ウルトラマンベリアル

登録日:2009/10/26 Mon 20:42:18
更新日:2024/04/09 Tue 17:46:13
所要時間:約 45 分で読めます


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光の国が生んだ最凶最悪のウルトラマン――


画像出典:大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(2009年)より
©︎円谷プロ、「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」製作委員会


ベリアル……!

ウルトラマンベリアル……!!



ウルトラマンベリアルとはウルトラシリーズに登場する、M78星雲・光の国出身で数少ない闇に堕ちた暗黒のウルトラマン。
初登場は『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』。

ウルトラマンケンことウルトラの父はかつての戦友。
ウルトラマンゼロは自身の野望を何度も打ち砕いて来た宿敵。
息子にはウルトラマンジードが存在する。


声優
宮迫博之 ※『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』
      『ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』
高塚正也 ※玩具版、PSPゲーム『HEROES'VS』
藤原啓治 ※『ウルトラ怪女子
小野友樹 ※『ウルトラゼロファイト第2部「輝きのゼロ」』~

演:石渡真修 ※『DARKNESS HEELS~THE LIVE~』






『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』


■ウルトラマンベリアル アーリースタイル



画像出典:大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(2009年)より
©︎円谷プロ、「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」製作委員会


元々は銀色の体をしたオーソドックスなシルバー族のウルトラ戦士。この頃から目がつり上がり気味の悪そうな顔をしていた。

かつて、ウルトラ族とエンペラ星人の軍勢が繰り広げた「ウルトラ大戦争」でウルトラの父と共に活躍した功労者だったが、その戦争の最中エンペラ星人の闇の力に魅了されたらしい。
どこのスト様かと。

戦争後は「名誉・地位・妻」を手に入れ、公私共に充実した日々を送るウルトラの父との格差にプライドを傷つけられて道を踏み外し、人工太陽・プラズマスパークの力を手に入れようするが失敗、光の国から追放された。


後の闇落ちの原因はエンペラ星人に惹かれたことと、後述の通りレイブラッド星人に力を分け与えられた事が原因だが、
この時から既に平和のために敵は皆殺しにすべき」「絶対的な力を持ったものが全てを支配すれば宇宙は平和になるという危険思想の持ち主だったようである。*1

『ウルトラマンジード』で描かれた回想では「超えてやる!俺を見下したあいつらを!!」と、光の国の住民に見下されたと感じているような発言がある。
実際にベリアルが見下されたのかどうかは不明だが、他の宇宙人も所属している宇宙警備隊ならともかく、光の国の住民となると光の国の実情からして若干不自然なため、ベリアルの被害妄想説が濃厚。

ただし、劣等感を抱いていた当時の状況などを考えると他者の悪意のない発言や行動が結果として複雑なベリアルの心を傷つけた可能性はあるかもしれない。
例えば、その時の状況的に正であれ負であれケンと比べる発言をされただけでもベリアル的には精神的なダメージを受けていただろう。

なお、アーリースタイルのスーツはウルトラマンゼアスのスーツの一つを改造した物らしい。


【技】

●ベリアルクロー
赤いエネルギーを手に纏わせ、引っ掻くようにして切りつける。

●ベリアルサンダー
手から赤い雷撃を放つ。宇宙警備隊の隊員程度なら一撃で吹き飛ばす威力を持つ。

●デスシウム光線
両腕を十字に交差して赤い稲妻状の光線を放つ必殺技。
他のウルトラ戦士同様、スペシウム光線のベリアル版アレンジと思われる。



ウルトラ戦士の心なんてのは、何万年も前に捨てたよ。


画像出典:大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(2009年)より
©︎円谷プロ、「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」製作委員会

俺は、宇宙最強の力が欲しいだけだ!


■ウルトラマンベリアル

身長:55m
体重:6万t

光の国を追放されて宇宙の果てを彷徨っていたところをレイブラッド星人に目を付けられ、レイオニクス(レイブラッドの遺伝子を継ぐ怪獣使い)として光の国に反旗を翻した。
復讐のために光の国に再来し「ベリアルの乱」を起こすが、ウルトラマンキングの圧倒的な力によって、成す術なく宇宙監獄に封印されてしまう。

しかし、数万年後、ザラブ星人の助けによって脱獄。
レイブラッド星人に与えられた「ギガバトルナイザー」を再び手にし、光の国をかつてない危機に陥れる。

黒いボディに赤いラインが入った筋肉モリモリマッチョマンな大柄な体形となり、カラータイマーの色も紫に変化。
悪のウルトラマンではあるが、かつての戦友のウルトラの父同様に、カリスマも有している。
赤いラインはアーリースタイルと同じ模様。

特筆すべきは異常なレベルの体力であり、有効打を何発もらってもまともにダメージが通らない無茶苦茶なタフさを有している。


【武装】

●ギガバトルナイザー
レイオニクスが持つ怪獣召喚アイテム「バトルナイザー」の強化版。
黒い棍棒のような形状で、操れる怪獣はなんと100体を超える。
その強力さゆえ、レイブラッド星人と彼に選ばれたベリアルしか完全に扱うことができない。

キングによって怪獣墓場の地下「炎の谷」に封印されたが、
ウルトラマンメビウス外伝 ゴーストリバース』での戦いを経て、ベリアルの元へ戻った。

持ち主なしで自立的に動き回る上、ウルトラ戦士より強い。
電撃出したり呼び出した怪獣に干渉したりと、ちょっとした動作程度ならレイオニクスであればなんとかなる模様。
『ウルトラファイトオーブ 親子の力、おかりします!』では亡霊魔導士 レイバトスが自身の魔力と共鳴させて使用していた。他の人物が使うよりかは力を発揮できていたが、(元の力が凄まじいのもあるが)本来の力ほどではなかった。

『ウルトラマンジード』では再びベリアルの手に戻っている。
なお、本来は惑星クシアで作られた対ギルバリス用の武器(の試作型)であり、
完成型のギガファイナライザーと異なりこちらは悪の心によって力を発揮する。
レイブラッド星人との関係は現状では不明でバトルナイザーの性質が最初からなのか後付けなのかも不明。
最初からだとすれば量産されているギャラクトロンを怪獣たちに相手させるという目的も成立しそうではある。


【技】

●ウルトラ念力
超能力でギガバトルナイザーを自在に操る。「ジード」ではフュージョンライズの際のカプセルとライザーのコントロールにも使用。

●ベリアルショット
ギガバト(ryの先端からバズーカのように砲撃を繰り出す。

●ベリアルデスサイズ
ギガバトを大鎌のようにして放つ光刃。主力にして必殺技。
ウルトラマンジードにおいては、前方にいたウルトラ戦士を数十人まとめてぶった切り、ウルティメイトゼロを真正面から打ち破ってウルティメイトブレスレットを損傷させると滅茶苦茶な威力を見せた。

●キックパワー
ギガバトの力で自身のキック力を増強する。

●ベリアルウィップ
ギガバトから伸ばした光鞭で敵を攻撃する。

●ベリアルジェノサンダー
ギガバトルナイザーから放つ黒い電撃。恐らくアーリー時代のベリアルサンダーの強化版。
ゲームでもベリアルの上位技。

●ベリアルブラックホールサンダー
ギガバトで発生させた闇の空間に敵を吸い込み、四方八方からベリアルジェノサンダーを乱射する技。
劇中未使用の技であり、『ウルトラ銀河伝説』公開後の読者公募企画で採用された技。
『大怪獣バトル』のカードでイラスト化された際にはにせウルトラマンが被害を被っていた。


光の国に侵攻し、迎え撃ったウルトラ戦士をことごとく蹴散らしてプラズマスパークを奪取。
地球ではザンドリアス親子以外に無敗だったウルトラマン80先生もタッグ戦とは言え遂に負けた。
その力で怪獣墓場の怪獣を蘇らせ、100体もの怪獣を従えた。

怪獣墓場に乗り込んだウルトラマンウルトラセブンウルトラマンメビウスレイを窮地に陥れ、
続いて駆けつけたウルトラマンダイナZAP SPACYも絶体絶命の状況に追い込んだ。

しかし駆け付けたウルトラマンゼロによって怪獣軍団は全滅。
さらにタイマンで早々にギガバトルナイザーを弾き飛ばされ、圧倒された上に溶岩へ落とされてしまう。


倒されたかと思いきや……





俺には絶対に勝てない!!


画像出典:大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE(2009年)より
©︎円谷プロ、「大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説」製作委員会

百体怪獣 ベリュドラ


全長:4000メートル

怪獣墓場に漂う魂と融合し、超巨大な怪獣として復活。
圧倒的なラスボス補正で最終決戦メンバーを追い詰めたが、レイの機転で怪獣達の魂が反抗し、
不安定になった所でウルトラマン達とZAP、EXゴモラに集中攻撃を食らい本体のベリアルがゼロに肉迫される。

ま、まだ終わらんぞ! この宇宙を手に入れるのだ!

その野望、俺が叩き潰す!

そして、必殺のプラズマスパークスラッシュを受けてついにベリュドラの制御が不可能に。

俺は……不死身だァァァァァ……!!

その叫びを最後に怪獣たちの中に飲み込まれ、ベリュドラは大爆発を起こして消滅。
ギガバトルナイザーもレイの目の前で砕け散り、完全に敗北することになった。


しかし、ラストシーンでは満身創痍の状態ながらもどこかの小惑星の上に人知れず投げ出されていただけなのが発覚。
そしてベリアルの眼の光が再び灯り始めたところで映画は幕を閉じる。




『ウルトラマンベリアル THE STAGE 超最強!ベリアル銀河帝国』

ライブステージで描かれた「超決戦!」の前日談。
ゼロに敗れた後、ボロボロの状態でアナザースペースに漂着したベリアルだったが、現地で侵略行動を行っていたヤプールの襲撃を受け捕縛されそうになる。

ギガバトルナイザーを失い、ウルトラ戦士達から喰らったダメージも残っている満身創痍での戦いを余儀なくされたベリアルは、ヤプールの配下や呼び出された超獣の攻撃に大苦戦を強いられる。
一時「俺は間違っていたのか?」と逃避しかけたが、力への執念とゼロ達への復讐心、そして意地の力で「ウルトラ戦士達を倒すまでは死ねん!」と再起。
さらに、この時ヤプールの配下だったアイアロンとダークゴーネがカリスマに惹かれて寝返ったことで形勢が逆転、ヤプール軍団を一掃した。

そして……




ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国



疼く……疼くぜ、この傷が!!

画像出典:ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国(2010年)より
©︎円谷プロ、「ウルトラマンゼロ THE MOVIE」製作委員会

■銀河皇帝 カイザーベリアル


身長:55m
体重:6万6000t


前作で敗れたベリ様が別次元の宇宙「アナザースペース」でパワーアップし、皇帝となった御姿。
身に着けたマントと、ゼロに傷つけられた顔の傷痕が特徴で、爪も大きく進化している。

参謀ダークゴーネと将軍アイアロンと共にベリアル銀河帝国軍を率い、自らの野望「銀河制覇」に乗り出す。
脱獄直後で荒れていた前作に比べ、自分の帝国を築いたからかやや落ち着いた立ち振る舞いになっている。

ちなみにネット上でベリアルの愛称となっている「陛下」の由来の一つがこれ。


【能力】

●デスシウム光線
ようやく公開されたギガバト経由ではないウルトラマンとしての必殺技。
手を十字に組んで暗黒の力「デスシウム」を放つ破壊光線。
その威力はゼロの「ゼロツインシュート」を遥かに超える。腐っても光線技に長ける元・シルバー族の賜物ともいえる。
アーリースタイルでは赤い稲妻だったのだが、闇の力の影響なのか黒い粒子が軸として追加されている。


●カイザーベリアルクロー
より鋭く伸びた爪。
ギガバト代わりに接近戦で用いる他、対象に突き刺すことでベリアルウィルスを注入し、操ることができる。


●カイザーベリアルリッパー
両手から振り放つエネルギーの刃。劇中未使用だが、後にジードの「レッキングリッパー」として採用された。


前作ではゼロにほぼ手も足も出ずフルボッコにされたが、今作ではゼロキックを素手だけで防ぎきる等互角に渡り合っていた。
ゼロの初登場補正が切れたのを抜きにしてもその実力は非常に高く、流石ウルトラの父の同期といったところ。

超全集によると、前作ではギガバトルナイザーに頼っていたがこれが本来のベリアルの実力らしい。
ヤプール軍団との激戦を経て実戦の勘を取り戻したのだろう。

ゼロからウルトラゼロアイを奪った上で監禁。
光の国へ100万体以上のダークロプス軍団を送り込むところを見せ付けて、
無力さに絶望させようとするが、ゼロの仲間達の奇襲を受けて変身を許してしまう。
それでも互角の格闘戦を繰り広げた後光線技の撃ち合いで圧勝、その後とっておきの駄目押しとばかりに何処かへ消えるが……





体の底から力が漲ってきやがる……!
これで全ての宇宙は俺のものだ!!

画像出典:ウルトラマンゼロ THE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国(2010年)より
©︎円谷プロ、「ウルトラマンゼロ THE MOVIE」製作委員会

超銀河大帝 アークベリアル


身長:300m
体重:30万t

カイザーベリアル陛下がエメラル鉱石のパワーを吸収し、スペースゴジ…もとい超巨大怪獣へと変貌した姿。

背中からは取り込んだエメラル鉱石の結晶体が突き出しており、口からはアークデスシウム光線を放つ。
この光線、持続時間が異常に長い上に直撃すれば惑星も吹き飛ぶというとんでもない威力を持つ。
この手の形態にありがちな理性を失った暴走状態などということはなく、普通に言葉を発していた。
超全集や大怪獣バトルの台詞によると、ゼロ達を倒した後この姿で光の国に直接殴り込むつもりだったらしい。

悪魔的なベリュドラと違い、あまりゴテゴテしていないスマートなウルトラ怪獣らしい御姿になっており、非常にカッコいい。
尚、怪獣化したのは人型の敵が多かったバランスを取る為。

パンフでは「追い詰められたベリアルが変身した」などと書かれているが、
実際は追い詰めたゼロに更なる恐怖と絶望を与えるために変身している。
この点も強化形態としては珍しい。



凄まじい力でゼロ・グレンファイヤーミラーナイトジャンボットを圧倒するが、
ゼロが強化形態『ウルティメイトゼロ』となったことで形勢が逆転。

再度アークデスシウム光線を発射するも、グレンとジャンに撹乱され、
その隙にミラーが展開した鏡に写ったゼロの虚像に撃ってしまい不発に終わる。

驚愕した隙にゼロの放った「ファイナルウルティメイトゼロ」を受け、遂にウルトラ一族の命であるカラータイマーが粉砕。
二度も自らの野望を打ち砕いたゼロの名を叫びながら大爆発を起こし、要塞もろとも吹き飛んだ。

実は当初登場予定の無かった形態であり、「今作の敵は人型ばかりだから最後くらい怪獣を出そう」という事で急遽デザイン画が描き上げられた。ちなみにその時の仮称は「タイラントベリアル」。
なのでスーツが完成したのも撮影終盤頃であり、故障しやすくて大変だったそうな。



『ウルトラゼロファイト』

ダークネスファイブを名乗る一人、メフィラス星人・魔導のスライに人質に取られたピグモンを救うため、怪獣墓場へ飛ぶゼロ。
スライを苦もなく蹴散らすが、そこに現れたのは――




久しぶりだなァ……フッフッフッフッフ……
会いたかったぜぇ、ゼロォ……


画像出典:ウルトラファイトゼロ第2部「輝きのゼロ」(2012年)より
©︎円谷プロ

■暗黒大皇帝 カイザーダークネス


ウルトラゼロファイト第2部 輝きのゼロ』に登場。

ゼロに倒され亡霊となったベリアルが怪獣墓場でアーマードダークネスに憑依して仮初の肉体を得た姿。
初めはアーマードダークネスの姿で現れたが、すぐに兜部分を脱ぎベリアルの顔を晒した。
顔の傷が消えているが、これはあくまでまだベリアルは霊体で顔部分も鎧の一部であるため。
つまり二重兜である。

ダークネストライデントやダークネスブロードといったアーマードダークネスの武器を使い、エンペラ星人と同じレゾリューム光線も撃つことができる。
が、肉体がないためウルトラマンとしての力は使えない模様。

宮迫氏が癌の治療の為スケジュールが合わなかったこともあり、本作から担当声優が小野友樹氏に変更。
当初は「若返った」とよく言われたものの、喋り方はかなり宮迫ボイスに似せており概ね好評。


第1部に登場したバット星人グラシエやダークネスファイブが「あのお方」と呼んでいた黒幕であり、
ゼロへの復讐のために今回の戦いを起こした。

ゼロに戦いを挑み、ストロングコロナをも圧倒。
ゼロの奥の手であり単独での最高戦力であるウルティメイトゼロとも互角に渡り合う。
しかし、一瞬の隙を突かれてウルティメイトゼロソードの一撃を受け、アーマードダークネスをバラバラにされて倒された。


円谷にとってゼロファイト第2部の黒幕はとっておきの隠し球であり、
特撮ネタバレの最速定番ルートである玩具カタログバレを防ぐためにバンダイにも特例的な協力を要請、
公式ブログでもファンに向けて「万が一ネタバレを知っても拡散しないで」と頼むなど異例の厳戒態勢をとっていた。

……が、空気読まないAmazonが速攻で名前も姿もバラしてしまい努力は無駄に終わったのであった。Amazonェ……








と思いきや、である。







俺はゼロであってゼロではない……
そうだな……ゼロダークネスとでもしておくか……

画像出典:ウルトラファイトゼロ第2部「輝きのゼロ」(2012年)より
©︎円谷プロ

■ゼロダークネス


身長:49m
体重:3万5千t

アーマードダークネスを破壊された直後、抜け出したベリアルの魂がゼロに憑依して完全な肉体を得た姿。
ベリアルの本当の目的はウルトラマンゼロという「宇宙最強の肉体」を手に入れて復活することだった。

姿はゼロのままだが、体色やカラータイマーの色、体の模様、目の光り方がベリアルのものになっている
最強の肉体であるゼロに邪悪で容赦のないベリアルの魂が宿っただけに、下記の通り規格外の戦闘力を持つ。
またこの形態でもゼロ自身の意識は健在であり、周囲の状況はしっかり認識出来ても何も手出し出来ない状態となっている。

ベリアルに操られた姿ではあるが、この姿は「かつてのベリアルと同じく、プラズマスパークを欲したゼロが、
セブンの愛やレオ兄弟との稽古、ピグモンとの交流がなかった場合」のifでもある。

【能力】

●デスシウムショット
手から放つカッター状光弾。
軽い繋ぎっぽい技なのに無茶苦茶な威力を見せた。

●ダークゼロツインシュート
ゼロツインシュートと同じく、カラータイマーの両脇にゼロスラッガーを装着して放つ光線。


この他にも、ゼロスラッガーを使用している(逆手に持つゼロとは異なり順手に持つのが特徴)。


復活直後にウルティメイトフォースゼロとダークネスファイブとの戦いに乱入。
デスシウムショットの一撃でジャンボットをバラバラにして完全破壊しつつマイティベースを真っ二つにするという衝撃のデビューを遂げる。

その後も自らを浄化しようとしたミラーナイトを顔面へのゼロ距離デスシウムショットで、説得によってゼロの魂を呼び起こそうとするジャンナインをダークゼロツインシュートで、同じくゼロを目覚めさせようと決死で挑んだグレンファイヤーをゼロスラッガーの一撃で惨殺
ウルティメイトフォースゼロを容易く全滅させた。

更にゼロの意識に自分の体が仲間を惨殺していくところを見せつけ、絶望させるという精神攻撃までかまし、勝利を確信。
ダークネスファイブを引き連れて宇宙を支配すべく進軍を開始するが、スライが連れてきていたピグモンを殺そうとしたところで精神世界で死んでいった仲間達の叱咤激励を受けてまだ自分には「守るべきもの」があると自覚したゼロの反逆を受ける。

シャイニングウルトラマンゼロの力で肉体から追い出され、魂だけでは存在を維持できないためそのまま消滅。
今度こそ完全に滅んだのであった。


そしてゼロは時間遡行能力「シャイニングスタードライヴ」を発動。
時間を巻き戻し、仲間たちを蘇らせたのであった。








守るべきもの……貴様の強さはそれかァ、ゼロォ!




画像出典:ウルトラファイトゼロ第2部「輝きのゼロ」(2012年)より
©︎円谷プロ

俺は更に強くなり、全ての宇宙を手に入れてやる!


生  き  て  ま  し  た

最後の最後、居並ぶダークネスファイブの前にいたのは、かつての姿となったベリアルだった。
シャイニングスタードライヴによってベリアルも肉体が消滅する前まで時間を戻されたのである。
『ベリアル銀河帝国』の時より前に戻されたからか、顔の傷もなくなっている。

ダークネスファイブを引き連れ、改めて宇宙を支配することを宣言したところでウルトラゼロファイト第2部は幕を閉じたのであった……


その後ウルトラマン列伝第100話にて電波怪獣ビーコンを用いて番組ジャックを行い、
第100回記念に自らが合体したベリュドラにちなんで100体の怪獣を紹介すると豪語する。無茶すんな

ダークネスファイブの実況も交えつつ紹介していくもののペースを全く考えずやったため、
たった13体(アストロモンスのおまけで紹介した、ベリュドラには合体していないオイルドリンカーを除くと12体)
紹介したところで時間切れになってしまい、そのことをスライに指摘されると
「延長すりゃいいじゃねぇか~~~~~!!」コアテックに喧嘩を売りつつ逆ギレした。

第103話ではノリノリで同族を紹介するダークネスファイブに、その力は認めつつも結局最後はウルトラ戦士に倒されたことを厳しく指摘(正確にはグローザムは違うのだが)。

自身もあそこまで追い詰めておいて結局ゼロに敗れたことを自嘲して、ダークネスファイブを解散させて一人で何処かへ行こうとするが、スライ達が自分に仕えた時点で命を捨てる覚悟を持っていることを示したことで改めて彼らを受け入れ、共により強くなるための「守るべきもの」を探すことを表明した。

その後ウルトラマン列伝第49話で再登場し、行方不明だったジャタールが戻ってきた直後に姿を現す。ジャタールがゼロに敗北したうえ、長期の行方不明に関して謝罪した際は、特に咎めず「お互い一度は死んだ身だ、変わらず俺に尽くせ」と復帰を承諾する器の大きさを見せた。自身の野望のためにすべての宇宙を調べているというスライから『大怪獣ラッシュ ウルトラフロンティア』の世界であるプラズマギャラクシーを紹介されこの宇宙を気に入り、ベリアル軍団全員(場所が場所なので仕方ないがタイラントははぶられた)でプラズマギャラクシーに遠征をかけた*2

そのときにM78星雲ウルトラマン特有の赤い玉状態になってグレイブゲートを通って向かっていた。



同じ「より強い力を求めてプラズマスパークに手を出した」という境遇はゼロに限りなく近くまた対になっているものであり、
その後の行動もアナザースペースで仲間を作る、絶対に諦めず何度でも蘇る、一旦は仲間を捨てようとするとゼロの鏡写しのようになっている。
遂にはゼロと同じ「守るべきものがあれば強くなれる」という結論に達しており、徐々に単なる最大最強の敵からライバル・ダークヒーローポジションへと変わってきているが、一部の書籍では上記の出来事は掲載されていないことが多い。





劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!


フフフフフ……フハハハハハハ……

画像出典:劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!(2015年)より
©︎円谷プロ、「劇場版 ウルトラマンギンガS」製作委員会


■ウルトラマンベリアル(エタルダミー)



本人ではなく、エタルガーの使用する「相手が最も恐れる存在を実体化させる能力」でゼロの記憶から複製された存在として登場。
能力の効果の意味も考えて、なんだかんだでゼロが最も恐れる存在=ベリアルということが証明された。

劇中では時空城の屋上を目指すウルトラマンギンガビクトリーウルトラマンコスモス、そしてウルトラマンゼロを時空城・第四層フロアにて襲撃。
勿論これをゼロが迎え撃つことになる。


基本的にエタルダミーは自我も持っていなく言葉も発さない只の模造品の筈だが、
何故かベリアルのエタルダミーはゼロに対して明らかに舐めた態度でメンチを切りながらケラケラ笑っていた。
模造品でもベリアルはベリアルだった様子……(ちなみにこの演出はゼロとベリアルの担当スーツアクターの提案。)

今回は武器や装備も何も使わず完全なノーマル状態でゼロとタイマンの肉弾戦を展開。
流石にゼロの記憶から生み出されただけあってオリジナルのベリアルに匹敵する実力を見せるが、最終的にはストロングコロナゼロのウルトラハリケーンからのガルネイトバスターのお決まりコンボで空中に打ち上げられ、
空中でルナミラクルゼロのミラクルゼロスラッガーでメッタ斬りにされた挙句、
トドメはシャイニングウルトラマンゼロのシャイニングエメリウムスラッシュでベリアル自身ごと地下層まで階層の床をぶち抜かれ大爆発
………というまるで『ロストヒーローズ2』で見たようなようなオーバーキルコンボを叩き込まれ敗北した。
やはりベリアルでもコピー品は劣るようだ。


なお、掛け声や叫び声などは過去に使用された宮迫氏と小野氏の声を流用・併合して使用されている。




ウルトラマンオーブ


ベリアル本人ではなく、その力を宿したウルトラフュージョンカードが登場。属性は闇。

魔王獣の封印に使われていた力をクレナイ ガイオーブリングの力でカードにした他のフュージョンカードとは異なり、
劇中初登場した時には既にカードになっており惑星侵略連合のメフィラス星人ノストラが所有していた。

ジャグラス ジャグラーも自らの野望を成就させるための「黒き王」として狙っており、裏切られたことを機にノストラを暗殺、奪取する。
その後ダークリングを通してゾフィーが施していたマガオロチの封印を破壊した。

その後、力を取り戻したタマユラ姫からガイに託され、
サンダーブレスター」へとフュージョンアップするために使用された。
あくまでもベリアルの持つ力の一端であり、他のカード同様本人の意志が介在しているわけではない。

手に入れた当初はガイがマガゼットンの一件で闇の力を無意識に拒絶していたためリード不能であり、玉響姫がマガオロチに消し飛ばされたのを見てキレたことでようやくリードに成功。
その時も、リード後に響く掛け声の代わりに高笑いが響くなど、他のフュージョンカードに比べてより明確な意思を持つように描かれており、初登場回のサブタイトル『黒き王の祝福』というのも相まってかなり不穏。

だが一度力を発揮すれば他のヘナチョコウルトラマン共の力を借りた形態では全く歯が立たなかった相手を一方的に屠殺してしまう強さは流石は陛下と言った所か。
なお、ガイはカードを最初に受け取った時までは呼び捨てだったが、それ以降はさん付けで呼んでいる。陛下って呼んでもいいのよ?


最終回ではオーブオリジンが諸先輩方の力を借りる際、カードの力が実体化したイメージ画像で登場。
奇しくも、宿敵たるゼロと並び立つ形でデスシウム光線を放ち大魔王獣マガタノオロチにとどめをさした。
力の一端によるイメージ映像とはいえ、あのベリアル陛下が地球を守るために光線を放った歴史的瞬間でもあった。








ウルトラマンジード



超時空消滅爆弾、起動。

フハハハハハ……! 精々足掻くがいい……!


画像出典:ウルトラマンジード(2017年7月8日~12月23日) 第1話「秘密基地へようこそ」より
©︎円谷プロ、「ウルトラマンジード」製作委員会

久々に本人が登場。
主人公のウルトラマンジード朝倉リクの父親という衝撃的な設定が発表され話題となった。

今作でのベリアルは性格や物腰が以前とは違うが、これはシリーズ構成の乙一こと安達寛高氏の意向により、「以前までのチンピラっぽさを抑え、悪の帝王としての威厳を強調した」とのこと。

本編以前の動向はシャイニングウルトラマンゼロの時間の巻き戻しの直後に、ギガバトルナイザーを再び手にする為にレイバトスを利用。
目論見通りにギガバトルナイザーを復活させると「テラー・ザ・ベリアル」と呼ばれる軍団を結成し、宇宙警備隊に宣戦布告。

光の国がある「M78ワールド」のみならず、「アナザースペース」など複数の宇宙を巻き込み、後にオメガ・アーマゲドンと呼ばれる大戦争を引き起こし、長きに渡り戦い続け、ウルトラマンヒカリがウルトラカプセルを投入しようとした直後にサイドスペースへと侵攻する。


第1話「秘密基地へようこそ」アバンタイトルにてオメガ・アーマゲドンの最終局面が描かれており、
以前よりも更にパワーアップしており、多くのウルトラマンの攻撃を物ともせず蹂躙しつつ地球に侵攻、世界中を荒廃させた上ウルティメイトゼロをも倒す。

その上宇宙を破壊しようと超時空消滅爆弾を起動、地球が木っ端微塵になり宇宙も崩壊しかけた大事件「クライシス・インパクト」を引き起こした。
崩壊そのものはキングによって防がれたが、ベリアルはこの混乱に乗じて姿を消し生死不明の状態となった。

クライシス・インパクトの後はウルトラマンキングの力を取り込むことを計画し、
地球近海に作った異空間に潜み、狂信者たる伏井出ケイベリアル融合獣にフュージョンライズの力を授け、彼を使ってキングの力の結晶である「リトルスター」を得ることを画策する。
本作の主人公であるウルトラマンジード/リクはリトルスターの媒介たる《ウルトラマン》を求めたケイがベリアルの遺伝子から作り出したデザイナーベビーであるが
あくまで模造品、ベリアルの器にすぎないと存在を否定するケイに対し、ベリアル自身はジードを「息子」と呼ぶなど割と普通に見ている*3

第11話「ジードアイデンティティー」にて、AIBに自身のひそむ異空間への入り口をケイ/ストルム星人との電波交信を傍受されたことで突き止められ、
第12話「僕の名前」でケイにより悪役に仕立て上げられた腹いせ代わりの嫌がらせでゼロに封印された……かに見えた。


そして第16話「世界の終わりが始まる日」。リトルスターを狙ったゴドラ星人襲撃の混乱の中、異空間を飛びだし地上へ再来。
ジードと戦っていたゴドラ星人をギガバトルナイザーの一撃で撃破した。

息子よ…迎えに来た。父、ベリアルの下へ来い…!

ベリアルの出現に動揺するジードだったが、そこに宿敵の復活を見たウルトラマンゼロが急襲。
ひょっこウルトラマンどもの力を借りて初手から全力を振るうゼロビヨンドを相手に押されるかに見えたがジードの横槍が入ってゼロがペースを乱された瞬間にベリアルデスサイズで2人をぶっとばし、そのままジードを圧倒。
あくまで拒絶するジードに対しても泥レスまがいにオイルまみれにして余裕と実力の違いを見せつけた。

そして、自らライザーを起動してフュージョンライズしキメラベロスへと変貌を遂げた。
ただでさえ消耗していたジードはキメラベロスの力に対抗することが出来ず、吸収されてしまう。
「息子」をその身に取り込んだベリアルは、翼を広げて地球を離れ、ジードを完全に融合する時間を稼ぐべく月面に移動するのだった。

第17話「キングの奇跡!変えるぜ!運命!!」ではリクの精神に囁きかけ、一時は完全に取り込むところまで進行するも、リクと仲間たちの決死の努力と奮闘によりジードを吸収しようとしたベリアルの企みは一時瓦解。
暫くの間表舞台から姿を消すことになる。
この顛末はキメラベロスの項目を参照。

その後のベリアルの消息はしばらく不明だったが、「フュージョンファイト」での先行登場を経て本編でも復活を遂げた。玩具展開の都合上とはいえ、実際の登場の2か月近く前から既にバラされていたが……。*4




『ゼロファイト』での戦いで「守るべきものがもたらす強さ」を知ったのにどういうこと? と疑問がもたれることがあるが、言動からしてどうも「守るべきものがウルトラマンの強さ→だったらそれを全部ぶっ壊してやる」という結論に至った模様。
また、最終回でリクが垣間見た「怒りと哀しみの記憶」の中にダークネスファイブの姿があったこと、直後のカットで超時空消滅爆弾を一人で見上げていたことから、「オメガ・アーマゲドン直前の戦いでダークネスファイブが全滅し、守るべき仲間を失ったショックで巨悪の部分だけ残ったのでは」という推察もある*5



『ウルトラマンオーブ THE CHRONICLE』

『ジード』最終話にて(とりあえず)退場となったベリアルだが、『オーブクロニクル』では第7章「激闘!フュージョンアップファイト!」の〆にて、ガイのフュージョンカードホルダー内で自身のウルトラフュージョンカードが勝手に反応。

ベリアルさん……俺に何かを伝えようとしているのか?

この直後に劇場版ジードの予告が入ったことから、「息子の危機に対してオーブを助っ人に呼んだ「息子の銀幕デビュー作をオーブに宣伝させた」と話題になっている。

『ジードに新たな戦いが』……?
そうか。
なら俺も、一肌脱がないといけないな。

かくしてガイは、オーブニカのメロディと共にジードことリクのいるサイドスペースへと向かうのだった。
しかし、閉鎖空間内で爆発四散して消滅したのに、ほぼ誰も死んだと思っていないのは陛下の人徳……なのだろうか?

その後は強力な闇の力を持つ素材として陛下の力が各所で重宝されているようである。



ウルトラマンR/B

「ジード」の後の話であるため本人は登場していないが、その力を宿した闇属性のルーブクリスタルが登場。しぶとい。
光属性を持つウルトラマンクリスタル共々、美剣サキからアサヒを介して湊兄弟の手に渡った。

その後はイサミが所持。当初は精神バランスの崩れとコンビネーションの悪化が原因で使用不能だったが、兄弟がウルトラマンとしての覚悟を決めたことで力が解放され、ウルトラマンルーブへの変身を可能とした。
ルーブへの変身の際には他のウルトラマンと共にポーズを決めて登場する。


なお、この『R/B』の劇場版では新たなる悪のウルトラマン、ウルトラマントレギアが登場。
今までベリアルが務めていた、「悪の頂点に立つウルトラマン」のポジションを食いに来た。



ウルトラマンタイガ

「ジード」の後の話であるため本人はやはり故人扱いで登場せず。

ただし、ベリアルの遺伝子を含む因子からクローン的なものを生み出す技術があるらしく、マッドサイエンティストのチブル星人マブゼに利用された。
15話ではベリアル因子とゴモラ・レッドキングの遺伝子を合成してスカルゴモラを誕生させ、23話ではベリアル因子そのものを増幅させてニセウルトラマンベリアルが誕生した。
ニセウルトラマンベリアルの見た目は手とトサカが黄色い素のベリアルといった感じで、偽物感あふれるビジュアルとなっている。手が黄色い偽物…?
ベリアルの肉体だけ復元した「器」に等しい存在であり、本家ベリアルと違って幼稚な仕草も多いが、パワー自体は本物に匹敵する強敵。

トライスクワッドとトレギアを相手に圧倒的な強さを見せつけたが、助っ人に現れたゼロの力でパワーアップしたタイガによって倒された。

また、マブゼ達が隠れ蓑に経営していた美蘭フーズでは「赤マムシ ベリアル+」なるやばげな健康食品も販売している。


ウルトラマンZ

こちらも「ジード」の後の話であるため本人はやはり故人扱いで登場せず。
しかし、かつてベリアルが暴れ回った際に負傷・爆散してばら撒いた細胞の破片が「デビルスプリンター」として宇宙各地で怪獣を復活・暴走させる原因になっており、これを悪用する宇宙人も後を絶たない。

今作のヴィランであるセレブロはウルトラメダルの製造法を悪用し、怪獣メダルだけでなくベリアルのメダルを製造しようと画策。
デビルスプリンターだけではすぐ消滅してしまって上手く行かなかったが、デビルスプリンターによって復活したギルバリスを追ってゼットのいる地球にやって来たリクを捕らえ大量のベリアル因子の入手に成功。
デビルスプリンターと混ぜ合わせる事で遂にベリアルのメダルの製造に成功し、怪獣メダルと組み合わせる事でベリアル融合獣への変身を可能としている。

その後、セレブロが呼び出したブルトンを撃破した際に空いた宇宙の穴から出現したグリーザを倒す為に「理屈を超えた力を持つウルトラマン」の力を欲したナツカワ ハルキウルトラマンゼットジャグラス ジャグラーの助力を得てベリアルメダルを強奪。
ゼロ・ジードのメダルと共鳴してウルトラマンベリアルアトロシアスライズメダルに変化。
ウルトラマンゼロビヨンドライズメダル・ウルトラマンジードライズメダルと共に闇を飲み込む黄金の嵐・デルタライズクローへの変身を可能にした。初変身の際、物凄い力で抵抗されたが「ハルキがちゃんと敬称付けなかったから怒ったのでは?」と言われる辺り流石陛下

一方で通常のベリアルメダルはラスボスであるデストルドスを産み出すキーアイテムにもなっており、敵味方問わない非常に重要なアイテムとなっていた。

また、グリーザを止めるためにわざと吸収されたジードが無の中で「宇宙の穴を縫う針」が生まれる瞬間に遭遇。
その際にジードのベリアル因子が「針」に混ざり、新たな「宇宙の穴を縫う針」として幻界魔剣・ベリアロクが誕生。そして経緯が経緯なのでグリーザにママ属性が付いたり、陛下に奇しくもライバルと同じくお爺ちゃん属性が付いたり、ゼットに助産師属性が付いたりとかなりカオスな事になった。
その見た目がまんまベリアルの首が乗っかった剣と言う衝撃的なものだったので、ジードも一瞬ベリアルと見間違えた。誰が呼んだか殿下面ソード。「殿下じゃなくて陛下じゃね?」と言う件は密に、密に*6
ベリアロクには意思があり顎をパカパカ開閉して喋るもののベリアル本人ではなく、ベリアルとしての記憶もない模様。あったら困ります
手にする時には「俺様を手にしてお前は何をする?」と所有者に問い掛け、その答えに興味を示した場合のみ所有者として認め、場合によってはコロコロと所有者を変える気分屋な面もある。
ただし、「俺は斬りたいと思ったものしか斬りたくない」「お前の攻撃はつまらん。もっと面白いものを斬らせろ」と言って地面に突き刺さって使われるのを拒否するなど、本人譲りの傲慢さを備えている。
一方でハルキの様に礼儀正しく接すればちゃんと話をする辺り、全く融通がきかない訳ではない模様。
むしろ戦闘中に「行くぞ、ハルキ!」とバディの様に声を掛ける辺りハルキの事は気に入ってる様子である。

最終話にてデストルドス最強の攻撃、D4レイからハルキとゼットを庇い、特攻。
D4レイの発射を阻止するも消滅してしまった。
この際、ベリアロク全体に赤い亀裂が走り、さながらカイザーベリアルの顔のように見える描写がある。

……尚、最終決戦後にハルキとゼットが宇宙に旅立った際、普通に復活して再登場。
「俺様は不死身だ」と不敵な態度で言い放った。
そんなところまでオリジナルに似なくても。

ちなみに、ベリアロクから繰り出す技はいずれもベリアルが生前使ったデスシウム光線よろしく頭に「デスシウム」がつくが、中でも「デスシウムファング」ベリアルの巨大な顔が放たれてそのまま敵を噛み砕くという強烈なインパクトがある。




ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀

本作ではウルトラ大戦争時の動向が少し描かれている。
マリーを見て「俺に相応しい」と述べたり、「いつか光の国を治めるに相応しい大物になる」と言っていたりとどうも尊大な態度や捻くれた、ゼロに言わせれば「ムカつく性格」は元からのものだったらしい。
この頃には既に「過剰な正義」を掲げていたらしく、降伏した敵をスペシウム光線で容赦なく抹殺してケンに咎められる一幕もあった(とはいえ戦争の真っ最中であり、その相手もエンペラ星人の部下、しかもババルウ星人とナックル星人という狡猾な奴らの同族であったためベリアルの行動も一概に間違いとは言えない)。

正史の通りエンペラ星人の闇の力に惹かれ、ケンとの力の差やマリーの心を奪われたことで劣等感を募らせていくが、その中でアブソリュートタルタロスの囁きを何度も聞くようになり、まるで自分を別の道に誘うかのような姿なき声に付きまとわれ精神的に疲弊。
最終的にはそれに押し切られるような形でプラズマスパークコアを奪おうとするが失敗。タワーの外に出てきたところで宇宙警備隊の隊員と交戦、駆けつけたケンをも振り切って自ら光の国を飛び出した。
この時ケンに対して「お前の正しさがおれを苛立たせる」と叫んでおり、自分のやり方が正道から逸れているという自覚はあった模様。
また、付き合いの長いケンはもちろん(話すシーンは短かったものの)マリーも「ベリアルさん」と呼び、苦手意識や嫌悪感のようなものを抱いている様子はなく普通に接しており、光の国の一般ウルトラマン達も特に彼を恐れたり悪く言うようなことはなかった。
このため、やや面倒くさい面や乱暴なところはあったが決して根は悪ではなく、所謂ツンデレ的な性格だったのかもしれない。

その後、小惑星に降り立ったところでアブソリュートタルタロスが出現。
正史において自らの辿った歴史を見せられ、力を手にしていたとしても結局は破滅に行きつくことを知って自暴自棄になるも、「お前の運命を変えてやろう」という甘言に乗る形でタルタロスの軍門に下った(この時タルタロスが見せたのはほとんどすべての歴史だったが、『ジード』における心境の変化などは伏せられている)。
この結果、おなじみのレイオニクス形態ではなくアーリースタイルのままとなり、レイオニクスの力もギガバトルナイザーもないウルトラ戦士としての素の力のみとなっている。さらに言えば光の国を飛び出した直後であるため、正史のベリアルよりも数万歳ほど若い。

エピソード6では同じくタルタロスに引き込まれたアーリートレギアと共に、正史の世界におけるウルトラ六兄弟とグア軍団の戦いの直後、増援として送り込まれる。
アブソリューティアンの力と思しき黄金の光を受けて襲い掛かり、疲弊していた六兄弟を撃破するも、今度は乱入してきたゼロとの戦いに入る。
ゼロとは初対面ながら本能的に嫌悪感を覚えており、反りの合わなさは歴史が代わっても健在であった。一方でゼロの方は思わぬ形でアーリーベリアルと遭遇することになったが、あのひねくれた性格が元々のものだったことを知ってさすがにうんざりした様子だった。
トレギアも加わった2対1ではあるが、歴戦の戦士となったゼロとは互角と言ったところであり、途中でタルタロスによって水入りとなり、「ザ・キングダム」へと向かっていった……。


ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

トレギアと共にザ・キングダムの中枢に招かれ、アブソリューティアンの現状を説明されるとともにアブソリュート粒子を追加で注入され強化を受ける。
その後、トレギア共々グア・スペクターと激突するニュージェネレーションズの前に乱入し、ゼットを奇襲するとともにベリアロクを強奪した。

しかし、ベリアロクは本来の得物ではない上にベリアルの戦闘スタイルとも合致しておらず、パワーアップしたにもかかわらず戦い方が雑になってむしろ弱体化するという本末転倒っぷりを見せつける羽目に。*7

惑星ブリザードでの最終決戦ではゾフィー、ゼット・デルタライズクロー、ジード・ギャラクシーライジングとの戦いになるが、前回と異なり三人ともフルコンディションの上、ベリアルの方は慣れない武器に頼っていることが仇となって一方的に押し込まれてしまう。
最終的には無様な戦いぶりにベリアロクが「お前はつまらん」と愛想をつかし、さらに心の底を覗かれそうになって苛立ちと共に放り捨てたことでベリアロクがゼットのもとに帰還。その力でパワーアップしたゼット・デスシウムライズクローの前に敗北を喫した。

自身と似た存在に「つまらん」と否定された上、並行世界の自分の力に敗れ去るという、ベリアルにとってはあまりにも屈辱的かつ皮肉な敗戦であった。

そんな彼に、ジードが手を差し伸べるが、


ベリアロクの言おうとしたこと……何となくわかるよ。だって、僕も父さんの遺伝子を……

黙れ! 俺は、お前の親父の並行同位体だ! 息子など作った覚えはねえ!

同じ「ウルトラマンベリアル」であっても、ジードの父と自分は違う存在なのだと切り捨て、そのままザ・キングダムへ帰還。
しかし、これを機にタルタロスの軍門を抜けることを決断し、タルタロスが秘匿していたギガバトルナイザーとトレギアアイを奪取(この時タルタロスは「トリガー」の地球に飛ばされて不在)、トレギアアイをトレギアに渡すと自身はそのまま姿を消した。

タルタロスの勧誘を受けた際に「ジードの父親」が辿った道を見ている以上、レイブラッドの力を得たとしても破滅が待っていることは承知のはずだが、果たして彼はこの先、どんな道を選ぶのだろうか……?


『ウルトラマンニュージェネレーションスターズ』

本人は登場しないものの、第18話「ShOUT」にてジードがベリアルの事を思い浮かべながら宿命に立ち向かう決意を再確認した際、何故かディメンションナイザーが起動。
なんとベリアルのカードが出現してロードされ、未来からベリアルの歴史が転送されると言う事態に。
つまり未来ではベリアルも「ウルトラヒーロー」としてカウントされてると言う、今までの所業からするとあり得そうにない事が発覚。
単に「悪に堕ちたウルトラヒーロー」と言う認識なのか、それともジードに深く関係する存在だから特別に転送されてきただけなのか、真相は不明。


ウルサマ情報局2022

ボイスドラマ第四回において、ジードの見た夢の中に突如出現。
「どうして悪の道を選んだのか」「ウルトラマンは正義の使者ではないのか」という息子の問いに対し、こう応じる。

悪だと? 笑わせるな。俺が望んだのは力。すべてを屈服させるための圧倒的な力だ。そこに善悪など入り込む余地はねえ。

お前、ウルトラマンを神様かなんかと勘違いしてるんじゃねえか? だったらお前は何だ? お前もウルトラマンだろうが。地球で神を気取ることができるくらいの力は与えたはずだぞ。

ウルトラマンは決して神ではない。超絶的な力を持っていても、それが地球人からは神のごとく見えたとしても。
かつて初代ウルトラマンが、メビウスを諭したように、彼らもまた命ある一つの生命にすぎない。
かつてウルトラマン80がそう言ったように、ウルトラ戦士も結局は、それぞれの星に住まう「人間」でしかない。

だから、ベリアルのような存在がいることは決して不思議でも例外でも何でもない。
ベリアルは別に、悪の道を選んだわけではない。そもそも善悪にこだわってすらいない。
彼はただ、全てをねじ伏せられるだけの力を求め、ひたすらにその道を突き進んだだけ。そしてそれが、多くの者たちにとっては悪と呼ばれる行いであったに過ぎないのだ、と。

お前は少年・朝倉リクという一つの生命体にすぎない。ウルトラマンから見れば、瞬きほどの時間しか生きちゃいねえ。
生き方を決めるのは背負った看板じゃねえ。俺も一個の生命体にすぎない。ただそれだけのこと……

結局は自分で選ぶしかねえ。己の中の道は他人には決められねえ……選ぶ動機にはなってもな。
自身の行動が悪なのか善なのか……そんなものは結果論でしかない。肝要なのは、責任を自覚することだ。後悔と言う行為はその外側にあると知れ。

なんだか、難しいな……

そんなことはない。お前は既に自分で選択している。俺様を討った、あの時にな。

確かにベリアルの道は、ある意味レイブラッド星人によって歪められたものだったかもしれない。
しかし、彼は確かに、自分で考え、自分で望み、自分で選択した。誰が何と言おうが、己で決めた道を突き進み続けた。
だから後悔などない。するわけがない。
例えその果てが息子に討たれる結末だったとしても、それが自ら選んだ道の先なのだから。

この先も、お前は多くの選択を迫られる。その時にどんな答えを導き出すにしろ、覚悟を決めることだ。お前はお前らしく好きに生きろ。死ぬまでな。

どんな生き方を選ぶのかは全てジード次第。他の誰も決めることはできない。
ただ、望むことが、抱く信念があるのなら、それに従って突き進めばいい。それが善なのか悪なのかは、全てが終わった時に誰かが決めてくれる。

この先に待つ無数の選択と、その結果を受け止める覚悟を決めろ。
そう息子に言い残して、「父」は姿を消していった。


父さん……僕は前に進み続けます。それが、僕が僕らしく生きるための方法だと思うから。



★映像作品外


ウルトラかいじゅう絵本 児童ぶんがく編 「はしれギンガ」』


怪獣たちを休みなく働かせていじめるワガママで悪い王様として登場。

直訴に来たギンガに怒って投獄しようとしたが、
友のため代わりに牢屋に入ったビクトリーと、実家まで往復して捕まりに戻ってきたギンガの友情を見て
「おれさまが まちがっていた。だれかを しんじるのは すばらしいこと なのだな」
と改心して怪獣たちを虐めるのをやめた。
若干信用できないのは陛下故か?

このエピソードに限らず、かいじゅう絵本シリーズに登場する「悪の親玉」「悪い王様」役は大体ベリアルが担当している。


『怪獣バスターズ』

『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説』の来場者特典のカードに書かれたパスワードを入力するか、一度ゲームをクリアした後で追加されるミッションに登場。
ギガバトルナイザーは持っておらず、地面を殴っての衝撃波や地割れ、回し蹴りで戦う。
パターンを覚えればさほど手強くはない。


『怪獣バスターズパワード』

前作でパスワード入力で発生したベリアル出現ミッションは、今作ではパスワードを入力しなくても発生する。
今作ではカイザーベリアルもラスボスとして登場する。こちらはベリアルの技に加え、急降下キックや隕石投げ、炎の渦といった多彩な攻撃をしてくる。
ストーリー的には、宇宙各地の惑星で怪獣を暴れさせていた黒幕とされる。ぶっちゃけ影は薄いが。


DARKNESS HEELS~THE LIVE~

演:校條拳太郎(無印)/石渡真修(SHINKA)

惑星テリオの実験で人間の姿で復活。
蘇った面子の中で最初に暴れ脱走し、惑星アバンに漂着。
自身と同じ闇に属する者であるにもかかわらずアバンに馴染もうとするカミーラに興味を持ち接触。

光の国を見返すために闇で全てを支配することを目的とし当初はアバンも支配しようと、アバン防衛軍ら同じく侵略を目論むテリオの刺客と戦っていたが、
アバンがウルトラマンに見捨てられた星であり、住人がウルトラマンを冷めた感情で見ていることを知ると考えを改め、自身の力を封じ“光の”力を使うテリオを打倒するためにアバンを去った。


ウルトラ怪獣モンスターファーム

本人は登場しないが、その存在が示唆されている描写が多々ある。


■余談

ウルトラマンベリアル

●デザイン
モチーフは鮫。
その体格からヴェノムだとかカーネイジに似てると言った意見もチラホラ。

●弱点
暗黒の戦士とはいえ、ウルトラマンであることには変わりないのでカラータイマーは弱点である。
ウルトラ戦士がカラータイマーを闇雲に狙って勝てるわけではないが、ここぞというときに狙われたことが2回ある。
そしてカラータイマーを攻撃したのは2回とも宿敵のウルトラマンゼロであった。

●監禁の理由
視聴者からは「キングはベリアルを数万年も監禁したままにせずに処刑しておくべきだったのでは」と指摘される事がある。
本編では処刑しなかった理由については一切明かされていないが、確かに処刑しておけば、脱獄後にベリアルが起こした数々の事件によっていくつもの宇宙に被害が出る事も無かったかも知れない。
その一方で、カイザーダークネス事件を踏まえて「キングがべリアルを処刑せずに監禁し続けたのは、亡霊になって事件を起こしたり、前より強くなって復活する事を警戒したのではないか」という説もある。
ベリアルの何度倒されても諦めない凄まじい執念を考えると、この説も頷けるかも知れない。
更に「ジード」で倒されてからもその遺伝子や細胞が多くの宇宙で混乱を引き起こしている事を鑑みると益々真実味を帯びている。

●ベリアルの最強ルーム
公開前後、ニコニコ動画内に「ベリアルの最強ルーム」というDQN丸出しの個人ページを設け、宣伝に励んでいた。
自身の私生活を動画で公開する他、落書きだらけの相関図や獄中日記も掲載。

●マナーCM
劇場でのマナーCMにも登場。
光の国の映画館に現れ、前の座席を蹴ったり、大声で携帯を使用したりとやりたい放題した末、モブトラマン達からスペシウム光線の一斉攻撃を食らう。
相手が並みのウルトラマンでも至近距離から不意打ちで一斉攻撃を受けたので、さすがのベリアル陛下もめっちゃ痛そうにしていた。

●めちゃイケ
怪獣オーディションに登場。
怪獣達の団結力を確認するための意識調査と称して、出川哲朗から聞き出したプライベート情報を使いプレッシャー星人を追い詰めた。
しかしプレッシャーが負けじと、精神攻撃の如くベリアルの中の人のかなり危険なプライベート話を暴露し反撃。
これに暴走した中の人こと宮迫が乱入してプレッシャーとの交戦中に錯乱し、ベリアルを攻撃し、怒ったベリアルが怪獣達と共に宮迫を撃退するという、シリーズでも滅多に見れないウルトラマンVS中の人の戦いを実現した。最後は乱闘を仲裁しようとしたプレッシャーと宮迫へ、宮迫から飛び蹴りとボディプレスを喰らっていたレッドキングが、強烈なドロップキックをお見舞いして終わりとなった。

プレッシャー星人からの暴露話に対して、「ウオァァァァァ!貴様ァ!俺は貴様とは違い、嫁も子供もいるんだ(汗)」と発言したが、まさかこの7年4カ月後に本当のことになってしまったうえに主人公の名前が宮迫の息子と同名になるとは、この時誰も思わなかったことだろう。
もっとも、『ジード』でのCVは小野友樹氏だが、その小野氏も放送途中の2017年10月に既婚者である事を公表していたり。


●ウルトラ怪女子
擬人化怪獣(怪女子)を勧誘。
しかし、一応はウルトラマンである為、姿が変わってないことを理由に肩身が狭い思いをし、泣きながら飛び去った。

●feat.POPComiccode
未登場だが、どうも怪獣墓場学園に何らかの形で存在しているらしい。
正体不明の校長では? とも言われている(火の玉の描写からエンペラ星人説が有力だが)。

●ギガバトルナイザーとの関連
ベリアルの強さはこの武器ありきではないか、と言われることも多いが実際は逆であり、この武器を完全に扱えるほどベリアルが強いのである。
これは初登場した『ウルトラ銀河伝説』では、ギガバトルナイザーを落とした状態でゼロと戦った際には敗北してしまったのに対し、
『ウルトラマンジード』で再度ギガバトルナイザーを手にした際にはウルティメイトゼロに勝利していることから言われているのだが、
元々、何も持っていない状態でも並みのウルトラ戦士なら数万人相手に無双し、ウルトラ兄弟でもほとんど歯が立たず、劇中無敗だったウルトラマン80を倒すくらいには強い。
さらにゼロ相手にもアナザースペースでの対決では生身で勝利している。
初登場補正を抜きにすれば、牢獄から出たばかりでギガバトルナイザーに頼っており、さらに初見かつ全開のゼロに苦戦してしまった、と見るべきか。
鬼に金棒のたとえの通り、ただでさえ強いベリアルがこれを持つことで余計に強くなっている、というのが正確なところだろう。ギガバトルナイザーは強力な武器だが、ベリアルが使ってこそその真の力は発揮されるのである。

●複製体の強さ
シリーズを通じて何度か複製体が登場しているが、その強さは圧倒的とは言えど本物には及ばない。
元々ベリアルの強さは優れた肉体のみならず、ウルトラの父らと共に大きな修羅場を潜り抜けた実戦経験に依存する部分も大きい。
複製体は戦闘経験まで完全にコピーできていないため、ここぞという場面で光のウルトラ戦士を退けることができないのは必然と言えるだろう。

●ベリアルの力を借りたウルトラマン
オーブ以降、何度かベリアルの力を宿したアイテムを使用した形態を持つウルトラマンが登場しているが、ベリアルはウルトラマンと相反する力を持っているため、いずれも初変身時にはベリアルの闇の力を引き出せずに手こずっている。
ベリアルの力を借りた形態を持ち、初変身時にノーリスクで変身を成功させたのはベリアル由来の力を生まれつき宿しているウルトラマンジードのみ。
さすがはベリアルの息子と言ったところだろう。

●元ネタ?
1980年に小学四年生で連載されていた、かたおか徹治の漫画版『ウルトラマン80』(後に『ウルトラ兄弟物語』に編入)には、サンダーアローという悪のウルトラマンが登場する。
詳しくは該当項目を参照してもらいたいが、こいつのやらかしたことが「ウルトラの星からの追放」「怪獣軍団を従える」「ウルトラの星を攻撃・壊滅させる」と悉く『ウルトラ銀河伝説』でのベリアルと同じである。
そのことから、「ベリアルの元ネタはサンダーアローではないのか」という説がまことしやかに囁かれている。ただ、サンダーアローはゾフィーと80を除くウルトラ兄弟とウルトラの母を抹殺しており、さらにプラズマ装置(プラズマスパーク)も破壊するなど、もたらした被害の大きさでは圧倒的に上である。ベリアルはあくまでプラズマスパークコアを手に入れるのが目的であったのに対し、サンダーアローは文字通り光の国を破壊するのが目的だったという違いはあるが……。

●他形態との扱われ方の違い
カイザーベリアル、アークベリアル、カイザーダークネスとアーリー含めて7つの形態を持つベリアルだが、このうちフュージョンカードやウルトラカプセルでは、ここに挙げた3形態は全て怪獣扱いであり、レイオニクス形態だけはウルトラマンとして扱われている。ただしウルトラメダルでは製作者が製作者故か、はたまたデビルスプリンターも精製時投入されたせいか、黒縁の怪獣扱いされている。

カイザーベリアル

●カイザーベリアル閣下の銀河最強ルーム
再び現れた最強ルーム。
映画の主役を主張しており、都合の悪い画像にはモザイクが入る。
又、四コマ漫画も始めた。


●Twitter
「m78_belial」で参加中なう。
ポケモンの個体値厳選やイカ娘など、タイムリーで際どいネタが多い。
…最近パスワードを忘れたなう、らしい。



総論

文句のつけようがない悪役のベリアルだが、その一方「目的達成のために決して諦めない不屈の精神」「ベクトルは違えど他者を引き付ける在り方」と、
ウルトラマンらしい部分はしっかり受け継いでいる。こういう部分も含めて「悪のウルトラマン」ということなのだろう。*9
赤い球体という移動形態、人間への憑依など、そういう面でもウルトラマンらしさを発揮している。

かつて「電撃ホビーマガジン」で連載されていた小説『Another Genesis』では、映画とは異なり自力で牢獄から脱獄。
その後「光の国」を数分で木っ端微塵に破壊し、どこかへと姿を消した。そして「光の国」の破片は散らばり、宇宙全体に大きな影響を及ぼしていく…。
なおこの作品では言葉がカタコトであり、正史よりも狂気に支配されている節がある。

立体化企画の試作品名は「復讐鬼の咆哮」。
また、光の国を再興するために主人公を殺して
光の国の破片(主人公はごく普通の地球人だがこれが原因でウルトラ一族のような超人と化していた)を奪ったウルトラマンの姿が、
体色が銀と赤のままであること以外はベリアルそっくりになっていた。
ベリアルと同じく闇に堕ちたという表現なのは一目瞭然だろう。

ちなみにジョーニアスの存在を知り、彼と共演したいと自身のアニメ化を期待したが、
よりにもよってあのゼロに先を越されてしまった
ジョーニアスと共演した場合、この世のルールを乱しているのでOP通り宇宙の果てまで運び去られてしまうのだろうか。

めちゃイケでのエピソードは上述したが、なぜかNHKの音楽番組にも乱入したことがあるなど、本編外では割とハッチャけ気味。

なお、2019年には彼の声を担当した宮迫が闇営業問題で事務所を解雇された。不謹慎だが、息子の名前だけでなく闇に染まり、禁忌に手を出して追放される所までベリアルと一致してしまった…*10






何度も何度もあなたは追記して、深い修正を抱いて……
疲れたよね、もう……終わりにしよう……!


分かった事を言うな!!

ジードォォォォォォッ!!!




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最終更新:2024年04月09日 17:46

*1 ちなみにこの話が出たのは『ベリアル銀河帝国』公開前後に行われたヒーローショー「GW ウルトラマンゼロスペシャルショー」で、ヤプールによってタイムマシンで過去から呼び出されたベリアルがこの思想のもと人間たちを屈服させようとした結果、ウルティメイトフォースゼロに阻止されてウルティメイトゼロによって元の時代に叩き返される、という内容だった。その後『ウルトラギャラクシーファイト 大いなる陰謀』でも同じ思想であった為、この設定は公式でも採用された様子。

*2 また、『大怪獣ラッシュ』の公式サイト内にあるジェントの部屋においては、メフィラス星人ジェントがベリアル(およびダークネスファイブ)の登場がプラズマギャラクシーに新たな異変をもたらしており、嫌な予感がすることを漏らしている。

*3 かなり当初からそうだったらしく、敵対が確定してもこの見方は一貫している。

*4 キメラベロスの爆発シーンをよく見ると、二番目のカットで何かが飛び去っている。

*5 書籍『映画監督 坂本浩一 全仕事』にてダークネスファイブが滅んでいることは確定した。

*6 ジードから誕生してるのでギリギリ間違ってはいない…かもしれない。

*7 そもそも本来のベリアルは脱獄後もであちこちで戦い続けており、経験の差という意味では並行同位体のこちらより量・質ともはるかに上である。

*8 オープニングの壁画をよく見ると、紫色の流れ星が突如飛来し、それが原因で怪獣達が暴れる様子が描かれている。しかも暴れている怪獣もベリアル融合獣の素材の一つであるゼットンとレッドキングである。

*9 不屈の部分についてはジードにも受け継がれている。この辺りは親子ゆえか。

*10 宮迫が解雇されて以降、宮迫がベリアルの声を担当していた『銀河伝説』『ベリアル銀河帝国』がクロニクルシリーズや総集編の映像で使用される際にはベリアルが台詞を発さない・或いはライブラリ音声に差し替えられる措置が取られるようになってしまった。