五百ウォン硬貨

登録日:2011/06/19 Sun 23:36:51
更新日:2023/07/30 Sun 22:11:50
所要時間:約 3 分で読めます




……お?

何? 私まだなんにもしてないよ?まだ、なーんにも、ね。キシシシッ。

私? えっとね、私は五百ウォン硬貨だぜい? コンガンハセヨー。


キシシ、なぁに? あ、ひょっとしてステレオタイプってヤツ?まったく……決めつけはよくないねー。


それなら私にも考えがあるぜい。いいかい? キミに、今から私の事を説明してあげようじゃないか!
私の人格を判断するのは、それからでもいーんじゃない? なに、ここで逢ったのも何かの縁だよ。キシシシッ。






五百ウォン硬貨は韓国の貨幣のひとつ。

銅75%、ニッケル25%からなる白銅でできている。

直径26.5mm、重さ7.7g。

額面でない面には鶴がデザインされている。




……キシシ、気付いたかい?

ま、こればっかりは私が自分で言うのもなんだしね。悲劇のヒロイン気取るのは嫌だからさ、自分でコレ読んでくれるかな?



この五百ウォン硬貨、五百円硬貨に非常によく似ている。
今でこそ五百円硬貨はマイナーチェンジしたが、旧五百円硬貨と比べると、大きさはおろか材質までもが瓜二つなのだ。

この事から、硬貨偽造などの犯罪に使われるのではないかと危惧されていたが……案の定、日本各地で五百ウォン硬貨を用いた硬貨偽造が発生してしまったのである。


五百ウォン硬貨の、当時の五百円硬貨との違いは重さだけだった。

そこで、硬貨偽造の犯人達がしたのは五百ウォン硬貨に穴を穿ち重さを同じにする事だったのだ。


これで、自販機は五百ウォン硬貨をそうとは知らずに五百円硬貨として読み取ってしまう。
五百ウォンは日本円で約五十円だから、そのままお釣りを得たり丸々返金させたりすればぼろ儲けである。


これを受け、日本がとった対策が五百円硬貨のマイナーチェンジなのだ。
原料を若干変え、細部の変更やさらには自販機にも改良を加え本物の五百円硬貨しか読み取れないようにしたのである。

自販機の改良には一台数万の費用がかかったと言われるが、被害額やその後の影響を考えれば当然の措置と言えよう。



……キシシ、そういう事。

それに補足だけどね、私が生まれたのは1982年なんだけど、
なんでも話によると私のデザインが日本の五百円硬貨に似ているのは政府の指示でそうデザインされたからなーんて噂もあるんだよね。
っていっても、その日本の五百円硬貨が生まれたのは同じ1982年のそれも2ヶ月違い、狙って似せる暇なんてまあないだろうけど。
しょせん噂は噂ってことかね。キミも噂には気をつけなよ。キシシシッ。

ま、私もこっちに来るまではまさか五百円があんなたくましく変わってたなんて思いもしなかったけどねー。
今じゃ真似ろって言われたって無理だね。キシシシッ。



……え? なに、キミ私の事を軽蔑したりしないワケ?

可哀相……って?

キシシ、キミ不思議な事言うね。まぁ……ありがと、ちーっと今のは嬉しかったよ?


そうだね、それなら私の項目の追記修正してくれるかい? キシシ、それじゃそこの自販機で何か買ってくるから……おっと、勿論偽造なんかしないからさ。

サランヘヨ……なーんてね?

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最終更新:2023年07月30日 22:11