マルス(FE)

登録日:2012/04/20 Fri 05:02:32
更新日:2024/04/15 Mon 16:24:01
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僕は負けるわけにはいかないんだ!




出典:ファイアーエムブレムワールド【FIRE EMBLEM WORLD】
https://www.nintendo.co.jp/fe/、2021年1月15日

CV:緑川光(下記以外の全て。OVA「紋章の謎」(青年時代)、スマブラシリーズ等)
  太田真一郎(電撃CD文庫 ベストゲームセレクション「ファイアーエムブレム 旅立ちの章」)
  中原茂(Gファンタジー コミックCDセレクション「ファイアーエムブレム 暗黒竜と光の剣」)
  佐久間レイ(同ドラマCD 少年時代)
  石田彰(ラジオドラマ「ファイアーエムブレム 黎明編/紫嵐編」)
  折笠愛(OVA「紋章の謎」(少年時代))
  小林ゆう(FEヒーローズ(少年時代))


【概要】

マルスとは、ファイアーエムブレムシリーズの1作目、「暗黒竜と光の剣」にて主人公を務めた、アリティア国の王子である。
後にリメイク作品や続編の「紋章の謎」「新・暗黒竜と光の剣」「新・紋章の謎~光と影の英雄」でも主人公として活躍した。
初代主人公と言うこともあり大人気シミュレーションRPGである本シリーズを代表するキャラクターである。
彼とそれにまつわるキャラ達によって成し遂げられた功績は非常に大きく、後のシリーズの礎を築いたといっても過言ではない。

優しい心を持ったFEにおける所謂「王子様気質」の優等生キャラ。
2003年に発売された「烈火の剣」にて、イケイケ気質の主人公ヘクトルが登場し人気を得るまでは優等生タイプ以外の主人公など想像もされなかったほどである。
単に優しいだけでもなく戦乱の中では芯の強さ、怒りの感情を見せるシーンも多い。
その一方で「紋章の謎」のカシム、某シーンのチェイニーや「新・紋章の謎」で頭を丸めたマイユニットに対しては普段の彼からは想像できないコミカルな反応も見られる。

イメージカラーであり、自軍のカラーとなっている青も非常に印象深く、
リーフロイ等の例外がいながらも、「FEの主人公といえば青!」と言っても差し支えないほどである。
この「優等生」と「味方は青色」はシリーズのお約束として受け継がれており、シリーズの主人公はこのどちらかを踏襲している事が多い。

また、彼の特筆すべきはその類稀な運の強さだろう。
もし、彼の亡命先がタリスではなく「人材登用の師匠」ともいえるモスティンのような人間に巡り合えていなかったら?
もし、彼の恋人が「王女らしくない王女」であるシーダでなかったら?
もし、彼がナバールといった出自不明の者やミネルバ達のように敵側についていた者を受け入れ、信頼できる度量を有していなかったら?
それら全てに巡り合える運の強さと正しい選択をできる能力を有しえたからこそ「英雄王」として後世に名を残せたのだろう。
言い換えれば出会った物事すべてを味方にする人柄(他作品の言を借りれば「運命を掴む天運、およびそれを前にした時の決断力」)を持っていたのだとも解釈できる。

【人物像】

王族としての自覚と責任感を持ちながら、優しく誠実で礼儀正しい「理想の王子様」。
良い意味で生まれながらの貴族・王族気質とは無縁の若者。
第2部第1話、グルニア僻地の長老に最敬意を表して会談している姿から分かるように、人間関係を「敬意」で決める性格。
尊敬できる相手と見れば前後の経緯や身分関係なく真摯に向き合っており、それがよき仲間を得る結果につながっている。
「どうしたの」「~~だよね」など、どこか女性的でソフトな言葉遣いもその印象を強める。

一方、尊敬に値しない非道な輩と見れば身分関係なく戦いに持ち込むことをためらわない。悪徳将軍ラング相手の時が(はなは)だしい例で政治的判断をすっ飛ばすほどにキレており、この時はジェイガンも同情しつつも制止している。
他、優しい王子故の世間知らずな一面もあってカシムの「金を少しくれ」というやや詐欺じみたおねだりも最初は労いの言葉だけで返したり、奴隷市場の存在を眼の前で見るまでは全く知らなかった(そして、実態を知るや普段の優しいマルスからは信じられない程に激昂し、奴隷商人一味を瞬く間に追い払い奴隷の子供たちを解放した)。

上に立つ者としての冷徹さ・割り切りに欠けている辺りは、戦乱冷めやらぬ時代の国家君主としては統率力に欠けるという弱点に直結しかねないため、姉エリスも懸念している(逆を言えば、それこそがマルスの優しさ、魅力であり、最後まで諦めずに最善策を見出そうとする強い意志の表れでもある)。
実際自らが信頼していたハーディンに対しては、直前に彼が乱心していることを聞かされているにも関わらず無警戒に彼の謀略にひっかかっている。
この優しすぎる性格は、野望のためならば家族を人質に出したり暗殺まで試みたほどの合理主義者であるマケドニア王ミシェイルからは逆に苦手意識を抱かれている。
苦手という訳ではないが、メディウスの一件から中立の立場で見続けていたチェイニーが協力した時も「(マルスの人柄を見て動いたのもあるが)危なっかしくて見てられない。放っておけない」と言われてしまった。もっとも、本来なら人間そのものに関心を持たないチェイニーからしてみれば褒め言葉である。


確実に言えるのは、裏切り・不実とは無縁の誠実な人物ということである。それ故に特に異性からの信用は篤い。そして熱い。

【人間関係】

父コーネリアス、母リーザの間に生まれたアリティアの王子。初代国王アンリと同族で正当な次期国王*1
姉に僧侶(シスター)のエリス王女がいる。このエリスの恋人であり幼馴染の魔道士マリクは後に彼の義兄となった。
周囲から反対されていたマリクのカダイン留学を唯一強く後押しした為、マリクからは友情を越えた強い忠誠を抱かれており、マルスもまた彼を強く信頼している。
隣国グラ王国のシーマ王女は遠い親戚。

前述の優れた人間性ゆえモロドフ伯や宮廷騎士団、更にはマイユニット・クリスなどといった彼の部下・臣下からは絶対の忠誠と信頼を寄せられており、それ以外でも彼を慕う人間は多い。
海賊だったダロスが道を改めたくてまっすぐに話しかけて来たし、ニーナ王女から同盟軍の一翼を任され、カミュには敵対されつつも敬意を評される。他、白騎士団のパオラカチュア、義賊のジュリアン。孤高の剛剣士オグマ、紅の剣士ナバールといったそれぞれの事情ある人物も、人手が欲しい時に「マルスが近くに来ている」と聞けばアテにするなど、個人として多くの人(王族、騎士、市民、傭兵、盗賊等…)から信用を得ている

アリティア侵略後に身を隠したタリスの王女シーダは、暗黒戦争の当初から、ずっとマルスの傍で戦い続けてきた。
そして英雄戦争までの長い戦いの後、マルスと結ばれることとなった。
白騎士団のカチュアや、グルニアのシスターのマリーシア、マムクートのチキ等、マルスはシーダ一筋である事が知れ渡って尚、多くの女性から想いを寄せられている。


【作品内での活躍】


・暗黒竜と光の剣(暗黒戦争時代)
アカネイア暦602年、14歳の頃に祖国アリティアがドルーア帝国とドルーアに寝返ったグラ王国の攻撃を受けて滅亡。
囮役を買って出たエリスを残して僅かな騎士団と遠方の新興国タリス王国に逃げ延びる。
なお、この時出陣していた父コーネリアスはガーネフに殺され、彼が持っていたファルシオンも奪われてしまっていた。母リーザもメディウスの配下であるモーゼスに殺されている。

その2年後の604年、タリスを攻撃してきた海賊を宮廷騎士団と共に打ち倒し、以後はドルーア帝国との戦いに身を投じる事となる。
戦いの中でオレルアン王弟ハーディン、アカネイア王女ニーナ、マケドニア王女ミネルバ、大賢者ガトーらと出会っていき、彼を慕う仲間も増えていく。
そうしてタリスを経って1年、各地での激戦を経てアカネイア王国を解放し祖国アリティアを奪還、敵国グラやマケドニア、グルニアの精鋭騎士団を次々と撃破。
そして仇敵ガーネフを倒しファルシオンと捕らわれていたエリスを奪還した後は、ついにドルーア帝国の地竜メディウスを討ち倒し、暗黒戦争を終結させた。

・紋章の謎(英雄戦争時代)
アカネイア暦607年、暗黒戦争の後、マルスは祖国アリティアに帰還し復興に尽力していた。
新紋章ではこの時点で世間からは『暗黒戦争に終止符を打った偉大なる英雄王』として讃えられているが、彼はそれに驕る事などなく、それどころかその戦争で命を失った部下…否、『仲間』たちの死に心を痛め、そして理想と現実の狭間に揺れていた。

だが、ニーナと結ばれ、神聖帝国アカネイアの皇帝となったハーディンから、グルニアで起きた反乱の鎮圧要請を受け、再び戦場へと赴く。
しかし、そこで目にしたのは、グルニアを虐げるアカネイアの暗部、「反逆者」のレッテルを貼られたかつての仲間であるグルニアの将軍ロレンスとの悲惨な死別、アカネイアから派遣された極悪将軍ラングの横暴であった。
最初は渋々従うマルスだったが、その非道な振る舞いに堪忍袋の尾が切れたマルスはラングと対立する。ハーディンはそれをアカネイアへの反逆とみなし、それを口実にグラ、オレルアンとの連合軍を率いて瞬く間にマルス不在のアリティア王国を奪った。グルニア遠征やマケドニアの反乱そのものがマルス達主力部隊をアリティアから遠ざけ、あえて非道なラングをマルスにあてがう事で侵略の口実を作るために企てられていたのだ。
再び祖国を追われたマルスは苦境に陥りつつも何とかカダインまで逃れ、そこで大賢者ガトーの導きのもと、かつて祖先アンリが1人で踏破したという過酷な魔境『アンリの道』を多くの仲間達と共に挑み、ハーディンの変心の真相やその裏に隠れた世界の真実に直面する事となる。
後に「英雄戦争」と呼ばれる、アカネイアとの…いや、世界を取り巻いていた宿業との戦いの始まりであった。
長く苦しい戦いの末アリティアを奪還し、かつての戦友ハーディンと、彼の心を闇に染めた災いの元凶であるガーネフを討ち果たし、早くも暗黒竜として再度蘇ったメディウスにも引導を渡す。

こうしてマルスは2度の戦乱を鎮めた功績から、609年に周囲の声に後押しされ、21歳で生まれ変わった初代「アカネイア連合王国」の盟主となった。


【ユニットとしての能力】

クラスは主人公としておなじみのロード。魔防以外はどの能力も平均的で、成長率は速さが比較的高い、剣士クラスに近い性能である。
上記のように物語上では大活躍で、後世に語られるのも納得なのだが、ゲームにおけるユニットとしての性能はイマイチと捉えられやすい。

というのも、他のユニットに比べてレベルを20までしか上げられず、イベント等によるクラスチェンジさえ出来ない為、
成長回数で見劣りするので、最終面まで強い下級職程度±αの能力で戦い抜かなければならない。
しかも主人公なので倒れれば即GAME OVER。主人公だからといって強気に運用してはならぬぞ、というゲームからのお達しである。
代わりに、主人公だけあって専用武器が複数あるのが特徴だし、何より拠点の制圧や村の解放はロードの特権である。

FC版は特攻効果で雑魚、ボス共に活躍しやすいレイピア、LVUP時にパラメーターが2伸びるようになるメリクルレイピア、
ファルシオン 「壊れない」、「マムクート以外の直接攻撃封印能力」、「道具として使うと体力全回復」と言うチート性能 *2と言った、
専用装備を入手できるので最終的には最前線ユニットになれるし、星のオーブなどと併用すればパラメーターカンストも容易である。
なお、主人公ということもあって戦闘アニメはどれもカッコイイ。FC版はマルス専用武器とそれ以外の武器、ファルシオンで合計3種類の戦闘アニメーションがあるという豪華仕様。特に、あまり見る事はないであろう一般武器での必殺モーションは一度は見てもらいたい鮮やかさ。ファルシオンを持ったらテンションが上がるのか、バク宙までしてしまう。

SFC版ではあいかわらずクラスチェンジができないが、強化された点と弱体化した点が混在している。
まず、シーダが3マス以内にいると支援効果を得られ、命中率、回避率、必殺率、必殺回避率がそれぞれ+10されるようになるので、
確実なトドメを刺したい時や必殺を避けつつのボス戦が可能になった。後の支援補正である。
一方で、 メリクルが専用装備でなくなった ので他の剣士系ユニットに譲る可能性が大きくなったり、
チートすぎた ファルシオンの弱体化 等の影響で、無双できそうなエースユニットとしての使い勝手は落ちた。
多くのキャラの育成をしたい人の場合、戦う場面はレイピアの欲しいボス戦くらいで、制圧や村訪問、鍵開け、輸送隊による荷物管理が主な役割となってしまうこともよくある。
鍵開け以外はマルス専用コマンドなので仕方ないのだが。

もっとも、この単騎では厳しめな強さというものは複数のユニットを活躍させるシミュレーションRPGの「仲間と共に戦う」という点を前提とした為であり、必然であると言える。
耐久力がない、だから仲間に守ってもらう。
機動力がない、だから仲間に急いでもらう。
剣が通じない敵には、魔法が使える仲間で戦う。
人を導くのに必要なのは、力ではないのである。
先代国王アンリがその屈強な実力ゆえ「個の英雄」と称されているのに対し、マルスは「群の英雄」と称されている裏付けとも言える。ガトーからの試練『アンリの道』への挑み方が良い例だろう。
それを反映してか、リメイクである「新紋章」では仲間を何より大切にする一面がストーリー上でこれでもかと強調されるようになった。

DSで発売されたリメイク二作では、クラスチェンジや兵種変更こそできないもののレベルの限界が30まで引き上げられ、能力上限値も上昇。
バランスの良い成長率で使いやすいユニットとなっている。
が、(特に新・暗黒竜では)他のユニットも同じく強化されていること、下級職レベル一桁で加入するキャラよりレベルアップ機会が少ない...と、相対的に見ればそんなに強くなったわけでもないのが悲しい所。特にHPの低さが悩みの種。

「新・暗黒竜」ではノーマルに限り新規追加の序章で鍛えてから本編に突入出来るためかなりのアドバンテージを得たが、伸び代はそれほどでもないため後半に差し掛かるあたりになると余程育成吟味やドーピングをしないと息切れを起こし、更に速さをカンストさせても難易度ハードLV2以上ではメディウスに 追撃確定で ボコボコにされる有様...と、お世辞にも頼れるとは言い難い。
ついでに本編での顔グラフィックの造詣もイマイチ映えない。

「新・紋章」では初期値や成長率や顔グラ偏差値が上昇。
更に終盤では成長限界値の高さやファルシオンの性能、封印の盾の追加効果で更にパラメーターが強化されるので主力として活躍し、さらにDLCの育成のしずくを使えば破竹の成長を見せる。
能力だけならソードマスターやホースメンの方が優秀かもしれないが、ステータスが上がったことでファルシオンの竜特効性能を大いに活かせるようになった。
しかも新紋章の高難易度ではフル装備マルスかサジマジバーツくらいでしかメディウスに太刀打ちできないほど強化されているので、
特に拘りが無い場合は ファルシオンを必ず取り戻し(=スターライトの入手)、最低でも一発は攻撃に耐え、追撃されない程度(速さカンスト)には鍛える必要がある。

なお、全作品を通して魔法防御は高くないので魔道士と交戦する場合は聖水やM・シールドを併用することを心がけたい。
特にファミコン版はこの工夫が無いと魔法で必殺出されたら即死するからである。もっともファミコン版は一人を除いて皆魔防は初期値、成長率ともに0と致命的なためマルスに限らないが。


【意外な一面】

そんなマルス王子だが、現在の正統派イケメン王子様キャラらしからぬ意外なネタキャラの側面も持ち合わせている。

・かつてはちょっぴりワイルドだった
王族らしい整った顔立ちに青を基調とした王の風格溢れる服装。
これが現在のマルスのスタンダード装備である。

ただし、ファミコン時代は随分と服装が違っていた。
生足どころか下手すればパンモロしそうなほど短い丈の服。
手足には革ひもを巻き、両肩には亀の甲羅みたいな肩当を装備した簡素な服装である。
デザインとしてはギリシャ風、例を挙げるならピット君が近いだろうか。
イラストでは髪型も少しツンとしており、物語の主人公感溢れる見た目だった。
どちらかと言えば名前の元ネタである旧ローマ時代(あるいはギリシア)の英雄を思わせる格好なので、今のマルスを知っている人からすればさぞ驚くだろう*3
だが、決して否定はしないでほしい。
この時代の彼が頑張ったからこそ、今のファイアーエムブレムがあるのだから。

近年ではエイプリルフール企画ファイアーエムブレム 維新大乱のおまけモード『走れ真瑠澄』の主人公である飛脚の真瑠澄がこの服装(と何故か安彦良和風デザイン)だったり、
TCGファイヤーエムブレムサイファにて唐突にこの服装の現代マルスが描かれたりしている。

・輸送隊長
マルスの専用コマンドの一つ「輸送隊」
その名の通り、部隊のアイテムを輸送する、貴重な存在である。
仲間達が戦い、武器が足りない傷薬が無い時に、颯爽とマルスが隣接して輸送隊から受け取った品を手渡す。
このコマンドのおかげで状況に応じた武器の使い分けができ、マルスを汎用性の高いユニットにもしている。
だが、そんな輸送隊の彼らはどこにいるのかというと……どこにもいない
いや、プレイヤーには認識できないのだ。
だがマルスの傍にはきっといる。
多くの荷物を抱えた屈強なアニキ達が、マルスからのアイテム管理の声を待ちながら、マルスの戦いを見守っているのだ。多分。(エレブ大陸では生え際の後退するおっさんだったが)

・蛮族王
作品のタイトルともなっている重要アイテム「ファイアーエムブレム」
作品によってその実態は様々だが、本作では覇者の証として扱われている。

その効力とは…宝箱の鍵を開けられる。ぶっちゃけ盗賊と同じである。
覇者の証を手に入れた時こそが、蛮族王マルスの誕生の瞬間。
盗賊と共に宝物庫を漁る姿は、普段の気品ある彼とはとても思えない。
ちなみに、ドアは開けられないので盗賊の仕事がなくなるわけではない。

一応、新・暗黒竜ではニーナの台詞で 各地の財宝を自由に回収する権利が得られる
と言ういわゆる許可証としてのアイテムと言う説明が付加された為、合法的にお宝を拝借している事になっている。
(アカネイア建国の経緯=竜族の財宝を略奪しその財宝を元手に大陸統一を考慮すればこの効果も妥当であるのだが…)

なお「紋章の謎」ではファイアーエムブレムに五つのオーブをはめて「封印の盾」として完成させると、厄介な地竜を自ターン開始時に消滅させる能力が追加される。
「新・紋章の謎」ではこれに加え、「星のオーブ」の名残である全ステータスアップの効果も加わった。流石に他オーブの効果はないが、クラスチェンジのないマルスには大きな恩恵。
マルスの速さ上限値と併せると速さ30(カンスト)の敵からも追撃されなくなる。高難易度では非常に大きな利点である。

・影武者
「新・暗黒竜」のノーマルモード限定で追加されたアリティアの滅亡を描いた前日談(という名のチュートリアル)。
その最後となる「結」にてグラ王国の精鋭部隊*4が迫る中、仲間の一人をマルスの影武者とし、騎士団の面々と逃げ延びなければならないという苦渋の決断を強いられる悲壮感溢れるイベント。

……なのだが、その影武者の面々が問題。
当時のマルスは 14歳 であり、若々しく凛々しいゴードンアベルはともかく、全身真っ赤なイノシシ武者のカインを影武者として使うのは苦しかろう。
白髪の老人のジェイガンに至ってはマルスと見間違える方が難しい。
というかそもそも髪の色がフレイ以外誰一人として青くないし、そのフレイもジェイガンほどではないが顎髭を生やした結構なオッサンである。
影武者はマルスの恰好をしておりグラ兵も遠目から見ていたと思われるが、正直こんなものに騙されるジオル陛下およびグラ軍の皆さんは節穴と言わざるを得ない。
大体は成長率の低いジェイガンか、原作を踏襲してフレイを差し出すかになってしまうので余計に。

しかしそこはシビアなファイアーエムブレム。囮イベントで失ったキャラは二度と復活しない。死者蘇生のアイテムでも復活しない。
ちなみに「新・紋章」によると、正史ではフレイが影武者となっており、記憶喪失になりながらも生還している。
死者蘇生ができなかったのはそもそも死んでいなったかららしい。


ファイアーエムブレム 覚醒



「久しぶりだね……」


CV:小林ゆう
かつて大陸を危機から救った英雄王「マルス」の名を名乗る仮面の人物。
この世にクロムの持つ一振りしかないはずのもう一つのファルシオンを持って現れる。
本家マルスと区別する為、ファンからはマルス仮面というあだ名が定着している。

それ以外にも2000年前の古の英雄王として現代にまで伝えられている。
作中の1000年前に活躍した初代聖王とクロムを含めたイーリス王家はマルスの子孫。

また、彼とは別に『異界のマルス』がDLCに登場。
こちらは本家マルスを元にした『英霊の魔符』(召還獣みたいなもの)。
グラフィックこそマルス仮面の使い回しだが、スキル「良成長」に加え、基本クラスは専用職の「スターロード」。
更に「戦術士」や「蛮族」などの様々なクラスに転職可能と、本物とは比べ物にならないほどの強キャラである。
残念なのは支援が組めないことくらいか……(これは異界・過去作キャラ共通)
ちなみに、イラストを担当したのは「蒼炎の軌跡」「暁の女神」のキャラクターデザインを務めた、北千里氏。
大胆な衣替えが行われることが多い異界キャラの中では、限りなく原作に近い服装をしている。

更に、「いつの間にか通信」によって、『新・暗黒竜』『新・紋章』のマルスも仲間になる。
(ユニット名は時系列に合わせて前者が「マルス王子」で後者は「マルス王」。ちなみに『英霊の魔符』で手に入るのは普通の「マルス」)
異界のマルスも合わせて総勢3人のマルスが一同に会する事も可能なのだ。
揃えたからと言って会話もないし、トライアングルアタック等ができるわけではないが、性能はどちらも優秀。
『新・暗黒竜』の方はイーリス父娘専用職マスターロードのスキル「デュアルアタック+」と、女性専用職ヴァルキュリアのスキル「デュアルサポート+」を持つ。
どちらも後衛として有用なスキルであり、グレートナイトの「デュアルガード+」も習得させれば、デュアル系三種のスキルを一度に揃えられる。
『新・紋章』の方はこれまたマスターロード専用スキルである「王の器」を持ち、「太陽」「月光」といった奥義や「大盾」「祈り」等スキルの発動率が上がる。
この二つの魔符が優秀過ぎて異界のマルスの立場がなくなるほど。
特にデュアルマスターことマルス王子は最難関DLCマップ「最も強き者の名」でも後衛として頼もしい存在となる。
他にデュアル系スキル三種が揃うのはマリアベルorマイユニ母ルキナとDLCマップ「五人のアンナ」クリア時に入手できる魔符「異界のカチュア」のみ。

どのマルスもクロム、ルキナの持つイーリス版ファルシオンも装備できる。

また、ほぼ全ての職にクラスチェンジ可能なため、蛮族のスキル「強奪」を覚えて耐久無限のファルシオンをぶん回すという方法で金策役としても活躍。
2000年後の未来でもやっぱり蛮族王だった。



幻影異聞録♯FE



少しだけ登場。CVは当然緑川氏。

ミラージュが本来住んでいる世界において、暗黒竜を仲間と共に封印したと伝えられている古の英雄王……の魂。
主人公・蒼井樹に試練を与え、その魂を引き継いだ時、マルスを模したエムブレムフォームとなる。


ファイアーエムブレム エンゲージ

紋章士の指輪に宿る異界の英雄の一人として登場。「英雄王の指輪」に宿る通称「始まりの紋章士」。
主人公である神竜リュールが千年の眠りに付く前から一緒にいた紋章士で、シナリオ上では主人公の相棒兼12人の紋章士のリーダー的ポジション。
だが、事前発表されたトレーラームービーに示唆されていた通り、中盤でマルスの指輪を奪われ敵側に運用されることに……

紋章士としての能力は追撃関係の技能や、「見切り」スキルを習得できる追撃・回避に優れた能力を持ち、前衛の物理職であれば職問わず生かしやすい汎用力が強み。


ファイアーエムブレム ヒーローズ



ぼくはアリティアの王子マルス。
ぼくも、平和を望む君たちと共にいたい。これからよろしくね。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

元祖主人公だけあり、FEHには当然最初期から参戦。レアリティは☆4か☆5で排出され、サービス開始時にはピックアップ召喚の対象英雄の一人だった。
担当声優はOVA・スマブラ等と同じく緑川光氏。イラストはワダサチコ氏。神装版はTobi氏。

武器スキルはお馴染み「ファルシオン」竜特効
3ターンに1回、ターン開始時にHP10回復。
Bスキルは自分のHPが50%以下の時、味方の隣接マスへ移動可能「離脱の行路3」
Cスキルは周囲1マスの味方は、戦闘中、速さ+4「速さの紋章3」

ステータスは高い攻撃以外はほとんど標準値だが、竜特攻と3ターン毎に10回復する能力を持つ専用剣『ファルシオン』を持ち、マムクート相手には滅法強い。
『回り込み』と『救援の行路』で移動力も高く、『ファルシオン』の回復効果もあって生存能力は高いが、自力で奥義を覚えないためにアタッカーとしては物足りず、
同じく開始時ピックアップ召喚対象であり、『ファルシオン』を持つルキナの方が攻撃と素早さは高いわ奥義は覚えるわで、マルスはアタッカーとしては完全に負けており、彼女の覚醒での偽名を考えるとなんとなく皮肉めいたものを感じる状況だった(あくまで「アタッカーとしては」であり、単純に上位互換というわけではなかった)。

2018年2月のアップデートでファルシオン使いに錬成が可能に。
共通として回復条件が奇数ターンへ変更。マルスの特殊錬成は周囲二マスの味方に戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+2」とサポート能力。

しかし、アップデートでスキル継承が解禁されるや、『奥義を持たない』『アタッカー向きのスキル構成とは言えない』という問題点は(目的のスキル継承ができるなら)解決され、同時に、猛威を振るい始めたヘクトルを安全に処理しやすいという点が注目されたことで、マルスのプレイヤー間の評価は上昇。
だがインフレの影響か、対処も簡単かつ火力のある総選挙アルムや特攻は無いが攻撃と守りも出来るアイクなど現状でも活躍出来る歩行剣士が増え続けて兵種の偏りの定めというべきか現在は落ち着いている状況。

またバリエーション違いとして、2018年の花嫁イベントにて「アリティアの花婿 マルス(通称:花婿マルス)」が実装された。イラストはまよ氏。
純白の花婿衣装に身を包んでおり、しかも騎馬ユニットであるその姿はまさに白馬の王子様。
前年の同イベントで公式で彼の妻であるシーダの花嫁衣装が実装されており、これにて花婿と花嫁を揃える事が出来るようになった。次々と他キャラクターたちの衣装違いが出る中、初代主人公なのに1年経っても別verが出ないなんて……と言われた事もあったけどもう安心である。


さらに伝承英雄として「伝承の英雄王 マルス(通称:伝承マルス)」が実装された。イラストはDaisuke Izuka氏。
伝承に伝わる英雄王としてのマルス。時系列が後なだけに、王子である通常のマルスよりもどことなく貫禄がある。両手にファルシオンと炎の紋章を持ち、スキルにも「炎の紋章」とある胸熱仕様。ファイアーエムブレム初代主人公の風格あるプレミアムバージョンと言って過言ではない。
抜群の対竜種性能を誇るその性能から、攻略においても非常に重宝されている。

武器スキルは速さ+3
竜特効 戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が自分が受けている攻撃、速さ、守備、魔防の強化の値だけ上昇(能力値ごとに計算)「神剣ファルシオン」
Aスキルは味方と隣接している時、戦闘中、自身の攻撃、速さ+5「攻撃速さの絆3」
Bスキルは敵が竜の時、自分は絶対追撃、敵は追撃不可かつ反撃不可「封印の盾」
Cスキルは周囲2マス以内の味方歩行は以下の効果を得る 速さが敵より1以上高い時、自身の攻撃による奥義発動カウント変動量+1(同系統効果複数時、最大値適用)「歩行の柔撃3」

バフを受けた時にその数値分更に強化される『強化増幅』を先行実装して内蔵した神剣ファルシオン(もちろん竜特効)と敵が竜の時、自分は絶対追撃、敵は追撃不可かつ反撃不可という竜絶対殺す効果のBスキル:封印の盾。
マムクートハンターここに極まれりなコンセプト。相性有利な青マムクートでも割と簡単に真っ二つにされる。

炎の紋章が発動した時には全能力+4のバフがかかるため、強化増幅で更に4上がる。
全能力にえげつないバフをかける『ユラリユルレリ』を持つサンバアクアとの相性は凶悪の一言で、アクアの再行動で全能力にバフが乗り、その数値分強化増幅で強化され、更に移動力が上がるという極悪コンボ。
伝承エリウッドなどの「強化増幅を付与」もそこに重複するので重ねるととんでもないことに。

……とはいえ、炎の紋章だけでは回転率が悪く、上昇量も4。そして何より、バフは1ターンしか保たないのでフルバフをかけ、遠距離反撃を継承させた彼を敵陣に放り込んで無双できるのは1ターンが限界……だった。
2021年11月のアップデートで上方修正と共に神剣ファルシオンに錬成追加。

彼は覚醒した。

奥義スキルは後述の総選挙版同様『光炎の紋章
これで気軽に武器スキルの効果でステータスを盛れるようになった。
Bスキルは速さが敵より5以上高い時、または、敵が竜の時、自分は絶対追撃、敵は追撃不可かつ反撃不可『封印の盾・承
速さが勝っていれば竜以外にも同じ効果を与える。

そして錬成効果。
錬成すると戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が自分が受けている攻撃、速さ、守備、魔防の強化の値だけ上昇(能力値ごとに計算)
戦闘開始時、自身のHPが50%以上、または自身が【有利な状態】を受けている時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4

錬成後の変更はないが新たにHP制約か有利な状態を受けるだけでステータスが増える。

特殊錬成をすると自分から攻撃した時、または、周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4、かつ、自分が弱化を受けていれば、能力値が弱化の値の2倍だけ上昇(能力値ごとに計算)(例えば、攻撃-7の弱化を受けていれば、-7+14+4で、戦闘中、攻撃+11となる)
連帯スキルを獲得して封印スキル等で弱化を受けると逆にパワーアップしてしまうようになった。

速ささえ勝っていれば敵が何であっても絶対追撃と反撃不可、そして全能力にかかっている恐ろしいバフによる即死コンボで真っ二つにする凶悪な鉄砲玉になってしまった。
当然守備も激増しているため、凪や強化無効を持ち込まなければその辺のキャラの物理攻撃など槍であっても平気で耐える。また、実は攻撃を受ける時にも有効であり、相手の持っている「剣殺し」等の絶対追撃も相殺する。

旧式伝承英雄復刻ガチャの直後に伝承リーフのリミテッド英雄戦(暗黒竜・紋章の謎限定)があったが、この英雄戦は相手が凪や強化無効・近距離を持っていなかったため上記の超絶フルバフや封印の盾の効果で真の力を発揮した伝承マルスの独壇場と化した。

2019年にはクリスマス超英雄で比翼英雄で登場。イラストは、まよ氏。
姉のエリスと一緒にやって来た。担当声優もOVAから続投した島本須美氏。マルスで初の重装ユニット。

重装ありながら速さは全重装でクリスマスニノ、クリスマスソティスと同値で実装当時トップ。守備、魔防は通常版と伝承版を組み合わせた数値になっている。
言えば攻撃をメインでもあり、スキルと比翼でサポートもできる両立した性能。比翼効果も歩行と重装ユニットに絞られるが組み方次第では頼もしい。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2020年には再び超英雄で登場したが・・・なんと幼少期の姿で登場。イラストはワダサチコ氏。
幼少期の姿は初お披露目となるが原作では全く描写は無い。トール曰く「未来で比類無き力を可能性として引き出した」と一応理屈が話されている。

ただこのマルス。かなり高性能

武器スキルはレイピア。元々フィーナ専用武器だったのだが無理矢理持ってきた。重装・騎馬特攻で待ち伏せ効果は全く同じ。
Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も守備が高い敵の守備-7(敵の次回行動終了まで)の『守備の封印3』
Cスキルはターン開始時、周囲1マスに味方がいれば自分の速さ、守備+5(1ターン)の『速さ守備の信義3』

さらに恐ろしいのはステータスでHPを除いて通常版より上回っている大人より強いのは一体・・・
ファルシオンは当然所持しておらず、竜特攻はないが騎馬と重装の特攻2種類と別方向の対応力は増えており、特別強い性能はしていないのだがバランス良いかつ、高水準なステータスで『遠距離反撃』『回避系』『見切り系効果』と相性抜群な適応性を持っている。継承をして無くても十分に戦える。

さらにさらに専用奥義持ち
『英雄の血脈』は伝承版にある『炎の紋章』と名義こそ違うが同じ効果。ただエフェクトが異なる。

そのハイスペックな性能をしているのにも関わらず、星4で入手可能。なので完凸も簡単

魔防はやや心細いが味方か他スキルで補えるので問題は無い。
弱点は不動の姿勢や反撃不可効果には弱い。ただ弱点自体も少ないので育てて損は無い。

2023年11月のアップデートもう一つの専用武器『光明レイピア』が追加。
重装、騎馬特効、速さ+3。
敵から攻撃された時または戦闘開始時、敵のHPが75%以上の時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4、敵の速さ、守備の強化の+を無効にする
自身のHPが80%以下で、敵から攻撃された時、先制攻撃
特攻や待ち伏せの変更は無いがステータス強化追加と先制攻撃のHP制約が少し緩くなった。

特殊錬成は自分から攻撃した時または周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+4
さらに攻撃、速さ、守備、魔防が、自分と周囲2マス以内にいる味方のうち強化が最も高い値だけ増加(能力値ごとに計算)、ダメージ+速さの15%。
更なるステータス倍増と速さに応じたダメージ追加でより強化された。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

英雄総選挙の結果を受けて21年8月に総選挙英雄が実装された。イラスト担当は北千里氏。
こちらはアリティア初代国王のアンリが着ていた衣装を身に纏った。
実は別バージョンのレギュラー入りはこれが初。苦節4年やっと報われたのである・・・

武器スキルは『始祖ファルシオン』
竜特効
奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
自分から攻撃した時、または、周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ、自分以外の味方の強化の合計値が高い上位3人の強化の合計値によって異なる効果を発動
  • 10以上なら、戦闘中、敵の絶対追撃を無効、自分の追撃不可を無効。
  • 25以上なら、さらに戦闘中、攻撃+5、戦闘中、自分の攻撃でダメージを与えた時、自分のHP5回復(与えたダメージが0でも効果は発動)。
  • 60以上なら、さらに敵から攻撃された時、先制攻撃)

Aスキルは敵から攻撃された時、距離に関係なく反撃する 戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら戦闘中、速さ+5
その状態で攻撃した時、戦闘後、自分に5ダメージの『遠反・速さの渾身』
Bスキルは速さが敵より高い時、受けた範囲奥義のダメージと、戦闘中に攻撃を受けたときのダメージを速さの差×4%軽減(最大40%) (巨影の範囲奥義を除く) 自身のHPが75%以下で、攻撃時発動の奥義装備時、奥義発動時、奥義によるダメージ+5『回避・怒り3』
Cスキルは偶数ターン開始時、移動+1(1ターン、重複しない)『迅雷風烈・偶数3』

複雑だが有利にする効果を多数持っている。
武器スキルはお馴染み竜特攻で上位三人の強化の合計値で複数効果が発動。
全て発動すると『敵さんの絶対追撃を無効にしつつ自分の追撃不可を無効、さらに攻撃が+5にされ、ダメージを与えると自分のHP5回復してさらに敵さんから攻撃された時に先制攻撃ができるようになる』

上位三人までとはいえ、60に到達するまでが厳しい。
しかし、彼には伝承シグルド以来となる奥義発動前に効果が発動する専用奥義『光炎の紋章』がある。
ターン開始時に周囲二マス以内に味方がいると自分は全ステータス+6にして味方は攻撃+6。
奥義発動時は速さの35%をダメージに加算して戦闘後は自分と全味方の全ステータスを+6にする伝承版の「炎の紋章」の上位互換。
この効果だけで味方の強化の合計値は全員で72になるので、待ち伏せの発動要件も十分満たせる。

伝承版と比べて攻撃、速さ、魔防が上がった。

しかしパニックによるデバフ変換相手には相性最悪。
インバース、眷属タクミマクベスなどが相手となった場合は武器スキルを腐らせてしまう。
不動の姿勢で待ち伏せ効果を消されてしまうのも痛手。そういう相手は味方に任せるか、すぐに対処しよう。
あるいは「見切り・パニック」を持つアスタルテと組ませるのも有効。
光炎の紋章の効果は正の裁きとも相性抜群なので、アスタルテにとっても大きな力になる。
ただその場合、飛空城のみしか活用できないので飛空城以外で使用したい時は一喝や杖ユニットのレストなどで補おう。

2023年9月のアップデートで第5回英雄総選挙組の武器錬成が実装。当然『始祖ファルシオン』も錬成可能。
錬成すると
自分から攻撃した時、または、周囲2マス以内に味方がいる時、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5、かつ、自分以外の味方の強化の合計値が高い上位3人の強化の合計値によって異なる効果を発動
10以上なら、戦闘中、敵の絶対追撃を無効、自分の追撃不可を無効自身の奥義発動カウント変動量-を無効
25以上なら、さらに、戦闘中、攻撃+5 戦闘中、自分の攻撃でダメージを与えた時、自分のHP7回復
60以上なら、さらに、敵から攻撃された時、先制攻撃

元々の効果が強いため強化は控えめだが、HP回復量が7に増えて新しく『キャンセル無効』が付いた事で奥義の出しにくさは克服。
特殊錬成は戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防+5
さらに攻撃、速さ、守備、魔防が自分と周囲2マス以内にいる味方のうち強化が最も高い値だけ増加(能力値ごとに計算)
最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージを40%軽減(最初に受けた攻撃と2回攻撃:通常の攻撃は1回目の攻撃のみ。「2回攻撃」は1~2回目の攻撃)

なんと味方のステータスで受けている最も高いバフをさらに自分のステータスの増幅を行えるようになった。しかも軽減のおまけ付き。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

更にサービス開始7周年直前の24年1月末には、『エンゲージ』に登場した紋章士としてのマルスが、新たな区分「紋章士英雄」として登場。
イラストは藤川祥氏。
先の『想いを集めて』で、アスク王国と周辺世界ではエレオス大陸のようなエンゲージができない事が示されている。
この紋章士英雄は指輪によるエンゲージではなく召喚によって顕現したものであり、他の英雄同様実体をもっている。
このため、他の英雄同様単体で戦うこともできる。

武器スキルは『英雄王の剣』。
竜特効、奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
戦闘開始時自身のHPが25%以上なら、戦闘中攻撃、速さ、守備、魔防+5、さらに、攻撃、速さ、守備、魔防が戦闘開始時の速さの20%だけ増加、最初に受けた攻撃と2回攻撃のダメージを40%軽減。

Aスキルは周囲3マス以内に味方がいる時、戦闘中攻撃、速さ+7、かつ奥義が発動可能な状態の時またはこの戦闘(戦闘前、戦闘中)で奥義を発動済みの時、戦闘中、ダメージ+5(範囲奥義除く)、かつ自分の攻撃でダメージを与えた時、7回復の『攻撃速さの秘奥4』。
Bスキルは戦闘中敵の速さ、守備-4、かつ自身が受けた範囲奥義のダメージと、戦闘中に攻撃を受けた時のダメージを30%軽減(巨影の範囲奥義を除く)
追撃の速さ条件を-25した状態で追撃の速さ条件を満たしている時(絶対追撃、追撃不可は含まない)、戦闘中【神速追撃:ダメージ○%】を発動
(○は自分が2回攻撃でない、かつ追撃ができない時は80、それ以外は40)の『神速4』。
Cスキルはターン開始時周囲2マス以内に味方がいる時、自分に【見切り・追撃効果】「周囲2マス以内の味方の隣接マスに移動可能」を付与(1ターン)
ターン開始時、周囲2マス以内の歩行の味方に【見切り・追撃効果】を付与の『歩行の見切り追撃4』。

奥義は『スターラッシュ』。
発動カウント2、速さの40%を奥義ダメージに加算自身の奥義発動カウント変動量-を無効、
自分が奥義発動可能状態の時またはこの戦闘で自分が奥義発動済みの時、戦闘中【神速追撃:ダメージ○%】が発動した時に○が99以下であれば100とする。
自分または敵が奥義発動可能状態の時またはこの戦闘(戦闘前、戦闘中)で自分または敵が奥義発動済みの時、戦闘中受けた攻撃のダメージを40%軽減(1戦闘1回のみ、範囲奥義除く)

紋章士効果は奥義が発動しやすい(発動カウント-1、重複可能、奥義カウントの最大値の下限は1)、2回攻撃の効果を発動している時、奥義ダメージ-8。


Bスキルの【神速追撃:ダメージ○%】とは、通常の追撃とは別に、通常時の○に当てはまる数パーセントの威力で追撃するもの。
通常の追撃が発動可能であれば、それと合わせて最大3回の攻撃が可能になり、できない場合でも速さに余程の差がない限りはこの追撃が保障される。
おまけに専用奥義のスターラッシュが発動可能か発動済みであれば、神速追撃は通常時と同等の威力で行える。
紋章士マルスの速さは最大レベル時47で、ここから更にスキルで高めていけるほか、追撃不可効果の対象にもならないため、速さで上回って神速追撃を潰すことは不可能に近い。
追撃として扱われるので、相手の持つ追撃時のダメージ軽減の対象になるほか、2回攻撃武器を装備していても2回攻撃はできない仕様には注意。

エンゲージすると得られる紋章士効果は、キラー系の武器効果同様奥義カウントを減らす効果。
武器にある効果とは重複するため、カウント3の奥義を一気に1まで減らせる。
ただし、凶星などのカウント2の奥義を武器効果で1にしているユニットには全く意味がなく、2回攻撃の効果を発動していると奥義ダメージが8減少するデメリットがある。
このため、奥義カウントが既に1のユニットや2回攻撃武器を持つユニットは、彼とはエンゲージしないほうが良い。


ファイアーエムブレム無双


コーエーとのコラボ作品。お祭りゲーたる本作で、初代主人公であるこのキャラを外す訳にはいかないということで登場。
演じるのは当然緑川氏。
シーダ・チキと共に14章クリア後に仲間になる。クラスはロード/スターロード。

専用装備がレイピアという事で、攻撃モーションは突剣をモチーフとした突き主体の攻撃が多く、
スピーディーな攻撃で相手を薙ぎ払う。特に強6の派手さは必見。
が、払い主体が多いその他の剣系の面々と比べると違和感が強く、割と癖は強い。
なお、専用装備の「神剣ファルシオン」には竜特攻がデフォルトで付いているので、竜族キラーに最適。
また専用装備の1段階目強化に必要なアイテムが、唯一ヒストリーマップのクリアだけでいい(他はマップクリア後の隠しバトルでSランクが必要)のにも注目。
余談だが強4はスマブラforまでの横Bと同じ動作になっている。

個人スキルは経験値にブーストがかかる「エリート」。
本人は習得しやすいので、覚えさせておいてNPCででも出撃させておくとモリモリLvが上がっていく。
絆Lvを上げて極意を取得すれば誰でも習得できるので、積極的にダブルを組ませて絆Lvを上げていきたい所。


【その他の作品】

メディアミックス初期は性格やCVがまちまちだったが、OVA化された際にグリリバこと緑川光氏が声優を勤め、スマブラDXでも採用されたあたりから緑川氏で定着しつつある。
幾つかある漫画版では概ね原作に沿った性格だが、公式アンソロジーではシビアなゲーム故に外道な事が多い。
恐らく最も有名な箱田真紀氏の漫画版(通称「箱田版」)では原作以上に大人びつつ、真っ先に敵将を倒して敵兵の被害も抑えたり、自分自身が囮や捕虜として敵陣深くに入り込んだりと、どこぞの突撃兄貴も真っ青な豪胆な戦略をとる事もあった。
ドラマCDのひとつ「旅立ちの章」ではどことなく熱血漢ながら、仲間の説得や盗賊に襲われた村の救援にたった1人で向かうなど無鉄砲さも伺わせる異色な性格付けがされている。


【大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ】

第二作の「DX」から隠しキャラとして参戦。
どんな攻撃でも受け止めるカウンターは非常に強力で、「X」のボスバトルではフォックスと並んでお世話になった人も多いのでは。
それと参戦キャラが人外オッサン子供で他はせいぜいリンクぐらいだったので、他のFEキャラと並んで女子人気が非常に高い。

キャラ性能は軽い身のこなしで戦うリンク以上にらしい剣士で、剣先にクリティカル判定があり、間合いギリギリで当てれば威力がアップするという特性を持っている。
剣の攻撃は速さと威力・範囲を兼ね備え、絶(スマDX特有テクニックの一種)も活用した機動力も優秀。
さらには技も高性能かつ強力なものが多いため、総合的な性能はフォックス、ファルコと並んで3番目に高い。
フォックスなどの落下の速いファイターに対しては上投げハメが使える。
空前はベクトルが斜め下(いわゆる「裏メテオ」)であり、『X』まで続く賛否両論の仕様だったメテオ返しシステムを嘲笑うような高性能ぶり。
これらのことから、DX対戦環境では一般に「5強」と呼ばれる。
ただ性能が高すぎるため使いこなすには相当な熟練が必要になる(これはフォックスやファルコも同じだが)。
同時に参戦したロイが全体的に低性能なのに、こちらは非常に高性能である。

流石に強すぎたのか「X」では性能に若干下方修正がかかった。
とはいえDXがヤバすぎただけであり、Xでもその戦闘力は健在。さらに言えばゲームスピードが落ちたことで扱いやすくなった他、カウンターが攻撃力的な意味で強化されている*5

『亜空の使者』では、領地を侵略する多勢の亜空軍に立ち向かうべく剣を手に取る。その場で出会ったメタナイトとははじめ互いを敵だと勘違いして殺陣を繰り広げるが、味方だと気付いた瞬間彼と協力して亜空軍を討つ。
同シリーズのアイクともガッツリ共演している。別作品の主人公共演はこれが初めて。
一連のムービーはカッコイイシーンが非常に多い。このシーンぐらいしか見せ場ないけどな!

なお、スマブラでの声優も緑川氏だが、ディレクターの桜井政博氏はドラマCDの存在を知らずにOVAから選んだらしい。
ちなみにスマブラにおけるマルスのセリフはDXからforに至るまで、全てDX制作時に収録した音声を使用していた。
そこの君、使いまわしとか言うな。
この事について桜井氏は後のインタビューで「緑川さんの演技が完璧だったから」と語っている。
その為セリフ収録に声がかからなかった緑川氏は、マルスが削られたと思った為、参戦を知った時は喜んだというエピソードもある。
ただ、スネークとメイ・リンの通信では誤植がひどく、日本語版ではマケドニア大陸、英語版ではアリティア大陸を救った事になっている。なんでやねん・・・。*6

このように、シリーズを通して正統派スピード剣士キャラとして描かれており、
多くの武器を使いこなす実は飛び道具タイプのリンクや、パワー溢れる大味な性能のアイク、格闘ファイター並にガンガン突っ込むようになったロイにはない、スマートな強さを持っている。
原作からすると驚きの成長だが、「お祭りゲームなのではっちゃけた」と見るか、
「マルスでこれだけ活躍できるのだから他の面々が参戦したら無双状態になる」と見るかはファン次第。
言ってしまえば格ゲー補正である。

が、4作目であるfor3DS/Wii Uでは超弱体化。
まず、剣士キャラ全員だが当たり判定が見た目より短くなりリーチを活かす戦法が難しくなった。
更に
  • 攻撃判定が全体的に弱体化
  • 全体的に技の後隙が増加
  • 空中攻撃の着地隙も増加
  • 上記の影響でXのコンボの一部が没収

64からDXのカービィ、DXからX以降のキャプテン・ファルコン並の弱体化で、一気に弱キャラに転落してしまった。それでもクリティカル判定なしのコンパチキャラよりはマシかも。
さすがにあんまりな弱体化だったためかアップデートのバランス調整でほぼ毎回強化され続けた結果、SPに移行する当たりには中堅上位ぐらいには帰り咲いていた。

『SP』では『for』と比べると剣の先端がより強くなり、根本がより弱い極端な個性になっている。そのため、先端に当てて一方的に勝つか、懐に潜られて良い所なく敗れるかとブレが激しい、上級者向けのスペックとなっている。
この頃になると、『DX』時代の空中攻撃主体のイメージは少しルキナに譲り、地上攻撃が主体となりつつある。


・技解説
B/シールドブレイカー
溜め技。剣を構えて暫く力を溜めた後、大きく降り下ろす。
X以降は突きに変更された。隙は大きいが威力は折り紙つき。
また、名前の通り相手のシールドを大きく削る事が可能。
最大溜め…というか最近は半分ぐらい溜めたら一撃でシールドブレイク。プリンは死ぬ。
原作の専用武器レイピアが突いて使うもの&アーマー系=ガードが固い相手に特効があることの再現と思われる。
空中で出すと空中ダッシュのようにわずかに前進し、最大溜めで出すと慣性が乗ったように凄まじい勢いで空中を滑っていく。これを利用して横方向への復帰や奇襲にも使える。

→+B/マーベラスコンビネーション
タイミング良くボタンを押すことで最大4連続の連続攻撃を行う。
一発目以降は方向キーと組み合わせる事でモーションや性能が変化する。
DXとforでは入力タイミングが非常にシビアだったが、Xでは多少改善されていた。
SPでは超高速化&入力判定緩和でもりもり繋がるようになったが、一方でフルヒットからの横〆の先端ヒット狙いが難しくなったりもしている。

↑+B/ドルフィンスラッシュ
剣を振り上げ大きく上昇する。
主に復帰技として扱われるが、この技とにかく出が早いうえに直前に無敵時間まであり、
根元にのみ強い横ベクトルの吹っ飛ばしがある為上手く使えば強い切り返しにもなる。
forでは技の出始めの無敵が4Fからと遅くなってしまったものの、空中で出したときは入力した瞬間から無敵のまま。
聖戦の系譜等のソードマスター系のユニットの攻撃で似た攻撃モーションがある。

↓+B/カウンター
その名の通りの返し技。発動するとマルスの体が光り、剣を構える。
光っている間に攻撃を受けるとこちらへの攻撃を打ち消した上で、
相手の攻撃に応じた威力のダメージと吹っ飛ばしを与える反撃を即座に繰り出す。
ロイのカウンターに比べカウンター可能な時間は長いが、一部跳ね返せない攻撃がある。掴み攻撃には無力。
他のカウンターと比較すれば出が早く扱いやすい反面、効果範囲と反射威力で劣る。
しかし360°どの位置からの攻撃であろうと対応できるというチート臭い技で、ボスバトルでは主力になる。
原作での相手の攻撃を回避→相手に反撃という一連の流れの再現(FEキャラ全般に当てはまることだが)

最後の切り札/必殺の一撃
Xより追加された。
剣を高々と掲げた後、真横に向かって猛スピードで突進する。
キャラに当たるとSFC版「紋章の謎」風のライフバーで相手のHPが一瞬で0になる様が表示され、
文字通り一撃で相手を場外にホームランしてしまう。
原作での自分から攻撃しての初撃がクリティカルだった時のダッシュ攻撃の再現で、3Dモデルでありながら原作の再現度は非常に高い。(余談だがSFCでのOPの兵種紹介でもやたら走っていた)
強力だが棒立ちの相手には見てから回避余裕な上、空中で打ってスカると自分が場外に吹っ飛んでいくので使いどころに注意。forからは発動中にBボタンでストップできるように。


アピールで「皆、見ていてくれ……」「今回も僕の勝ちだね」とやたらキザな緑川ボイスで言うものだから、
FEを知らない人からよくナルシストキャラやキザキャラと勘違いされがち。
「皆、見ていてくれ……」は多くの仲間とともに戦うゲームなのでにその仲間たちを意識させるセリフなのだが、
同時に「多くの仲間たちと共に戦い、仲間を誰一人死なせない為に仲間と共に鍛えてマルス自身も強くなってこのような性能となった」事を暗示する一言でもある。




そして最新作の大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIALにも参戦決定。
DXからforまで使いまわされた声がようやく録り直された。ついでにこれまで海外版も日本語だったマルスに、英語ボイスが新たに実装されている。

+ しかし、今度はあるセリフが「マルス理論」としてネタにされることに……
今作のアドベンチャーモードのようなものにあたる、灯火の星のOPムービー。
光の化身キーラ率いる無数のマスターハンドの軍勢と対峙する、スマブラファイター全軍。
しょっぱなから緊迫した空気の中、マルスは言い放つ。

「一人で10体くらい倒せればいけるか?」
かつて少数精鋭の軍勢で大軍に打ち勝ってきた指揮官として、冷静に敵味方の戦力を分析しての見解である。

……はずなのだが、
シリアスな場面で突然発せられた、おとぼけ気味の文面
初代からスマブラシリーズを代表するボスキャラであるマスターハンド相手にドンブリ勘定、というか無理言うなな計算
これだけファイター集めといて連携もせず各々タイマンで撃破していく気なのか?

などの点が、PV初公開時から視聴者の心に引っかかってしまったようだ。

+ ただしこういう見方も
発言の前後にあたるフォックスの「今日こそ決着をつけてやる!」とゼルダの「ここまで来たら、やるしかないでしょう」から、
ファイター達はこれまでも激戦を十分に乗り越えてきたことが察せる。
また、前作までから続投した大半のファイターは(別モードで)マスターハンドを撃破した経験があり、
しかも劣化量産版となれば撃破は余裕という見方もある。
先述の通りファイター達は今までも戦っていて、マスターハンドを相手取ることもあっただろう。
そして決戦において、敵勢力の頭数からみて1人10体くらい倒す必要があるというのはいたって冷静な分析と言える…というよりどのみち現実的にそうしなければ勝てなさそうだという事の表れでもある。*7

桜井氏もインタビュー記事にて「指揮官だから戦力の見積もりを取ってる」と解説している。
……軍師がいるのにマルスが指揮官やってるのか……とも思うがメタ的にはボイスが新録されたついででもあるのだろう(ルフレは諸事情で新録されていない)。



皆、見ていてくれ……。

   .____
  /∠呈二\\
  //   \ ヽヽ
 // / ii iii V  |
`|レイナ从从ムヽ||
 ||赱ヽソィ赱ラ' |, ).|
 ||  i   |  |N
 |ハ  `     |ノリ
  \  ̄` // /
 __「`ーイ厂|/__
// \_[二]|> /\
\ __>ー-イ / ∧
ミ((_) ̄ ̄ ̄ ̄_//|
_ノ\\_____/|
   `ー―――-イ   |


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最終更新:2024年04月15日 16:24

*1 ただし、アンリはある悲恋が原因で将来嫁をとらなかったためアンリ直系は途絶えておりマルスはアンリの子孫ではない。アリティアはアンリと仲の良かったアンリの弟マルセレスが2代目王に就いたためマルスはマルセレスの曾孫にあたる。

*2 但し「入手マップ含めて残り3マップで入手」「入手マップの敵はほぼ魔法ユニット」「その次も攻撃封印が働かないマムクートが大半」と言う様にイマイチ恩恵に預かりにくい

*3 事実、FC版未発売でスマブラで初めて彼を見たアメリカ人ゲーマー達は2020年に暗黒竜のSwitch版が発表された際にNOAのTwitterで当時のイラストが公開されると、あまりの差に驚くとともにその丈の短い服を見て「パンツ穿いてない」とネタにしていた。

*4 実際にぎんの槍を装備したLV15前後のアーマーナイトが10体近く背後から出現し近づいてくる。この時点ではどんなに育成吟味をしてもまず勝てず、仮に全滅させても影武者イベントをこなさないと先に進めないようになっている。

*5 DXのカウンターで反撃ダメージが相手の技に比例するのはロイだけだった。

*6 ちなみにSPでも修正されていない。

*7 ちょっとメタ気味だが、短いムービーに戦術などを考えて説明するような時間は裂けれないというのもある