ダイノーズ

登録日:2010/09/12 Sun 02:03:02
更新日:2024/02/24 Sat 10:22:18
所要時間:約 7 分で読めます





ダイノーズとは、『ポケットモンスター』シリーズに『ダイヤモンド・パール』から登場するポケモン


■データ


全国図鑑No.476
分類:コンパスポケモン
英語名:Probopass
高さ:1.4m
重さ:320.0kg
タマゴグループ:鉱物
性別比率:♂50♀50

タイプ:いわ/はがね
特性:がんじょう(一撃必殺技が効かない/体力が満タン時に一撃で瀕死になるダメージを受けても1残る)
  /じりょく(相手の鋼タイプが逃げたり交代したり出来なくなる)
隠れ特性:すなのちから(天気が砂嵐の時、岩・地面・鋼タイプの技の威力が1.3倍になる)

HP:60
攻撃:55
防御:145
特攻:75
特防:150
素早さ:40
合計:525

努力値:防御+1、特防+2


■概要


RSE』から登場したノズパスが、シンオウ地方に聳える「テンガンざん」の特殊な磁場の影響を受けて、この山でレベルアップすることで進化した姿。
その仕様上、HGSS』ではジバコイル共々入手が不可能

イッシュ地方では「電気石の洞穴」でレベルアップ。
XY』では13番道路でレベルアップ。
『ルビー・サファイア』のリメイクである『ORAS』ではニューキンセツでレベルアップ。
SM』ではポニの大峡谷、『USM』ではそれに加えて「ホテリ山」でレベルアップすることでも進化する。
『BDSP』ではリメイク元と同じくテンガン山でのレベルアップで進化するほか、『剣盾』で先んじて登場していたジバコイル同様かみなりのいしを使うことでも進化できるようになった
LEGENDS アルセウス』もBDSPと同様(テンガン山は「天冠の山麓」)。

赤い帽子のような物を被るモアイ像のようなポケモン。
ノズパスと違って手足が無くなったが、代わりに?鼻の下にモジャモジャなのような物が生えている。
通称「鼻毛」。
その容姿が某配管工にそっくりな事からよくネタ扱いされており、特に色違いだとカラーリングまでそっくりになる。
身体中から強力な磁力を放ち続けており、その威力は電化製品があっという間に使い物にならなくなるほど。
ポケモン図鑑やポケギアは大丈夫だろうか……それともかがくのちからってすげー!から影響は受けないのか?

進化前のノズパスはその磁力のせいで常に北を向いており、同族同士は互いに近寄ることもできない。それならどうやって同族同士で繁殖するんだ……。
しかし、その磁力を活かして獲物を吸い寄せたり、周囲の鉄を引き寄せて身を守ったりもできるという。
ノズパスの向いてる方向を見て方角を計る冒険者もいたらしい。つまり「生きるコンパス」。
ちなみに1年に1センチだけ動いているという。時折メタングに狙われている。

ダイノーズに進化する事でその磁力は更に強くなり、ついにはその磁力で「チビノーズ」という3つのユニットを操る事も出来るようになった。
つまりファンネル装備ポケモンである。
しかしファンネルっぽい技はあまり覚えない(「マグネットボム」「トライアタック」がそれっぽい?)。

ちなみにその特徴的な鼻毛のような物体、実は強すぎる磁力に引き寄せられた砂鉄の塊である。


■ゲームでのダイノーズ


進化前のノズパスはカナズミシティのジムリーダーである「おデコ」もといツツジの切り札。

防御力が高く物理技が主体だと軽く詰むが、似たような立場のイワークの例に漏れず、
御三家ミズゴロウキモリに軽くあしらわれる悲しいポケモン。
一応特防はイワークよりも高いのに……。
しかし、使用してくる「がんせきふうじ」は結構強力なのでなるべく一撃で倒そう。

ほのおタイプアチャモには流石に有利だが、
進化してかくとうタイプが付随したワカシャモになると、格闘技で物理にもかかわらず問答無用で砕かれてしまうやっぱり悲しい存在。

『プラチナ』では強化版ヒョウタが使用する。

『XY』や『SM』では四天王ガンピライチが使用。
特性はどちらも「がんじょう」なので、「かたやぶり」やパッケージ伝説専用技で対抗すべし。
しかし後者の方はHDに努力値が振られており、異常なまでの硬さを誇る。
具体的に言うと、C特化したレベル100のルナアーラの「シャドーレイ」ですら火力アイテム抜きだとまず一撃で落とせないほど。
スカーレット・バイオレット』のダウンロードコンテンツ第一弾である『碧の仮面』では、本エピソードにおけるライバル枠のスグリが使用する。

野生では「いしのどうくつ」の地下で「いわくだき」を使うと時々出現する。
『DP』ではクリア後に206番道路で稀に大量発生する。
『プラチナ』ではクリア前から「テンガンざん」の特定の場所で出現する。
しかし、何故かここの野生のノズパス達は進化していない。

『ORAS』では「ワイドガード」を習得。ギルガルド一族に遺伝できる。XYでは相当長い遺伝経路だったので、恐ろしいほど楽になった。
『SM』からは「トライアタック」「じばそうさ」を習得した。


■対戦でのダイノーズ


異常に高い防御・特防を持つ耐久型ポケモン。
しかし見た目の割にHPと攻撃はかなり低い上、素早さは見た目通り鈍足。
特攻は攻撃よりマシな数値だがアタッカーとしては最低レベルである。

タイプのおかげで半減数はかなり多い。
が、一方でじめん・かくとう4倍を筆頭に弱点が非常に痛いため得手不得手がとても激しいのが特徴。
一応「でんじふゆう」で地面は対策可能だが、鈍足で低火力なため有効に機能するとは言い難い……。

また同じタイプのポケモンにボスゴドラトリデプスがいるが、彼らと違って強力なカウンター技「メタルバースト」を覚えないため、
その火力の微妙さを補う事が出来ず同タイプの中ではかなり扱い辛いとされている不遇なポケモン。
特にトリデプスはタイプだけでなく能力値まで被りまくっているため、最大のライバルと言える。

一応他の二匹と違って特性が「じりょく」で「10まんボルト」等のでんき技や貴重な特殊地面技「だいちのちから」を覚える。
ジバコイルエアームドを狩ることが出来るが、他の鋼タイプは地面技や格闘技を持っていたり、お互いに決定打が無い場合が多い。
更にはがね狩りとしての役割は対ジバコイル戦を除いて、ジバコイルに劣るところが多いのも痛い。

『プラチナ』からいわタイプの特殊技「パワージェム」を習得し、『SM』で使い手が一気に増えるまではタイプ一致で最も高い威力を出せるポケモンだった。
しかし、いわの物理技に無い命中100はありがたいものの、威力80追加効果無しと地味な性能で、ダイノーズの特攻自体も低いのでインパクトは薄い。
不一致のデンリュウの方が火力は高く、「テクニシャン」ロズレイドの「めざめるパワー(岩)」にも劣るという悲しさ。

その他にも『XY』から追加されたサブウェポンとしてフェアリータイプの「マジカルシャイン」がある。
弱点であるかくとうへの対策の他、はがねの耐性と合わせて「めざめるパワー」無しでも後出しからドラゴンを狩れる。
相手が「げきりん」やこだわり系アイテムを使っている場合は後からサブウェポンで狩られてしまう心配もない。
無論、「ふうせん」持ちでない限り、交代読み「じしん」には注意が必要。
また、サザンドラは「だいちのちから」以外に「きあいだま」の使用率も高い。

と、このように一致技に加えてじめん・でんき・フェアリーと攻撃範囲は意外と広く取れる。
だが、いずれにせよ肝心の火力がかなり低水準なのが痛い


じゅうりょく」と「だいばくはつ」を一緒に覚える数少ないポケモンで、重力パの始動役に最適!……だったが、
『HGSS』から「じゅうりょく」が教え技化し、最大のアイデンティティーを失ってしまった。
さらに「けたぐり」の教え技化もかなり追い打ちをかけている。

またデータ上は『HGSS』からの新たな遺伝技で「もろはのずつき」を覚えるが、遺伝経路が一切存在しない
BW』では結局データ上からも除外されたため、単なる設定ミスだった模様。
物理よりも特殊技の方が向いているとは言え、ちょっとコイツの扱いが適当過ぎないかゲーフリ?

という具合に見た目だけでなく性能面もネタ臭がプンプンするポケモン……
{しかし劣化になりやすいながらもその耐久面は侮れない物があり、油断するとポケモンによって完封されかねない。
ある意味相手を「油断させられる」というのが最大の利点}とも言える。
タイプ的には物理受けよりも特殊受けのほうが向いている。

『HGSS』からの教え技で「いたみわけ」も覚える。
「がんじょう」を持ち、HPが低いダイノーズとは相性が良い。

持ち物の候補としては耐久力を強化する「オボンのみ」、「いたみわけ」軸の耐久型なら「たべのこし」も。
上述の通りじめん技を回避できる「ふうせん」も有用。火力が低いのでアタッカー型なら「こだわりメガネ」か「たつじんのおび」が欲しい。

耐久型として運用する場合、「ちょうはつ」に異常に弱い点に注意。
めざパを使う場合はほのおみずくさ等から選ぶと良い。

なお、LV2のダイノーズが低レベル頑丈戦術で使われることがある。
詳しくは「がんじょう」の項目を参照。

BDSPでは防御力で相手を攻撃する格闘技ボディプレスを習得したことで火力面の改善が多少行われた。

そしてSVでは『碧の仮面』で復帰。
遺伝経路と言う問題が解決されたためか、遂に「もろはのずつき」を習得できるようになった。

■進化前 ノズパス


全国図鑑No.299
分類:コンパスポケモン
英語名:Nosepass
高さ:1.0m
重さ:97.0kg

タイプ:いわ

  • 種族値
HP:30
攻撃:45
防御:135
特攻:45
特防:90
素早さ:30
合計:375

努力値:防御+1


進化前。上記の「がんじょう」戦術にレベル1のノズパスが使われることがある。
しかし、はがねタイプが付いておらず「どくどく」等どく技が効いてしまうため、基本的にはダイノーズ安定。
ノズパスを優先するメリットとしては「いたみわけ」で奪えるHPが増えるのと「じりょく」が無効な点。

しんかのきせき」で進化後を超える耐久力を得られるが、耐性が貧弱なのが厳しい。
補正込みの耐久力や技のレパートリー等を比較してもツボツボでやった方が良さそう。

リトルバトルでは元・無進化ポケモンだけあってトップクラスの耐久力を誇る。
同じ「がんじょう」+「ステルスロック」持ちのイワークやチゴラスと比べて補助技が豊富。

初登場の第三世代では進化できない上に「がんじょう」に「きあいのタスキ」効果がないため初代のイワーク並に不遇だった。


■『ポケモン不思議のダンジョン』でのダイノーズ


救助隊』ではノズパスのみ登場。
だが全体的に地味。

探検隊』では「ゼロのしま」や「てんくうのかいだん」等に登場。
能力値は全体的に低くやはり地味……と、思いきやさりげなく「ほうでん」「だいちのちから」という二種類の全体技を覚えるため敵に回すと何気に驚異。
どちらもタイプ不一致なのが救いだが追加効果を発動されるととても苦しくなる。
見かけたら能力の低さを突いて早めに倒したいところ。

味方としては上記の全体技の他に「ロックオン」も覚えるため使い勝手はそこそこ。
ただし能力値が低いためドーピング必須。

ちなみに『ポケダン』には「テンガンざん」が無いため、進化には「テンガンざんせき」という専用アイテムが必要。


■『ポケモンGO』でのダイノーズ


本作でのノズパスは設定通り、野生出現個体は必ず北を向いている。
マップ画面上にはコンパスも表示されているので分かりやすいだろう。
この仕様は後の『LEGENDS アルセウス』や『SV』にも導入された。

ダイノーズへの進化は、ジバコイル共々「マグネットルアーモジュール」が使用されているポケストップの付近で可能となる。

ステータスとしては、なんといっても圧倒的な防御力が特徴。
しかし、似たような種族値でタイプも同じトリデプスの存在が気がかり。
ダイノーズはルアーさえ用意できれば入手・育成難度がかなり低い部類に入り、
また向こうが持たないでんき技も備えているので、そこで差別化を図りたい。

実は、サカキが繰り出してくるペルシアンに対してかなり有用なポケモンの一体。
並大抵のポケモンを葬る超火力の「ひっかく」を高防御かつ二重軽減で受けつつ、
回転率の高い「スパーク」+「いわなだれ」で手早くシールドを消費させられる。
ペルシアンのノーマルアタックはもうひとつ、等倍になってしまう「だましうち」のパターンもあるが、その場合でもそこまで問題はない。


追記・修正は特殊な磁場のある場所でお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケモン
  • ポケモン解説項目
  • ポケモン最終進化形
  • いわ
  • はがね
  • 第四世代
  • DPt
  • ダイパ追加進化組
  • 40族
  • コンパス
  • でんじほう
  • 磁力
  • 磁石
  • マリオ
  • 鼻毛
  • ファンネル装備
  • マイナー
  • ネタポケ
  • 地面4倍
  • 格闘4倍
  • テンガン山
  • パワージェム
  • がんじょう
  • じりょく
  • ノズパス
  • ダイノーズ
  • ツツジ
  • ガンピ
  • ライチ
  • 大鼻
  • スグリ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月24日 10:22