月経

登録日:2011/01/15(土) 04:42:26
更新日:2018/06/19 Tue 15:32:06NEW!
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概要

月経とは、成熟した哺乳類のメスの子宮から一定の周期で出血する現象。
本項目では人間の女性のものに絞って記述する。

生理、旗日、あの日、アレ、当たり日、女の子の日、アンネの日、満月、月のもの、また「月」にあやかってひと月に2回来た日は「ブルームーン」等とも呼ばれる。

大人の女性の体は定期的(約28~32日周期)に妊娠の為の準備をする。
卵子が卵巣から飛び出し、またホルモンの作用で子宮に受精卵の「布団」となるべき子宮内膜を作るのである。

もしこの期間中に精子が来ればそのまま受精→妊娠するが、そうでない場合は卵子は内膜や血液(経血)と共に体外へ排出される。

これが月経のメカニズムである。

月経の期間は一般に約一週間前後と呼ばれるが、人によってはそれより長くも短くもなる。
経血量が最も多い日は二日目という話が多いが、人によっては三日目だったり初日だったりする。

また女性は概して月経期間中、あるいは月経前一週間程の期間は体調不良や精神的不調に苛まれることが多いとされ、
生理が始まるまでの約2週間に起こる心身の不調をPMS(月経前症候群)という。
特に人間は重い頭を支えて直立二足歩行をする関係上、腰~股間あたりの骨格や臓器に負荷が集中しやすい構造になっているため、他の哺乳類よりも症状が重いといわれている。
進化論の立場なら「直立二足歩行能力のツケ」の一言で済まされるが、創造論の立場だと「創造主はよほどのアホだった」という話になりかねない*1

身体及び精神面への影響

月経時に発生する症状は頭痛、腹痛、腰痛、関節痛、悪寒、めまい、むくみ、動悸、下痢、便秘、イライラ、抑鬱、不安感、食欲過多、眠気等が挙げられる。
女性ホルモンの作用と肩・脇の血行不良により「んっ……おっぱいがじんじんするよぉ…っ///」という症状を訴えることも。
この場合は揉むのではなく脇を開いて肩をぐるぐる回すことで症状が和らぐ。

が、これら複数が一度に襲ってくるという人もいれば、全く何ともなく普段通りの生活が送れるという人もおり、何かにつけて十人十色なのが月経の特徴ともいえる。

因みにこうした不調は環境の変化と共に症状が変化することが多く、「出産を経験したら症状が軽くなった」「加齢と共に症状が重くなった」などの体験談もある。

また、女性の犯罪の多くが前述のPMS期に起きているともいわれ、イギリスでは女性犯罪の減刑理由の一つとして認められており、
アメリカでは、重症のPMSによる精神不安定な状態で殺人をした女性が無罪となった判例があるという。

月経は女性にとって長い期間を共にする強制イベントのようなものである。

ある女性は内臓を鷲掴みにされるような痛みに悶絶し、
ある女性は二日目に数時間貼りっぱなしにしていたナプキンの表面に付着した真っ赤なキングスライム*2に仰天し、
またある女性は生理前にやたらと周りに当たり散らして不興をかい、
ある女性は当たり散らした自分にうんざりする。

プールサイドで見学を余儀なくされていたあの女の子も、
我々を産んだカーチャンも、等しくこのイベントを経験しているのである。

月経の時に使用する道具

月経の間、女性は各種生理用品を使用する。

現在一番メジャーな生理用品と言えばナプキン。これは表側の不織布部分で経血を吸収する。裏側のシールでショーツに貼り付けることで使用する。
携帯に便利な薄型、ズレにくい羽つき、サイズが大きく寝る時も安心の夜用、サイズが小さめの軽い日用と、用途や経血量に応じて種類多数。
紙製の使い捨てタイプが圧倒的主流だが、布ナプキンなるものもある。

またタンポンと呼ばれる生理用品もある。これは要は瓶に栓をするように、膣に栓をすることで経血を吸収する。
ナプキンに比べ、漏れや蒸れの心配がない、水泳時にも使えるといった利点がある。
が、実際に中に入れないと使用できないこと、半端に入れると滅茶苦茶痛いこと等の理由で特に若年層からは敬遠されたりもする。慣れれば快適……らしい。

因みにナプキンが発明される以前の女性は主に綿を入れた褌を使用していたが、これはよくズレる上に動きづらいということで非常に不便だった。
江戸時代の記録では、貴族の女性は一日中部屋の中に敷いた藁の上に座りっぱなしだったとか。

我々のばっちゃ達はそんな艱難辛苦を乗り越えてきたのであろう。
今でこそ生理用品の進歩によって経血は垂れ流しのイメージがあるが、
嘘か真か現在95歳以上の方は若いころ、膣口を閉めて経血を自力でコントロールしていたという。
技術の発展の裏側で失われるものもある…という典型例かもしれない。

因みに上記のような生理用品の使用において、もし「ズレた」「貼り忘れた」等の不手際が生じた場合、間違いなく服は血染めの大惨事を迎える。
この場合は的確かつ迅速に適切な処置をとる必要がある。

具体的には、「トイレ直行」「衣服取り替え」「汚れた衣服の洗濯」である。

因みに洗濯はお湯ではなく水と石鹸で、手洗いした方が効率的。(お湯だと経血が固まって落ちにくくなる為)

また、症状が酷い場合は病院に行けば、薬等で改善可能な場合がある。
代表的な薬剤として経口避妊薬(ピル)が挙げられる。ピルは別にエロ方面の用途だけではなく、月経時の症状の緩和・受験などの重要イベントに月経期が被ってしまった場合に月経を遅らせる用途でもよく処方されている事を男性諸君は知っておくといいかもしれない。

因みにローリエという生理用品は「月桂樹」という意味で月桂と月経を掛けた洒落である。

生理痛を和らげる食物

生理痛を和らげとされる食物を以下に挙げる。

  • キクラゲ
キクラゲには激しい生理痛の原因である血液の汚れを浄化する効果がある。

黒豆にはキクラゲと同様、血液浄化作用があり、ホルモンバランスを整え、生理不順にも良い。更にお肌にも良いので女性には強い味方である。

生理に関係なく女性には体の冷えは大敵!!
体の冷えは生理痛を悪化させるので生理中はショウガ湯やショウガ紅茶を飲んで体を冷やさないようにしよう。


フィクションにおける月経

上記のような様々な事情からか、
現実世界においては当事者である女性も生涯体験する事のない男性も
必要がない限りお互いに触れたがらない一種のタブー的な存在となっている。
(相互不理解から時たま問題が起きたりするが……)

フィクションにおいても余程の事がない限りあまり深く追求される事はない、慎重に取り扱うべき題材とされている。

劇中における取り扱いの1例

  • わざわざ描写する必要がない、或いは藪蛇にならない為に劇中では描かない。
  • 直接的な描写を避け、わかる人にはわかる遠回しな演出で読者に示唆する。
  • 第2次性徴期などの思春期の微妙な心理を表現する。
  • 今月は来た/来なかったで妊娠の兆候を示す。
  • 敢えて明示して、女性の生々しさを強調する。
  • 人前で話題にすることで発言者のデリカシーの無さを描写する。
  • 妊娠以外にも来ないことで栄養失調や生殖器の病気、染色体異常などの兆候を示す。
  • 排卵日絡みのエロネタ
  • 萌え属性男性対象も含む

以上の取り扱い例を踏まえ、フィクションにおいて生理ネタに触れる機会が多いのは一体どのようなジャンルであろうか?

TSFである

ジャンルの広義として「創作における性転換の内、特に男性から女性へと性別が変化したシチュエーション」を指す以上、
上記で強制イベントに例えられた月経期に関して、どうしても触れざるを得ないという事情がある。

劇中で生理ネタをやらなかったら、「全く触れないなんてどう考えても変だろ」とTSF好きに突っ込まれるだろうし、
やったらやったらで、「性的なネタとして扱うな」と女性に批判される。
文字通り「一本道の先の見えてる地雷」なのである。

生理ネタに触れないなら触れないで、その理由をハッキリ明示する事が他ジャンル以上に重要だと言えるだろう。
(例:VRゲーのアバターは不老、性徴期前の幼女にTSした、獣人*3なので来ないetc...)







今新たな扉開き♪
遥かな年月経て♪
蕾から花咲かせよう♪






生命の仕組みに敬意を払いつつ、追記・修正よろしくお願いします。

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