夏目直貴

登録日:2009/06/23(火) 10:58:09
更新日:2024/02/21 Wed 18:31:40
所要時間:約 5 分で読めます




アスラクラインの登場人物。



夏目智春の5歳年上の兄で、洛芦和高校科科學部の創設者。物語開始時点では海外留学中。


智春が小学生の頃から新聞やテレビで騒がれていた天才少年で、高校時代から事業を立ち上げ、
企業の顧問やアドバイザーをしており、ロクな勉強もせずに某T大と並ぶ日本最難関の国立大に首席入学後、現在も数々の論文を出したり特許を取得するなどしている。
智春はそんな彼にコンプレックスを持っていたようであり、世間では天才と言われつつも智春にとっては傍若無人で傍迷惑な兄貴。
彼が弟に与えた苦難は数知れない。


王立科学狂会(ロイヤル・ダーク・ソサエティ)をバックにつけて世界各国を転々としている。
各所で彼の名前を知る様々な人物や悪魔が登場しているにもかかわらず、智春側からは所在地が全く分からず連絡の取りようがない。
朱浬の改造、黒鐵の手配、アニアの留学など、何かと暗躍していることは序盤から語られてきたが、表舞台にはなかなか姿を現さなかった。


以下ネタバレ





















その正体は一巡目の世界からやって来た夏目智春。
機巧魔神「鋼」の演操者であり、その力を使って世界の境界を超え本作より四年前の二巡目の世界に時間跳躍して来た。
世界を渡った結果悪魔化し、その能力(記憶操作)を使って智春を始めとした夏目家の面々や操緒に智春の兄「直貴」と認識させていた。
同様に水無神家にも能力を使い、一巡目の操緒を「操緒の姉、環緒」として認識させた。


彼が二巡目の世界に来た時点で二巡目の世界の智春の存在は上書きされて消滅するはずだったが、
彼が二巡目の世界に出現する数秒前に智春は飛行機事故により絶命していたため上書きが起こらなかった。
その後「鋼」の能力を使って時間を巻き戻し、救命措置を施して智春を蘇生させたため、同じ世界に二人の同一人物が存在することになった。

演操者でありながら悪魔という矛盾する存在になってしまったため、
魔力を使わずとも焼けつくような非在化がゆっくりと進行していく身体となった。
そのため、自分が目的を果たせなかった時にそれを引き継がせるバックアップとして智春を生き返らせ、操緒を機巧魔神の副葬処女にした。


彼の目的とは、本来はあってはいけない力……機巧魔神や使い魔を消滅させること。
そのために膜宇宙(ブレーンワールド)の境界を破壊して並行世界間の移動を可能にしている超弦重力炉「中央渦界域(セントラル・ボーテックス)」を破壊しようとしていた。



ちなみに智春の本物の兄、二巡目の世界の夏目直貴は智春が操緒と出会うよりも前に父親と共に事故で亡くなっている。

アニメでは本物の夏目直貴は留学先で死亡しており、認識操作の能力は使用せずに夏目直貴の名を語っていた。


◆鋼(ハガネ)
完成された機巧魔神の最終形。
黒鐵の重力制御能力と白銀の空間切断能力を共に使え、
それらを組み合わせて発動させる時空間転移、時間の巻き戻し等、完全な時空制御が可能。
そのため、この世界に存在する物質で「鋼」の能力から逃られるものは存在せず、エクス・ハンドラーに対してもその能力は有効。

製作段階でプラグイン・スタビライザが組み込まれており、最初から副葬処女の憑依能力が使用できる。
召喚時の掛け声は「来い、鋼!」
呪文は「闇より深き融炉より出でし……其は、科学の鎚が鍛えし玉鋼」
イクストラクタには"Final Production Run"(最終生産品)と明記されている。


◇一巡目の世界の嵩月奏
CV:野中藍
機巧魔神「鋼」の副葬処女。
一巡目の世界では超弦重力炉の暴走よりただ一人奇跡の生還を遂げた美少女として、アイドルのような扱いを受けていた。
非在化の研究に「供与者(ドウター)」として協力しており、機巧魔神「鋼」の副葬処女となった。



◇一巡目の世界の夏目直貴
CV:入野自由
こちらが一巡目の世界の智春の兄、本物の夏目直貴。
悪魔である一巡目の世界の潮泉律都の契約者。
どういうわけか無駄に大量の時計を身につけている。
世間では超弦重力炉の事故に巻き込まれて死亡扱いとなっている。


しかし実は超弦重力炉によって形成されたブラックホールの「向こう側」にある、
機巧魔神の母艦でもある次元潜航チェンバー「うずしお」のメンテナンスのために使い魔のクロエと共に「うずしお」の中にずっと留まっていた。


「クライン空間」と呼ばれる無限にループする時空間を利用して「世界を滅ぼすモノ=神(デウス)」への対抗手段を考えていた。
その空間の影響で見た目は智春より年下。


アニメでは子供の姿ではなく、年相応の眼鏡をかけた青年の姿。
機巧魔神の母艦である機巧魔神「うずしお」の演操者として異世界からやってくるはぐれ使い魔と戦っていた。



◆クロエ
一巡目の世界の夏目直貴と潮泉律都の契約による使い魔。翼を広げると8メートルほどになる灰色の梟の姿。
機巧魔神の修理が行える変わった使い魔。
目を合わせただけで情報を脳に流しこむことができる認識共有の力も持っている。


アニメでは直貴と律都の使い魔ではなく、二巡目の智春と奏の使い魔「ペルセフォネ」となっている。

◇ニ巡目の夏目直貴
父とともに交通事故で死亡。
記憶改竄にはさぞ都合がよかったことだろう。

以下悲惨なネタバレ





最強の機巧魔神と悪魔の能力、天才的頭脳を持ちながら、





普通に射殺された。
環緒関係で仕方ないとはいえあまりにも……。


しかし、自分が死んだ際に代わりを勤めるように智春への仕込みを済ませていた。

「太極は混ざり合い両儀を生じる」




追記・修正は時空間転移してから能力でお願いします。


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最終更新:2024年02月21日 18:31