トラゴエディア

登録日:2011/08/20(土) 15:11:44
更新日:2024/04/21 Sun 09:02:59
所要時間:約 3 分で読めます





ククク、オレの罪が重いだと? ならばクル・エルナ村を滅ぼした貴様らの罪はどれほどか!

教えてやる。オレの罪の重さは、キサマらに滅ぼされた我が故郷、クル・エルナ村の……

復讐の重さだ!!

カードテキスト

トラゴエディア
効果モンスター
星10/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?
(1):自分が戦闘ダメージを受けた時に発動できる。
このカードを手札から特殊召喚する。
(2):このカードの攻撃力・守備力は自分の手札の数×600アップする。
(3):1ターンに1度、手札からモンスター1体を墓地へ送り、
そのモンスターと同じレベルの相手フィールドの
表側表示モンスター1体を対象として発動できる。
その表側表示モンスターのコントロールを得る。
(4):1ターンに1度、自分の墓地のモンスター1体を対象として発動できる。
このカードのレベルはターン終了時までそのモンスターと同じになる。


遊戯王OCGのカード。

●目次

解説

最上級モンスターだが、自分が戦闘ダメージを受けた時に特殊召喚できる。
同じく戦闘ダメージ反応で特殊召喚出来る《冥府の使者ゴーズ》と違い、場ががら空きでなくても特殊召喚できるため《冥府の使者ゴーズ》が来ないと思って攻撃してきた相手の意表をつくことも出来る。

攻守は手札の枚数によって変動するので、最初にドローゴーでもしない限り、あまり高いステータスは望めない。
《冥府の使者ゴーズ》と違いその攻撃力で反撃することはあまり考えず、ただの壁か次のターンの素材として扱った方が良い。

コントロール奪取系のカードが軒並み制限・禁止になる中、
手札のモンスターを捨てて相手モンスターのコントロールを得る効果は貴重である。
ただし自分の手札に都合良く相手モンスターと同レベルがいるとは限らないので、運が良ければ程度に思っておこう。

墓地のモンスターとレベルを同じに出来る効果はシンクロやエクシーズの素材としても有用。
《冥府の使者ゴーズ》は所属するモンスターが少ないレベル7で、カイエントークンもエクシーズには使えないため向こうには出来ない芸当である。
更にこちらはレベル変更できる分柔軟な対応ができる。
素のレベルも10と高く、ランク10デッキでは貴重な手札誘発兼エクシーズ素材になる。


総じて《冥府の使者ゴーズ》より爆発力は欠けるが、さまざまな面で便利なモンスターであると言える。

その便利さ故か長らく制限カードに指定されていたが、2011年9月1日の制限改正にて準制限に緩和され、2015年1月1日にとうとう制限解除された。



漫画版GX

三千年前に神官達に封印された邪悪な魔物(カー)
原作のバクラと同じくクル・エルナ村の出身の男の体に宿った魔物。
その憎悪は凄まじく、元々色が白かった《ハネクリボー》がまっ黒になってしまうほど。

石盤に封印され、長い年月エジプトの神殿の地下深くに封印され続けていたが、遺跡発掘に訪れた人間達によって三千年の時を経て蘇った。

復活した後はカードデザイナーのエド・フェニックスの父親を殺害、
レジー・マッケンジーの父親であるMr.マッケンジーの体を使い、かつて自分を封印した神官達の残した精霊のカードと、
力を束縛する「マアトの羽」を宿す《ハネクリボー》と《光と闇の竜》を消し去るために暗躍する。

しかし魔物としては登場したものの、この『トラゴエディア』自身は最後までデュエルに登場しなかった


長きに渡り暗闇に封印されてきた経験から「退屈」をことの他嫌う快楽至上主義者。
人間をコマとしてしか見ない冷酷な性格であり、とにかく自分が楽しむことを最優先する。
そのためにレジーやラブ、ジムなどには力を直接与え、それ以外のアメリカ・アカデミアの生徒も無自覚に洗脳して手駒にしているほか、
十代の恩人であり師である紅葉をはじめ多くのデュエリストを永遠の闇に落としてきた。

ところでこのトラゴエディア、確かに倒すべき悪なのは確かだが、その行動を見てみると「楽しむ」ことを最優先目標としていることがわかる。
プロデュエリストへの推薦がかかった日本アカデミアとの交流試合を楽しもうとするヨハンに共感を示すなど、
「楽しむ」ことについてはある種のシンパシーを覚える模様。

で、実際に何をやったかというと、

  • マッケンジーに取りつき、その場に居合わせたレジーを傀儡に(しかし通常は勝手にやらせている)
  • 復活のためのピースである《E・HERO ジ・アース》を狙い、レジーを操り紅葉を倒す(紅葉が思いのほか強かったので《E・HERO ジ・アース》を回収せず去る。ついでに最重要のピースである《ハネクリボー》はなぜかスルー)
  • アメリカの生徒にプラネット・シリーズを渡して新たな「カード」にする(プラネットが召喚されるまで大人しく観戦)
  • プラネットを介して生命力を収集する(倒れない程度にほんの少々)
  • 吹雪を操り十代を撃破、《E・HERO ジ・アース》《ハネクリボー》を回収(《ハネクリボー》が十代を救出するのはスルー)
  • アメリカの生徒を全員昏倒させて復活を完遂(追ってきた十代に「もういらんから返す」と《E・HERO ジ・アース》《ハネクリボー》を返却)
  • 十代にデュエルを挑まれる→ディスクを投げ渡し、マッケンジーに取りつき直して闇のデュエル(直前に完全復活が成功)


と、至上目的である自身の復活へのプロセスすら「楽しむ」ための過程と捉えている。
単純にデュエリストとしてはどうなのかというと、フェニックスの体を使って作り上げたオリジナルカードオンリーのデッキを持っている。

このデッキを使って戦った十代&万丈目戦では、

  • 召喚条件が唐突にOCG準拠になった《E・HERO ガイア》
  • なぜか特殊召喚される《光と闇の竜》
  • 今では定番と化したカードの創造
  • マアトの援護による連続ドロー

といったルール無視の出来事を完全スルー
マアトに至っては唐突な召喚より千年アイテムの存在に怒ったほどである。

こんな感じで、デュエルのやり方そのものは至ってスタンダード
むしろハンデマッチ&ハンデプレーを自分から仕掛けて十代&万丈目を敗北寸前まで追い込んだのだから、実力は相当なものと言える。

その退屈を嫌い「楽しむ」ことを重視している点は、遊戯王Wikiでは「ある意味で遊城十代に近い存在と言える」と評している。


アニメ5D's


WRGP編の詰めデュエルで登場。漫画版GXが完結していないのにラスボスが登場したためファンを驚かせた。

しかし、活躍はというと………


CPU「(トラップ)発動。《聖なるバリア −ミラーフォース−》」

M゜「だから、あのカードはミラフォだっつってんだろ!?」
元キン「伏せカードが入れ変わってないか確認しただけだ!」

何気にこの話で攻撃方法が口からのビームであることが判明している。*1


M゜「だから、追記・修正しろっつってんだろ!?」
元キン「項目変更が上手くいくか確認しただけだ!」

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最終更新:2024年04月21日 09:02

*1 精霊としては漫画の回想シーンで同じ攻撃をしているが、カードの方も同じであると確定されたことになる。