天地を喰らうⅡ諸葛孔明伝

登録日:2010/02/05(金) 19:50:42
更新日:2023/04/22 Sat 05:41:10
所要時間:約 3 分で読めます




1991年にカプコンによって発売されたゲーム。
天地を喰らうⅡ赤壁の戦いとは違い、こちらはRPG。

プラットフォームはファミコン、DoCoMo、SoftBank。
auは対応していない。

シナリオは横山三国志に準じて、所々にそのオマージュもあり、三国志ファンにはよいが、お使いイベントがメインであちらこちらを行ったり来たりするのでめんどくさいところがある。
前作のように理不尽な敵将がいるわけでないので難易度はそれほどではない。

  • シナリオ(便宜上、wikipediaと同じ構成で表記)
第1章…袁術討伐
袁紹の所へ身を寄せようとしている袁術の討伐。
その裏で曹操暗殺計画が発覚していた。

第2章…官渡の戦い
第1章末で劉備、関羽、張飛は互いにはぐれてしまった。
劉備は袁紹の下へ身を寄せ、顔良・文醜と共に出陣するが、謎の武将()にフルボッコにされる。
文醜の顔グラは悪意があるくらい醜い。

第3章…関羽千里行
関羽が魏の関門を守る5人の将を破り劉備のいる華北へ向う話。
このシナリオで、このゲームの主要アイテム「せきとば」が手に入る。
せきとばにより移動速度が速くなる。
このシナリオで趙雲が仲間になる。

第4章…三顧の礼
時は進み、劉備軍は劉表の下へ身を寄せる。
ここで天才軍師孔明が仲間になる。

第5章…赤壁の戦い
魏軍を討つべく呉と同盟を組む。
東南の風をふかせるため、東の島国の巫女の治める国へ行くことになる。
赤壁の戦いでは例のあのセリフがある。
このゲームでは呉が活躍するのはここだけ。

第6章…荊州平定
赤壁の戦いで勝利し、確固たる地盤を得るため荊州を平定しに行く。
ここでは金髪のGが現われる。

第7章…益州平定
劉備軍は遂に入蜀を決意する。

第8章…対魏戦
ここから魏を舞台にした話。
姜維などに苦戦し、魏の奥へ侵攻し、遂に曹操と最終決戦になる。
その後を継いだ曹丕は落雷の計で…


◆裏技・バグ

  • アイテムを限界まで預け、次に最後尾のアイテムを引き出すと、敵将や劉劉という武将が味方に加わっていたり、同じ武将が複数いる。
さらにHPも異常値に。
なお、一部味方武将は消える。

  • 新規データを選択肢、名前入力時に以下のコメントを入力

上×4、右×2、下×8、左×1
次に以下の名前を入力することで対応した章からのスタートになる
みやざき … 第2章
おおしの … 第3章
ばんどう … 第4章
こみや  … 第5章
たけなか … 第6章

なお、レベルは0からのスタート




◆ハックロム版
なお、この作品はハックロムが各国で作成されており、原作よりもハックロムのほうが完成度が高いということになってしまった。

有名な作品
  • 敵将ゲットパッチ
→前作のように敵将を捕まえられるようにした作品。

  • 曹魏を喰らう
→シナリオ、マップ、キャラクターを魏中心に書き換えたもの

  • 孫呉を喰らう
→同じ呉を中心に書き替えたもの

  • 秋風五条原
→蜀の北伐を描いた作品。
正史通りのルートとifルートの二つが存在し、晋の時代最初期にまで話が続く。

これらの作者は同一人物。
ギャグや隠し要素もちりばめられているので、ROMデータを吸い出せる技術のある人は是非。
没BGMも彼により発見された。



◆完全版(クローンゲーム版)
2016年には「WOLF RPGエディター」で制作されたクローンゲーム&フリーゲーム版「天地を喰らう2完全版」が発表されている。

クローンゲームといっても、FC版を完全再現したものではなく、Ⅰ同様に桃園の誓いからスタートし黄巾討伐や対董卓連合軍を経てⅡ冒頭の袁術討伐の展開に合流したり(Ⅱのゲスト武将朱霊路招が居ない代わりに、対董卓連合軍として孫堅と夏侯惇がゲスト武将として一時参戦する)、益州平定後に軍(パーティ)を3つに分け、魏との漢中攻防戦および北伐、Ⅱでは省略された呉討伐、ⅠにもⅡにも存在しなかった南蛮征伐を、それぞれの軍で同時進行で攻略し、司馬懿との戦いとなったところで三軍が合流するという、FC版とは異なるがⅠとⅡの両方をいいとこ取りで再現しつつ補完するストーリー展開になっている。
(因みにFC版に存在しない南蛮編は、ROMカセット内にはボツデータとして南蛮らしきマップデータが存在していたことから、最初の構想では南蛮編もやる予定だったが製作期間や容量等の問題で断念したものと推察される)
その他にも、一度ゲームをクリアすると強敵と戦えるやりこみ要素的な裏ダンジョンに挑戦できたり、曹操と孫策が主役の外伝シナリオ「官渡決戦」「孫呉三代記」をプレイできるなど、基本的にはⅡをベースにしつつもⅠの要素やオリジナル要素を追加した内容になっている。

FC版に無い独自の隠し要素としては、ゲーム中に取った行動や選択で善行値という隠し数値が増減し、それによってゲーム終盤で追加の隠しキャラ(FC版ではチョイ役のイベントNPCだった李恢、王平、李厳のうち2名)を仲間にできる、青紅の剣などの最強クラスの武器の入手イベント発生条件に関わるといった要素がある。因みにゲーム開始直後の劉備の家の隠しアイテムに雌雄一対の剣があり、攻略情報では入手を推奨していることが多いが、これを取ると善行値が大幅に下がってしまう罠がある。
また、武将ごとに大将にした時の特殊効果が設定されていたり(自軍全員の攻撃力や策略成功率が上がるなど。クリア後の編成所で効果を確認出来る。但し奮闘率が上がる効果は設定ミスで機能していない模様)、一部の武将に特殊な補正がある(関羽張飛とその息子達のような身内武将は離間や離反にかかりにくく、かかった時にも解除されやすい、五虎将は奮闘発動率が高いなど)といった隠し要素もある。

現行最新バージョンは2020年2月に更新されたVer4.08。

年単位で更新停止状態になっていたことから、別の作者が更新を引き継いだバージョン「Ver4.08・改」も存在する。
こちらでは現行最新バージョンに存在する不具合(大将効果の奮闘率上昇が機能していない不具合や、善行値条件の設定ミスで三軍分割後の呉と南蛮で編成所を使った武将使い回し技を使うと善行値がマイナスされるところが、編成の裏技を使わずに進めてもマイナスされてしまう不具合など)が修正されている。
また、善行値や大将効果、アイテムの特殊能力や五虎将などが持つ武将固有能力などのマスクデータをゲーム内で参照出来る公開情報化したり、追加アイテムや固有能力の追加変更で自軍武将のキャラ性能格差を調整したり(魏延にも五虎将補正が追加されるなど。作者曰くアーケード版では魏延が五虎将だった事の原作再現)、三軍分割前に李恢王平李厳を三人とも仲間に出来るようになる、原作と同じでⅠにあった「しんこうのおふだ」が無い為に同じダンジョンを何度も往復しなければならない場面があるがクリア後のダンジョンにショートカットルートが開通するように変更、持てるアイテムの数を増やす、クリア後の裏ダンジョンが買い物も再挑戦も不可能だったのを可能にするなど、ユーザーから出ていた意見要望を拾う形で、遊び易さを重視した調整がされている。
現行最新バージョンは2022年6月に更新されたもので、途中で永久離脱する徐庶が再加入するイベントや、追加の隠しキャラとして祝融と呂布を仲間に出来るイベントが追加されている。

いずれもハックロムではなく、ウディタ製のフリーゲームであるため、ゲーム本体をダウンロードすれば特殊な知識や技術等がなくても普通にプレイすることが出来る。

なぜか台湾や中国でも熱心にプレイされているようで、日本の本家wikiよりも 中国語のGoogleドキュメントの攻略まとめ の方が詳細かつ正確な攻略情報が載っている。
また、中国人による翻訳改造バージョンもいくつか存在するが、言語の壁の問題以前に、どのバージョンも能力値や兵士数などの数字を雑に増やしまくったり、壊れ性能のオリジナルアイテム(装備すると奮闘が100%出る装備など)を追加しまくったりでゲームバランスがガバガバになっていたり、雑に改変を加えたせいでバグを増やしていたり、お世辞にも出来が良いとは言えない代物で、こちらをプレイするのは正直言ってあまりおすすめ出来ない。

なんと、元カプコンの岡本吉起氏(天地を喰らうシリーズの主要スタッフの一人でもある)が自身のyoutubeチャンネルで「天地を喰らうⅡはホント良作です、是非遊んで下さい」「PC版で有志が作った完全版、つまりその、カプコンが出してる物ではないんですけど、良かったらそちらの方でも遊んで頂けたらなと」と言及するという出来事も。






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最終更新:2023年04月22日 05:41