リミッター解除

登録日:2011/06/06 (月) 22:23:20
更新日:2024/04/15 Mon 20:49:22
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リミッター解除とは、文字通り「制限を解除」する事である。
色々な表現があるが、本項では「リミッター解除」に統一させてもらう。


●リミッターを解除すると?

「リミット」つまり「制限」を解除すると今まで制限していた力が開放され、凄まじい力を発揮する。
しかし、その凄まじい力こそが「本来の力」なので厳密に言うとパワーアップではない。


●リミッターをかける理由と方法

リミッターをかける理由も方法も多種あり、ある程度分類できる。

◎理由

「リミッターなんてかけずに最初から本気出せよ!」と思うかもしれない。
しかし、何の理由もなくリミッターをかけてる訳ではない。それ相応の理由があるのだ。

・安全のためのリミッター

アニヲタ諸氏ならよく聞く話と思われるが、生物や機械は持てる力の全ては使うことができない。生物であれば無意識のうちに、機械であれば故意に、安全に使えるだけの能力に制限して使っている。
だが”火事場の馬鹿力”という言葉があるように、状況によってはその残りの部分も使わざるを得なくなる。
この手のリミッターは「奥の手」「最後の手段」として用意されている事が多く、解除された力が凄まじければ凄まじい程、解除した人物にかかる負荷は激しい物になり、多くは
  • 激しい筋肉痛を伴う。
  • 自身の体が速さや力に耐えきれず崩壊する。
  • 一定時間魔法や技が使えなくなる。
といった強烈なデメリットが発生する。

ロボット物の場合、
  • 機体側が動きや出力に耐えきれず空中分解、オーバーヒートを引き起こす
  • パイロット側が機体の強烈なスピードに耐えきれず負傷
  • リミッター解除した機体をパイロットが操れない
などの現象が起きる。

怪獣映画で人間側が行う場合は大抵死亡フラグ。怪獣を倒す前に装置が焼き切れる。
むしろリミッター自体がなく、メカニックが「これ以上は危険です!」と警告するだけのことも。そこはつけとけよ。
(例外もあり、怪獣総進撃では無理を押した結果キラアク星人から怪獣のコントロールの奪取に成功している)

実際の戦闘機にも耐Gリミッターと言う枷が設けられており、短時間なら10~12Gに耐えられる構造に作ってあるが、無闇に機体強度を上げると重量増加の問題が出て来るし、何よりも加速度が+9G(≒88m/s^2)を超えると操縦士が気絶するリスクが高まるので、9.0G8.5若しくは7.5Gにリミッターが設定されている。


・枷としてのリミッター

能力を制御できない超能力者やヒトの手に余る怪物など、大きな力を秘めた危険な存在だが、その力は役に立つ…という場合に、対象にリミッターをかけて操れるように押さえ込んであるもの。ある種の封印ともとれる(「拘束具」を用いて制御していることもある)。
安全のため…というのは上記と同じだが、こちらの場合リミッターが事故で壊れる、強引に引きちぎられる、何らかの裏工作で解除されてしまうなど、リミッター解除そのものにより緊急事態が発生する。大抵暴走状態と呼ばれる。
意図的に外される場合には、対象の存在との信頼を築いたり、別の制御手段が確立されたときなど。こちらはこちらで熱い展開である。


・鍛えるためのリミッター

余分に負荷をかけたり特定の技や能力に頼らないようにすることで、地力を上げることを目的にしたもの。いわゆる○○養成ギプス
戦う前に外す、戦闘中に外すなど演出に違いはあるが、大抵味方サイドがやるものと思うかもしれないが意外と敵サイドもやってたりする。
もちろん連載の都合などで外してからも苦戦するのがお約束。


・整備性向上のためのリミッター

大和型戦艦が有名な例。
機関定格出力を出すと17万馬力を発揮出来るが、巨体故に整備出来るドックが限られる上に、こんな重装甲の艦から機関やボイラーを取り出して修理するのは手間が掛かり過ぎる、と言う理由で機関本体に掛けられたリミッターの上から出力を10%落とす二重のリミッターを掛けて15万馬力27.4ノットに性能を封印していた。
機関本来の定格出力を出すと28.3ノットを超えるが、「そんなに出ても随伴艦が付いていけない*1」、「仮想敵であるアメリカ戦艦は鈍足*2」、「航空機や潜水艦の先制攻撃で脱落した艦を追い回すには27ノット程度で十分」とリミッターがかけられた。



・楽しむためのリミッター

「簡単に勝つとつまらない」といった手加減的な物。
つまるところ舐めプであり、もともと圧倒的な力を持っている存在が、自分で制限を課すもの。
だいたい最初はその事実が伏せられており、ようやく倒したと思ったら…という展開で、底の知れない絶望感を演出できる。この類のリミッターには外す際のデメリットはないも同然のものが多い。「形態変化(ラスボス)」も参照。
中には段階踏んでリミッター解除したのに実は相手も舐めプだったので全形態ボコボコにされるという哀れなパターンも。

・その他、リミッター解除のデメリットの少ないリミッター

オーバースペックで単に扱いづらい、用途的に想定していない機能を制限、省エネ、最初からややオーバースペックで生産してリミッターをかけることでスペックの画一化と歩留まりの向上を図る等々…。
深刻なデメリットがなくても制限をかけている場合は多々ある。
ある意味最も現実的なリミッターと言える。


◎方法

どのようにリミッターをかけるのかにも色々ある。

・能力制限型

純粋に自身の能力・性能を弱める、最も多いであろうタイプのリミッター。
戦闘物の漫画やアニメに多く、解除した場合
  • 筋力
  • 魔力
  • スピード
といった、主に自身の基礎能力が向上する。
解除されると、堅牢な装甲をパンチ一発で破壊したり、巨大な魔法で敵を蒸発させたり、分身してるかの如く移動したりする。


・機能制限型

基礎能力とは違い、ある一部の力に対してかけられるリミッター。
「特定の行動・道具を使えないようにする」というもので、ゲームで言えば”縛りプレイ”を強制するものと考えるとイメージしやすいだろうか。
このタイプのリミッターは個人の能力の他に武器にも使われる事があるが、個人の場合は自身の力よりも「何か別の力」に対してかけられる場合も多い。
解除すると、
  • 武器に付加効果やリーチや威力が大幅上昇
  • 封印された特殊能力の使用
  • 自分の力ではない何者かの力を借りる
等、そもそも戦い方が変わったり、戦闘以外にも使用される事がある。

能力制限型に比べてデメリットが存在しないか極端に大きいかに分かれることが多く、少し使い方を間違えただけでいきなり戦闘不能になったりすることもある。
その為、能力制限型よりも解除するタイミングが限られており、「必殺技」として描かれる事が多い。

しかし、作品によってはこれまでの欠点を改良したり、克服して無制限に能力を使ったり
自身の成長によってその能力の全てを引き出したり、逆にその何者かを乗っ取ったりと制限が無くなる事もある。
(もっとも、その後により強力な敵が登場したりする等で噛ませ犬ならぬ噛ませ技になったりする可能性もあるが……。)


・その他

力の解放や特定能力の使用の他にも、様々なリミッター解除がある。
一つの例として挙げられるのは「野性解放」だろうか。
主に野性味を帯びた者や生物味を帯びたロボット等に存在し、理性野性で覆し本能赴くまま戦うと言う物
つまり、意図的に暴走させると言う事であり、非常に扱いが難しく、収まるまで暴れっぱなしだったりと色々迷惑である。

また、解除することによって自爆することも……。


●解除の条件

当然解除するからには条件も存在する。
ボタンをポチッと押したり、自分の身に付けている物を外す等の簡単な物や、
危機的状況に陥る、自身の身を傷付ける、大切な人が馬鹿にされる(傷つけられる)等の難しい物まで、リミッターを設定している者の数だけ存在する。
また、リミッターを自分の意思で解除する事が出来ず、特定の人物から許可を貰ったり、その人物に解除権限があったりする者も居る。
メカだと改造でリミッターを外すことで、扱い辛くなる代わりに機体の機動性や追随性を引き上げるという設定が多い(ザクⅡS型など)。ただし設定のみで演出までないので、知らない人には分かりにくい。



●身近な所にも

現実にもリミッターを設定している物がある。車やバイク等の乗り物が最もたる例だろうか。
こうしたものには、普段出せる速度や加速力と本来のポテンシャルにはズレがあることが多い。これは、パーツの消耗を抑えたり強度に安全マージンを設けたりする意図から、マシンの能力を必要な能力値よりも高めに取っているためである。

また先述の通り、我々人間にも火事場の馬鹿力と言ったリミッター解除が存在する。
詳しくはその項目で。



●リミッター解除が登場する作品

エイジ「レイ、V-MAX発動!」
レイ「レディ!」
レイズナーには「V-MAX」という機構が積まれている。
発動条件は自機(レイズナー)が危機的状況に陥ること。発動すれば機体機能が大幅に向上し、これまで苦戦していた敵機を簡単に蹴散らせるようになる。さらに、バリアが発生して機体を保護する。
デメリットは発動後の強制冷却。数分間機体が動かなくなる。
当初はレイズナーの隠されたAI「フォロン」が機体保護を最優先し、相手の殺傷等を厭わず行動していた。
パイロットのエイジは機体が勝手に行動する事を快く思っておらず、最終的には「フォロン」を説得し、V-MAXの機能を通常時の操縦AIである「レイ」に委譲し任意発動を可能にしている。
ちなみに、本来は緊急高速離脱用、ようするに逃げる為のシステム。

時空管理局では各々の所属部隊に於ける戦力の偏りを無くす為に高ランク所持者の所属人数を規制している。
はやて機動六課を結成する際に裏技として隊長陣と自身にリミッターによるランクダウンを施す事により常軌を逸した戦力集中を可能とした。

同名の魔法カードが存在する。
リミッター解除
速攻魔法
(1):自分フィールドの全ての機械族モンスターの攻撃力は、ターン終了時まで倍になる。
この効果が適用されているモンスターはこのターンのエンドフェイズに破壊される。

自分の場の全ての機械族モンスターの攻撃力が倍になるが、この効果を受けたモンスターはエンドフェイズに自爆してしまう。イメージ通りで分かりやすく、単純な効果である。
そして単純故に強力。場の機械族モンスターが1ターン限りとはいえとんでもない攻撃力を得て突撃してくるのは恐怖以外の何者でもない。
速攻魔法かつステータスに関係するカードなためにダメージステップに使えるのもメリット。
場合によっては自壊を利用することもできる。
機械族にとっては切り札に等しいカードであり、汎用性も高い事から制限カードに指定されていた時期もあった。
このような攻撃力を大幅上昇させ、エンドフェイズに自壊させる(ないしそれに近いデメリットを与える)効果を持つ類似カードが《野性解放》など何枚か存在している。
どれもリミッター解除よりは弱体化しているが、状況を見極めて使えば超火力で相手を圧倒できるだろう。

また、同じ意味の《リミッター・ブレイク》という罠カードも存在するが、こちらは《スピード・ウォリアー》を特殊召喚を行う専用サポートカード。
だが、《スピード・ウォリアー》自体が単体での汎用性に欠ける上、特殊召喚ではあちらのモンスター効果を発動できないため使い所が難しい。

特定のコマンドを入力すると一定時間ENゲージが減らなくなる。
ENゲージを消費する行動、すなわちEN系武装の使用とOB含めたブースト移動に制限が一切無くなり、
OBで自由自在に飛び回りながら弾が続く限りEN武器を撃ちまくるようなこともできてしまう。
しかし一定時間が過ぎるとENゲージが長時間空になり、致命的に大きな隙を見せることになるというハイリスクハイリターンなコマンド。
コアにもよるが制限時間は2無印では約1分間、次作のAAでは後述の問題もあって半分の約30秒に調整されたが……焼け石に水であった。

一見面白い要素だが大会・対戦会では完全に禁止されるか、解禁されるにしても条件がつくことが多かった要素。
結局の所使い放題になるOBの回避力が圧倒的で、タイムアップ間際にお互い無限OBで飛び回るだけの不毛な時間を生む要因にしかならなかったためである。
さらに2無印の場合、発動コマンドが戦闘中によく使われるキー3つの同時押しであるため、意図せずリミッター解除が暴発してしまう事もままあったという二重の意味での問題児。
AAではこの点も改善され、5つのキーの同時押しに変更されたためまず暴発は起こらなくなった。

お互いに使える対戦とは異なりこちらだけが一方的に使えるストーリー攻略やアリーナ(CPUとの対戦)を攻略する分には非常に強力で、
攻勢に出るなら1分もあれば敵機を吹き飛ばすには十分過ぎるため、制限時間やその後のペナルティなどあって無い様なものであった。
こういった影響もあってか、「リミッター解除」が存在したのはシリーズで後にも先にも2系の2作品のみとなっている。

なお2のOP動画ではジオマトリクスACがOBを吹かしながらKARASAWAを連射してエムロード保有施設を破壊するシーンで締められている。
通常こんな挙動をしたらあっという間にENが枯渇してしまうので、実はリミッター解除をしていたのではないかと考察されている。あるいはいつものフロムマジック

ストーリー中盤の山場ミッション「アイスワーム撃破」にて、大型兵器「C兵器アイスワーム」を攻略するための鍵となる超兵器「オーバードレールキャノン」を発射する際にリミッター解除が用いられる。
主人公621がアイスワームの顔面に対アイスワーム用の新兵器「スタンニードルランチャー」を叩き込む→はるか遠方でオーバードレールキャノンを構えるV.IV ラスティがアイスワームを撃ち抜く
という過程を踏む事でアイスワームを守る強固なシールドが消失、シールドを再展開するまでの間にダメージを与えていく…というのがミッションの大まかな流れ。*3
この流れを2セット終えるとアイスワームを守るシールドの強度が増し、攻撃も苛烈になる、いわば最終形態に移行。それに合わせてラスティもキャノンのリミッター解除を宣言。
第1射は出力95%、第2射は出力100%で撃っていたが、第3射では100%を超える出力*4で撃ちアイスワームのシールドを完全に突破。ノイズ混じりの通信で伝えられるリミッター解除シーケンスもあって非常に熱いシーンである。

なお、第3射後から一定時間内にアイスワームのAPを削りきれなかった場合、アイスワームはシールドを再展開して完全復活してしまう。
オーバードレールキャノンはリミッター解除の反動で焼き切れてしまい再使用が不可能になっており、強制的にミッション失敗になってしまうので注意。

ガルド(あと一歩……来た!!)
劇場版でガルド・ゴア・ボーマンYF-21「ファイター時のデッドウェイトになる四肢のパージ&エンジンリミッターを解除」する「ハイ・マニューバ・モード」を使用。
凄まじい変態機動と執念で無人機ゴーストX-9を逃げに徹するまで追い詰めたが、強力なGによりガルドは絶命。
体当たりによってゴースト撃墜に成功するものの機体は大破し、断熱圧縮によって塗装が燃え上がり、傍からは双方光にしか見えない程の超高速戦闘の影響で重力も振り切り、永遠に宇宙を飛び続けることになった。
このシーンは、セル画の限界に挑んだ壮絶な描きこみで描写されており、ファンの間で「伝説の五秒」と呼ばれる。
スタッフのリミッターもぶっ壊れたようだ。
ちなみに正式採用後のVF-22にも緊急脱出用として引き続き本機能が搭載されている。
こちらはパイロットの安全のため、時間制限が掛けられた。
また、パイロットが脳内で浮かべたイメージをそのまま機体に反映させるBrain Direct Image System(BDIシステム)も搭載されていたが、YF-22のテスト段階でこのシステムが原因の事故が少なくとも2件発生。
更に生産性の低さやシステム自体の危険性*5のため、正式採用版ではオミットないし手足だけでは操作が追い付かないハイ・マニューバ・モード時の操縦補助用程度にリミッターが掛けられた*6

リミッター「ウッドロウを外させてもらう!」

  • エリートヤンキー三郎
マジキチ揃いの大河内家で唯一マトモかと思いきや、失禁する事で地上最強の生物と化す三男坊の大河内三郎。
キレた三郎は兄貴二人がかりでも止められない。

作中に登場するロボット型タイムマシン「クロノダイバー」や主人公達が属する「クロノアイズ」の纏うスーツには、機能フル発揮による機体や装備者への破壊的ダメージを防ぐためリミッターがデフォルトで掛けられている。
が、タイキやヒロインアナの様な「古代人」とダイバー操作用人造人間ベルが操縦指示のためリンクする際、怒り等人の精神圧の高まりによりダイバーのリミッターが解除され、出力が上昇してしまうという予想外の事態が発生。
一応任意で外せなくもないのだが、3巻で主人公タイキがスーツのリミッター解除をした際にはパンチだけで装甲をへこますも拳が傷つき、使用後すぐ全身治療をする羽目に。
また5巻でアナとベルが共に感情を迸らせた際起きた「リミッターフル解除」時には異常な程の機動力を機体が発揮するも、破損状態でリミッターを外したこともあり敵と相打ち・機体全損となってしまった。
ちなみに後半ではタイキのスーツにリミッター解除時の負荷を減らす「ツインアーマー」機能が搭載され、時間制限付きだがスーツに関しては安定した解除が可能となった。

主人公機ヴェルトールに搭載。
「とある条件」を満たすと機体が可変し、ヴェルトール・イドに変貌。本来の化物性能を発揮する。
しかし発動時に生じる余剰エネルギーが機体に深刻な打撃を与える為、通常時は厳重なリミッターがかけられている。
disk1で大破後、ヴェルトールは回収されてヴェルトール2(セカンド)となる。
その際、「システム・イド」が搭載され、一定時間だけ化物性能を発揮することになった。

ガンダムF91には、普段「バイオ・コンピュータ」によってリミッターがかけられている。だが、パイロットの技量が高いとコンピュータが判断すると、リミッターが解除された「最大稼働モード」になる。
後に少数が量産されたが、試作型含めてリミッター解除に至るまで扱いこなせたパイロットは数人程度しかいない。

陸戦型ガンダムに搭載されている。リミッターを解除した状態は「マックスモード」と称される。
RX-78 ガンダムの余剰パーツや規格外品により生産された事により、機体各部のパーツ毎に性能のバラつきが出てしまっている事を考慮し、全体の性能を均一化する為にリミッターをかけている、という上記までのものとは変わった一例。
長時間使用したら機体が壊れてしまう上、リミッターとはいっても、所詮は量産機の『通常よりも動きが良くなる程度』のものであるため、ゲームでは無視されていることが多い。

バナージ「人の心を、哀しさを感じる心を知るものなら!ガンダム!俺に力を貸せ!!」
主役機ユニコーンガンダムには「NT-D」というリミッターが搭載されている。
アンテナが強化人間もしくはニュータイプを感知すると、自動的にリミッターが解除されて「ユニコーンモード」から「デストロイモード」へ換装する。この際にモニターに赤い文字でNT-Dと表示され、パイロットはリニアシートに固定されてしまう。
機体外面も大きく変貌し、全身の装甲が分割して内部のサイコ・フレームが露出し、頭部アンテナは左右に割れて顔もガンダム・フェイスがせり出てくる。背部のビームサーベルもグリップが取り出せるようになり、一部スラスターも展開するので機動力が大幅に上昇する。
多大な性能上昇の引き換えにパイロットの負担も大きく、専用パイロットスーツに耐G措置などの用意がされていてもなお稼動限界は5分とされている。

ガンダムアストレイ レッドフレームの武装換装形態の一つ「レッドドラゴン」に装備された武装「カレトヴルッフ」は、見た目は大剣だが溶接用トーチやビルドナイフなどの工業用途に限られている。これはロウが所属するジャンク屋連合含む民間の所有MSが非武装が義務付けられているため、意図的なリミッターがかけられているからである。
だが自己防衛の用途であればこの限りではなく、リミッターを解除して武装形態に簡単に移行できる。武装形態であれば、見た目通りに大剣やビームライフルとしての機能が発揮される他、ロウの悪趣味によりミラージュコロイド散布機能と相手側ミラージュコロイドの解除機能が追加されている}。
当然だがレッドフレームのようなバッテリー駆動では稼働限界時間が短いものの、レッドドラゴンでは背部に2基推進器として搭載している。
ジャンク屋連合では正式に量産化がされているようで、内外へ向けての販売がされている。非武装とは?
なお、当該武器は完成形ではなく、将来的には7つの機能を統合する予定。

イアン「刹那!トランザムは使うなよ!」
刹那「了解!トランザム!!
ガンダムエクシアなど太陽炉搭載機に備えられた「トランザム」と呼ばれるシステムが起動すると、機体に蓄えられていたGN粒子を全解放し、スペックの3倍もの性能を発揮するようになる
この状態では機体全体が赤く染まり、機動力と火器の威力増大の恩恵を受けられる
しかし、粒子生産量よりも消費量が上回るため、起動して数分で粒子が尽きてしまい、再チャージまでは機体性能が大幅に落ちてしまう。
後に擬似太陽炉搭載機にも同様の機能が追加されたが、一方は強制的に暴走させることでトランザム状態に移っているため、終了後は太陽炉が焼き切れてしまうデメリットを持つ。
GN粒子を使用するなら艦船でも使用可能で、2ndシーズンや劇場版では長距離移動や電撃戦を目的とした航行速度加速化のために使用された事もある。

三日月「……おい、バルバトス。いいから寄越せ、お前の全部……!」
ガンダム・フレームMSモビルアーマーと会敵すると、自動的にリミッターが解放されるようになっている。
しかし解放直後に有機接続型インターフェイスである『阿頼耶識システム』がパイロット保護のため駆動系管制へ強制介入して機体停止かパイロットが気絶してしまうため、事前に任意で阿頼耶識のリミッターを解除する必要がある。
ツインリアクターの膨大なパワーをフル活用できるようになったガンダム・フレームは常識はずれの機動性・運動性を発揮するが、不完全な阿頼耶識を使用しているとパイロットの脳がフィードバックに耐えられず、身体機能に障害が発生する危険性がある

大河長官「弾丸X!!発動!!承ぉぉぉぉ認っっっっっ!!!」
EI-01との戦闘で、絶体絶命に追い込まれたGGGの勇者ロボ。だが、GGG本部から奥の手として「弾丸X」の起動承認が下りる。
それは、勇者の証たる情報サーキット・Gストーン内部に封印された高エネルギー集積体を爆発的に全開放させることで限界以上のパワーを引き出す、最強・最後のミラクルマシンであった。だがそれは、同時に勇者たちの死をも意味していた……。

第一期『Dead Agrisser』後半からの主役機、マークザインが該当。
作中に登場するファフナーの中でもかなり異質な機体であり、主人公達が住む竜宮島で建造されたファフナーとはあらゆる意味で一線を画している。
自己修復能力や敵である「フェストゥム」への同化能力、更にフェストゥムを同化するには飽き足らずその存在を喰らうなど、単騎であっても島を守るには十分すぎる性能を有していた。
しかし、余りの性能から本気で暴れると島にも被害が出かねない事、パイロットに対する負担である「同化現象」の加速が著しいことが判明。
更にパイロットが同化現象の末期症状を発症して「いなくなる」と、機体に内蔵されている気化爆弾「フェンリル」が作動するようになっており、しかも機体を跡形もなく消し飛ばす目的で通常の3倍の量が搭載されていることも発覚。
これらの事情からリミッターを掛けて運用する事となったが、リミッターを掛けてなおパイロットである真壁一騎の体を蝕み続け、第一期終了時には失明した上に約1年に及ぶ昏睡状態に陥り、劇場版『HEAVEN AND EARTH』では意識が回復していたものの諸事情から後遺症が残り*7、第二期『EXODUS』が始まるころには彼の寿命があと3年にまで削られてしまっていた。
リミッターを掛けないまま運用していた場合は……言うまでもないだろう。

そして『EXODUS』では迫る危機と命の使い道を決めてしまった一騎の意思により、リミッターを完全に解除して運用される。機体も諸々の危険性や一騎しか乗れない事情から封印、解体待ちという状態だったが封印解除となった。
リミッター解除状態のザインは勿論大暴れし、光の雨を広域に降り注がせる、通り魔よろしく大型のフェストゥムの体内に突っ込んで内側から存在を喰らう、挙句の果てには敵のシールドに突貫した余波で木っ端のフェストゥムが消し飛ぶなど最早意味の分からない強さを見せた。
しかし、リミッターを施してなお一騎の寿命を喰らい尽くしかける程の尋常でない負荷を受けたまま、更に同化現象用の薬剤のストックが尽きたまま運用した*8代価は非常に大きなものだった……

主にゲームシリーズで扱われる設定で、メダロットの頭脳にあたる「メダル」にリミッターがかけられている。
このリミッターがメダロットの力と精神を制御しており、同時にロボット三原則のメダロット版である「メダロット三原則」をメダロットに課している。
メダルのリミッターが外れると三原則に基づく行動の制限がなくなり、メダロットが人間を傷つけることも自由になる。
また、力の制限も取り払われるため攻撃性が増し、場合によってはメダフォース(メダルの持つ超能力。いわゆる必殺技)もほぼ制限なしに発動できるようになる。
一方で、ほとんどの場合メダルの人格・理性も吹き飛んでしまうため、リミッターを外されたメダロットの大半は意思の無い暴走機械と化してしまう。

似たような例として『メダロットDUAL』に登場したSGIパーツが存在し、これはメダルに恐怖信号を伝えることにより本来緊急時にのみ使われるエネルギーを強引に引き出し、パーツの威力として出力するというもの(本来は主にスラフシステムの稼動に使用される)。
これも当然ながらメダルに対して凄まじいストレスがかかり、しまいにはメダルが全く機能しなくなる「ぬけガラ病」が問題となった(人間における鬱病に近い状態であると思われる)。
なお、このSGIパーツはプレイヤーも使用できるが、ティンペット側にリミッターが掛けられたものを支給されるため、充填に時間がかかるという形で負荷が緩和されている。

修学旅行でのエピソード。夕食はホテルのレストランでのバイキングであった。
それを聞いた途端の水原暦の一言『リミッター解除』。
普段ダイエットに励んで体重を気にしている彼女の食欲が解放された瞬間である。

主人公の1人である難波零一のトレードマークでもある頭頂部の巨大なネジ「対青春制御螺子(スプリングボルト)」がこれに該当する。このネジを緩めることによって兵器としての力が順次解放される他、性格も兵器時代の強気なものに変化する。

「鍛えるためのリミッター」の代表格。
神様による修業を終えた悟空の服装がこれに該当し、天津飯曰く総重量は100kg以上。また、ピッコロのマントとターバンも同じように同じ目的で極めて重い素材で出来ているおり、両者共に相応の強敵と戦う際には重量のある装備を脱ぎ捨てていた。
なお、悟空と同様の装備はサイヤ人編で神殿で修業をしていたメンバーにも与えられたが、実戦でもこれを着用していたことがあるのは悟空のみ。

お馴染み大リーグボール養成ギプスは「鍛えるためのリミッター」の草分け的存在といえる。
詳しくは当該項目を参照のこと。

サイトバッチがこれに近い性質を持つ。
厳密に言えば素のロックマンがそもそもあえて不完全な形にプログラミングされている存在、つまりリミッターがデフォで掛かっており、サイトバッチを当てることで完全なロックマンとなる。つまり拡張プログラムがリミッター解除になるという少々特殊なケース。これについての詳細な説明は深刻なネタバレにも繋がるため当該項目を参照。

本作ではサイトスタイルの設定がゲーム版とは根本的に異なるためサイトバッチは登場しないが、フォルテの過去談において腕輪や足輪のような形状のリミッタープログラムが登場。悪意がないとはいえヤンチャをし過ぎたフォルテに対してデリートすべきという声が強くなり、それだけは防ごうと生みの親のコサック博士によって折衷案としてこのリミッタープログラムが装着されることとなった。また、これは単なるリミッターではなく有事の際にはフォルテにゲットアビリティ能力を付加するプログラムでもあり、リミッターであるとともに強化アイテムという側面も持つ珍しい例である。

  • 三つ目がとおる
用語としてリミッターが出てくる訳ではないが、「枷としてのリミッター」の古い例なので一応ここに掲載。
主人公の写楽保介は古代種族「三つ目族」の末裔であり本来なら超天才の異能者なのだが、その才能を警戒した養父の手で額にある第三の目を絆創膏で封じられてしまい、いつもは知性と攻撃性に大幅な制限を掛けられている。
絆創膏があると優しい性格だが中学生なのに幼稚園児並みのドジっ子という問題を抱えているが、絆創膏が何らかの事情で外れると色々な意味で危険な中二病ダークヒーロー化してしまうため(そのせいで留年もしている)、事件が終わると即絆創膏を再接着されるのがお約束。

進次郎「これは危険信号なんかじゃない―――全力でアンタを倒すっていう合図だッ」
主人公・早田進次郎が装着するULTRAMAN SUITSにこの機能が搭載されている。
リミッター解除時にスーツの性能が飛躍的に増大、から引き継いだ進次郎のウルトラマン因子を一気に引き出す。
その際、スーツが赤くなり、3分間の限界時間を過ぎると活動不能に陥ってしまう
また、CGアニメオリジナル要素として
  • カラータイマーが例のSEと共に活動時間を知らせる
  • 通常の解除時はスーツから赤い炎にも似たエネルギーが放出される
  • 進次郎がウルトラマン因子を解放した時には全身が赤くなる
……という風に、演出が異なる。

「堪えろよ…オレのハチロク!!」
アニメ最終話での真司とのAE86同士でのラストバトルにて。
一度目のエンジンブローの後に文太が新たに搭載したグループAのエンジンは11000回転まで回せるようになっているが、プロジェクトD編にて涼介と松本の判断で意図的に9000回転のレブリミットをかけていた*9
しかし、拓海のラストレースということでその制限を取り払い、真司のハチロクにはない長所兼最終手段として拓海に委ねた。
なぜこのようなことをするかと言うと、ギアチェンジをした際にわずかにタイムラグが発生する他、高いギアだと加速力が鈍るためなるべく低速ギアで回せるときに回した方が有利に働く場合がある。
それに加え、拓海のハチロクのギアボックスは回せる範囲が広く、その高回転に耐えることができる。
これによって相手がシフトチェンジを迷うような場面で踏み込めるため、0.3~0.4秒のアドバンテージが発生し、コーナー立ち上がりでの武器となりうる。
実際、拓海は中盤にて前に出るものの、相手のホームコースであることに加え、フロントタイヤの磨耗に苦しみ、終盤にて真司に抜き返されてしまう。
もしこのまま復路である2本目に入ったとしても、この不利な状況では再び抜かれ、勝負が着いてしまうだろうと拓海は考えた。*10
ならばこの1本目で決着を着けてしまおうと、先述したとおりエンジンを完全解放し、真司を追走。
ここからのエンジンのボルテージがあがる演出とともに流れ出す「ADRENALINE」のBGMはまさに拓海の覚悟そのものといっていい程に盛り上がること間違いなし。
加えてブラインドアタックを仕掛け、真司にそれを悟られないようにギリギリ一杯まで近づき、ついにサイドバイサイドに持ち込む。*11
その後、二台が競り合うデッドヒートとなる。コーナーを抜ける度に拓海が少しずつ前に進み、最終コーナーに差し掛かったところで拓海がライトを付けなおしたが、この時ハチロクのタコメーターは12000回転を越えており、文字通り限界突破していた。
当然、そんな回転に耐えきれるわけがなく、直後にエンジンブロー。タイヤがロックし、オイルが飛び散り、二台がほぼ同時にスピン。
しかし真司が一回転した後に立て直したのに対して、拓海は半回転した後にクラッチを抜いてその勢いのままバックで走りきり、先にゴールに到達。
見事ハチロクのラストレースを勝利で締めくくることができた。*12
二度のエンジンブローによって限界を迎えたハチロク*13はその後、原作ではそのまま廃車となってしまうが、アニメでは拓海がバトル目的としては引退し、自分でこつこつと直していくと文太に懇願した結果、藤原とうふ店の駐車スペースに移され、そのときを静かに待つことになった。

終盤のヒューマノイド型ボス「DIE WALCURE」が「リミッター解除」の技を使用。
この技自体に特に効果はなく、次のターンに使う「ブラスター・ベルダンディ」への溜め技になっている。
「ブラスター・ベルダンディ」は、ターン制RPGである本作において10発連続で各種砲撃(単体攻撃7回+全体弱攻撃1回+全体中攻撃1回+単体強攻撃1回)をぶっ放すというとんでもない技。
この準備技の間に防御しておかないとパーティが軽く壊滅する。

「その速度と斜面だと荷重は少なくとも8Gです」
「9だ。最低」
「F-18の制限加重は7.5です」
「それは機体許容限界だ。生き残るにはそれ以上のGが必要だ」
F/A-18E/Fの制限Gを超えて機動を行う為、リミッター解除機能「G-Limiter Override」が使用された。
人間も機体も限界を超えた機動を行ったことで、ある者は高G負荷により失神し、またある機体は歪んで飛行不能となっている。
解除の手順は操縦桿下部にあるパドルスイッチを握った状態で操縦桿を限界まで引く、というもの。
本来は緊急時用なのだが、劇中のミッションではこの機能を使用する前提の飛行ルートが組まれていた。
なお、本機能はF/A-18E/Fにリアルで実装されており、その存在と使用方法は一般に公開されている。

魔王を倒すのに必要な剣グランドリオンは、双子の精霊グランとリオンの意思が具現化したものである。
作中では折れてしまっていたが、力と意思を示したクロノたちを一時的な持ち主と認め、修復後はカエルを正当な持ち主と認めたが、この時点では本来の力を出していなかった。
カエルはかつて親友のサイラスと魔王に戦いを挑むも力及ばずサイラスは討ち死にしてしまい、己の力不足が原因だったと自責の念に駆られていたからである。
終盤のあるイベントでサイラスの霊と対面し己の過去に直視・決別したことでグランとリオンは彼を真の勇者と認め、すべての力を解放するのだった。

TYPE-J9 グリフォン」が採用している超高性能OSは専用の機体構造を採用してなお機体負荷がめちゃくちゃ高く、平時はリミッター「Bシステム」により機体性能を多少落として負荷を軽減している。
リミッターの影響を受けている状態でさえ軍用機をも圧倒するほどの優れた運動性を発揮していたのだが、最終決戦時はそれまでの戦闘経験を蓄積した野明の操るアルフォンスに食い下がられ、優勢ながらも勝機を掴めないことに焦れたバドがリミッター解除を決行。
リミッター解除により挙動がさらに鋭くなり、大振りの攻撃でアルフォンスに痛打を与えるが、この攻撃の隙を利用されてブレーンバスターのような形で投げられてしまう。
これにより機体構造に致命的なダメージを受けてしまい、さらに意固地になったバドが撤退もリミッター再設定も選択しなかったことで機体消耗が続き、グリフォンは完全敗北の道を突き進むことになる。


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最終更新:2024年04月15日 20:49

*1 既存の日本戦艦は金剛型が30ノット、その他が25ノットだったので、「普段は既存戦艦や比較的低速な空母と同行して、金剛型や高速空母の危地に加勢に急行出来る」「潜水艦や雷撃機の魚雷3~4発の直撃を受けても潜水艦を振り切って逃げられる」程度が妥当と想定した。

*2 新型のノースカロライナ級やサウスダコタ級は27ノットが出たものの、既存の主力艦が21ノットだったので、下手に快速艦だけ前に出しても各個撃破されるリスクが高まる

*3 スタンニードルランチャーはミッション開始前に1基支給され、それをプレイヤー自身の手でアセンブルしなければならない。つまりランチャーを持たずに出撃する事もできるが、その場合は一部キャラの台詞が変化し、攻略にかかる手間も大幅に増す

*4 少なくとも115%までカウントアップされている

*5 高い集中力が要求される上、集中が途切れると暴走の恐れがあり、パイロットが具体的な行動のイメージを浮かべるとダイレクトに反映されてしまう事から機体が勝手に動いてしまう恐れがあった

*6 脳波での操縦に慣れた純粋な巨人族(通常の人間サイズに身長を小さくしたゼントラン及びメルトランマイクローン)のみで構成された部隊向けの機体はBDIシステムが主操縦システムとなっている模様

*7 視力は回復したものの、明るい場所でぼんやりと見える程度であり色彩が消失していた

*8 当初は決戦戦力として温存されていたが、遠征の長期化による戦力の目減りが原因で通常戦力としてカウントせざるを得なくなり、補給を受ける予定だった基地の司令官が汚れ役部隊であり粛清部隊でもあるアルゴス小隊に暗殺されるなどのアクシデントに見舞われてしまってた

*9 その代わりに中間トルクを太らせ、加速力を上げている

*10 このときのバトルレースの勝敗は先行後行を決め、片道を走り終えると立場を入れ替え、後行車が先行車を抜くまで何度も往復するというサドンデス方式だった

*11 そのとき真司は曲がろうとしてテールを流して拓海にぶつけるまで全く気づかなかった

*12 このとき、拓海はハチロクに何か意思みたいなのがあり、自らを犠牲に最後のひと伸びをくれたのだろうと涼介に語った。

*13 劇中では大きく言及されてはないが、そもそも二度もエンジンブローをした車はボディにしろシャーシにしろボロボロで、なおかつ5年以上も走り続けたものなので、いずれにせよかなりひどい状態だと推測される