アンデットワールド(遊戯王OCG)

登録日:2011/09/09(金) 10:18:17
更新日:2024/04/17 Wed 03:29:22
所要時間:約 3 分で読めます





《アンデットワールド》(以下UW)とは遊戯王OCGに登場するストラクチャーデッキ、及び同デッキに収録されたカード。

《アンデットワールド/Zombie World》
フィールド魔法
(1):フィールドの表側表示モンスター及び墓地のモンスターは全てアンデット族になる。
(2):お互いはアンデット族モンスターしかアドバンス召喚できない。


概要

初登場は2008年6月21日に発売された「ストラクチャーデッキ-アンデットワールド-」。

10年近い歴史を持つ遊戯王OCGの中で全カード初の「墓地の種族を変更する」カード。
どこぞのヘルカイザーがバカバカ墓地の種族を変えていた為に意外に思うかも知れないが、輪廻独断は11期になって「ANIMATION CHRONICLE 2021」にて登場した。
その効果は強力でアンデット一択だが、影響力は凄まじい。知っての通り、アンデット族は蘇生カードが充実した展開力に特化した種族である。
つまりこのカード一枚でその展開力が更に向上すると言う事である。

また、ヴェノミナーガ様やインヴェルズを一枚で事実上無力化できるのも隠れたポイント。帝モンスターにも刺さるが帝にはアンデットの最上級モンスターも存在してる為対処される事もある。

全てのカードがアンデットということはつまり全てのカードが場に出た途端に蛆のわいたようなゾンビになってしまうということ、
つまりBMGや霊使いまでもが…あ、でも吸血鬼っぽくなるならそれはそれで。
機械族やサイバース族がアンデットになるというのはどういうことなんだ

ただし、アンデット以外には強烈なメタとして働くものの、肝心のアンデットデッキにはあんまり恩恵がないのが悩みどころ。
アンデット関連のサポートがアンデット以外のモンスターに使えるようになるだけであり、アンデット族自身にはこのカードは全く影響しない。使うならばメタを意識するか、事実上こいつが必須となる下記のサポートカードとの組み合わせを前提とすべきだろう。


関連カード

《イモータル・ルーラー》
効果モンスター
星4/地属性/アンデット族/攻1800/守 200
このカードは特殊召喚できない。
(1):このカードをリリースし、自分の墓地の「アンデットワールド」1枚を対象として発動できる。
そのカードを手札に加える。

海外で誕生したUWサポートカード第1弾。
自身をリリースしてUWをサルベージするのだが……どこからも特殊召喚できないデメリットに見合っているとは言い難い。


《グローアップ・ブルーム》
チューナー・効果モンスター
星1/闇属性/アンデット族/攻 0/守 0
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードが墓地へ送られた場合、墓地のこのカードを除外して発動できる。
デッキからレベル5以上のアンデット族モンスター1体を手札に加える。
フィールドゾーンに「アンデットワールド」が存在する場合、手札に加えず特殊召喚する事もできる。
この効果の発動後、ターン終了時まで自分はアンデット族モンスターしか特殊召喚できない。

グローアップ・バルブ》がアンデット化したと思しきモンスター。
上級以上のアンデットをサーチする効果はUWと何ら関係ない。
しかしUW適用下ではそのまま特殊召喚、つまりサーチのみならずリクルートが可能となる。


《屍界のバンシー》
効果モンスター
星4/闇属性/アンデット族/攻1800/守 200
このカード名の(2)の効果は1ターンに1度しか使用できない。
(1):このカードがモンスターゾーンに存在する限り、
フィールドゾーンの「アンデットワールド」は効果の対象にならず、効果では破壊されない。
(2):フィールド・墓地のこのカードを除外して発動できる。
手札・デッキから「アンデットワールド」1枚を選んで発動する。
この効果は相手ターンでも発動できる。

儚げな見た目をしているが、大半の下級モンスターと殴り合える攻撃力を持つバンシー
デッキからもUWを発動できる効果は手札に加えないので《灰流うらら》が効かず、コストで除外するので《墓穴の指名者》も直接チェーンできない。


相性の良いカード


◆《生者の書−禁断の呪術−》
《馬頭鬼》
お馴染みアンデット用蘇生カード。
UWがあるだけで自分の墓地の全モンスターが無条件で完全蘇生が可能になり、生者の書の方はついでに相手墓地も荒らせる。
相手からしてみれば堪った物ではない。

◆《ゾンビ・マスター》
↑と同じくアンデット限定蘇生カード。
違いは対象が☆4以下のみなのと、相手の墓地のモンスターも蘇生可能な点。
此処からシンクロエクシーズに繋げられるとふつくしい。

◆《地獄の門番イル・ブラッド》
こちらも墓地の全てのモンスターが蘇生対象になる。まぁ自分が破壊されれば蘇生したモンスターも破壊されるが。

◆《真紅眼の不死竜》
UW適用下ではサイズの小さいゴヨウになる。ただしこちらは特殊召喚の表示形式が自由なので、そのまま追撃できる。

◆《アンデット・スカル・デーモン》
アンデット限定で効果破壊耐性を付加する。
召喚は難しいが、成功すれば中々のしぶとさを発揮できる。

◆《デスカイザー・ドラゴン》
特殊召喚成功時、相手の墓地のアンデット族モンスター1体を攻撃表示で自分フィールドに蘇生する。
アンデット・スカル・デーモンよりシンクロ召喚しやすい。

◆《月風魔》
コナミの名作「月風魔伝」の主人公。悪魔・アンデット族キラー。
UW適用下では相手を問答無用で破壊する万能除去と化す(戦闘を介する必要があるが)。
寝取られた時が大変だが……。
つか、同デッキにも入ってる対の存在・龍骨鬼より相性良いって……。

◆《冥界龍 ドラゴネクロ》
漫画版ルドガーの融合決闘竜。フィールドのモンスターが全部アンデットになるので簡単に召喚できる。
さらに「龍の鏡」で墓地融合も可能、「超融合」なら相手のモンスターをかっぱらって呼べる、となかなか好相性。
そして呼び出せばコイツもアンデットになるのでサポートが共有できる。

《死霊王 ドーハスーラ》
リニューアル版ストラクチャーデッキについてくる同族殺し。
詳細は個別項目に譲るが、アンデットワールドが出ているととんでもない能力になる。

《群雄割拠》
フィールド上の種族の統一を強制する永続罠。
併用するとフィールドに自分のモンスターが存在するプレイヤーは手札・デッキ・除外ゾーンからアンデット族しか出せなくなり、アンデットでない種族を中心としたデッキは行動が滅茶苦茶縛られる。
ただ、蘇生には影響がないことや、先にアンデットワールドを発動しているとフィールドには干渉しないことがネック。

《センサー万別》
群雄割拠とは逆に、フィールド上の種族の不統一を強制する永続罠。
併用するとフィールドに自分のモンスターが存在するプレイヤーはアンデット族が出せなくなる。
また、アンデット族以外の種族を出すと、フィールドに出たとたんモンスターが1枚になるよう墓地に落とさなければならなくなる。
要するにフィールドにモンスターが1枚しか維持できなくなるので、群雄割拠とは違った形で行動が滅茶苦茶縛られる。
自分も影響を受けやすいのでデッキを選ぶのが難点だが、発動タイミングや順番を問わずロックがかかるのは利点。


ここまでカードの解説をしてきたが、SDの方に触れないのも可哀想なので少し解説しよう。


タイトル通り今回のテーマは【アンデット族】。第6期最初のSDである。
パッケージを担当するのは《真紅眼の不死竜》
テーマ通り、収録カードは殆どがアンデット族で占められている。
収録カードも中々豪華で、《カース・オブ・ヴァンパイア》《ゲルニア》《ブラッド・サッカー》等の絶版だった限定カードや
《手札抹殺》《和睦の使者》等11枚ものカードが再録された。
しかし、現在禁止となっているカードや新規カードと相性の悪いカードも幾つかあり、大分手を加える必要がある。


また、「墓地の種族も統一する」ということで『一族の結束』を使いたくなるが、
アレは墓地の「元々の」種族を参照するという裁定がでている(09/06/14)ため、相性はよくない。
ただし、フィールド上の種族は元々でなくて構わないため、相手の結束に対するメタとして機能する。
こちらが使う場合は真紅眼の不死竜等で相手モンスターを奪った際にそれを強化するために使うとよい。

余談

タッグフォースSPではイシズのシナリオで出て来るゾンビ・マスターが使用して来るのだが、なぜかその際に目線カットイン+専用台詞が存在するという謎の優遇措置を受けている。
ちなみに台詞内容は「おもしろき こともなき世を おもしろく……ギャハハ! アンデットワールド!」というもの。


追記・編集は機械族をアンデット化させてからお願いします

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • 遊戯王
  • 遊戯王OCG
  • 魔法カード
  • フィールド魔法
  • アンデット族
  • 種族操作
  • SD
  • フィールド魔法優遇枠
  • アンデットワールド
  • SD新規収録カード

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月17日 03:29