レオパルドン・パピプリオ

登録日:2010/01/16(土) 18:24:12
更新日:2024/04/17 Wed 17:04:52
所要時間:約 4 分で読めます




漫画「金色のガッシュ!!」の登場魔物。
魔界の王を決める戦いに参加した魔物の子の一体

金髪ヘアーのチビっ子で性格は臆病で卑怯。それでいて調子に乗りやすいアホの子。
だが、ゾボロン達との訓練は真面目にやったり、負けそうになった時には悔しさで涙を流すなど、根は真面目な努力家…なのかもしれない。
呪文は口から毒性の液体を吐く物が多い。

名前の元ネタは俳優の「レオナルド・ディカプリオ」であり、「ギャングオブニューヨーク」と意味もなく口走った事もある。
見た目もどことなく王子様風。

人間換算年齢:8歳
好物:魚、シガレットチョコ、ラーメン
趣味:人をバカにする事、ナンパ、遊園地で遊ぶ事
CV:山崎みちる
本の色:濃いターコイズブルー
パートナー:ルーパー

一時的にワルに憧れてヒゲをはやした事がある辺り、背伸びしたいお年頃なのかもしれない。

パートナーはルーパー(声:桜井ちひろ)
アフロの黒人女性であり、シスター風の格好をしている。国籍はアメリカ。
基本的にパピプリオと一緒にハメを外すネタ枠。地味に身体能力も侮れない出来るBBA。
だがパピプリオをパピーと呼んで大事に扱っており、彼の為なら手を組んだ相手(ヒゲ)を犠牲にする事も厭わない。
こちらは女優の「ウーピー・ゴールドバーグ」を元にしていると思われる。
どうぶつの国にそっくりさん(ゴリラ)がいる。


【術一覧】

○使用術:イド系

相手の動きを封じる術が多く、そのレパートリーも多彩。
しかもいくつかは遅効性なので敵の油断を突きやすいという、割と優れた性能。
逆に攻撃術は中盤まで覚えておらず、身体能力も低いので攻めに回るには向かないが、他の誰かの補助に回ってこそ真価を発揮するタイプである。
序盤はダレイドとポレイドしか持たず攻撃呪文も無かったが、攻撃力が高い代わりに術が非常にトロいゾボロンと組み、その力を発揮する。
パピプリオもルーパーもアホなのであまり実力を生かせていない…訳ではなく、術の使いどころをしっかり心得ており有効に使用している。
ただ、本人たちは「変な効き目ばかり」「約に立たない術」と追われて精神的に混乱している時とはいえ言っていた。
明確に相手にダメージを与えられるのは酸性の液体を放つジョボイド系しかない。
レインペア&ガッシュペアとの戦いで相手の妨害に徹する戦術を経験したことで、彼らも成長したのかもしれない。

・ダレイド

触れて暫くすると粘着する液体を吐く。
魔物の子が全力で引っ張っても剥がせないほどの強度を持つ。
ゴームですら即座に引き剥がすことはできなかったほど。

・ポレイド

触れてしばらくすると麻痺する液体を吐く。
痺れはある程度時間が経てば緩和する模様。

・モケルド

広範囲に広がる煙幕を吐く。なお他の術で相殺出来る模様。
遊園地におけるガッシュ&ティオコンビとの戦闘中に会得した。

・ジョボイド

酸性の液体を吐く。下級術だが使ったのはクリア編。
威力はショボいが家の壁に穴を開けるくらいならできる。
パピプリオの攻撃呪文の中では最弱。

・ギガノ・ジョボイド

ジョボイドの強化版でファウード編当時のパピプリオ最強の呪文。
岩をも溶かす強力な酸性の液体を吐く。レインに命中させた際には彼を絶叫させたほど。
ファウード編での再登場時に習得していた。
ガッシュにはザグルゼムで強化したザケルガで相殺させられた。

・ニュレイド

つるつる滑って立てなくする液体を吐く。
ファウード編での再登場時に習得していた。
本編ではチータや本を狙おうとしたガッシュを妨害するのに使用。

・モスレイド

痒みと催涙効果を与えるガスを吐く。
その痒みは凄まじく、戦いの最中であっても夢中で掻きむしってしまい外部の声も認識できなくなるほど。
ファウード編での再登場時に習得していた。

・アミレイド

頑丈な網を吐き、相手を捕らえる。ガッシュの力でも引き千切れない。
ファウード編での再登場時に習得していた。

・ディオガ・ジョボイド

パピプリオの最大呪文。クリア編での再登場時に習得していた。
ディオガ級に強化された「ジョボイド」で、超巨大な渦を巻く酸性の液体を吐く。
しかしゴームの「ボージルド・ディオボロス」にてあっけなく防がれてしまった。




<劇中での活躍>

初登場では、ヒマラヤ山脈でゾボロン&ヒゲのコンビと交戦していた。
最初は互いにディスり合うが、互いの術を見た途端にゾボロンの術の威力にビビりだす*1
が、それこそが互いに必要としていた力と思い、互いに足りない部分を補い合うべくヒゲ達と手を組むことにした。

その後、訓練を終えてヒゲ達と共に遊園地で遊んでいた所、偶然出会ったガッシュと交戦。
ヒゲやゾボロンとの様々なフォーメーションによりガッシュらを追い詰めるが、ティオの参戦により徐々にだが形成が逆転していく。
何とか体勢を整えようとするも、ヒゲがブチ切れてコンビネーションを投げ出しパピプリオを侮辱した事でルーパーも買い言葉で仲間割れを起こし敗北。
ゾボロンは魔界に帰るが、かろうじてルーパーが本を守り、新呪文モケルドで逃げのびる。


その後、ロデュウの子分として再びガッシュと、レインの前に現れる。
千年前の魔物との戦いを経験して成長したはずのガッシュ相手に、モスレイドやアミレイドでセコく、しかし有利に戦いを運ぶ。
だが、レインの最大術の前にロデュウが敗北したため、彼と共に逃亡。
アニメ版では出番がちょこちょこ増えており、町の住人にヒゲの落書きをして回ったりカイルの訓練を覗いていたりしている。

ファウード内部でもロデュウの子分として登場するが、ファウード内の自室でくつろいでばかりで、目立った活躍はしなかった。
強いて言えば、リオウの命令でファウードの肛門にて清麿たちを待ち受けていたが誰も来ず。
ゼオンがファウードを乗っ取った際には契約によって力を得ようとするが、呪文(ゴデュファ)をよく聞いてなかったせいで不発に終わった。
その後事態のヤバさにファウードからの脱走を図り、ギガノ・ジョボイドで肛門中の肉を溶かしてガスを充満させる。
「こうすればファウードはオナラをする、その時空いた穴から逃げる」というなんともアホな発想だった。
だがその思惑は奇しくも当たり、ファウードは腹痛を起こし10分間強制停止し、肛門からガスを噴き出したのである。
これにより時間に圧されていたガッシュ達に貴重な猶予を生み出しており、意図せずともガッシュ達に大きく貢献する事となった。
なお脱出しようとしたパピプリオらだったが、何の不運かテッドらの飛行機が突入してきてそれにぶつかり体内に叩き戻されてしまう。
更にルーパーがジードに人質に取られた為、一時的にだがガッシュ達を助ける事に。

その後、清麿ザケル!ザケルガ!テオザケルー!によって戦闘不能になったロデュウが再びパワーアップして復活した際は慌ててロデュウ側につこうとしたが、ロデュウはゼオンに対して攻撃する。
このとき「ロデュウ様がゼオンを倒してくれる!」と喜んでいたあたり、恐怖や不満はあってもロデュウのことは彼なりに真剣に慕っていた様子。
だが、ゴデュファの契約によってファウードの細胞を取り入れたロデュウの身体は、ファウードの主であるゼオンへの敵対行動に対して、ロデュウに激しい痛みを与えた。
しかし、それでも自分の心に従ったロデュウは笑みを浮かべ、なおもゼオンへの攻撃を続行する。
その姿に胸を打たれ、ファウードの細胞がロデュウの体を完全に破壊する前に彼の本を燃やした上に、遺されたチータを慮り引っ張って逃がすという漢気も見せた。

アニメ版ではファウードのコントロールルームに向けて進むガッシュ達の元に単体で現れ、三下な台詞を吐く。
だが皆にザコ扱いされ、リオウにファウードの力を請うもリオウからも「こんな奴居たな」扱いされるだけで何もしてもらえず、ガッシュ達から憐れみの視線を喰らう。
ムキになってダレイドを放つもティオのセウシルで跳ね返され逆にルーパー共々固められてしまい、「俺って何…?」と呟き寂しく出番を終えた。


本来、作者的にはファウード編でパピプリオも退場する予定だったが、なぜか残り10人まで生き残る。
折角10人まで生き残ったものの自分から戦う意思は無く、地下シェルターを買ってそこで戦いが終わるのを待つつもりだったらしい。
だが、シェルターはルーパーの貯金では買えないほど高価であり、金を稼ぐためにイタリアで子役として働いていた(しかも何故か超人気者になっていた)

そんな中、仕事でフォルゴレと共演するという事でキャンチョメペアに会い、彼とウマが合った為にキャンチョメと友達になる。
彼にとって、キャンチョメが初めての友達だったらしく、嬉しそうな笑みを浮かべる。
(ゾボロンは何も喋らない為コミュニケーションがとれず、ロデュウはあくまで親分子分の上下関係だった為)
キャンチョメのディッシャーに興奮したり、「(友達だから)タダで分けてやるか」と零すなど、本来は年相応の子供らしい所もある事がうかがえる。

しかし、キャンチョメの為にアイスを買った帰り道でゴームに発見され、攻撃を受ける。
なんとかルーパーと合流し最大術であるディオガ・ジョボイドで反撃するも全く歯が立たず逃走。
しかしどれだけ逃げても空間移動するゴームに追い詰められ、「追われる恐怖」に震える事となる。
ルーパーはゴームの呪文からパピプリオを庇い、体も心もボロボロになっていった。


パピプリオ「もういいよルーパー!本を渡そう!」

ルーパー「何…言ってるの?次そんなこと言ったらひっぱたくわよ…」

パピプリオ「どうして俺なんかのために、そんなに頑張ってくれるんだよ!」


ルーパー「私が…あなたのお母さんだから」



かつて、ルーパーは息子を心臓の病気で亡くしていた。
その時何もできなかった自分を悔やみ、パピプリオと実の子どものように接していたのだった。
過去の回想では、今迄顔芸上等のギャグキャラ扱いだったのが嘘と思えるような慈愛に満ちた姿が描かれている。
余談だが、単行本8巻の扉絵では息子の墓参りをしていると思われる場面でパピプリオと出会っており、この設定は登場時点から既に固まっていた。

ルーパーはパピプリオ自身にタクシー代と本を持たせ、狭い路地にパピプリオをぶん投げて彼を逃がす。
パピプリオの無事を願い、ルーパーは最高の笑顔を見せる。
しかし、そこにゴームの術の直撃を受けてしまい――。




パピプリオ「う…うおお……!! 好きだったよーーーーー!ルーパーーーーーー!!」







ガッ!!


ルーパー「私もよー!パピー!!」


パピプリオ「…え?な、なんで生きてんだ?」







もはやこれまでと思った時、キャンチョメが合流。
ルーパーもキャンチョメの新呪文によって九死に一生を得ていたのだ。
その後はキャンチョメとゴームの戦いを傍で見守っていた。(キャンチョメは逃がそうとしたが、離れるとまたゴームに襲われるため)
しかし、シン・ポルクによって異形の姿となったキャンチョメの姿に、一度は恐れをなして逃げてしまう。

その後、キャンチョメがフォルゴレの決死の呼び掛けで本来の優しさを取り戻し、2度目のシン・ポルクによってゴームの心を開いた。
だがいつの間に潜んでいたヴィノーが唱えたクリアの超長距離砲撃『シン・クリア・セウノウス・ザレフェドーラ』により本が燃え、キャンチョメと共に魔界に帰った。

戦いが終わった後の魔界ではゴームとも仲良くなり、キャンチョメ、ゴームと共に学校に行く一コマが描かれている。


そうだ… 編集だ! 編集だもんな…
しょーがねーな。タダで追記・修正してやるか?
その方がきっと項目も充実するぜ! アニヲタもよ、『ありがとう、パピプリオは最高の編集者だ』なんてよ…
何しろオレ… 編集なんて初めてだもんな…

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最終更新:2024年04月17日 17:04

*1 ヒゲもパピプリオの術に「地味だがまともに喰らったらやられる」とビビってたが、当時パピプリオが習得してる術でこれに該当する術は無かったりする。