サラミス級巡洋艦(ガンダムシリーズ)

登録日:2011/07/22 Fri 19:08:57
更新日:2024/03/01 Fri 12:28:55
所要時間:約 6 分で読めます






「サラミス本艦はカプセル放出後、直ちにルナツーに帰還せよ!」



サラミス級宇宙巡洋艦




【概要】

名:Salamis-class cruiser
分類:宇宙巡洋艦
所属:地球連邦軍
全長:220m
全幅:62.2m
基準排水量:12,100t
満載排水量:22,000t
推進機関:熱核ロケット 1基

【武装】
中口径単装メガ粒子砲×6
対空機銃×6
6連装ミサイルランチャー×2
2連大型ミサイル×8

【主な座乗者】
リード
ヘンケン・ベッケナー
連邦一般士官


サラミス級巡洋艦とは、機動戦士ガンダムシリーズに登場する架空の宇宙巡洋艦である。

宇宙世紀0070年代に地球連邦の【軍備増強計画】にてマゼラン級戦艦と共に就役し、以後連邦艦隊の中核戦力として多数建造された。

基本的な構造は、細長い箱型。
ブリッジのある面を上として、左右面にもサブ・ブリッジを設け、三面の「上甲板」にまんべんなくメガ粒子砲やミサイルランチャーを搭載。
配置個所は巧妙であり、また各砲塔も90度仰角を誇るため、どんな方向からくる敵も迎撃できる。
なお、各メガ粒子砲は単装砲を主力としており、口径も小さい。これらは威力と引き換えに速射性能や小回りを優先した結果のようだ。
実際、劇中では後方を高速で通り抜けるザンジバルを、各砲塔が高速で回転しながら追撃している場面がある。

反面、攻撃力ではマゼラン級や仮想敵のムサイ級軽巡洋艦には劣ってしまうが、船首部に大型ミサイル発射管を搭載して火力不足をある程度補っている。
もちろん、どの方角からくる敵も迎撃できるという事は、どの方角にいる敵でも攻撃できるという事でもあり、射撃可能範囲が極端に狭いジオンの艦艇(特にムサイ)に対して安定した攻撃が可能であった。

下面には武装は設置されていない。小説版では「(艦底は)ドッグ入り、接岸の時に必要」と解説されている。
代わりに長大な放熱板が搭載されている。
この放熱板はジオン軍すら持たなかったサラミス級独特の装備で、これが普及するのは0090年代のカイラム級クラップ級、ムサカ級の登場までなかった。
半面、下面は無防備なのでそこからの接近には弱い……のだが、下面以外はハリネズミのように武装されたサラミスに、最初からそこだけをピンポイントで突くのは難しい。
加えてサラミスは艦隊を組む事が多く、僚艦との相互支援によって鉄壁の砲撃陣形を展開できた。

マゼランが長射程・高火力を突き詰めた、対艦決戦用の戦艦なのと比べ、このサラミスは艦隊戦・防空戦・偵察・運搬までまんべんなくこなせる多目的艦として設計された。
バランスの取れた基本設計と、迎撃に優れた砲撃システム、そして量産された数の豊富さなど、『中核』の名に恥じない性能を持つ。



しかし、お察しの通り……


やられ役、である。


いかに基本スペックがマゼランより小回りのきくサラミスと言えども、ミノフスキー粒子による強烈な電子戦と新兵器MS、そして彼らが持ち込んできた核弾頭バズーカの乱舞の前には、歯が立たなかった。(ガンダム冒頭OPでも真っ二つに折れて撃沈するシーンがある)。

マゼラン同様、自慢の性能を活かしきれずに苦しい接近宙戦を強いられる事になる。
ジオン軍の艦艇と比較すると、MS搭載能力が付く前は同クラスの戦闘艦(ムサイ級及びチベ級と思われる)と比較して4割程度の戦力しか持たないとされていた。

しかしサラミスは


やれば出来る子、であった。

優秀な基本設計を買われたサラミスは、一年戦争中に急設ではあるがMSの運用能力を獲得。
艦内部にMSデッキを作り、艦底部のハッチから降ろす事が可能となった。
加えて、実戦では甲板に大量のMSを露天係留し、一斉発進させる事で、艦載数の少なさを補ってもいる。
こうしてパワーアップしたサラミスは、その後の重要作戦(星一号作戦・ソロモン攻略戦)ではマゼラン・ボールジムとともに素晴らしき物量作戦を展開、作戦成功に大きく貢献する事となった。
後には更にペイロードのあるサラミス改(後述)が、地球連邦軍やティターンズエゥーゴといった組織の主力艦艇として運用され続けていく。


また、劇中では簡単に沈められている様に見えるが、普通そんな無茶ができるのはアムロ・レイシャア・アズナブルの様な一部の連中だけで、一般の兵士にとってはあれでなかなかの脅威なのである。
例えばテレビ版「大気圏突入」にて参戦したクラウンは、素人の対空機銃に「激しくて接近できない」としているが、シャアからは「これで激しいものか!」と叱責されている。
ベテラン兵士が乗ったサラミスの対空機銃の雨はもっと激しいものなのだろう。

更に漫画MS戦記』ではちゃんと訓練をした兵士のザクドムですら多数があっさりと撃墜され、
『0079』では縦に輪形の陣を組んだサラミスの艦隊が、学徒動員兵中心(但しベテラン兵士もいる)のゲルググ部隊相手に一斉砲撃して壊滅させるというシーンがある。
この時ゲルググ隊隊長だったフレデリック・ブラウンは撤退命令を絶叫するほどに恐れており、実際にすさまじい砲撃が披露されている。



【サラミス、及び同系艦の活躍】

◆一年戦争期のサラミス級

▼マダガスカル
ルナツー基地所属。四話冒頭では、ルナツーへの入港シーンが丹念に描かれた。
その後、地球への大気圏突入を目指すホワイトベースの護衛として登場。艦長のリード中尉は大気圏突入カプセルに乗り込みホワイトベースの先導を務めた。

余談になるがこのリード中尉、作中の描写の通り「正規のルートでサラミス艦長に昇進したが無能で性格の悪いリード中尉」が、
「ホワイトベース艦長を臨時で任されているが経験は浅いブライト少尉」に上から口出しして艦内と視聴者にストレスを与えてくるという役回りなのだが
一般人が軍艦と認識しそうなでっかい戦闘艦の艦長職は まず少佐以上 、よくて大尉であり*1現実の海軍なら中尉で大型艦の艦長職に就くというのはまずあり得ない。
というか宇宙世紀の連邦軍であっても尉官で艦長をやっているのはこのリード中尉か、
階級が低すぎて不自然なので劇場版で3階級上げられたパプティマス・シロッコ 大尉 しかいない。
これを説明するとしたら
まだ20代の中尉でマダガスカルを任せられたリード艦長は慣例を無視するほど 有能でシロッコなんかよりはるかに切れ者 …というのは作中の描写と矛盾する。
当時のブライトのような臨時に艦長になっただけ…というのもこれまた前述の描写とかみ合わないし
そもそも連邦の宇宙の拠点のルナツー所属の船なんだから中尉以上の人材がいないはずはない。
(リード中尉が地球に降りる際にマダガスカルを代理で任せてるのは少尉なので通常配置でも佐官が乗ってない艦らしいのだが)
真面目に考えれば物語制作上の都合なのだろう。
階級が1つ上だがホワイトベースの指揮権は本来は持っていないリード中尉vs未熟だが階級は一つしか違わないブライト艦長だからこそ
ホワイトベースの実際の運用権を取り合うドラマが発生するが、もし現実に即してリードが少佐くらいの階級なら問答無用でホワイトベースの艦長職を代行しない方が不自然な階級差になってしまう。

▼フィラデルフィア
ア・バオア・クー戦後に、艦を失ったWBのクルーを収容してルナツーまで送り届けた。

▼パナマ
漫画『MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝』に登場。
ブリティッシュ作戦中、第一次の攻撃を生き延びた艦。
開戦劈頭の虐殺を喜々として繰り広げるジオン公国軍に、たった一隻で突撃を敢行。
猛烈な迎撃でザクを少なくとも二機は撃墜しているが、突破したザク部隊に沈められてしまう。
なお、パナマ撃沈に参加した主人公のフレデリック・ブラウンは、その後もルウム戦役でサラミスと戦うが、撃墜されて死にかけている。

▼ボール搭載型サラミス巡洋艦
MS IGLOO』に登場。
モビルポッド「ボール」の運用を目的にした艦。上甲板と艦体側面のメガ粒子砲やミサイルランチャーを撤去、ボール6基の運用能力を得た。なお、この艦およびボールの存在は当時のジオン軍輸送艦隊にとって非常に脅威となった。


▼フジ級スルガ
サラミスを改修し、後部にカーゴブロックを増設した急造輸送艦。
かつて富士急ハイランドにて稼動していた劇場アトラクション『GUNDAM THE RIDE』に登場。
フジ級の元ネタはもちろん「富士急」から。

多数の民間人を後方輸送する任務にあたっていたが、ア・バオア・クー攻防戦の戦線の拡大に巻き込まれる。
ランチで民間人を逃がすものの、自身は強襲してきたザクレロに撃沈された。
ちなみに艦長は、後にエゥーゴで活躍するヘンケン・ベッケナー(彼も間一髪で脱出できた模様)。


機動戦士ガンダム(小説版)

映像版正史とは全く違うストーリーが展開する小説版。
名前が判明している艦のみ記載。

▼シスコ
▼サフラン
第十三独立艦隊所属。ワッケインの乗るマゼラン級「ハル」の随伴艦。この部隊にはペガサスも配属された。
テキサスコロニーの戦いでペガサスが撃沈しコロニーも崩壊した際、命からがら脱出したペガサスのクルーを回収した。
なお「サフラン」「シスコ」は本編でも名前のみ登場。ソーラ・レイを撃ち込まれた直後に生き残った艦として通信のなかで名前が上る。サフランは第十二分隊唯一の生き残り、シスコは被弾した、とのこと。
通信で名前が呼ばれるだけなのでサラミス級であるかどうかも不明だが、小説版の描写からか漫画版『0079』ではいずれもサラミス級として姿が描かれている。

▼トリチゲン
サイド6の地球連邦領事館からアムロの身柄を受け取り、月に送り届けた艦。

▼キプロス
▼グレーデン
第百二十七戦隊所属。ペガサス・J(ジュニア)の随伴艦。
シャアの部隊に待ち伏せされた「コレヒドールの戦い」にてグレーデンが撃沈。キプロスは不明だが、生き残った可能性がある。


◆サラミス改(防空型)

サラミスを艦隊防空艦として改良したタイプで、艦単体の戦闘力が底上げの為に連装・単装メガ粒子砲の砲門数を大幅増設し、正面ミサイルランチャーも2門を6門に増設。
対空火器に至ってはハリネズミさながら、レーザー機銃30基以上という冗談みたいな仕様。
機関部もメインスラスター1基、サブスラスター4基となり、更に全長が198mと小型化まで行われているため、推力も大幅に上昇していると思われる。
……が、弾幕をものともせず突っ込んでくるエースパイロットの駆るMS相手に歯が立たないのは相変わらず。
デラーズ紛争後には連邦宇宙軍の戦闘ドクトリンそのものが大規模戦闘から非対称戦向けに移行し、このクラスの様な大艦隊での運用を前提とした艦が建造される事は無くなった。
そしてこれ以降の軍艦は、MS母艦としての機能に特化し戦闘力は必要最小限で十分とする方針になっていく。

ちなみに漫画版『機動戦士ガンダム クライマックスU.C. 紡がれし血統』ではU.C.0123のフロンティアサイド守備艦隊にも本艦が確認できるため、残存艦はなんだかんだ結構長く利用されている模様。



◆サラミス改

戦後、MS運用を主軸とした艦隊編成が連邦宇宙軍の基本戦術に正式に組み込まれ、主力艦たるサラミス級もそれに合わせ近代化、およびMS母艦としての改装が施された。
Ζガンダム』以降の宇宙世紀作品に登場するのは、ほぼこの改タイプである。

具体的な改良点としては
  • 艦首上面にMSデッキとカタパルトを増設
  • 左右のサブブリッジをアレキサンドリア級と同型の連装メガ粒子砲に換装
  • 推力向上の為にメインエンジン左右にサブエンジンを増設(ん、0083防空型よりサブエンジンが少ない? あっちの方が後付けだし……)

また、豊富な対空機銃は引き続き健在で、更にサラミス固有の巨大な放熱板はMSの冷却に大きな効果を発揮している。



こうして「サラミス改級巡洋艦」として生まれ変わった本級は、連邦軍屈指のベストセラー艦として活躍するのであった。

やられ役として……(泣)

停泊してたら奪取され、ガルバルディに沈められ、メッサーラに沈められ、ハンブラビに沈めら(ry

一方でライラの独白やボスニア艦長とのやり取りなどから「母艦の援護圏の傘から外れたMSは基本的に無力」と示されるなど、
MSの作戦行動において母艦であるサラミス改は切っては切れない重要な存在である事も序盤から示されている。



劇中では連邦軍、ティターンズエゥーゴの各勢力が運用している姿が多く見られる。
というか、サラミス改同士で撃ちあう状況の為、やられるシーンが多いのはある意味必然。

連邦軍はティターンズ所属艦を含めて濃い藤色だが、エゥーゴは黄緑色となっている。


以下、劇中で名が判明する艦一覧

▼ボスニア(連邦軍)
▼モンブラン(エゥーゴ)
▼サチワヌ(ティターンズ→エゥーゴ)
▼ブルネイ(ティターンズ)
▼シブヤン(エゥーゴ)
▼シチリア(エゥーゴ)
▼ルネ(エゥーゴ)


なお、マゼラン級は無印より後の映像作品ではほとんど出てこないが、サラミス改と同様にMSデッキ・カタパルトを搭載したマゼラン改級戦艦として近代化され、見えない所では普通に組んでいた様だ。
ガンダム・センチネル』ではサラミス改と共に艦隊を組んで活動する姿が見られる。劇中では双方共に白い艦が多い。
そもそもグリプス戦役以降は戦争が局所戦or敵が内紛で自滅というパターンになり、マゼラン改とサラミス改が艦隊を組む事態そのものが少なかった模様。


機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

U.C.0093。
ルナツー駐留艦隊や、ロンド・ベルの援軍として駆けつけた八八艦隊に確認できる他、カイラム級戦艦クラップ級巡洋艦に一部設計が応用されている。
また、カイラム級の配備が進まない事から、代替としてクラップ級を旗艦としてサラミス改級を随伴させるケースも多かった模様。

機動戦士ガンダムF91

U.C.0123にフロンティア4に繁留していたサラミス改がクロスボーン・バンガードの偵察部隊により撃沈されている。

機動戦士Vガンダム

U.C.0150年代。
なんとサラミス改級は幾年の時を経ても改修され続け、Vガンダムの世界でも地球連邦軍で運用されている。軍縮等の理由があるとはいえ、それだけ優秀な艦である証である。

さすがやれば出来る子!!!


ミノフスキークラフトを装備したため、大気圏内での航行が可能となった。更にビームシールドも搭載し、大気圏突入まで行える様になり、もはや宇宙艦ではなく、全領域対応艦のスペックを見せている。
劇中ではリーンホース離水時の牽引艦として活躍したり、ムバラク艦隊所属艦としてザンスカールとの戦闘に参加したりした。


戦闘での活躍?もちろんそんなの無いよ!☆



【バリエーション】

◆ネルソン級MS軽空母

全長:228m
武装:
連装機銃×4
艦首2連大型ミサイル×8
メガ粒子砲×6

サラミス級を改装した艦。
ジムの開発と同時期に提案されたMS用空母の開発計画で採用されたプランの一つで、両舷に格納庫となる伸縮式カーゴベイを追加している。それに伴い、両舷前方のメガ粒子砲とミサイルランチャーは撤去された。

カーゴベイにはジムを6機まで積める。
セイバーフィッシュの様な戦闘機も搭載できるが、射出カタパルトが無いせいで運用しにくい(後に追加された)。
また、補給艦としての運用も考慮されていたらしい。

マゼラン級を改装したトラファルガー級も構造は同じだが、そちらは所詮は急造艦の域を出ておらず、完成度が低い上に数もかなり少ない。
(但しトラファルガー級は開戦前から完成・就役しており、コロンブス改・アンティータム級と共に一年戦闘初頭にも連邦宇宙艦隊の機動戦力として活躍できたし、のちのMS対応も早かった)

そこでより洗練された設計をされたネルソン級は、一年戦争に貢献するべく建造が急がれ、U.C.0079年9月頃に着工した。
……が、実際には問題が多発したらしく一年戦争中には間に合わず、U.C.0082年にようやく完成
配備された艦は一年ほど運用されたが、その後はMS運用訓練に使われたり補給艦隊に再配備されたりしている。

戦時急造されながら間に合わず、MS運用能力もサラミスが改級に更新されて日の目を見ず……と、実戦参加できたトラファルガー級よりも悲惨な扱いである。


【サラミス級宇宙警備艇】

U.C.0070年代にサラミス級が登場するよりはるか以前、西暦末期から運用され、宇宙世紀の幕開け頃に普及していた宇宙警備艇。
その警備艇にも「サラミス」の名が使われていた。というより、巡洋艦サラミスの名前はこちらの警備艇から引き継いだものだろう。

こちらの外見は、
  • トラス構造の骨組みが主体
  • 中央部ブロック下部の、艦体とほぼ同じ長さの太陽電池パネル
  • 船首に当たる最前部に張り出した操艇指揮所
と、比較的「船」然とした後の航宙艦艇とは全く違う印象を受ける。
むしろロケットエンジン付き人工衛星あるいは宇宙ステーションに近い。

武装には幾つかバリエーションがあるが、共通するのは操艇指揮所の下部に装備された高出力レーザー砲と24基の遠隔操作式レーザー衛星である。
レーザー衛星はバッテリー・太陽電池パネル・レーザー砲から構成される無人砲台であり、これを展開する事で当時としては無類のエリア防御能力を誇っていた。まさしく警備艇らしい装備であるといえる。
この他には中央部ブロック上部に宇宙戦闘機を繋留できるアームや艦の全長とほぼ同じ長さを誇るレールガンを装備した艦などが存在する。



【立体化】

1/1200でプラモデルが販売された。
大気圏突入用のカプセルが付属する他、同スケールのジムとボールが3体セットになっている。

後に1/1700のEXモデルがマゼラン級主力戦艦とセットで販売された。



ゲームにおいて】

MSを搭載して移動する艦船ユニットとしてマゼラン共々、一年戦争が参戦しているゲームには大体居るが、オールスター系のゲームだと省かれたりする事もある。
サラミスより一回り強いのだが、少し資金をためて万能なホワイトベースを買おうというのが大体のゲームの定石であるため、初期配置の物を援護射撃で使うのが精々である。

ギレンの野望(シリーズ)

同世代のマゼランよりも火力&射程&限界&索敵いずれもが低いのは全作共通。よって状況次第では1年戦争初頭で艦長域性に活躍しグリプス戦役以降も索敵拠点としてお世話になるマゼラン系とは異なり、あまり重宝するプレイヤーはいない。下手したら資源目的で即刻廃棄されるかもしれない。

機動戦士ガンダム 戦士達の軌跡

両軍を問わず宇宙戦ではマゼランとともに大量に登場するが、ジオン編ではあちらほどの脅威はないので基本的にはポイント稼ぎ要員。
連邦編でもホワイトベースのお供としてよく登場するが、やはり特段強くないのでリックドムの猛攻に遭って沈められやすい。
修理・補給コマンドが使用可能。

◇SDガンダムGX

連邦・エゥーゴ系やティターンズ系の最弱の艦船として登場。前作のXでは地上への突入並びに運用もできたのだが今作からは宇宙専用となった。MS搭載数は3機で移動力は12。

但しこのゲームのサラミスは意外と侮れない性能を持つ。移動力12という数値は一見すると高性能MSよりも鈍足に見えるが、実はゲームシステムの都合上でMSは宇宙の何もない空間を1マス移動するのに移動力と推進剤を2消費してしまう。それに対して艦船系は隕石地帯でなければ1で済むうえに大抵のMSと違い推進剤も100以上あるため、コロニーや生産基地といったMAP各地に散らばる拠点の効率的な制圧にはサラミスも大きな貢献をするのだ。

また、AIの仕様上CPUの敵戦艦は周囲に自分に届く移動力を持つユニットがある場合は搭載したMSを発進させる采配を取るのだが、実はこの仕様には穴があり“戦艦にMSが搭載されていても戦艦そのものが自分に届かなければ無防備なまま行動を終える”ため、『そのターンの敵戦艦の移動を把握してから移動力に1を足したマス離れた場所に陣取る』『無防備に近づいた敵戦艦の2マス隣に近づいて、そこから発進させたMSで攻撃して相手を落とす』というやり方で消耗を抑えながら敵の進軍を抑える事がサラミスでも可能。

また、連邦系の変わった方法としては「戦闘用の戦艦としては最弱クラスの砲撃力を逆手に取り、進化した敵MSに削り役としてぶつける→その敵MSをVガンダムで撃破して経験を積ませV2ガンダムに進化させる」というのもある。


GNEXT以降は移動がMSと大差なくなり搭載数も減ったため利用価値が大幅に減少してしまった。





「ノートパソコン、機動準備完了! 各員、『サラミス』の変更点確認後、直ちに項目の追記・修正を行う!」

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最終更新:2024年03月01日 12:28

*1 パトロールボート等に分類される小型艇ならば中尉で船長になることはありうる。