機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡

登録日:2011/04/13(水) 12:21:37
更新日:2024/01/29 Mon 17:12:22
所要時間:約 5 分で読めます





『機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡』は、2004年3月18日にバンダイからニンテンドーゲームキューブ用ソフトとして発売されたゲームである。

VSシリーズとは異なり、ジオニックフロントやコロ落ちに似たタイプのガンダムゲーであり、本作ではプレイヤーが一年戦争時代(基本は劇場版における劇中)に活躍したパイロットの追体験をし、シナリオを攻略していくものである。一部オリジナルな展開も用意されている。

使用可能パイロットは総勢15名(連6名 ジ9名)で、それぞれにシナリオが用意されている。機体は30機前後。

なお本作では

  • 弾切れになってもリロードしない
  • パイロットステータスの低いうちは照準にまっすぐ弾が飛ばない
  • 機体が携行できる武器は最高2つで、あまりに重いものを持たせると機動力、バーニア性能ダウン
  • スタート画面にてリアルタイムで友軍に指令可(一部不可)
  • 戦艦1隻につき補給(弾薬、盾耐久値の回復)、修理(雀の涙程度のライフ回復)、艦砲射撃(スタート画面におけるマップ兵器みたいなもの)が出来る回数が決まっている
  • レーダー画面にて、あまりに遠く離れた敵は大体の位置までしかつかめない(特定のアビリティ発動で発見可)
  • 量産型の装甲(体力)が紙
  • 攻撃のカス当たりというものが存在
  • を構えながら攻撃可

と、良くも悪くもリアリティを追求した形となっている。
さらに、パイロットにはアビリティという特殊能力が存在し、スタート画面でこれを作動する事で様々な恩恵を得られる。
作動にはパイロットステータス“集中力”という数値を消費する。

また、自機も含め敵味方にはプレッシャーゲージなるものがあり、敵に遭遇したり、攻撃を受けすぎると上昇。MAXになるとパニクってしまい、一定時間スティック上下やボタン配置がランダムに入れ替わり操作がめちゃくちゃになる。(自機以外だと棒立ちになる)
プレッシャーゲージ上昇に伴い普段は使えないアビリティが使えるようになったり、あるいはその逆もある。


パイロットは任務終了時の経験値によりレベルアップし、各能力の向上、オプションパーツのランクアップ、被直撃率の低下などが得られる。レベルは30まで上がる。

【シナリオ紹介 連邦軍編】

ルナ・チタニウム合金のおかげで耐久値の高い機体が多く、高火力のビーム兵器も充実しているので、初心者にはおすすめ
また、ちゃんとチュートリアルもある

アムロの急成長ぶりとガンダムの鬼性能を体験できる。特にアムロは最終ステータスが最強なので、後半はどんなMSに乗せても暴れられる
シナリオはほとんど原作通りで、ささやかながらラストシューティングのシーンも再現されている

登場機体や敵機配置が違うだけで、どちらもあまり変わらない
とりあえず味方のアムロを突っ込ませれば万事解決

陸ガン3機+ホバトラ(戦艦扱い)の小隊長で、「必ず生きて帰る」がモットーなため、1人でも撃墜されるとアウト。特にホバトラは紙装甲なので注意
100mmマシンガン持ちのEZ-8で“倍返しだー!”ができる

一話のみ。ガンダムを強奪しラル隊と接触するというもの。
セイラさんが素人のためか、プレッシャーゲージがどんどん上昇しどんどんパニクる最難関ミッション。

  • クリス編
ゲスト出演なのか、ザク迎撃ミッションのみでケンプファーは出てこない。
初回のみガトリングの弾数がちょっとしかないので、原作通りサーベル片手(右手だが)に戦うことになる。
アレックスの性能は非常に高いのだが、初期のクリスの能力がクソザコ低すぎてなかなか難しい。


ジオン編】
基本的に耐久値が低く、連邦機と比べて性能もまずまずなものばかりで難易度は高い。
しかし豊富な携行武器、リロード無限なメガ粒子砲など面白みは満載。

中尉時代のルウム戦役から始まり、大半がホワイトベース隊との戦いなのだが、原作通りザクを一撃で倒せるガンダムを相手にするという半オワタ式
ちなみにシャアザク搭乗時にあの跳び蹴りが可能
ア・バオア・クーでガンダムや木馬を倒した後はルナツーへ赴くのだが、そこで彼の前に現れた新たな敵とは…

木馬との対決
ガンダム以外はグフのヒートロッドで一方的に倒せる
ちなみに本作で自機として使えるグフはYMS-07Bなので、彼の専用機である

プレイヤーキャラはガイアで、基本的にマッシュかオルテガが撃墜されるとアウト
ザクドムゲルググと何気に専用機が多い
コマンド入力のジェットストリームアタックで三位一体の攻撃を仕掛ける事ができる
木馬の撃墜後はあの“闇夜のフェンリル隊”と共闘することになる。
ちなみに登場するフェンリル隊メンバーはニッキ・ロベルト、シャルロッテ・ヘープナー、レンチェフ、マニングの4人。
ラスボスはアムロのG-3ガンダムだが、このアムロは7対1の状況にも関わらず異常な速度でビュンビュン飛び回って無双してくるため、ニュータイプを敵に回す恐ろしさを味わえる。
専用機体数・フェンリル隊との共闘・IFも含めたシナリオの多さと三連星が最も優遇されているゲームかもしれない。

アプサラスは2のみが登場。超火力+リロード無限なメガ粒子砲により別ゲーと化す。ただし集中砲火には注意

ガンダムと対峙するところからスタート
原作通りマシンガンは弾切れで、武器はヒートホークのみ。上手くトラップに誘い込み、体力を減らしてからトドメをさそう

ヒートロッドでシロー機以外は倒せる
基本的に単独出撃で友軍機が少ないので、慎重な立ち回りが必要
シナリオは多くないが、ゲーム作品では珍しくグフカスでガトリング地面撃ちの「煙幕」が使えたり
震える山のムービー再現度がやけに高かったりと力が入っている

当時大尉。302哨戒中隊所属
なかなか見かけない彼専用のリック・ドムが登場する
しっかりとカリウスがお供をつとめてくれる
Sランクを目指すなら、エースとして味方を守るために右に左に飛び回りながら、戦術画面やアビリティもフル活用しなければならない

高機動型な彼専用機だが、当然ながら重力化だと能力を発揮出来ない
お供にキマイラ隊のトーマス・クルツ(CV:中尾隆聖)が登場

エルメスの操縦は慣れないと難しいが、ビットを飛ばしておけば勝手にボコボコにしてくれる


【補足】
今作はセイラ・マス役を勤めた井上氏の遺作であり、全シナリオをクリアするとスタッフ一同からの追悼コメントが表示される

また、全シナリオSランククリアでハードコア・ミッションが解禁される
ハードコア・ミッションはどれもこれもスタッフの遊び心が見えるので是非やってみてほしい


他にも古谷氏が、あの自動車番組「カーグラフィックTV」と同じ渋い声のナレーションでMSの解説をしてくれる“MS グラフィックス”もある。なかなかパロディながらも遊び心のある解説コーナーである。
興味のある人は中古ショップやネット通販などで本作を買ってみてはどうだろうか?


追記・修正は『カーグラ』の口調でMSを解説してからお願いします。

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最終更新:2024年01月29日 17:12