ブルンゲル

登録日:2011/02/08 Tue 21:10:33
更新日:2023/04/20 Thu 00:12:35
所要時間:約 6 分で読めます





■データ


全国図鑑No.593
分類:ふゆうポケモン
英語名:Jellicent
高さ:2.2m
重さ:135.0kg
タマゴグループ:水中3
性別比率:♂50♀50

タイプ:みず/ゴースト
特性:のろわれボディ(受けた相手の技を3割の確率で「かなしばり」状態にする)
  /ちょすい(水タイプの技を受けるとダメージと効果を無効化し、HPが最大値の1/4回復する)
隠れ特性:しめりけ(互いに爆発技と特性「ゆうばく」が無効になる)

種族値
HP:100
攻撃:55
防御:65
特攻:80
特防:100
素早さ:80
合計:480

努力値:HP+2

弱点:くさ/でんき/ゴースト/あく
半減:ほのお/みず/むし/こおり/どく
無効:ノーマル/かくとう

プルリルがLv40で進化する。


■概要


は水色で髭が生えた王様のような姿。はピンク色で女王のような姿。口紅模様がキツイ。
♂はプリングルスのおじさんにそっくりである。
第5世代ではケンホロウと同様、で外見に大きな違いがある。
そのユニークで可愛らしい見た目とは裏腹に、ゴーストタイプの例に漏れず恐ろしいポケモン。

ブルンゲルの住居に迷い込んだ船は沈められて、乗組員の命は吸い取られる。
生命エネルギーが大好物。
沈めた船を海底に持っていき、それを用いて城を築く。

これでも十分に恐ろしいポケモンだが、進化前のプルリルのBW2の図鑑説明でついに

獲物を8000メートルの深海へ連れ込んで殺すのだ。


殺 す の だ。


大事なことなので2回言いました。
以前のバージョンのゴーストタイプのポケモンは「魂を吸い取られる」や「命を狙う」など、やや抑え気味な説明が多かったが、
ついに「殺す」とダイレクトに描かれてしまった。

プルリル含めて、こんなのがうようよ泳いでいるイッシュ地方の海は超危険地帯ではないか。
一部では土左衛門、水死体クラゲと呼ぶ者もいる。

クラゲモチーフのポケモンにはドククラゲもいるが、ブルンゲルのモデルはおそらくユウレイクラゲ。



実はブルンゲル系統、最初は純粋な水タイプとして予定されており、あまりゴーストらしくない華やかなイメージはそのせい。
後半になってからゲームバランスのためにゴーストタイプを追加され、設定も妖怪じみたものにされたためにデザイナーさんは凹んだとか。

進化前のプルリルは触手が4本しかなく、それが手足に見える上にタイプの関係から
「中絶で死亡した胎児=いわゆる水子の亡霊がポケモンになった存在であり、生みの親を深海に引きずり込もうとしている」という都市伝説まで登場している。
確かに胎児に見えなくもないフォルムであるし、分類が「浮遊」ポケモンというのがそれに拍車をかけている。

元々ポケットモンスターというカテゴリは都市伝説の宝庫だが、コイツらもゴーストタイプが追加されたばっかりにこんな風評被害が……。


■ゲームでのブルンゲル


18番道路などで「なみのり」していると、稀に野生で出現する。
また、四天王シキミの手持ち()。
BW2ではジムリーダーシズイも使用し、切り札を務める。性別は
どちらも特性は「のろわれボディ」。

バトルサブウェイでも頻繁に登場し、その耐久に苦労させられたトレーナーも多い筈。


■対戦でのブルンゲル


初の水・ゴースト複合で、『Pokémon LEGENDS アルセウス』でイダイトウが登場するまでは唯一の複合タイプだった。
発売当初はあまり使われていなかったが、しばらくしてその高性能が着目されて一気にメジャーの仲間入りを果たした。
HPや特防も高いが、最大の特徴は特性「のろわれボディ」。
物理特殊問わず自分にダメージを与えた相手の技を30%の確率で「かなしばり」状態にする。

つまり、発動した場合ブルンゲルに一つしか有効打を持たないポケモン相手に圧倒的有利に立つ。
この特性と高い耐久性能を存分に活かした長期戦がブルンゲルの真骨頂。

後攻一番に「おにび」などで状態異常に陥れ、その後は「じこさいせい」を連発して相手が力尽きるのを待つのがセオリー。
自己再生して攻撃を受けまくる事で、おのずとのろわれボディが発動する機会も訪れる。
相性の悪い相手でも、上手くのろわれボディが発動すれば突破が可能。

メジャー化し始めた頃はコイツ一匹にパーティを壊滅させられた例も少なくないらしく、まさに対策必須の要注意ポケモンの1匹だった。
つーか接触技以外も呪うんかい!?と思った人も多いはず。

もう一方の特性「ちょすい」は元々半減である水技に対して「のろわれボディ」を捨ててまで対策する必要性が薄いため殆ど採用されない。
一応、状況次第で「しおふき」の補助としてなら使えなくもない。
……が、第八世代でウオノラゴンという水技をバ火力で使えるポケモンが現れたため、その対策として採用する余地はある。

第五世代以降は某上流蛙が「あめふらし」を習得したために雨パにも組み込みやすい。
さらに第七世代ではペリッパーも「あめふらし」を習得した。

ただし、耐性も多いが弱点も多いため、過信は禁物。特に「くさむすび」は天敵。

攻撃性能でも決定打に欠け、相手がほよどの紙耐久でなければ水技で確一にはできず、自身も状態異常には弱いので注意が必要。
こだわりトリックや「アンコール」「ちょうはつ」などを使う相手には要注意。
基本的に自分のペースに相手を引きずりこんで何もさせず、じわじわと嬲るのがブルンゲルの得意戦法となる。
図鑑説明のイメージにピッタリの戦法と言えるかもしれない。

サザンドラナットレイとは互いに弱点を補完しあうため相性が良く、サイクル戦において「サザンブルンナット」と呼ばれる構築で一時代を築いた事もあるが、後にギルガルドが登場してからのサザンドラはもっぱらそちらとタッグを組むことが多くなってしまった。

持ち物の候補は「オボンのみ」「たべのこし」「ゴツゴツメット」「たつじんのおび」等。

また、このポケモンは隠れ特性が大ハズレであることで有名。
『しめりけ』は爆発技を不発にする効果だが、爆発技は第5世代で弱体化しており、そもそもブルンゲルは爆発技は無効、接触攻撃を使わないことが多く『ゆうばく』も発動機会がない。
ズガドーンの「ビックリヘッド」も元々半減なので使い道が全く無い。鎧の孤島で「ミストバースト」も対象になったので若干使い道ができたか。
さかさバトルであれば、「だいばくはつ」や「ビックリヘッド」が抜群で通るので発動の機会もありそうだが……、結局はトレース対策くらいしか使い道が無い。
ただし、野生ポケモンの捕獲要員にする場合は話が別。爆発技による相手の自滅を防げる上、
ブルンゲル自身も相手のおきみやげをちょうはつで防いだりいのちがけをタイプ相性で無効化したりできるため、足止め役としてはかなり有用だったりする。


■アニメでのブルンゲル一族


ウルガモスを捕獲しようとしていたハンターが♂♀両方を使用。
このハンターは余りの非道っぷりからハチクに「許さんぞ!人間の屑め!」と言われる。

他にもシューティーがプルリル()を手持ちにしているので、進化して現れると思われたが、一回きりの出番だった。

ジムリーダー・シズイも♂のブルンゲルを使用。
ナットレイの「10まんボルト」の一撃で倒れてしまうが、寸前に「のろわれボディ」が発動し、10まんボルトを封じた。

アニメではのろわれボディは物理技にしか適用されないもよう。
だが、シズイとコテツとのバトルでは上記の通り、ナットレイの10まんボルト(非接触技)を封じていた。

また、釣り大会の回にて野生のプルリル()をベルが釣り上げた。
ちなみにこの時サトシがちょっと羨ましいことになっている。
サトシを触手責めした挙げ句デントアイリスをも巻き込むが、ピカチュウの「10まんボルト」により退散。
別段出さないといけなかった理由もなく、なぜ登場したのか、その存在意義を問う人もいる。


BW編エピソードNから、ロケット団ムサシの手持ちとしてプルリルが登場。
CVはたかはし智秋。性別はメス。
しかしあまり活躍の場がなく、歴代のロケット団のポケモンの中でも正直影が薄い。
使用技は「サイコキネシス」「バブルこうせん」「しろいきり」「シャドーボール」。

SM編ではコジロウが別個体のメスのプルリルをゲットしようと躍起になるシーンがあるが、ムサシのプルリルについては全く言及されていない。というか珍しいと言っちゃってる。アローラで見かけることが珍しいという意味なのだろう。存在を忘れているわけではないと思いたい…(という割にはUSUMでは普通に出たが)


呪われた方は追記・修正お願いします。








ブルンゲル「殴ったら最後。You are stop!」

ドククラゲ「どくどく。」

ブルンゲル「ぇ……ちょっと……――」

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最終更新:2023年04月20日 00:12