メッサーラ(MA)

登録日:2012/01/23(月) 01:43:55
更新日:2024/04/24 Wed 19:50:56
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ああっ!

変形をした……!?


フフフ……ハハハハハ!
墜 ち ろ ッ ! !


メッサーラは『機動戦士Ζガンダム』に登場する可変試作MAである。

目次




機体データ


型式番号:PMX-000
全高:30.3m
重量:89.1t
出力:4,900kw
推力:96,000kg
装甲材質:ガンダリウム合金

武装:
  • ビームサーベル×2
  • メガ粒子砲×2
  • 九連装ミサイルポッド×2
  • グレネードランチャー×2
  • バルカン砲×4
  • クローポッド×2

搭乗者:
パプテマス・シロッコ
レコア・ロンド
サラ・ザビアロフ



機体解説


同時代の標準MSの1.5倍ほどの大きさ、重さを誇るMAである。
シロッコがジュピトリスで試作した可変機であり、彼が設計したPMXシリーズ最初の機体とされている。
木星の高重力下での運用を前提とした、大推力のスラスターと強固な機体フレームを備えているが、
グリプスで開発されたムーバブルフレームそのものではなく、アクシズ由来のAE製技術であるブロックビルドアップでもない、シロッコが独自に開発した同等品であるとの事。
これは純粋にシロッコ自身が木星圏の高重力を極端に嫌ったためでもあるらしい。

この機体の代名詞である変形は約0.5秒で完了し、MA形態では各スラスターのベクトルを集中させることで高い機動性を実現させている。
木星圏での活動を考慮という点を踏まえると、後のクロスボーン・ガンダムと設計思想が似ている。
しかしスラスターの燃費は異常に悪い様で、補給・調整を受けていた艦の推進剤を殆ど吸い上げてしまった。

武装類もかなり多くスラスターポッド直結で高出力なメガ粒子砲、両肩内部に内装されある程度の自律誘導が可能な九連ミサイル、
前腕部に装着されているクローポッドにはグレネードランチャーにバルカン砲、ビームサーベルも内蔵されておりクローポッドのクロー自体も格闘攻撃に用いる事が可能な物である。
脚部には小惑星などに接地する為のアウトリガークローがあるがこれも工夫すれば武器として応急的に使用できなくもない。



劇中での活躍


シロッコの初搭乗機として現れる。
まずはメッサーラの機動テストとしてブライト艦長の民間シャトル、テンプテーションを強襲するが、駆けつけたカミーユクワトロとは交戦することなく撤退していった。

その後エゥーゴのジャブロー降下を妨害する形で出撃し、遠方から戦艦やMSを狙撃していく。
更に単独で迎撃に向かったエマと制止しようとしたカミーユの前でガンダムシリーズ初の変形を披露し(このシーンのメッサーラは演出でかなり大きく見える)、そのままエマのリック・ディアスの腕を切り落とした。
しかしクワトロが合流したところで「地球の引力に引かれるのは御免だ」と撤退。
結果として編隊の要であったエマは大気圏突入を中断せざるを得なくなった(勝手に動いたエマが悪いんだけどな!)。


変形というインパクトのある演出やシロッコのカリスマ的なキャラクターから人気が出たが、その後はガブスレイのテスト運転に乱入したりサラやレコアが搭乗することもあった程度で、そのまま大した活躍もなくフェードアウトしてしまった。

シロッコ以外のパイロットの技量が高くなかったこと、シロッコ自身もあまりノリ気でなかったためにアッシマーハンブラビのように大暴れしなかったことに加え、最終決戦では他のPMXシリーズに出番を奪われたため、不遇さは否めない。

企画段階ではもっと重要なポジションの機体の予定だったらしく、また永野護氏はハンブラビを当初メッサーラとしてデザインしていたという逸話がある。

ギャプランとは可変機構や武装などに似通ったところが多いが、これは当初マラサイのポジションでエゥーゴ側の量産機としてデザインされていたMS「ドミンゴ」が一旦没となったので
その初期デザインから派生してデザインされ、ドミンゴも若干リテイクを加えられてギャプランとして採用されたため、結果として同じデザインが分岐して別のMSになった経緯がある。
これを反映してか『ガンダム・モビルスーツ・バイブル』のMS進化論ではギャプランにデータを提供したとされている。
元々はシロッコという男の不思議さを表現するためガンダム的でないガウォーク形態でデザインされていたが、異質すぎてドミンゴを基にしたデザインに変更されたとも言われ、
雑誌企画『タイラント・ソード』ではディノファウストという獣脚類の如き原型機による部隊が登場している。




ガンプラ


放送当時に、1/220スケールのシリーズで発売。
不完全ながら可変機構を再現し、ビームサーベルも付属する。

2011年には遂にHGUCで発売。
台座、クローパーツ、変形用フレーム、持ち手、ビームサーベルが2本も付く。
大腿部などに合わせ目や踵の肉抜き穴が目立つなどの欠点はあるものの、全体的な色分けは差し色の黄色以外ほぼ完璧で変形も一部差替えで再現可能など、旧キットから長らく時が経ってから出るには十分な仕上がり。
台座に予備パーツを全て収納できるので余計なパーツも保管でき、台座にはMS形態でもMA形態でも自由に飾れるので大きさの割にはコンパクトに置けるのも魅力。



ゲ-ムにおける活躍>


機動戦士Ζガンダム エゥーゴvsティターンズ

275コストの可変機として参戦。高火力の射撃と変形機の中でも比較的長い航行距離を備えた機体だが、とにかくデカくて非ダウン特性のために狙われると非常にキケン。
だが何より不運なのは同コスト帯に

  • 圧倒的な射撃性能のビームライフルとこれまたすごい破壊力のデンプシーロールを持つ空飛ぶハンバーガーことアッシマー
  • ステップ等の移動性能や変形時の機動性が高く、射撃・格闘共にバランスが取れていて小回りが利く良機体ギャプラン

が居ること。
上記の機体に出番を奪われがちである。


EXVSシリーズ

稼働当初にラスボス機であるジ・Oを差し置いて出撃ムービーに登場し、高コストくらいありそうな存在感を見せつけていたが後に2000コストで解禁された。
(ちなみに解禁日にバンナムが携帯サイトでフルクロスラファエルの情報を流出させてしまったために完全に話題をさらわれてしまう)
パイロットは貴重な黒制服姿のシロッコ。

誘導・発生に難はあるが判定が大きいメイン、牽制に撒けるCS、超速ゲロビのサブ、ビームを撃ちながら前進するアシストのガブスレイと弾幕張りに優れた援護機。
メインをサブやアシストでキャンセル出来、キャンセルルートが豊富。
機動性は悪くないが巨体のせいで射撃に引っ掛かりやすく、接近されてもメインの性能故に自衛が難しい。
メインではなくサブを主力として使っていく事となる。

この機体最大の特徴はやはり変形にある。
変形中は武装の性能が変化し強襲能力がかなり高くなる。
メインが通常よりも当たりやすくなり、CSは1秒足らずで溜まる為より高密度の弾幕が形成出来るようになる。
その上、CSとアシストが足が止まらず撃てる。
そしてただでさえ高性能だったサブは若干の慣性とさらなる銃口補正が施されほぼ真上にいる相手の高跳びを喰えるほどの鬼性能。
さらに特格によってワンタッチ変形ができ、さらにレバー入力で旋回や宙返り、バレルロールを用いた変形で誘導切りも含めたトリッキーな動きができる。
そして全ての武装を特格でキャンセルすることが可能で、足が止まるサブ以外の射撃の内部硬直が短いようなのでキャンセル無しでも連射出来る。

ブーストキャンセルが主流になった前作以降衰退していった変形をうまく駆使する必要があるため、特に近年のvsシリーズからのプレイヤーには取っつき難い機体ではあるが、使いこんでくると他の機体にはない面白さを多く秘めていることに気づくだろう。

覚醒技はプレッシャー展開。
なんと補正・ダウン値が0なので追撃できればフルコン入れられる。
が、仕様上ブーストが空になるためにまともな追撃は無理。
だが盾不可の為最後の止めへの起き攻めにはかなり強力。
更に、プレッシャー外から相方が攻めることができれば大ダメージのチャンスがつくれる。

機動戦士ガンダム Extreme vs. FULL BOOSTでは調整が入った。
主軸となる射撃CSは爆風が大きく広がり、複数弾命中すればほぼ確実に盾捲りが可能となった。
ただし変形メイン射撃の誘導劣化や、サブ射撃のヒット効率低下によるフルヒットがしにくくなるなど劣化した部分もそこそこ多い。
後のアップデートではメイン射撃の性能向上や、射撃CSが収束しやすくなり前述の盾捲りがそこそこ容易になった。
覚醒中はサブ射撃の弾数が2発になるなど、遊撃よりも積極的に攻めていく方向へ調整が成されている。

機動戦士ガンダム Extreme vs. MAXI BOOST ONでは大した性能調整はされていない。
若干入った調整も特殊格闘周りが中心で、運営的にはメイン射撃やサブ射撃の性能は完成されたものと見做されている。
だがブースト効率の向上は確かに機体特性を活かす上で必須事項といえるほど重要で、そこを改善されたのは確かな追い風としてメッサーラに時代の夜明けを感じさせるに十分だった。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2では一転して大胆な修正方向へ踏み切る。
メイン射撃や横・後格闘のダメージ効率上昇や、射撃CSの追撃ダメージ向上など大きな調整を受けた。
アシスト機体はガブスレイからマラサイへ変更され、突撃か照射ビームかを選択可能になった。
前年に発売されたGUNDAM VERSUSから輸入された腕部グレネードも格闘CSへ追加され、両CSによる爆撃がかなり流行る事となる。

……が、余りに強すぎる性能からか、本作だけでも3度の下方修正を受けるハメとなった。
特にBD回数低下や射撃CSヒット時のよろけ変更、覚醒技にダメージ補正が追加など強力な長所に徹底的なメスが入ってしまう。
それでも何とかやれる性能は維持し続けてこそいたが、さすがに最盛期の性能は維持できず次回作リリース直前には身なりを顰めかけてしまう。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOSTでは遂に首位から陥落。
とはいえ、修正点はMS⇒MAへの特殊格闘による変形で誘導切りが削除されただけに過ぎず、全体修正の煽りを受けただけに等しい。
首位陥落も他機体が強力な修正や追加武装を貰う中で前作最後期の性能を維持しているというだけであって、伝統的に行われているナンバリング更新時のお仕置きはされていない。
よってほぼメッサーラ使いは使い勝手がそのままになっているので、ある意味では安定したプレイができる。
本音を言えば、追加武装や上方修正が貰いたいところではあるが……。

Gジェネシリーズ

初代から参戦。PMXシリーズ開発の基盤。
宇宙専用だが、MS形態はメガ粒子砲、MA形態はサーベルが使えないため、変形は活用しなければならない。
とはいえ、機体性能そのものはなかなか高いし二連メガ粒子砲に多段ミサイルポッドなど元々の攻撃力の高さも相まって多段ヒットすれば高いダメージを叩き出せるので、使いこなせばなかなか強力な機体。

DSではダブルスロットで「Gジェネアドバンス」を差すと、シナリオ開始時に改造パーツ一式が貰える。
初期機体を強化する場合、大抵この機体も出来上がる。
火力もパイロットの能力も心許ない序盤、高い火力と機動力、豊富な射撃武器に近接武器まで備えた本機はまさに救世主。
更にこのゲームは強化さえすればどの機体でも十分に使えるため、後半でも腐らない。

ギレンの野望シリーズ

ジオンの系譜から登場。アクシズの脅威は勿論、新ギレンでもグリプス戦役シナリオこそないものの機体は登場している。
機体の開発にはシロッコが自軍にいることが条件。

全長30mという大柄なサイズを反映してか、耐久力はこの世代のMSとしては破格の600クラスもある。実はジオンの系譜時代はティターンズ最強のはずのジ・オよりも耐久は上だった。
また、限界性能は素だと200に届かないがシロッコはこれを専用機としているので問題なく運用することができ、メガ粒子砲&ミサイル共に直間双方で使用可能。

一方で”木星の重力を振り切るために大推力にしてるという設定のはずなのにMS形態の移動力が6~7、変形しても8~9とワンオフMSとしては物足りなく空の移動適性が△と移動に手間取るし、運動性も40代しかないためMk2はともかく百式やZガンダムをインファイトで相手にすると逆にボコボコにされかねない、と物足りない部分も目立つ。

バトルオペレーション2

2021年9月に実装されたコスト600汎用機。
21000という最高コスト700の機体に並ぶ高いHP、高レベルの緩衝材、平均以上の防御補正と数値上の耐久はトップクラス。
しかし機体が最大クラスにデカいため集中攻撃されやすく、それゆえ実際の耐久は平均とあまり変わらない。
一応変形すればスキルがうまくかみ合って地上とは逆に不沈艦がごとき防御性能を誇る。
一方攻撃面は実戦上でも優秀で、射撃は肩のメガ粒子砲とミサイルがDPSとよろけ値が高く、
格闘もリーチの長いビームサーベルと高威力の腕部クローの2種類があり魅力的な性能に仕上がっている。
原作どおり機動力も高いが実は宇宙適正がなく、アニメ通りに動こうとしても逆に返り討ちにされかねない。
これらの性能から、変形の活用と高難度のヘイト管理をこなさないと十分に性能を引き出すのが困難なバトオペ2屈指の上級者向け機体である。
カスタムパーツは射撃火力や耐久を伸ばす組み合わせが最もおすすめ。


項目を追記・修正してみせたのはアニヲタWikiの編集テストでしかない、まぁ見ておけ

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最終更新:2024年04月24日 19:50