スーパーロボット大戦K

登録日:2010/02/07(日) 00:53:38
更新日:2024/04/01 Mon 21:47:39
所要時間:約 8 分で読めます




バンダイナムコゲームスから発売された、『スーパーロボット大戦W』に続くニンテンドーDSスーパーロボット大戦シリーズ第二弾。



【概要】
前作の『W』が各参戦作品の要素を上手く混ぜた、クロスオーバーの手本とも言うべき秀逸なストーリーやハイクオリティな戦闘演出で非常に好評価であり、
「ゾイド」、「ガン×ソード」、「ファフナー」といった初参戦作品が話題となり期待が寄せられていた。
だがしかし、その中身は現在に至るまでスパロボシリーズのファンから低い評価を受け続けているものとなっている。


【短所】

主にシナリオ面での問題が多発している。
◆稚拙な文章、クロスオーバーが希薄で粗のあるシナリオ。
 特に宇宙人設定であるオリジナル主人公とダンガイオーチームが絡まない、ファフナーもSEEDの面々との辛みが薄いなど、かなり粗が多い。
◆原作設定無視や版権キャラの性格改変など、低すぎる原作再現率。
◆ルート分岐後の説明が不十分。
◆イベント描写がワンパターンな上に下手。
ゾイドジェネシスルートの最終決戦ではバイオティラノ 撃破後 に、味方が突っ込んでは負けるイベント戦闘を7回も見せられる。

シナリオ以外は問題ないかというとそんな事もなく。
◆新しい戦闘システムが欠点だらけ。(これはスパロボの常でもあるが)
◆『W』でBGM盗作疑惑を起こした人を再起用してまたやらかし、盗作を公式で謝罪

【長所】

◆Wからさらに進化した戦闘アニメと版権BGMの再現度。
◆キャラクターの専用フェイスアイコンの豊富さ。
◆上述にもある『ゾイド』や『ガン×ソード』、『ファフナー』などの参戦は無理だと思われていた作品の参戦。特に『ゾイド』はライバル会社であるタカラトミーが発売している玩具シリーズであるので、そう思うのはなおさらであった。だが、本作にまさかの参戦を果たした事でバンダイを代表する『ガンダム』シリーズとのおもちゃメーカー同士の対立関係を超えた共演も果たす事に。
◆さらに『第3次α』以来の『バーチャロン』勢の参戦や、常連のマジンガー作品がこれまで携帯機版の常連だったOVA版ではなく原作版、しかも『グレートマジンガー』とかは無しという大胆な参戦となった。

【参戦作品】
★は新規参戦



ゴーダンナーは初参戦のスーパーロボット大戦Scramble Commander the 2ndでは第1期と第2期がまとめて第1期名義で参戦したが、本作から分けて表記されるようになった。
SEEDは機体が全部DESTINYやスタゲに出てるので、カガリを種割れさせるためだけの参戦とも。

本作は並行世界設定を取り入れており、キンゲのシベリア・ゾイドの惑星Zi・ガンソのエンドレスイリュージョンはそれぞれ「もう1つの地球」の中にある地域、という扱い。
といっても『A』や『Z』、『V』や『X』のように宇宙丸ごと違うというわけではなく、
ドラえもん』でのび太があべこべ惑星に行く話があるように、地球から凄い速いロケットを使えば行ける設定。
…とりあえずもう一つの地球にもシベリアとロンドンはあるらしい。

◆各作品の扱い

◇破邪大星ダンガイオー
原作終了後。前掲の通り宇宙人なのに同じ宇宙人のミストとは絡まない。
一方でギル・バーグはオリジナルの敵組織に所属し、オリジナル顔負けの活躍をするなど何故か優遇されている。

◇OVERMANキングゲイナー
せっかく仲間になったアデット、ヤッサバ、シンシアなどがウザキャラ化。
特にヤッサバを強引に生き残らせた結果ガウリ隊長の扱いがぞんざいになっている。
シナリオ上で「何かが違う…こんなはずでは…!」と本人からツッコミが入るくらいのレベル。
…いや、ヤッサバが普通にキンゲ序盤で味方入りしてしまった時点で、あのイベントはアデットでは無理になったのだが。
いやあ、オーバーデビルは強敵でしたね。

◇蒼穹のファフナー
ファフナー関係の隠し要素を満たせないと原作を何度見ても納得できない程のバッドエンドが待ち受ける(簡潔に言ってしまうと、ファフナーに乗ることで負う後遺症である同化現象が治療できないというもの。)。
せっかく翔子始め原作では散っていった仲間が生き残っても全然報われない…
というか生存ルートの生きている理由すらも強引すぎる…が、 カイジだから仕方ない
助けてくれたカイジの「助かってもいいんじゃないかって思った」という発言だけはスパロボ補正を体現する名言。また、シナリオ上の関係で総士だけはどうあがいても救うことができない。


ちなみに細かい性格や設定のミスも多数ある(これに限った話じゃないが)。

余談だが今作で主人公側の扱いが槍玉に挙げられる一方で、人類軍の描写は原作や続編シリーズ・他スパロボ含めて一番まともとの評価もある。

◇電脳戦機バーチャロン マーズ
バーチャロンの生みの親である亙重郎氏が関わっていたためか、低評価ばかりのシナリオでも一番高評価を受けている。
バーチャロイドはもちろん、ジグラットやヤガランデ、ダイモンなどの強敵も多数参戦。逆に言ってしまえば、他のシナリオとの質の差が浮き出てしまっているとも言える。
+ 以下、ネタバレに付き注意
『電脳戦機バーチャロン マスターピース 1995〜2001』公式サイト内の歴史解説にて、本作の歴史にバーチャロンキャラが召喚されたのはタングラムの干渉のせいと判明している。

◇機動戦士ガンダムSEED DESTINY
今までのスパロボにおけるガンダムシリーズ同様に、起点となる地球の政治体制はだいたいこれが基準になっている。
基本的にキラ視点で話が進む。中盤からの再現になるのでトダカさんアウルは既に死亡済み。
シンが「 オーブが滅ぶ姿を目の前で見られないのは残念だけどな… 」と原作では絶対に言わないような台詞を言うなどキャラ崩壊が多数発生している。
悪役であるファントムペインやロード・ジブリールはあっという間に倒され(ジブリールに至ってはナレ死で誰が討ったかもわからない)、
ステラは開始早々にデストロイで暴れまわり、ルートを選ばないと選んでない方で死んでることになる。スパロボではよくある事。
中盤で議長ビアン・ゾルダーク化し、死亡して早々に完結。
Kガリは人によっては高評価で、ステラやレイはZ同様に条件付きで生存。
またユウナミーアは無条件生存する上に、全うに成長・ラクス公認の影武者となるなどというまさかの高待遇を受ける。

EDでは連合・オーブ・プラントで地球防衛隊が成立。何気に後の『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のコンパスに先んじていたり。

◇機動戦士ガンダムSEED C.E.73 STARGAZER
ほぼDESTINYのオマケで原作が短いとはいえ2話で再現終了、スウェンは機体がDESTINYの主役3機より弱く、微妙な性能であり、エンディングでほとんど出番なし。
ただし、漫画版の台詞が随所で挿入されていたりもする。
Kの中でも問題ない方ではあるが、原作の薄い作品が特に補強されないままなのは何とも。

◇マジンガーZ
地下帝国壊滅後のいるだけ参戦
どういうわけかマジンパワーも大車輪ロケットパンチもオーバーホール後でないと使えない。まあ、よくあることではあるが。
アニメーションは屈指の出来で、ロケットパンチもダダダッと走ってからジェットスクランダーで飛行して放ったりと、それまでに無かったような演出もある。
また、お馴染みのボスボロットも凝っている。
ところで科学要塞研究所とかミケーネ帝国とか、一体何やってたんでしょうね。
(EDで地球防衛隊が結成されるので『R』のあの人よろしくこれから登場するのかもしれない)

◇ガイキングLOD
今の所唯一まともにシナリオが再現されたスパロボ。
最初から最後まで改悪された点はそこまで見当たらず、ガイキング・ザ・グレート合体まで再現されている他、主人公のダイヤもクロスオーバー方面で活躍。
みんな大好き次大帝プロイスト陛下もスーパー系の悪の親玉的ポジションだし。
Kの中でもバーチャロンと並んで好評な作品。
さらには、原作で引きこもりだったサコン・シロウが有能な便利屋キャラになっている。
(ただし、オリジナル勢の尻拭い的な役割を担っているためか、「ドラえもんジェバンニもビックリの便利さ」と皮肉られてもいるが...)
ちなみに最終決戦がルート分岐上にある上にそちらのルートに隠し要素のフラグがない為、隠し機体を重視すると最終決戦を見ることはない。

◇鋼鉄神ジーグ
よりにもよって、宙さん登場の熱いシーンをフルカット
それ以外は比較的改悪されていない方だが、セイジュウロウに唐突に切りかかる柳生隊長などやはり改変を受けている。
そしてきっと誰も想像できなかったキンゲのガウリに惚れこむ早乙女門子

◇ゾイドジェネシス
大幅に話をはしょられたためルージが原作に比べ成長しない。むしろ副主人公であるラ・カンが大暴れ。
やたら脳筋でKYなガラガ、カルメン99や静流と組んで悪乗りするコトナ*1など、原作視聴者からは首をかしげるような点も多い。
前述通りバイオティラノと7回もイベント戦闘するが、強さ的には全然パッとせず、あれほど最凶最悪ぶりを見せたジーン陛下も形無し。

◇神魂合体ゴーダンナー!!
序盤から割と再現されるが、シーズン2以降はおざなり。本作の女房役ポジション。Go旦那だけに。
ミスト達がゴオ達以上に三角関係を展開しているため、原作での三角関係も霞みがち。
シナリオ面ではゴオのだらしない一面が鳴りを潜めているなど改悪された点はそこまで...という感覚だが、
エンディングでファフナー勢が大変なことになっているのにそっちのけで裸踊りをするゴウ、バカンスを満喫する葵博士…。
なお、ラビットシンドロームに関しては同化現象のデータを参照することで治療法が確立されてしまう。じゃあ同化現象の治療法が確立してもよかったんじゃ...

◇ガン×ソード
機体は強く、戦闘アニメも非常にかっこいい。
が、やたら攻撃的で「心得たぜぇぇ!」とか言っちゃう江戸っ子ヴァン、復讐そっちのけでヴァンと戦いたがる名誉無敵団レイ兄さん、
見せ場もなくKYで終わったジョシュア、ヴァンに知らん顔なプリシラ…等、解釈違いと思われても文句言えない描写が目立つ。
特にレイとジョシュアの兄弟の扱いは、ファフナーと並んで槍玉にあげられる。
人気キャラであるお色気大魔神とミギャーは条件付きで生存するが、とってつけた感は否めない。
逆にエルドラメンバーは結構良い扱いを受けており、以降のガンソ参戦時における彼らの立ち位置を確立したとも言える。

本作のガンソを語る上で外せない存在がカイジ。
ファフナー勢のフラグを立てた際に彼らを助ける要になっているのはカイジ。
カイジがいなかった側の惑星で行方不明になったはずの者が助けられている? カイジはそういうやつだ。
でもガンソ知ってる人でもおいおいと言いたくなる展開なので、ガンソ知らない人(特にファフナーファン)は唖然とした。
また、上記の生存フラグを満たした場合以外最終決戦まで出番が一切ないため、
「最終決戦の皆の思いが集まる中に、今まで一度も登場せず、名前や存在を示唆する台詞すら一切なかったカイジが突如現れ海への愛と守る思いを語る」
という、(特に原作未見のファンにとっては)唐突すぎる展開になってしまう。
まぁ原作でもカイジの再登場シーンは唐突だったが。

もちろん、個々で見ればちゃんと面白いシナリオやクロスオーバーも存在している。
(竜宮島の面々と交流するシンや、衛を後継者と見込み、彼の死を深く嘆き悲しんでこれからも戦い続ける覚悟を固めるエルドラメンバー等)


【オリジナルキャラ】
ミスト・レックス
本作のオリジナル主人公。20歳。通称『ミストさん』。
今作の最大の象徴でもある。(いろんな意味で)
詳しくは項目参照。

アンジェリカ・シャルティール
ヒロインその1。20歳。アトリーム人。
ミストの幼馴染みでありパートナー。
普段な知的なクールを装っているが、実際は嫉妬深いところがあり、シェルディア登場後は、強引に彼から引き離そうとしていた。
普段は突撃しがちなミストのブレーキ役だが、感情的になると、見事に立場が逆転する。
父エルリックが、ガズム(もしくはル・コボル)に憑依され、彼女を苦悩させる。
ミストと同じく惑星アトリームの出身の防衛隊員だったが、故郷であるアトリームを滅ぼされた後に地球に漂着。
以降はオペレーターとして働いていたが、ミストとの再会をきっかけに戦いに参加するようになる。
眼鏡をかけた知的な美女であり、スパロボKでは唯一「揺れる」。
機動兵器の操縦も卓越しているが、精神的に脆い部分があり、土壇場で力を発揮出来ないタイプ。
通称:姫騎士
詳しくは項目で。

シェルディア・ルージュ
ヒロインその2。17歳。
惑星ベザードでミストを助けた少女。
戦闘アニメ担当が勘違いしたのか、どうみてもこんな子が女の子なわけがない凛々しい顔。
当初はダリウス軍に所属していたが、ミストたちと出会うや否や味方側に寝返る。
KYという設定だが、次第にまともになっていく。味方側の良心。

◆エルリック・シャルティール
アンジェリカの父で、ミストのかつての上司。
誇り高き軍人で、アトリームがイディクスに襲われた際に
クリスタル・ハートの力で特攻した後に行方不明になるが、
ルート次第でガズムかル=コボルに乗っ取られる形で敵になる。
娘思いの良き父親だが、シェルディア優柔不断ルートでは...

◆レム・ルージュ
シェルディアの妹。ベザード時代は神の石(実はクリスタル・ハート)
に触れただけで起動できなくしてしまう体質であったため、周囲から迫害されていた。
あろうことか、彼女が赤ん坊のころは殺せとまで言われていた。哀れ...ミストによればベザードは戦争がなく平和と言っていたが...
これで平和って...(ただし、ミストは詳しい事を知らなかったらしく、レムのことに関しても、「ちょっとひどい」程度にしか思っていなかったらしい。)
エルリックと同じく、ルート次第でガズムかル=コボルに乗っ取られて敵になる。


《イディクス》
訪れた星を破壊しようとする精神生命体たち。仲間同士の絆は割と強い。主人公組より遥かに仲良しかも。
「ボスとしての威厳に欠ける」という声がある一方「人間味があって好感が持てる」という意見も多く、Kの貴重な評価ポイントに挙げられることもしばしば。
怪物くん』の三人組が元ネタと噂される。

フランケンイスペイル
イディクスの幹部。
科学者と犯罪者の悪意の集合体。
幹部らしく振る舞うが、ル・コボルへの忠誠心は薄く造反を企んでいる。
しかし頭に血が上りやすいドジっ子。かわいい。
未見の人にはバーチャロイドと間違われる。初登場時にジグラットを連れてハッター軍曹をいぢめてるから余計に。
恐らく今作一の人気者。
プレイヤーからの愛称は「イスペイル様」。


オオカミ女ヴェリニー
イディクス(ry
女性と動物の悪意の集合体の褐色猫ミミ。
残忍でヒステリックだが、ツンデレ。
修羅神に乗ってはいない。


ドラキュラガズム
イデ(ry
いろんな悪意の集合体で、人に憑依する。
病弱。機体が痛々しい。


怪物くんル=コボル
イディクスのリーダーで、本作のラスボス。愛称はコボちゃん。
かつて宇宙のどっかでなんやかんやで死んだ生物たちの悪意がなんやかんやで集合して生まれたらしい。
設定上はDのペルフェクティオに匹敵するような存在のはずだが、プレイヤーからはそんな印象は受けられていない。


【オリジナル機体】
デザイナーはJのベルゼルートを担当した谷口欣孝氏。
非常に高度なステルスシステムを持っているらしく、なんと林の中に隠しているだけで見つからない。どれも本作オリジナル動力であるクリスタル・ハートを搭載している。

◆レヴリアス
惑星アトリーム防衛隊の主力機。劇中未登場(テキストで語られるのみの登場)だが、エルリックの機体も存在している。
一応リアル系の機体なのだが、いかんぜんミストの精神コマンドがスーパー系(しかもデフォルトで集中を覚えない)なので使いにくい。
必殺技追加と共に本領を発揮するのでそれまでは我慢。

◆セリウス
レヴリアスの量産型支援機。ウサミミ。修理装置付き。武装は2つ(合体攻撃を含めれば3つ)だが、武装はどれも特殊効果付きで、
またあからさまにリアル系な外見と設定に反してガイキングと互角の防御能力(同等の装甲とシールド持ち)の上に最終的にバリアまで付くため、サポート役としては優秀。
アンジェリカの性格上気力が溜まらないので合体攻撃のためにはむしろこちらに攻撃を当ててほしいが、回避能力も高いのが玉に瑕。
後の彼とは別の意味で回避は本気の出し損ないである。

◆セリウスⅡ
惑星ベザードに漂着したセリウスをミストがカスタムした機体。
ただし違いは色と動力源くらいで戦闘力も大差ないが、シェルディアの性格が超強気であるため、合体攻撃に持っていきやすい。

◆セルケリウス
セリウスの後継機。ルートに次第でヒロインのどちらかが搭乗する。
セリウスより防御力が高いが登場直後に合体するのでなのであまり使わない不遇な機体。

◆ソルブリアス・レックス
レヴとセルケが合体した最終ロボ。
近接戦闘が得意。必殺技のアニメーションがくそ長い。
だが特殊能力であるクリスタルハート[A]との組み合わせで攻撃力はトップクラスなので、使ってみる価値はある
…と思いきや、最強武器追加まではレヴリアスとの火力差がたったの100しかない
レヴリアスよりマシとは言え装甲もやや低めのため、普段はソルブリアス・レギーナでいた方がいい。
ぶっちゃけムゲンバイン。

◆ソルブリアス・レギーナ
レックスのもう一つの形態。
支援が得意で防御面に優れており、修理、補給装置搭載。なんと准将さし置いてフルバ撃ち放題。
また、防御に集中すればなんとラスボスの一撃すら耐え凌げる。
ぶっちゃけムg(ry

なお二人乗りで可変式だがMXのようにパイロットが変わることはなく、両方ともミストがメインパイロット。
これには不満が多く、ヒロイン二人の方が能力が高い為変形させてもメインを変更できないのにはかなり不便だという意見も少なくない。


【戦闘システム】
新しい部分を記載。

《アタックコンボ》
パートナーを組んでいる敵機二体を同時攻撃するシステム。
パートナーを組んでると使えない。さらに専用スキルの習得も必要で、対応している武器のみ可能。
そしてこれがないと二体一組の敵機を一体ずつチマチマ倒さなければならない。
最大のメリットは援護防御を無視してダメージを与えられること。後半は特にお世話になる。
またパイロットの専用スキルレベルがアップすれば武器の射程内にいる他の敵機も攻撃可能(隣接していなくてもよい)。
なお、攻撃対象の数に合わせてENや弾薬もそれだけ消費するので、機体によってはあっという間に弾切れになる可能性も。
世の中・・・・・ 都合のいい事だらけじゃあ ねえってことだな.


《パートナーバトルシステム》
二体一組で戦うシステム。

◆利点
◇足の遅いユニットを速いユニットと組ませれば移動力をカバーできる。
◇合体する機体などを組ませておくと便利。
◇援護を受けられる。
◇出撃枠の節約。

◆欠点
◇援護がチーム以外だと使えない。いざというとき庇えないし、弱機体に強機体の援護攻撃をつけて敵機撃破とか出来ない。なので機体配置にほとんど意味がなくなった。
◇〈アタックコンボ〉が使えない。
◇敵にアタックコンボを使われると後衛の機体は防御も回避も出来ない。敵も味方もコンボ無双。
◇気力が上がりにくい(合体攻撃のために組んでもこれじゃ……)。
◇経験値少ない。
◇前後の交代は出来るが、戦闘中に別れたり他の機体と新たにチームを組んだり出来ない(後衛だけ撤退可能。なぜ?)。

新システムということもあり明らかに調整不足な感が目立っており、次作『L』ではPUが強化された一方で大幅にSUが弱体化してしまった。
次々作『UX』でようやくSUと差別化できるくらいにはなった。


《連続ターゲット補正》
一回回避するごとに敵の命中率が必ず10%ずつ上がり、ユニットの回避率が下がっていく。
…つまり敵の命中率が最初は0%でも10回回避すれば100%になってしまう。
なので機動力の高いユニットを突っ込ませて無双しようとするとタコ殴りにされるスーパー系万歳仕様。

AP、Zでもあるシステムだが、今作は敵の数が多いのでユニットが落とされやすい。
特に作中、これの仕様を理解していないような会話シーンやステージがいくつか存在している。
(無改造のムラサメで「高機動だから囮になる」と言い出す*2、高機動で装甲紙なキングゲイナー(事前に改造は可能)が大量の敵に囲まれた状態で始まるなど)

《撃墜数ボーナス》
撃墜数100ごとに、パイロットの各能力値(格闘・射撃・技量・防御・回避・命中)に+10のボーナスが入る。
撃墜数999の最大まで行くと+100にまでなるので、好きな機体で無双するのが楽しいプレイヤー向けのシステム。
ただ育成を意識しないプレイヤーだと一部が活躍する→ボーナスで強くなるので更に活躍する…の循環で、意図せず強さが偏ってしまいやすい。


ちなみに、本作では地形適性のAとBで性能に極端な差が出るのでBの機体を宇宙で使う時はオプションパーツが必須になる。
なのにダンナー、ガンソ、キンゲ、ゾイド、マジンガーはほとんどの機体がBであるにもかかわらず最終面は宇宙……
据え置き前作のZでも宇宙Bが多くラストも宇宙ステージだが、あちらはバザーで強化パーツを購入できるという救済措置が1周目からある(Kでは2周目から解禁)。


さらに本作では普通にプレイしている限り、ほとんどのキャラは最後の精神コマンドを覚えるレベルに到達しない。
PUでもそうだが、SUメインでアタックコンボを使って殲滅しても最終的に経験値が偏ってなかなかレベルが上がらないためである。
クリアには問題ないし、任天堂携帯機スパロボの伝統である、レベルの高い味方キャラの上位x名の平均で敵のレベルも設定されることを理解していれば
レベル自体は問題無く上げられる。




【余談アレコレ】

  • シナリオライターは『ルミナスアーク』『〃2 ウィル』も手がけたライター、小峰徳司。
    • 2ちゃんねる等の匿名掲示板ではネガキャンの一つとして「スパロボKレベル(のシナリオ)」という言葉がまかり通っており、また「シナリオ:KMN」が新作スパロボの嘘バレやネタとして使われている。
    • 今作のシナリオ評価の反省からか、次回作『L』ではシナリオライターが実に七人という大所帯となった。その内の一人である岸本みゆきは小峰に代わり『ルミナスアーク3 アイズ』を手掛けた経験があり、後に『UX』のメインライターを務める事にもなる。


  • 特典の小冊子ではそれぞれのアニメのスタッフや監督へのインタビューが掲載されており、スパロボ参戦したことへのメッセージや原作の見所なども載っている。

  • 後にファフナーは『UX』で劇場版と同時に参戦を果たし、シナリオ面でも『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』と設定レベルでのクロスオーバーを繰り広げるなど、大いに優遇された。そのせいか「ファフナーの初参戦はUX」と揶揄されるようになった。たまに「いや、スパロボ学園だ」とフォローされることも。また、後にゾイドジェネシスも『OE』で初代ゾイドと共演、ガン×ソードは『T』『30』に参戦した。なおダンは宇宙適応がAに引き上げられている。

  • ガイキングLODの扱いは『K』で大筋を、『L』では原作中盤から始まり『K』では扱われなかった点の補強、といった形なので、序盤からの再現をするスパロボの登場が期待されている。最も何人か声変わりしそうなキャラいるけど



いやあ、追記・修正は強敵でしたね。

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  • 宇宙Bに泣くユニット多数

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最終更新:2024年04月01日 21:47

*1 この場合はむしろ静流さんが原作的には浮いているというべきか。

*2 実際やると補正であっさり撃墜される