伯邑考(藤崎竜版封神演義)

登録日:2010/06/05 Sat 14:49:18
更新日:2024/02/11 Sun 00:49:25
所要時間:約 3 分で読めます




(き はくゆうこう)

漫画『封神演義』の登場人物。
西伯侯・姫昌の長子。

声:飛鳥紅一(仙界伝 封神演義)/羽多野渉(覇穹 封神演義)

容姿端麗・頭脳明晰で琴の名手でもある。妲己の誘惑にも耐え抜くなど精神力もかなり強い。
姫昌が捕らわれている間は彼が西の地方を治めていた。
姫昌の100人の息子の中でも最も優れた人物だったようだ。

発からは“あんちゃん”旦からは“兄様”と呼ばれている。




以下は本編の顛末。

反逆の疑いで幽閉されていた父・姫昌を救う為、紂王に許しを乞おうと、父の忠告・臣下と弟達の反対を振り切り、姫家の3つの家宝を携え、都の禁城へ参ずる。
家宝を献上する代わりに姫昌を釈放することを要求し、家宝を披露する。
しかし家宝の1つである芸をする猿・白猿が見事な歌を披露。

はーるのー うらーらーのー すーみーだーがーわー (ばいん)

が、つい本性がにじみ出てしまった妲己の「おいしそう」という視線に脅え、妲己を斬りつけてしまい、王妃を傷つけた罪で処刑されてしまう。

その後唐突に「妲己・喜媚の3分☆クッキング」が始まり、美味しそうな肉を用意→調味料を混ぜて焼く→完成品がレンジの中に☆
とお約束を交えつつハンバーグが作られ、姫昌に振る舞われる。

実はそのハンバーグの肉は伯邑考の死肉で、姫昌は一目で息子の肉だと悟る。
しかし姫昌は「ハンバーグは大好物」と看守の前では嬉しそうなリアクションを取って本心を隠し、看守が去ってから涙を流した。

姫昌の嘆く様を期待していた妲己は看守からの報告に残念がる。このハンバーグ事件で「息子の肉もわからない愚か者(実際は気付いていたが)は野放しにしても脅威にはならない」との理由で姫昌は解放されるが、姫昌はこのことがトラウマとなり、まともに食事をとれなくなる。そして後にこれが原因で衰弱死する。


アニメでは胡弓の名手となっており遠く離れた父と奏でる二重奏のシーンは胡弓の音色も相俟って何とも儚く切ない。


【考察】

「妲己の発案により、伯邑孝の肉を使った料理である肉餅(ハンバーグのようなもの)を姫昌に食べさせる」という描写は原作に基づくものである。

「伯邑考は封神された」
「封神されると肉体が消滅する」

この2つのことから「伯邑考は生きたまま体の一部を挽き肉にされたのではないか?」という説がある。

また太公望が武成王にも匹敵する武術の腕をもった伯邑考を失ったことは如何にも残念であったと発言しており、その能力の高さがうかがえると同時に最前線で活躍出来ず仕舞いであったことが悔やまれる。



後に父が息を引き取る直前、幻として現れた。



―無念の内に死んだ私には、 父上が羨ましゅうございます



余談だが、漫画版のタネ本となった安能版では、臣下の口を通じて
「世間知らずのお坊っちゃん」「人情と政治の区別がついてない」「権力を握った女の前で男がとるべき態度がわかっていない」「死んだのは自業自得」とわりとこき下ろされている(基本的に文王一家にキツい作品だが)。



父上…俺の編集はこれまでのようです

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最終更新:2024年02月11日 00:49