アッザム(MA)

登録日:2012/06/30 Sat 12:42:23
更新日:2024/04/22 Mon 15:41:26
所要時間:約 6 分で読めます





機動戦士ガンダム』に登場する機体。
型番:MAX-03


【機体解説】

ジオンが月面防衛兵器「ルナタンク」をベースに開発した機体であり、地上での使用を前提にしている。
まだMAという概念が無い頃に開発されたので後のMAと比較すると特異な外見をしている。

機体下部の燃料タンクのスペースを改修。
大出力ジェネレーター4基、ミノフスキークラフト、アッザムリーダーなどが搭載され、さらに武器も機関砲からメガ粒子砲、バーニアからホバーエンジンに換装されており、また4基の接地用ダンバーも設置されている。

本来は対トーチカ兵器として開発されたが、偶然にもガンダムと交戦し、苦しめた。これが機になったのか結果的にMA開発の祖となり、様々な機体が開発されている。



【武装】

  • メガ粒子砲
ルナタンクの重機関砲から換装されたもの。
四方上下に計8基設置されており死角はない。
だがガンダムのシールドに何度か防がれていたため威力は余り無いとも言われる(トーチカに合わせていたともとれるが)。
これを撃つようキシリアマ・クベに散々せかしていなければ、ほぼ間違いなくアッザムリーダーだけで撃破できていたというのに…

  • アッザムリーダー
本機の象徴とも言える武器。
カプセルから触媒(これがリーダーという名称)を周囲にバラ撒き、次に磁場発生装置からワイヤーを展開して檻を作り、電磁波を浴びせて行動不能にさせる。
なんと最大4000℃もの高熱を出せる上に相手の電子回路を確実に吹っ飛ばせることが可能。

その威力は凄まじく、圧倒的な性能を誇るガンダムすら手玉に取り、パワーダウン寸前まで追い込んだ。
その有用性からか後にプラズマリーダー(0083ヴァルヴァロなど)という改修武器が作られた。
また他作品でも電撃武器が有効な描写は多く、ある意味偉大な武器である。
電撃+ワイヤーとなるとグフハンブラビなんかも血統なのかもしれない。



【劇中での活躍】

第18話で登場。最初はマ・クベとキシリアが同乗し夜間飛行を行っていた(この時動かしていたのは部下)。
翌朝、ガンダムが現れたのでマ・クベとキシリアが搭乗し迎撃。
アッザムリーダーを浴びせガンダムを機能停止寸前まで追い込んだが*1、砲塔を破壊されたため撤退した。
またこの時の戦闘から、キシリアは新型MS、MAの開発に力をいれるようになった……らしい。


漫画『機動戦士ガンダム0079』ではUFOっぽい姿で登場。
敵の陸上戦艦を多数撃破したが、特殊な砲弾を喰らい逃げた所をセイラGファイターに撃墜された。


漫画『機動戦士ガンダム戦記 Lost War Chronicles』では陸ガンを捕獲するために現れ、陸ジムを行動不能にするがリーダーの射出口を狙われ破壊された。
なおリーダーの形状から「トリカゴ」と呼ばれた。
ダンパーに装甲が付くなど改良されている。


THE ORIGIN』ではガルシア少将の機体として登場。
だが罠にはまり岩の下敷きとなった。なおここでは接地用ダンバーが足になっており4足歩行をしていた。
デザインは上記の「戦記」の流用。


漫画『サンダーボルト外伝』では砂漠のブラックマーケット「龍骨街」の元締め・イエン老師の乗機として登場。
「砂漠の掟」を破り、ビッグ・ガンを盗んだロレンツォ・ファミーリアとそれを奪おうとするショーンの前に現れ、両者を「アッザム・リーダーの刑」に処した。


【関連機体】

  • G87 ルナタンク
『MSV』で存在は語られており、「MSV-R」でようやくデザインが描き起こされた。
グラナダ防衛用にMSの補助機として開発された機体。月面での運用に特化しているため、キャタピラは小さい。
だが戦闘はロケットエンジンで飛んで戦うため小さくてよかったのかもしれない。
パッと見のデザインはデカい剥いたタマネギ。もしくは巨大化したボール

武器は機体の上下部に2連装実弾砲を8基設置。
U.C.0077年に開発が始まり、翌年には1号機が完成。
開戦前には28輌作られ、その後50輌の予定が78輌作る予定になったりしたが結果的には34輌に留まり、U.C.0079年10月の月の動乱で28輌が破壊され、終戦と共に全機解体された。
なお、側面にある4枚の太陽光パネルっぽい板は補助飛行システムらしい。

スマホアプリ『U.C.ENGAGE』ではグラナダでプラズマリーダーの試験を行っていた。

  • アッザム・オルガ
ゲーム『コロニーの落ちた地で…』に登場。アッザムの改修機。
ダンバー部にブースターが増設され、ビームは機銃に換装されたほか、ミサイルが追加されている。
連邦のMS部隊を多数潰すが、WD隊に撃破された。色は灰色。
地味に『サイドストーリーズ』のリメイクで字幕が付くまで約15年近く名称が謎だった曰く付きの機体。アッザモード…?

  • RFアッザム
型番:OMAX-03RF

機動戦士ガンダムF90』に登場。宇宙での使用を前提に開発されており、メガ粒子砲やミサイル、ダンバーが大型クローに換装された他ビーム撹乱幕も搭載しており重装化されている。
4機が出撃し敵艦隊にかなりの損害を与えたが、全機撃破されている。

連邦軍からは「宇宙用のアッザム?ふざけるな!!」と言われていた。
大元の原型は宇宙専用機だが。



【ゲームでの活躍】

設定通り地上用で飛行可能。
能力や火力は高いがビームとアッザムリーダーしかないため使いづらいかもしれない。
PS時代とPでは1stステージに出てくるザンジバルを破壊して搭載機のアッザムを捕獲するのは誰もが通る道である。
ザクと設計すれば、アプサラスギラ・ドーガと設計すればRFアッザムが作れる。
RFは接近戦が可能なので使い易くなっている。宇宙限定だが…


最終作バトルユニバースのみ参戦

…初代タクティクスからの悲願の参戦。なんでグリプス戦役までやっといて出さんねん
一年戦争部分なぞずっとあるくせに忘れられてた可能性が微レ存…?


鈍重な機体性能、微妙な誘導のプラズマリーダー、予測射撃は出来ないが全方位にぶっ放せるメガ粒子砲、回転しながら砲を乱射するSPアタックを持っている。
…正直「当たらなければどうという事はない」ではなく「当てられなければどんな火力も無用の長物」
SPアタックにいたっては「ああ、花火やってるなぁ」程度の認識でしかない。ぶっちゃけなんか和む。
もしも当たったら運が悪かったな、と思えるレベル。

おまけに武装のレイアウトの関係で真上真下には一切攻撃が出来ない。
盾を構えて前進、必殺格闘でぶった斬りでWIN、アッザムのダメージより前座のザクとグフからのダメージの方がヒドい、なんてザラ。

しかしもしもチャージブーストを暴発させたりして、ノーガードで突っ込んで射撃をまともに食らったら、ライフが一瞬で真っ赤になるか蒸発する。気をつけよう。


  • 連邦vs.ジオン
いることはいるが、避けまくるグフとマゼラトップザクに翻弄されてしまい、強さが印象に残るか分からないレベル。
しかしトラップじみたアッザムリーダーの設置だけは要注意。
最悪、前門のグフ後門のアッザム横からはザクに狙われて…なんてことにもなりかねない


ジャブロー地下でのジオン軍拠点として登場。
アッザムの上には大きな穴が開いており、そこから侵入したものと思われる。
砲塔に損傷は見られないが、攻撃は一切行わない。
撃破されて丸焼けになったアッザムは「焼きたまねぎ」と呼ばれる。

ちなみに、連邦軍側の拠点は「ジム工場」。
こちらはその形から「かまぼこ」と呼ばれ、撃破されれば「焼きかまぼこ」になる。

  • カプセル戦記
月面で戦っていると移動を邪魔する障害物キャラとして出現。
ZZクィン・マンサのハイメガ砲で消し飛ばすことができる。
形や色合い的にはアッザムだが、宇宙にいるのでルナタンクかもしれない。

【余談】

当初の予定では終盤で宇宙用に量産された機体が登場し、シャアとキシリアが搭乗して活躍する予定だったらしい。
またアッザムのコクピットの中でキシリアはシャアに討たれる展開だったとか。
また、「宇宙用アッザム」についてはRFアッザムで実現した気がしなくもない。



ガンプラ

1/550の旧キットとして発売されている。
脚部が伸縮したり、砲身が可動する。
同スケールのガンダムにアッザム・リーダーにメガ粒子弾、マゼラアタックがセットになっている。




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最終更新:2024年04月22日 15:41

*1 この時ガンダムが警告という形だが「パイロット及び回路を保護するため、全エネルギーの98%を放出中」と 喋 っ た ってのは割と有名