。

高校になるとだいたいの高校では理系や文系、選択授業等の進路に合わせたクラス分けが行われる。無論そういったコース分けが特に無い学校では中学校同様の基準でクラス分けを行っている。
どこか1クラスくらいは文理混合クラス(要は人数合わせの受け皿)と化し、通常自分の教室で受ける授業が移動教室になったりする。

気になるあの子と同じクラスになりたいならその子の選択授業を調べろ。
まあ、そんな理由で選択授業を変えるのはいかがなものかと思うし、そもそもセレクトを変えても人間関係の固定化を避けたい学校が配慮してくれるはずがなく、同じクラスになれるとは限らないが。



さて、3月辺りになると主に女子高生が上記の通り「クラス替えやだ~」とかいっているのを聞くだろう。

クラス替えで同じクラスになった者は、当然ながらその1年の授業(特に体育)や各種行事を共に行う。

球技大会、文化祭体育祭修学旅行etc……。

良かれ悪かれ一生の思い出となるこれらの行事を、深い友情で結ばれた友人同士で迎えたいのは当然の事だろう。

だが、現実はそうは上手くいかない事も多い。実際にクラス分けの表を見た瞬間絶望する者もいる。


が、確かに友達と離れることはあるが、そこは同じ学校。各種行事を共に過ごせなくとも、交流は容易な筈である。我慢我慢。

また、そこそこ友達がいれば友達と同じクラスになる確率が上がる為、比較的ダメージを受けづらい。


問題はその逆の人である。


人付き合いが苦手だったり友達が少なかったりするとクラス替えでぼっちになってしまうことがかなりある。
しかし、それを乗り越え新たな友達の輪をつくることもある。

今まで交流の機会が無かった者とも、友達になれる可能性があるのである。過ぎ去った事にくよくよせず、前向きに捉えよう。


ついでにいうとぼっちは関係ないように思われるが、クラス替えによっていじめられたりすることもあるため気を付けよう。
前年度にいじめがあった場合は教師側がそこを考慮してクラス替えをしてくれる場合もあるが。
こういう対応をしてくれるのはいじめが大きな問題となった比較的最近の話で、以前は深刻ないじめの被害を訴えても同じクラスにさせられた例が多数あった。保護者から配慮をお願いしたのにいじめの主犯格と同じクラスにさせられた例もあったという。


クラスのメンバー以外に担任がやる気が無い担任になって最悪、という場合も。


また、席替えの時にも「やだ~」の台詞を聞く事があるが、
そちらは一ヶ月毎とか学期毎だったり行事には関係無かったりなので、通年のクラス替えよりは影響力は低い。


■二次元作品におけるクラス替え

作品内で時が経つタイプの学園物でもあまり見ない気がする。
元々限られた数の登場人物しか出て来ない為、クラス替えが起ころうが起こるまいが作品内の話の展開にほぼ影響が無いためである。
せいぜい新キャラの投入に使われるくらいで、クラス替え自体が本筋に関わってくるのは珍しい。

クラス替えで主要人物が入れ替わると明言されている作品では、(特に最終学年進級時に)今まで登場した人物が全員同じクラスになる確率が高い。
そしてそれまで比較的まともだったキャラが、
1人だけ違うクラスになったりする。

また、キャラの個性が強い作品でクラス替えが起きない場合、問題児を一か所に集めたと理屈づけられる事が多い。

たまごっちでのクラス替え
クラス替えが起こりやすい、数少ない二次元作品のひとつ。
アニメ「たまごっち! 」と漫画「あっちこっち たまごっちタウン」で共にクラス替えが行われている。
というのも、もともと主要キャラの数が多い(=クラスに名無しのキャラがいない)のに加えてキャラが増えるときは一気に増えるため、どこかで大きく入れ替えないと全員を活かしきれなくなってしまうからである。
ちなみに、劇中でのクラス替えの理由はどちらもミミズ校長の思いつき

玩具版「たまスク」では、クラスの評判を上げるとランクが上がり、より設備の良い教室へ移れる。クラスの人員は変わらないが、これも一種のクラス替えか。


新しいクラスで追記・修正をよろしくお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 学校
  • 小学校
  • 中学校
  • 高校
  • イベント
  • 全自動ぼっち製造機
  • おいやめろ
  • 4月の風物詩
  • 天国と地獄
  • トラウマ製造機
  • 最初の一週間で一年が決まる
  • 友達みんなB組 俺はA組
  • 別にダーマ神殿とかは関係無い
  • 儀式
  • お前席どこになった?
  • ギャンブル
  • リア充の項目
  • クラス替え

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年05月06日 21:22