特命係

登録日:2010/03/19(金) 00:14:27
更新日:2024/03/31 Sun 12:52:13
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警視庁の部署のひとつ。
左遷先として庁内外で有名で、配属された者は1人残らず退職していくという噂がある。
特にこれといった仕事はない窓際部署。逮捕権も捜査権も認められていないため、厳密に言えばここに所属する者たちは刑事ではない。

強いて言えば、隣の課の課長のためにコーヒーを淹れるのが業務。
最近は暇で暇で仕方ないのか、他の部署の担当事件や本来警察が行わない市民からの相談事を積極的に行う傾向にある。
結果事件が解決しても手柄は本来の担当課に全て持って行かれるが、特命係は手柄など気にしない。
他にも無修正裏ビデオのチェックや、押収した銃の番号を調べて過去の事件との照合、 捜査一課から押し付けられた雑用と、地味で面倒な役割を頼まれることが多いようだ。
曰く「特別に命令があれば何でもする」係とのこと。
係長の主義で拳銃は使用せず、身ひとつで戦わなければならない。そのため、配属されるのは身体能力に自信がある者に限られる。

余談だが、特命係の部屋からは頻繁に紅茶を注ぐ音が聞こえて来る。
また、なぜかほぼ常に隣の課の2人(大柄な方が小松、小柄な方が大木)が部屋の中を覗いている。

追記・修正お願いします。



























特命係の亀山!
相棒DS





特命係とは、テレビ朝日のドラマ『相棒』に登場する警視庁内の部署のことである。通称「警視庁の陸の孤島」。
かつての正式名称は「警視庁刑事部臨時付特命係*1だったが、現在は「警察庁長官官房付特命係警視庁預かり」となっている。

●目次

概要

平たく言えば警視庁の窓際部署であり、基本的に警察官として絶対やってはいけないミスをした者が配属される「人材の墓場」。
その名の通り、配属された人間をことごとく退職に追い込んでいった恐怖の部署である。
作中では諸事情により、何度も機能停止になっている。

業務内容

前述の通り特にこれといった仕事はない閑職であり、「特別に命令があれば何でもする」係とのこと。
基本的に証拠品の返却や雑用、隣の組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課(組対五課)*3の手伝いなどを行っているが、
それらもなければ本当に何もやることがなく、チェスやら読書やらで暇つぶしをしている姿も時折描かれている。

捜査権や逮捕権も認められていないのだが、係長たる右京が興味を示した事件に部下共々勝手に首を突っ込み、
証拠やら証言やらを集めて事件の真相、及び犯人を明らかにしてしまうため、特に捜査一課からは目障りに思われている。
なお、右京が興味を抱く事件は殺人・誘拐などの凶悪事件から詐欺・脱税などの経済事件まで幅広く、
現場に行ったら右京と鉢合わせして天を仰ぐ捜一トリオの姿は最早お約束となっている。
また、他部署との軋轢がない分自由に動くことができるので、事件で捜査一課と対立した捜査二課(S.16-17)や生活環境課(S.12-3)の刑事たちが自由に動ける彼らを頼り、協力して捜査することもある。

一方で、逮捕権などを持たないため、真相や犯人を暴いたところで実際に逮捕するのは事件を担当する部署であり、
当然手柄も彼らに持っていかれることになるが、右京は大して気にする様子もなく、すんなり譲っている。
基本的に拳銃や手錠を携行することはなく(S.16-8)、身ひとつで戦わなければならない*4ためか、
紳士然とした言動に見合わず(?)右京はかなり体術に優れており、涼しい顔で抵抗する犯人を制圧したりしている。
また、その名称から「特別な捜査を行う」「特命最前線」などと勘違いされることもある。

一度事件に首を突っ込んだが最後、真相を明らかにするまで引き下がらない。
相手が政府や警察組織の闇であっても遠慮なく真相を明らかにしようとするため、上層部からは煙たがられており、
それが相手の場合は毎度のように先方から苦情や圧力が来るが、全く聞く耳を持たない。
また、事件によっては東京都を越えて他の道府県の捜査にも首を突っ込むことがあり、当然ながら反発されるが(S.17-16)、快く協力してくれることもある(S.8-10)。

名目上刑事部付とはいえ、実際にはどの部の所属でもない浮遊部署でもあるため、
長らく上司は不在であり、官房長が事実上の後ろ盾となっていた。
S.16-2以降は衣笠藤治副総監からの提案で、警察庁長官官房付の甲斐峯秋が組織図上の上司となっており、
それを利用してうまく立ち回ったり(S.16-12)、実際に彼からの要請で動いたりすることもある(S.16-6)。

当初こそ名実ともに窓際部署であったが、非公式ながらも数多くの難事件を解決してきたことで、
いつしか「特命係と杉下右京の必要性を判断せよ」という命令が出るほど、無視することのできない知る人ぞ知る存在にまでなっている(S.7-最終話, S.13-1)*5
近年では右京に気に入られてスカウトされたり逆に自ら特命係を志願したりする者14年ぶりに出戻った人も出てきており、多様性が増しているが、
不祥事により左遷させられる者も皆無ではないため、「窓際部署」である認識は変わらない。

なお、特命係が事件捜査に首を突っ込むようになったのはあくまでも薫が配属されて以降であることから、
小野田は「薫さえいなければ右京は死に体」と考えていたらしく、右京を潰すために薫を懲戒免職しようとしたことも(S.5-最終話)。
しかし薫が依願退職した後も右京一人で事件を解決し続けたことで、右京という人材を何らかの形で有効活用するという方針へ転換したようである(S.7-最終話, S.8-最終話)。

余談

初期は部屋の位置が頻繁に移動していた。
PS.1では現在よりもかなり広いオフィスのような部屋、PS.2では現在によく似た部屋、
PS.3では薬物対策課も隣接していない地下にあると思われる薄暗い部屋だった。
S.1以降は薬物対策課が隣接している警視庁3階の部屋となり、S.3以降は右京の席が反対側に移動するなどの配置変更が行われ、
以降は後のシリーズでよく見るおなじみの部屋に定着した。
部屋はあまり大きくはないがパソコンやテレビなど必要最低限の物は揃えられている他、
ガラス製のチェス盤・ティーカップとソーサーなど、右京の趣味によるものもいくつか置かれている。
薫が持ち込んでいたコーヒーメーカーは彼の退職後も残されており、相棒は角田課長のためにコーヒーを淹れておくのがお決まりとなっている。

名札およびそれをかけるボードはPS.3より登場し、特命係の部屋に入って右手の壁にかけられている。
それまでは入って左手の壁にかけられており、現在ボードがかけられている右手の壁にはカレンダーがあった。
表が黒字・裏が赤字となっており、出勤時には黒字、退勤時には赤字の面に返すのがルール。位置は右から順に右京・相棒・3人目。
S.2までは向かって左が右京・右が薫で、レイアウトも何度か変わっていたが*6、S.3からは固定されて現行のデザインとなった。
ただし、シーズンによっては右京が左の場合もある。
陣川以降は当初から名札が製作されていたが、法務省からの出向ということで作られなかった亘はお手製の名札を自作し*7(S.14-7)、
青木は元の部署で使っていたと思われるプラスチック製で「T.AOKI」表記の名札を使用していた。
ちなみに、特命係の部屋で撮影が行われた『出張!徹子の部屋』(2012年9月19日放送)では、黒柳徹子氏が自作した名札を持参してボードにかける一幕があった*8

特命係配属時には、陣川を除いて経歴書に「特命係」という赤いハンコを押されるのがお決まりで、その際に経歴や住所などの情報を垣間見ることができる。

略称は「特命」で、主にトリオ・ザ・捜一や内村・中園、角田課長・青木などがそう呼んでおり、
S.16-10「サクラ」やS.18-最終話「ディープフェイク・エクスペリメント」のサブタイトルにも「特命潰しの罠」「特命が揺らぐ」とある。
特命係においては享や亘が略しているが、右京が略したことはない。

ちなみに、『映画ドラえもん 新・のび太と鉄人兵団』にも名前だけ登場している。
2018年放送『あい棒』にはドラマの登場人物として右京と亘が登場しており(おまけで小松と大木もモブキャラとして登場)、ドラマをモチーフにした「あい棒」というひみつ道具も登場している。


発足の経緯

元々は緊急対策特命係という、1987年に発生した外務省公邸人質籠城事件を解決するために、当時公安部参事官だった小野田公顕が非公式に結成した特殊チームだった。
これは、当時外務省条約局長だった閣下の自宅で開催されたパーティーに4人組のテロリストが乱入し、閣下とその側近・家族を人質にとった事件である。
犯人グループは10億円の身代金を要求しつつ「騒ぎ立てたら即刻人質を殺す」と外務省に通告しており、物々しく公邸を包囲するという通常の対応が不可能であったため、秘密裏に解決する必要があった*9
作戦参謀に当時捜査二課でエースとして活躍していた杉下右京が招集され、特殊急襲部隊「SAT」から集めた精鋭5名で構成されていた。

右京は粘り強く犯人と交渉し、11人いた人質を6人まで減らすことに成功しており、当初は3人まで減らしてから突入する予定であった*10
しかし、翌日にアメリカ国務長官が来日するという情報が急きょもたらされたため、国の体面を守る小野田は右京の作戦を打ち切って強行突入の構えを見せるが、
人命を尊重する右京は断固反対し、それによって小野田に作戦参謀を解任されてしまう。
結果行われた強行突入により、事件は犯人全員・隊員3名・人質1名という多大な犠牲者を出す結末に終わってしまい、世間からかなり批判された。

しかし、上層部は幹部数名の更迭・小野田の警察庁帰任および閑職への左遷で済まし*11
大部分の責任は右京1人に押し付けて特命係ごと警視庁の片隅に追いやってしまうことになった*12 *13
このため、プレートも当初は「緊急対策特命係」だったものを、隊員の警察葬時に憤った右京が半分にへし折った片割れの「特命係」のものを使っていたが、
右京はこの事件を話そうとしないため、何故半分に割られているかほとんどの人が知らない謎のひとつだった。

その後、S.2-2で特命係が復活した際に新調された。


メンバー

以下、特命係に所属するわずか2名の個性豊かなメンバーたちを紹介する(ネタバレ含む)。

係長

演 - 水谷豊(小学生時代:新井真悟)

「細かいことが気になってしまう。僕の悪い癖」

経歴
東京大学法学部→警察庁→スコットランドヤード→警視庁刑事部捜査二課→警視庁緊急対策特命係作戦参謀→
警視庁特命係係長(PS.1~S.1-11)→警察庁長官官房付(S.1-最終話)→警視庁警察学校教官(S.2-1~2)→
警視庁特命係係長(S.2-2~S.3-3)→懲戒免職(S.3-4~5)→警視庁特命係係長(S.3-5~S.13-最終話)→無期限停職(S.13-最終話~S.14-1)→
警視庁特命係係長(S.14-1~S.15-9)→警視庁黒水署地域課黒水南駐在所(S.15-10)→警視庁特命係係長(S.15-11~)

おなじみ主人公。細かいことが気になる特命係の係長*14で階級は警部補→警部。
キャリア組だが出世欲は皆無であり、閑職のためか階級も警部のまま*15*16
生年月日は不明だが、S.1(2002年)開始時は45歳で、S.16をもって還暦を迎える。一人称は主に「僕」だが、芝居の際は「俺」や「私」になることもある。

冷静沈着で理知的な紳士だが、マイペース過ぎる性格な上に例外を除いて好奇心のままに人の秘密にずかずか踏み込もうとする癖の強い人物。
おかげで警察内部から事件に関わった一般人までさまざまな人物から嫌われているが、
一方でその能力を密かに頼りにし、利用することを画策する者もおり、作中の人物からの賛否が分かれやすい。
また、アダルト系の動画を澄ました顔で見ることのできる大人である。

基本的にはスーツを着用しており、特に事情が無ければそれ以外の服を着ているシーンは少ない。
ただし、不測の事態で負傷・入院や保護(という名の監禁)された際は入院着(PS.3, S.1-11)や浴衣らしき和服(S.14-18)、パジャマかガウンのような服(S.18-1)を着ていたり、
捜査の一環としてシロアリ駆除業者(S.2-17)・警備員(S.3-9)・刑務官(S.14-1)・ホテルマン(S.17-10)・カメラマン(S.17-最終話)の服を着ている場面があり、
彼が所持している警察手帳の写真も、制服姿で撮られている。
また、食品加工会社を訪れた際は衛生のためにスーツの上に白衣を羽織っている(S.12-3)ほか、
ある事情を抱えた母子を警護すべく父親に扮してカジュアルな服装になったこともある(S.18-10)。ただの水谷さんにしか見えないとか言わない。

東京大学法学部をオール優で卒業後(S.2-12)渡英し、帰国後にキャリアとして警察庁に入庁*17
20代後半に3年間スコットランドヤードへ研修に行き(S.1-7)、帰国後は経済事件を扱う捜査二課に出向。
「日本の黒幕」と呼ばれたフィクサーを検挙寸前まで追い込むなどの功績を挙げ(S.14-4)、エースとして活躍したが、
ある事件によって警視庁の片隅「特命係」に追いやられてしまう。

特命係には設立時から所属しており、数々の部下を退職に追い込んだ直喩ではない比喩の意味でも「人材の墓場」の原因。
とはいえ、独特すぎる彼の個性と「特命係に左遷された」という事態に耐えきれずメンタルをズタズタにされて辞職しているだけで、
本人には別に退職を促すこともなく悪気はない。余計タチが悪いが。

観察力・判断力・知識量その他諸々において非常に高い水準を誇る逸材(いわゆる理詰め担当)だが、
過去に起きた事件における上司のミスを被る形で特命係に押し込められているに過ぎず、
窓際部署の人間でありながら、その知識や推理力を頼りにしている者もいる。

犯罪や不正に対しては非常に厳しく、卑劣な犯罪者に対しては激昂し、チワワのようにプルプル震えながら説教をする。
その正義感が災いして、「犯罪者を罠にハメて自白」「指紋の無断収集」などの違法行為ぎりぎりの行動をとることもある。
しかし、その根底にあるのは刑事という職業への誇りと人命の尊重である。

上司や年上はもちろんのこと、相棒や犯人、果てには子どもにまで敬語で話すため、呼び捨てにしたり「お前」「貴様」と呼んだりすることは基本的にない。
ただ、閣下は逆に慇懃無礼に感じたようで、「ど~もお前は癇に障るなぁ」と煙たがられていた(S.1-最終話)。

相手が警察組織や政府の闇であっても容赦なく真相を明らかにしようとするため、上層部から圧力をかけられるのはお約束。
興味本位で事件に首を突っ込んでは、事件関係者の心情を一顧だにせず真相を明らかにしようとするため、
唯一の味方であるはずの相棒と対立したり、いつの間にか孤立していたりしたことも珍しくない。
また、某女性研究員が所長を振り回すドラマほど強調はされないながらも「真実こそが被害者を救う」という信条も持っているが、
それが判明したからといって周囲が幸せになるとは限らず、伏せておきたい真実・知りたくなかった真実も容赦なく暴くため、
事件関係者の心情を慮る相棒としばしば対立している(S.7-最終話, S.13-5)。
しかし、“容赦なく真実を暴く”という点に対しては良くも悪くも非常に定評があり、自身の目的のためにリスクを承知で右京に真実を明らかにさせようとする者もいる。

もっとも、決して非情というわけではなく、たまに逮捕せずに自首を勧めることもある(S.11-5, S.16-15など)。
特に子どもには非常に親身になって接しており(S.9-13, S.15-14, S.16-10・19など)、見逃してやったり(S.13-2など)、ショッキングな真実の代わりに嘘を伝えたりする優しさを見せることもある(S.8-18)。

当初はあくが強すぎて亀山薫との関係も険悪だったが、彼と触れ合ううち、コミカルな面も表に出るように。
薫の言動にあきれることも多いが彼を貴重な相棒として認めているのは確かである。

薫が去った後に神戸尊が配属となった際には再び相手を寄せ付けない雰囲気をまとったが、
徐々に打ち解けていき、彼が自らの意志で残った際には「ようこそ、特命係へ」と改めて迎え入れており、薫とは少し違った相棒となった。
尊とは別行動を取ることも多く、わざと彼を置いてきぼりにすることもあるが、彼なら自分の出したヒントで自分のところに来るという信頼あってのこと(最初の方は違ったが)。
ときおり意見がぶつかることもあり、尊の説得で犯人検挙を止めたこともあったが、彼が特命係から去る時には残念そうにしており、相棒として彼を認めてはいたようだ。

尊が警察庁に復帰した後は再び1人となったが、ロンドン帰りの香港でたまたま出会った新米刑事の甲斐享を気に入り、自らの希望で特命係に異動させ、新たな相棒とした。
これまでの相棒とは異なって自らスカウトしたためか、享に対しては最初から好意的に接しており、
最初は刺々しい態度をとっていた彼も次第に右京のことを認めるようになっていき、よき相棒となりつつあった。
しかし、享の不祥事が発覚し、上司としての責任を取らされ、無期停職処分を受ける。

停職中は渡英しており、現地の警察にもたびたび協力していたようである。
ひょんなことから帰国して、角田や米沢の協力を経て旧・特命係の部屋に入り法務省から出向中の冠城亘と遭遇。
その時に起こった事件を解決し、その功績から停職処分は解除され警察官に復帰した。
停職期間中に居座った亘とは「相棒でも友人でもない同居人」としながらも、行きつけの店に連れて行くなどうまくやっている。
ただし畑が違うためか捜査に対する認識に差があり、S.14-最終話では亘が正式に警視庁に配属になったことも相まって「捜査に対する姿勢から叩き直してやる」と言っている。
それもあってか、S.15-1で彼が特命係に戻ってきた際には「おかえりなさい」と言っているため、特命係の一員として認めていたようだ。
S.21-最終話で亘が警察を辞職した際には「君が特命係を去る事をできれば拒みたい」と引き止めており、いつしか深い信頼を寄せるようになったようである。

コーヒー店でもオーダーするほどの大の紅茶*18*19で、遠方に行く際には紅茶セットを持参することもある(劇場版III, S.14-10, S.18-13など)。
ワサビ多めのお茶漬けや薬味も好み、牛丼には紅ショウガを大量に乗せているが(S.17-9)、梅干し(S.3-9)と酢豚のパイナップル(S.4-12)は苦手で、
特に後者に関しては「存在意義がわからない」と発言するほど嫌っている。
趣味はチェス落語・クラシック・レコード鑑賞など。
特に落語は同じ趣味の米沢とウマが合い、カセットテープやCDの貸し借りやいつも世話になっているお礼として高座のチケットをプレゼントすることもある。
中学や大学時代は推理小説を執筆しており(S.4-8, S.10-7)、現在でも小説を執筆する場面がある(S.12-13)。
「僕、お化けと超能力は信じています」とはっきり公言するほど(S.7-13)幽霊や超能力といったオカルト類には興味を持っており、
心霊現象が絡んだと思われる事件の際には意気揚々として捜査に乗り出している。
彼自身は今でも幽霊を見たことがないと思っており、見たことがある人羨ましがっているが…

とにかく手先が器用で、ピアノの演奏(S.3-15)・リンゴの皮剥き(S.4-18)・料理(S.13-9)・焼き物の成型(S.14-18)などをはじめ、
メール作成(S.4-19, S.7-11)や電卓の操作(S.10-4, S.11-6)も滑らかにこなし、ピッキングの技術も持つ(S.11-1)。
また、分野を問わず膨大な知識を持ち、趣味の紅茶はもちろん、数学・化学・物理学・哲学・英語をはじめとした複数の外国語・方言(S.6-10)などに精通し、
点字も読め(S.15-15)、ワイン(S.5-9)・マジック(S.8-13)などに造詣が深い。
さらに、元捜査二課だけあって詐欺や脱税などの経済事件には人一倍強く、この手の暗号解読や簡単な財務分析はお手の物。
記憶力も非常に優秀で、一瞬で電話番号やナンバープレートを記憶したり(S.3-9, S.8-1など)、事件の供述調書を暗唱したりしたこともある(S.16-2)。

大学在学中に渡英したことから始まり、イギリスとの関わりが深く、
S.8以降はおおむね3年に1回のペースでオフシーズン中(4月~9月ごろ)にロンドン旅行に出かけるのが好例で*20
帰国早々事件に巻き込まれることも多いほか(S.8-1, S.14-1, S.18-1)、『X DAY』ではロンドン滞在中に尊からある依頼を受けたり、
S.11-1では帰路に立ち寄った香港で事件に出くわしたりしている。
S.2のDVD特典映像によると、イギリス留学時代はオックスフォード大学の名誉教授である吉岡国光夫妻のもとで過ごしており、
子どもがいなかった夫妻は右京を我が子のようにかわいがったという。
また、S.2-1では警察学校教官を休職してロンドンに渡航した際にアリス夫人の墓参りに寄っているが、実際に現地に赴いて撮影したとのこと。

ミステリー作品の主人公という宿命ゆえか、行く先々で何かしら事件に巻き込まれる不幸体質。
また、頭脳にばかり目が行きがちであるが、剣道の技術も有するなど(S.5-7)身体能力も高く、たびたび犯人などを制圧しており、人を苛立たせる天性の性格以外はほとんど欠点がない。
全力疾走でも背筋をピンと伸ばすという独特な走り方が特徴で、高速バックするトリオ・ザ・捜一の車とほぼ同じ速度で並走しつつ会話するなど(S.8-1)、足も非常に速い。
一部の回を除き、長らく車の運転は相棒に任せていたが、S.11からは愛車のフィガロが登場し、自ら運転する場面も出てきた。カラーリングは黒・屋根が白の「相棒専用カラー」である。

天才的頭脳の代償か恋愛感情については非常に鈍感で、宮部たまきとの離婚をはじめ、
恋愛絡みの授業の単位を落としたり(S.7-15)、デリカシーのない発言をズバズバして女性を不機嫌にさせたりしており(S.11-17)、
いざ自分に結婚の話を持ち出されると不機嫌になって話題を変えようとする(S.17-14)。

行きつけの店は元妻のたまきが営む小料理屋「花の里」。
S.10-1で一度閉店してしまったため、一時期はスランプに陥っており(S.10-12)、彼にとっては大切な存在であるようだ。
同話にて、出所した月本幸子(演 - 鈴木杏樹)が店を引き継いだことでスランプは解消された。
しかし、その幸子もS.17-19で「花の里」を辞めてしまい、再びスランプに陥ったようだが、本人は「抗体ができた」と否定しており、
前回の惨状を目の当たりにした尊から聞いてあちこちに広めた亘や大河内を非難していた(S.18-最終話)。

主人公ではあるが日常生活が描かれることがほとんどなく、S.11-15でも「杉下さんって秘密多いですよね」と享にツッコまれている。
実際、たまきと離婚したことや姪の花(演 - 原沙知絵)がいることや、紅茶・チェス・音楽・落語といった多彩な趣味があること以外の情報はなく、
生年月日・出身地などの詳細も明らかにされていないが、同級生や恩師・後輩など、学生時代に関わりがあった人物は何人か登場している。
シリーズ17年を越える中で住居すら描写されていないが、部屋には無名の画家が描いた風景画が1枚あるらしい(S.15-5)。
一応、S.15-10やS.18-最終話では経歴書が表示されているが、前者は西暦のみで肝心の内容は亘に覆い隠されており*21
後者も住所の部分が意図的に空欄にされており、やはり明らかにされていない。
特に「右京の捜査二課時代」については、長期シリーズの弊害ゆえか随所で矛盾が生じてしまっている。
S.14-4では1995年、S.18-8では1999年前後に所属していたと言及されており、S19現在もS14以降の設定を概ね踏襲しているが、
前述しているように特命係は1987年に誕生したという前提的な設定があるため、脚本家たちの間でうまく連携が取れていないと思われる。

ちなみに、紅茶を注ぐ際には「ポットを高く掲げ、カップを下から上に上げる」という独特の注ぎ方をしているが*22
演技をしている水谷さんは紅茶の飛沫が手にかかって熱くて仕方ないらしく
にもかかわらず「本能が刺激されてどれだけ高くまでいけるかやってみたくなった」とのことで現在のやたら高くかがげる独特のポーズをよくしている。
なお、これは彼自身が撮影中に考案したやり方らしく、「こんな風に注いだら紅茶がおいしくなりそうだし、紅茶の時間が楽しくなると思った」というが、
実際には不作法同然であり、専門家から「紅茶教室の生徒がマネして困る」と抗議されかけたという。
ちなみに、ミルクは普通に淹れている。


係員

  • 特命係1~6人目
亀山薫が来る前に配属されていた刑事たち。全員著しい不祥事を犯して左遷されたようで、窓際部署であるという屈辱と右京の性格についていけずに皆が退職している。
右京によると最短1日・最長でも1週間以内で辞めていったらしく、退職する際は一言のあいさつすらせず、右京の方も何の餞別の言葉も残さなかったらしい(S.7-9)。
作中では断片的にしか語られておらず、名前や人物像はおろか話題に挙がることすら皆無のためほとんど裏設定に近い領域であり、
あくまで「6人も辞めていった」という窓際ぶりを強調するための存在である。
そのためか通算には含まれても、歴代相棒としてはカウントされない。

公式の相棒

以下は、公式的に「歴代相棒」認定されている人物たち。
全員苗字が「」で始まり、名前が「」で終わっているのが特徴。
また、特命係在籍時はネクタイを締めないのが原則な他、一部の相棒は自動車(番組スポンサーの日産自動車の車両を使用)を持っている。

演 - 寺脇康文

「俺の相棒は何処だ!!」

経歴
新潟県立阿賀野東高等学校→城東大学法学部法律学科(1989年3月)→警視庁西千住署地域課(1990年9月)→警視庁御徒町署警備課(1992年4月)→
警視庁新橋署刑事課(1993年8月)→警視庁刑事部捜査一課強行犯捜査七係(1995年4月)→警視庁特命係(PS.1~S.1-11)→警察庁長官官房付(S.1-最終話)→
警視庁交通部運転免許センター(S.2-1~2)→警視庁特命係(S.2-2~最終話)→警視庁麹町東署刑事課捜査一係(S.3-1~5)→警視庁特命係(S.3-5~S.7-9)→退職(S.7-9)→
サルウィン渡航→帰国(S.21-1〜2)→再就職→警視庁特命係(S.21-3〜)

PS.1~S.7-9まで在籍、S.21から出戻った
フライトジャケットばかり着ている右京の初代相棒で、通算7人目。階級は巡査長→巡査部長*23。一人称は「俺」。
1966年7月23日生まれで、S.1開始時は36歳。血液型はB型。東京都世田谷区松沢北1丁目23番地6号在住。
新潟県出身*24
実家は造り酒屋で、父の勇(1935年1月18日生まれ)と母の正枝(1940年8月21日生まれ)の間に生まれる。勇は市議会議員を務めている。
新潟県立阿賀野東高等学校から野球でのスポーツ推薦で城東大学法学部に進学し、1989年に卒業して警視庁に入庁。
所轄署勤務を経て1995年に捜査一課配属となったが、捕まえようとした指名手配犯に逆に人質にされるという大失態によって特命係に左遷されてしまった(PS.1)。
なお、交番勤務時代の1991年6月に西千住交差点通り魔事件、捜査一課時代には代沢信金強盗傷害事件(1997年4月)と阿仁商会社長殺害事件(1998年6月)を検挙している。

配属当初こそやる気のない言動も多かったが、数々の事件を通じて振り回されながらも右京との信頼関係を築いていった。
右京もまた、薫が辞職する際には「何を言えばいいのか分からない」と花の里で漏らしていたり(S.7-9)、
後任としてやってきた神戸尊に対して当初「君は亀山くんの代わりにはなれません」(S.7-最終話)と言っていたことから、思うところがあったようである。
右京のことは名前で呼んでいるが、S.3-17では「杉下警部」、S.6-17では「杉下さん」と呼んだこともある。

特命係には長く在籍していたが、S.1-最終話では一時的に警察庁長官官房付に出向となっていたり、
運転免許試験場*25(S.2-1~2)や所轄の麹町東署*26(S.3-1~5)で勤務した経験もある。

よくも悪くも裏表のない正義漢で、考えるよりも先に体が動く肉体派タイプ。
劇場版Iではその俊敏な動きで護衛対象を守り抜いたこともあり、警備部への栄転も囁かれていたほど*27
ときおり何気ない一言で右京にヒントを与えて事件を解決に導くが、本人にその自覚はなくむしろ驚いていることの方が多い。
また、幾度となく人質になったり、入院レベルの負傷や監禁、恋人の奥寺美和子に一時期逃げられたりするなど、不幸な出来事に事欠かない。
極めつけは「血が付いた殺人事件の証拠を食べてしまったこと」
彼に対するフォローを入れればこの時の彼の反応が事件解決の遠因になるが、洗ってあったとはいえ、衛生面を考えればきついものだろう。
愛車はたびたび変わっており、ブルーバードシルフィ・エクストレイル・フーガ・ティアナなどがある。

当初は険が強かった右京の行動についていけず、捜査一課に戻るために手柄を求めていたが、右京とともに事件を追ううちに感化され、無二の相棒となっていく。
後任の尊とは違い、「右京の絶対的な正義」を取り下げることはできなかったものの、犯人側の事情を組んで「自首」として扱ったり、
病床に伏しながらも時効間際の事件の犯人を追っていた刑事を気遣ってあえて半分嘘の内容を言うなど(S.5-8)、細かな気配りもできる(ちなみに後者は薫の意図を汲んで右京も乗った)。
右京の推理がメインとなる回では添え物的な扱いになってしまい、ファンからは不要論も出ることがあったが、彼がキャラクターを発揮する回は涙腺崩壊の名作となることが多い。

元同僚の伊丹憲一とは顔を会わせる度に「特命係の亀山~!」に代表される罵声を浴びせられたり*28*29
S.2以降は「」呼ばわりされたり、お互いに小言を言い合ったりするものの、
いざという時には協力したりとお互いに信頼はしているようではある。

長らく右京の相棒として活躍したが、殺害された友人の遺志を継いでNGOの活動をするため退職し、
妻の美和子とともにサルウィンへと向かった(S.7-9)。
その後も、瀬戸内や守村やよい(演 - 本仮屋ユイカ)と彼の話題で盛り上がったり(S.9-最終話, S.10-5)、
彼の存在が語られたり(S.12-13)、彼を連想させる言葉がもたらされているほか(S.17-7・9)、
S.10-5*30、 S.16-13、 S.17-19にも回想で出演する形で登場している。
また、右京に名前を利用されたこともあるほか(S.12-1)、ヒロコママ(演 - 深沢敦)が亘に「薫ちゃんの代わり?」と聞いている*31(S.18-18)。


演 - 及川光博

「俺だってそれなりの根拠があって言ってるんです。少しは信用してくれたっていいでしょう!」

経歴
中央大学法学部法律学科(1993年3月)→警視庁警備部警備第一課警備情報第四係(1995年4月)→警察庁警備局警備企画課(1999年4月)→
警察庁警備局警備企画課課長補佐(2005年4月)→警視庁特命係(S.7-最終話~S.10-最終話)→警察庁長官官房付(S.10-最終話~)

S.7-最終話~S.10-最終話まで在籍。
警察官なのに死体を直視できない右京の2代目相棒で、通算9人目。階級は警視→警部補*32→警視*33
一人称は「僕」だが、感情が高ぶったりすると「俺」になる。
1970年2月1日生まれ、初登場時39歳。本籍は東京都大田区田園調布1丁目65番13号、世田谷区成城1丁目36番21号に在住。血液型はO型。
1993年に中央大学法学部を卒業して警視庁に入庁。警備部警備第一課警備情報第四係を経て、
1999年から警察庁警備局警備企画課に採用され、2005年からは警視昇進とともに課長補佐を務めていた。
このように、ノンキャリアでありながら推薦組で警察庁に採用され、警視として活躍していたエリート組だったが、
上層部から「特命係と杉下右京の必要性を判断せよ」という特命(庁内S)を受け、二階級降格という異例かつ盛大な左遷によって特命係に配属される*34(S.7-最終話)。

プライドの高い、おしゃれでキザなインテリタイプだが、その実お人よしで、
陣川などの押しの強いタイプに無理矢理引っ張り回されたり、手伝わされたりすることも多い。
その際には小声で愚痴ったりもするが、たいてい断りきれない。

愛車は黒の2009年式GT-R*35。運転は荒い(右京談)が、女性の扱いは丁寧。
他の相棒と同様に基本的にノーネクタイだが、S.8-1でたまき・S.9-9で金子長官と会った際や、
劇場版IIの礼服時、S.9-16での監察官聴取や警備部・警察庁時代の回想、特命係配属初日(S.7-最終話)では着用しており、警察庁復帰後の現在は着用している*36

一方的に右京に言いくるめられることの多かった薫と違い、右京の行動や言動に「お言葉ですが」と前置きして反論することが多い。結局のらくらかわされて諦めるのだが。
観察力・判断力は右京に負けず劣らずの理詰めタイプで、女性に対する知識量は右京以上。
だが、推理では右京にいつも先を行かれるため、右京のことを尊敬しつつもライバル視している。
癖なのか、自分が発言する前に右手を挙げてから発言する。注目を集めたいからなのかもしれない。

警備部出身であるため防犯カメラなどに詳しく、身体能力も高い。
一方で警察官ながら写真含む死体やホラー映画を見ることが苦手で、目にする度に顔を引き攣らせ、吐き気を催している。
右京からも死体を見る時には「君は外に出ていてもいい」と気遣われている。

実は庁内Sは表向きのことであり、その真の理由は彼と右京の捜査官としての相性を測ることであった。
本来は半年の調査期間を経て元の部署に戻るはずだったが、その元の部署に絡んだ事件の後、特命係で経験した事件や人々、
そして右京の影響で「警察官らしいこと」をするために特命係に残る「茨の道」を選択する(S.8-最終話)。

薫と同様に人情深い一面もあるが、彼とは違って右京の正義に全面的に賛同しているわけではなく、
非情な捜査を行う右京に苦言を呈したり、対立したりすることもある(S.7-最終話, S.9-6など)。
自身の正義について思い悩んでおり、過去に友人を殺された憎しみから裁判で偽証を行ったが、
最終的に冤罪が判明した際は涙を流して自分の行動を悔いたこともあった(S.10-1)。

初対面の伊丹と芹沢に名前の「たける」を「ソン」と呼び間違えられたため、以降あだ名として定着しており、
陣川や正しい読み方を知っていた三浦も含めて時折呼ばれている。S.10-11に登場した矢木明(演 - 高橋克実)からは、「ソン」に加えて「タケちゃん」とも呼ばれた。
リアクションがいいためかいじられキャラになることもあり、陣川には後輩認定されて彼に振り回されることもしばしば。
主席監察官の大河内春樹とは個人的な親交があるらしく、たびたび一緒にバーで酒を飲んでいるシーンがある。

S.10-最終話にて、元副総監・長谷川宗男に引き抜かれる形で警察庁長官官房付へと異動になる*37
長らく右京の相棒を務めた薫と「会ってみたい」と言っていたが、S.21-20にて13年の時を得て仕事を持ち込む形でようやく願望が叶い。劇場版III・IVで後輩である享・亘との邂逅を果たした。

また、後述の亘までの3人の相棒の中で唯一警察組織自体には残っているという設定のためか、警察庁に復帰したS.11以降も右京から協力を依頼される形で定期的にゲスト出演しており、
捜査協力はもちろん、バカンスに向かう直前であっても快く(?)応じて単身亘の救出に向かったりしている(S.17-10)。
また、S.18-最終話では「花の里」再閉店による右京のスランプ疑惑を亘や大河内に示唆したことで庁内外に知れ渡るきっかけを作ってしまったほか、峯秋を焚き付けて新しい店を探そうとした。


演 - 成宮寛貴(少年時代:橋爪龍)

「大丈夫。俺たちには最強の味方がついてる」

経歴
早慶大学政治経済学部経済学科(2005年3月)→警視庁中根署地域課地域三係(2005年10月)→警視庁中根署刑事課捜査一係(S.11-1)→
警視庁特命係(S.11-1~S.13-最終話)→懲戒免職(S.13-最終話)

S.11-1~S.13-最終話まで在籍。
歴代では最も若い右京の3代目相棒で、通算10人目。階級は巡査部長。
愛称は「カイト」。1983年7月7日生まれ、初登場時29歳。血液型はAB型。
本籍は東京都港区芝6丁目5番2号、目黒区中根5丁目4番1号在住。一人称は「俺」。
父親は警察庁次長の甲斐峯秋で、母親と兄は海外に住んでおり、兄は父の期待通り東大を卒業している。CAの笛吹悦子と交際中。
交番勤務時代には自転車泥棒を572件、空き巣を108件、指名手配犯を2件検挙している。

2005年に早慶大学政治経済学部を卒業して警視庁に入庁。
7年間の交番勤務を経て、つい先日中根署刑事課捜査一係に配属されたばかりの新米刑事だったのだが、
旅行中の香港で事件に巻き込まれ、たまたま遭遇した右京と組んで解決に貢献したところ、彼に気に入られたので特命係に引っこ抜かれた(S.11-1)。

これまでの相棒と同様ノーネクタイが基本だが、中根署時代や公的な場(S.11-12など)では着用することもある。

薫に続く熱血タイプで、若さゆえか今までの相棒よりも感情的になりやすく、暴力行為に及ぶことも珍しくない。
また、彼以上のトラブル体質で、集団リンチされて記憶喪失になったり(S.11-9~10)、携帯電話を壊されたり(S.11-最終話など)、
間違って指名手配されたり(S.12-10)と不幸な出来事に事欠かず、右京を除く特命係では唯一被弾したこともある(S.12-最終話)。

警察庁No.2を父に持つお坊ちゃまだが、父との仲は険悪。
「親の七光り」と言われるとすぐにキレるが、父への侮辱には怒りを見せることもあり(S.12-1)、複雑な感情を抱いている。
父のコネを利用して捜査に役立てたこともある(S.13-10)。

子どもの頃に見ていた刑事ドラマに憧れて警察官を志し*38 *39
特に捜査一課配属を目標にしていることから薫や尊よりも敵対意識がなく、芹沢からは可愛がられている。

特命係に来た当初は、暇を持て余していたり、右京の冷徹なまでに真実を追求する姿勢に反発したりすることも多かったが、
ともにさまざまな事件に関わっていくうちに彼の正義感や能力を認めるようになっていき、「最強の味方」とまで信頼している(S.12-10)。
右京のことは「杉下さん」と呼んでいるが、1度だけ「右京さん」と呼んだこともある(S.12-13)。
右京からは「カイトくん」と呼ばれるが、公的な場では「甲斐くん」と呼ばれることもある(S.11-4, S.12-10)。

飲み物はコーラ派。歴代相棒では珍しく運転することは少なく、普段は右京や悦子に任せている。

S.13では悦子の妊娠が発覚する。彼女から結婚の条件に父親との和解を提示されたのだが、最終話にて…。


演 - 反町隆史

「親しみを込めて、右京さん。どうですか?」

経歴
早慶大学法学部法律学科(1997年3月)→法務省矯正局総務課(1997年4月)→府中刑務所処遇部主任矯正処遇官(1998年4月)→
法務省大臣官房人事課(2000年4月)→法務省入国管理局総務課係長(2002年4月)→公安調査庁関東公安調査局調査第一部調査官(2005年10月)→
法務省刑事局公安課係長(2006年4月)→法務省刑事局企画調査室補佐官(2008年4月)→法務省刑事局総務課企画調査室室長(2011年4月)→
警視庁警務部付(S.14)→警視庁警察学校(2016年4月)→警視庁総務部広報課(S.15-1)→警視庁特命係(S.15-1~9)→警視庁黒水署地域課黒水南駐在所(S.15-10)→警視庁特命係(S.15-11~S.20)→警視庁公安調査庁(S.20-最終話)

S.14-1より登場し、S.15-1より在籍。
法務省からの出向を経て自ら特命係を志願した右京の4代目相棒で、通算11人目。階級は巡査。
1975年2月9日生まれ、初登場時40歳。東京都港区北麻布3-19-6在住。血液型はAB型。一人称は「僕」または「俺」。
1997年に早慶大学法学部を卒業して法務省に入省。入国管理局や公安調査庁を経て本省刑事局総務課企画調査室室長を務めていたが、
人事交流に際して「現場に興味がある」との理由から、出向先に通例となっている警察庁ではなく警視庁に警務部付として出向してきた。
そのため、当初は法務省のキャリア官僚であり、歴代相棒の中で警察関係者ではなかった唯一の人物。
また、「亀」「ソン」「カイト」とも呼ばれた歴代相棒では唯一愛称がない。
警察官ではないが法務省所属だったため、捜査権はある模様。

尊に続くインテリ系だが、右京と同じく真相の解明に執着しており、
目的のためなら上司さえ利用し、捜査情報をあえて漏洩し容疑者を取り込もうとするなど手段を選ばないタイプで、歴代相棒では見られなかった言動も多い。
一方で、彼と同じく右京の絶対的な正義に全面的に賛同しているわけでもない。
また、右京が身内にまで追及しようとした際は表向き対立するふりをし、身内とのつながりを保つようにするなど、いざという時の機転も利く(S.17-4)。

コーヒーに凝っており、自らブレンドしたりもしているが、右京は紅茶派なので1度進めた時はつれなく「僕にはこれ(紅茶)がありますので」と断られた。
尊や享に対しては先輩面していた陣川だが、なぜか彼のことは「先輩」と呼び慕っている*40

尊とは違い死体には抵抗はないが、暴力反対のようであり、当初はヘタレな部分も垣間見えた。
しかし、以降は右京顔負けの身体能力を発揮しており、たびたび犯人や暴力団を制圧している(S.15-14, S.16-12, S.17-10など)。
女性の扱いは作中ではいまいちで、S.14-1では外国人女性に平手打ちされ、最終話では自分の立場を考えずに月本幸子を口説いたため彼女にキレられたり、
情報提供してもらった女性から「〇ね」と言われる始末だが、別の女性との同棲経験があったことも判明しており、少なくともイタミンよりはマシなようだ。

右京のことは尊敬しており、「はい?」や紅茶の注ぎ方といった右京の癖をまねることもしばしば。

警察関係者ではなかったためか、右京からは「相棒でも友人でもない単なる同居人」、右京以外の警察関係者からは「お客様」として扱われていた。
もっとも本人は不快に思っておらず、自分から「同居人」「居候」とまで言ってのけた。
S.14-最終話では、同シーズン中の不祥事で地方転勤の危機に陥ったが、
最終的に退官を受け入れ上司である日下部彌彦事務次官が紹介した天下り先に警視庁があったため、警視庁を選択、警察官になった。

しかし、日下部のいった通り、警視庁内では「邪魔者」扱いであり、彼の配属先選びは難航した。
具体的には非捜査部門配属を前提に、総務部と警務部が候補として挙がり、最終的には各部長によるコイントスの末総務部の預かりとなり、社美彌子が課長を務める広報課に配属となった。
腐っても元キャリア官僚だったため呑み込みが早く、仕事も過不足なく行っている*41が、やる気はいまいちとのこと。美彌子からも表向きは不用品扱いされ、私兵同然に使われたことも。
日下部から美彌子の動向を見るように頼まれ、彼女をかばう意図もあり特命係の異動を自ら希望、正式に特命係の一員となった。

広報課の人事に関しては亘を知るものからは「いやがらせ」と揶揄され、本人も捜査に加えるよう直談判している。
しかし、彼が警視庁に来た理由は「捜査妨害とそれに伴う退官で天下りしてきた」ことであり、捜査部門に加えるのを嫌がるのも無理はない。
じゃあ特命係に飛ばせよ、と思うが、その捜査妨害も右京とつるんでいた時にやっていたことであり、つるんだらまたやるだろう、と思っても不思議ではない。
また、いくらお荷物とはいえ、元キャリア官僚を人材の墓場にもっていくのは体裁に困る部分もあるため、結果論だけ見れば能力を潰すことになり「宝の持ち腐れ」となっていた。
「捜査からかけ離れた部署で、能力だけもらって飼い殺す」というのが現実的な妥協案だったのだろう。
本人の主観はともかく、相棒世界の一般的なから視点から見たらそれなりに配慮された判断といえる。

経歴から分かるとおり、歴代相棒の中でも図抜けたエリートであり、右京の癖すら利用する頭の切れる人物。
一方でコミカルな面を覗かせることも多く、どことなくつかみどころのない人物。
ちなみに薫以来となる、右京のことを「右京さん」と下の名前で呼ぶ相棒である*42

右京の欲しい情報をすぐ把握し「調べてきます」で本当に色々調べてくる。
事件の推理をほぼ紐解いて、あと1ピースを右京のわかりにくいヒントですぐ気付くなどハイスペックではあるが、なぜか右京からの評価は低い。
それを示すように、上記の推理を披露した時や警察学校の教官の評価が高いことを知った時には、
「おや、意外ですね」やら「君、意外と頭が切れますね」と、褒めているのか貶しているのかよくわからない言葉を頂くのがお決まりとなっている。
逆に亘は、右京の人付き合いの能力を疑っていたりとお互い様であるが。

しかし、S.15-最終話にて、「黙っていろ」「何様だ」という言葉を互いにぶつけている。
その後は何事もなかったかのように事件解決に動いたが、解決後に互いにぶつけられた言葉を回想している。
S.16以降においても2人はコンビネーションを見せているが、わかりやすい「爆弾」を抱えているという意味では彼もまた「ミスター・デンジャラス」。

正式に警視庁に入庁したS.15以降は、権力を失ったこともあるがこれまでの突飛な言動は鳴りを潜めており、
歴代相棒と同様に右京のやり方に意見する場面も出てきたようだ(S.15-最終話, S.17-4, S.18-15・19など)。

S.9-18で描かれた事件において、当時の小野田官房長が編成したチームの一員として関わっていた。


愛車はスカイラインセダンで、シーズンによって微妙にデザインが異なっており、初期は他人の運転する車に乗るのを嫌う場面があった。
また、S.19放送中の2019年12月18日以降、日産とのコラボCMが放送されており、
芹沢からの頼みで証拠品を急ぎ届けることになった彼が世界初の先進運転支援技術を搭載した新型スカイラインに乗り込み、その性能に驚く様子が描かれている。
最終話放送の2020年3月18日では、1日限りの60秒バージョンが放送された。


特命係・第三の男

不祥事により特命係に左遷された3人目のメンバー。薫以下の歴代相棒たちとは違い、「か」で始まり「る」で終わっているわけではなく、ネクタイも締めている。
いずれも配属されていたのは一時期で、歴代相棒には含まれないが、通算にはカウントされることがある。

演 – 原田龍二

「それでよろしい…なんて冗談ですよ、先輩!」

経歴
警視庁刑事部捜査一課一係→警視庁特命係(S.3-6)→警視庁刑事部捜査一課一係→
スコットランドヤード→警視庁刑事部捜査一課一係→警視庁刑事部捜査二課(S.16-11~)

S.3-6で初登場。捜査一課の経理担当で、階級は警部補。通算8人目の相棒。
大阪府寝屋川市出身で、美奈子という妹がいる。一人称は「僕」。
経理担当だが刑事になる夢が捨て切れず、部屋中を指名手配犯のポスターで埋め尽くしており*43
思い込みから2度も誤認逮捕を起こしてしまい、特命係に左遷される。
その後経理に欠員が出たことからすぐに復帰するものの、以降もたびたび登場しては特命係に厄介事を持ち込んでおり、
S.6以降ほとんどのシーズンに1回は、彼が登場する回が設けられるのが定番。
ある事件では右京ともども拉致監禁された経緯を調べるため、右京の相棒として捜査したこともある(S.7-18)。

真面目かつ実直で人柄もいいが、直情径行で思い込みが激しく、人の話を全く聞かない性格。
事件に首を突っ込んではひと騒動巻き起こすトラブルメーカーであり、美和子曰く「顔はイケてるけど、残念なタイプ」。
薫や享顔負けのトラブル体質で、右京と一緒に何者かに拉致監禁されたり(S.7-18)、自宅に空き巣が押し入ったり(S.9-5)、妹が災難に巻き込まれたりしている(S.13-17)。

また美人に弱く、毎回のように事件で関わった女性に一目惚れし*44
少しでも疑いが向けられると「そんなことするわけないでしょう」とかばうのがお約束だが、ある程度容疑が固まってくるとそうでもなくなってくる。
もっとも、だいたい決まって犯人あるいは相手がいることでフラれてしまい、花の里で酔いつぶれるのがお決まりだが。
酒癖も悪く、酔うと「(お)杉さん」「亀ちゃん」「たまさん」「さっちゃん」「かぶちゃん」という呼称になってしまう。
しかし、S.14-12では…。

右京に対しては尊敬の念を抱いており、「敬愛する刑事」と公言している。
薫やトリオ・ザ・捜一にとっては階級が上であるため丁寧な態度で接するが、
特に後者については経理の仕事を放りだして現場に出向く彼のことをあまり快く思っていない。

尊以降の相棒に対しては特命係の先輩という立場から上から目線で接しており、同じ階級の彼に対しては初対面から先輩風を吹かせ、たびたび「ソン君」と呼ぶ。
享に対しては、「父親のコネで相棒になったんだろ」と露骨に敵意を向けており、自分を差し置いて彼が指名されたことに納得が行かない様子を見せていた。
一方、亘に対しては尊や享とは違って「先輩」と慕っており、右京や角田を驚かせた。
S.16-11では後に特命係に来ることになる青木と初対面を果たしたが、右京に不遜な態度をとる彼に対し珍しく真面目な口調で説教していたほか、
S.18-16では刑事の先輩として馴れ馴れしく接している。

S.14-12の事件の後、スコットランドヤードへ研修に行っており、「ハンドリングワーニング」というあだ名をつけられて人気者で、優秀すぎて早く日本に帰っていいとのこと*45(S.15-16)。
ある事件では右京からの依頼で犯人の情報を提供しており、事件解決に陰ながら貢献していた(S.16-8)。
S.16-11で帰国し、特命係と再会。ロンドンで知り合った女性に関する相談事を持ちかけ、解決後は右京の古巣である捜査二課に配属され、念願の刑事になった。
S.17には登場しなかったが、S.18-16で2年ぶりに登場。


  • 青木年男(あおき としお)
演 - 浅利陽介

「特命係の終わりの始まりだ」

経歴
文教館大学経済学部経営学科(2010年3月)→区役所(S.14-15)→警視庁サイバーセキュリティ対策本部(S.15-1~S.16-最終話)→
警視庁特命係(S.16-最終話~S.17-10)→警視庁サイバーセキュリティ対策本部(S.17-10~S.20)→警視庁内閣情報調査室(S.20-最終話)

S.14-15にゲストとして初登場し、S.15-1よりレギュラーに昇格*46
サイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官で、階級は巡査部長。通算12人目*47

1987年11月1日生まれ、初登場時28歳。本籍は東京都板橋区赤平2-12-3、渋谷区恵比寿本町1-5-403在住*48
血液型はAB型。一人称は「僕」だが、まれに「俺」と言ったことも。
情報処理安全確保支援士(登録情報セキュリティスペシャリスト)*49の資格を持つ。
2010年3月に文教館大学経済学部経営学科を卒業し、区役所に採用される*50

区役所勤めだった時に盗撮していた自宅の向かいの女子大生が殺害されたことで特命係や捜査一課に協力を求められるが、
異常なほどの警察嫌いで、「警察に協力しなければならない義務はない」と捜査協力を一切拒否。
最終的に右京にハメられて面通しをさせられ、証拠も提出させられることになったが、そのことを今でも根に持っており、特命係への復讐を目論んでいる*51
そのために働いていた区役所を辞め、父親の旧友である衣笠副総監のコネで警察官になり、新設されたサイバーセキュリティ対策本部の特別捜査官になった(S.15-1)。

以来、「過去のいきさつは水に流して明るく有意義な未来を築きましょう」と特命係とは友好的に接しており、
米沢に代わって彼らの新たな協力者となっているが、裏では右京と亘の写真の目に画びょうを刺す場面もあり、
以前と変わらず、並々ならぬ憎しみを抱いていることがうかがえる。
また、美彌子のパソコンに勝手に侵入して罪を亘になすりつけたり、同じく特命係を嫌う衣笠や日下部と接触して情報を渡したりするなど、
ただ憎むだけに留まらず、2人を追い込むべく裏で暗躍している。

意外にもチェスの腕が高く、右京相手にダブルチェックを仕掛けられるほどの実力を持つ。
PC操作に関しては非常に高い技術を有するが、ハッキングの一件のように悪用することも少なくないのが残念である。

日頃から嫌味な言動が多く、ハッキングや後述の事件のように犯罪すらいとわないというモラルの低さが目立つ。
また、男女の交際そのものに意義や価値を見出せず無駄だと考えており、本人も友だちが少ないと公言している。
そのため、同期でもある亘が数少ない友人で、2人で飲みに行くことも多い。
一方、S.15-4では誘惑してきた女性に対し邪な行為に及ぼうとしたり*52
S.18-7では捜査の一環として渋々ながら2人の女性と順番にデートした際、明らかに惚れた様子を見せたり、
捜査情報を聞き出すのを忘れるくらい盛り上がって2ショット写真を撮ったりする場面も見せた。

S.16-最終話では、警察の不祥事をたびたび記事にする風間楓子に対して傷害事件を起こしたが、特命係によって暴かれてしまい、
彼の真意を察した衣笠の配慮で特命係に飛ばされることに。
その後は「T.AOKI」という名札のほか、特命係の部屋の一角を仕切りで区切って「サイバーセキュリティ対策本部分室」という名目で引きこもり、
右京や亘とは極力関わらない姿勢を取っていた他、特命係の一員であることを否定する場面も見られた。
とはいえ右京に叱られて以降は、割と素直に言うことを聞いている。
しかし、S.17-10にて衣笠のピンチを救った功績が評価され、彼の根回しで晴れてサイバーセキュリティ対策本部に復帰することとなった。

右京からは、S.16までは「青木さん」と呼ばれることもあったが(S.15-7, S.16-8)、特命係配属以降は慣例通り「青木くん」と呼ばれている。
ただ、S.18-7では親子設定とはいえ「年男くん」と名前で呼ばれており、右京から名前で呼ばれた経験がある唯一の相棒である*53

父親も警察官で、衣笠とは「幼なじみ」「竹馬の友」の間柄。
その父親とはあまり関係がよくないようで、そのことから来る確執が彼の警察嫌いを形成していったと示唆されているが…。

なお、浅利氏はS.6-10「寝台特急カシオペア殺人事件!」にも出演している。
また、同局の「科捜研の女」S.10-1では科捜研の試験に何度も落ちたことで恨みを持ったという、青木とどことなく似ている役で出演していた。副総監のコネがなかった世界線の青木。


余談

ちなみに、同じ放送ネットの某特命係長は特命を受けた係長であり、こちらの特命係とは一切関係ない。あれは警察じゃなくて広告代理店だし。

また偶然か否か、歴代特命係の俳優たちは「日本テレビ土曜9時ドラマ枠への出演経験」という共通項がある。
  • 水谷豊:『熱中時代刑事編』『あんちゃん』などでの主演
  • 寺脇康文:『D×D』でレギュラー出演*54
  • 及川光博:『ぼくの魔法使い』へのゲスト出演
  • 成宮寛貴:『ザ・クイズショウ』へのゲスト出演、『金田一少年の事件簿NEO』の高遠遙一*55
  • 反町隆史:『ドリーム☆アゲイン』での主演*56
  • 浅利陽介:『金田一少年の事件簿NEO』の真壁誠

陣川役の原田龍二氏は、同じ土曜日テレでも昔あった土曜10時枠に出演していた。惜しい。
ただ、原田氏・浅利氏含め、水谷さん以外の全員がNHK大河ドラマに名前付きの役で出演している。
…なぜベテランなのにNHK作品が少ないんだ水谷さん。

右京と薫の凸凹さが印象に残っているからか、古参のファンからは「薫を戻せ!」という声もチラホラ。
一方で、尊以降のコンビもそれはそれでおもしろいため、これはこれで、と受け入れたファンも多い。

大きいお姉さんから見れば右京×尊はなかなかに美味しいらしいが、薫派のお姉さんもそれなり以上におり、深刻なヒロイン論争がしばしば発生する。

薫派と尊派が2大派閥であるが、享派、亘派、ツンデレイタミン派、ガチホモラムネ派、秀才だけどアホの子の陣川派、官房長派、少ないながら鑑識の米沢さん派など、さまざまなカップリングが存在するらしい。


右京「なぜ追記・修正をしないのですか!!……恥を知りなさいぃっ!!(プルプル)」


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最終更新:2024年03月31日 12:52

*1 S.10-15時点。領収書の宛名は同話より「警視庁刑事部臨時付特命係組織犯罪対策部組織犯罪対策第五課内都合」。

*2 恐らく警察庁長官官房首席監察官。

*3 S.4までは生活安全部薬物対策課。

*4 ただし、S.12-10やS.13-16では享が拳銃を携行しているシーンがある。

*5 特命係と関わった他部署のゲストたちが「噂には聞いていたが…」と述べており、その名は一部で知られてはいるようだが(S.13-4, S.16-6など)、半ば都市伝説のような扱いらしく「実在するとは思わなかった」と述べられることも(S.19-1など)。

*6 S.1では何人もかけられるほど巨大なもので、S.2では回によって多少異なっていた。

*7 当初は右京よりも上下左右1.5mmほど大きかったようで、細かいことが気になる彼から「不統一は精神衛生上よくありません」と勝手に修正された。

*8 しかもS.11放送前のことであり、実際にドラマの収録で享が初めて名札をかけるシーンよりも前だったので、成宮氏は悲愴な声を漏らした。

*9 そのため、事件が公表されたのは解決後のことであった。

*10 いずれ突入の時を迎えるとしても、人質が少なければ少ないほどリスクは減るため。

*11 警察庁長官(演 - 久富惟晴)は人質が1人亡くなったことが痛く、それがなければもう少し強気で行けたと発言している。

*12 薫は「杉下右京は人材の墓場」の本来の意味は、文字通り「3人の隊員が殉職したから」であると推測している。

*13 そのことに関して右京は何も言わなかったようで、詰め腹切らさせる形で生活安全部の片隅に追いやられても、あえてそれを甘んじて受け入れて飼い殺しになったという。

*14 劇中で係長と呼ばれる場面はない。

*15 現実の警察キャリアは一定年数を経ると自動的に昇進していくため、ずっと同じ階級、ましてやキャリアにとって2番目に低い警部で留まることはまずない。劇中でも、S.13-1で天野室長(演 - 羽場裕一)がこのことにツッコんでいる。

*16 右京が警視以上の階級に昇任していたことがあるかは不明だが、S.7-最終話で尊が読んでいた書類およびS.15-11の「特命係行動記録」によると、全ての始まりとなった緊急対策特命係の事件(1987年)の段階で警部(補)だった記述があり(後者は途中で切れているので「補」が隠れている可能性も否定できない)、その可能性は非常に低い。ただし、S.8-最終話では警察庁FRSセンターの分析官として尊とともに警視として警察庁復帰の内示が出たことはある。

*17 入庁後最初の事件は「昭和五十九年 文京区強盗殺人事件」である(S.5-1)。

*18 亘から「コーヒー店で紅茶を頼みますか?」とツッコまれた(S.18-5)。

*19 水谷さんは元々コーヒー党だったが、本作がきっかけで紅茶も好きになったという。

*20 S.7-最終話~S.8-1, S.10-最終話~X DAY~S.11-1, S.13-最終話~S.14-1, S.17-最終話~S.18-1

*21 1980年・1980年・1983年・1985年・1989年・1993年・1995年・1998年・2000年・2002年・2005年・2006年の部分が不明。1980年は「東京大学法学部卒業」と「警察庁入庁」の可能性が高いが、1987年以降は特命係に配属されているはずである。最後の2016年は亘と同じく「黒水警察署 地域課」であると思われる。

*22 当初は普通に注いでいたが、シーズンが進むにつれて段々高くなっていった。

*23 PS.1に出た経歴書では階級欄に巡査長と表記されているが、経歴には平成7年4月に巡査部長昇進とある。

*24 PS.1では愛媛県松山市南清水町6丁目31の16(出生地は愛媛県松山市西町9丁目24の18)という記述があるが、入力者のミスである。

*25 特命係廃止に伴う措置。一時期、小野田に頼んで捜一に戻ろうと考えたが、同話の事件に納得できず、当初の異動であるこれを希望した。

*26 理由は不明。ちなみに悪い感情は抱いておらず、上司ともうまくやっていた。

*27 上記の通り所轄時代には警備課に所属していたこともある。

*28 退職時の第一声は「元・特命係の亀山~!」(S.7-9)だった。バリエーションも多く、「警察庁の亀山様」「警察庁長官官房付の亀山大先生」(S.1-最終話)、「運転免許試験場の亀山~!」(S.2-1)、「特命係の…島根県の県庁所在地は松山さんよ~!」(S.2-12)、「所轄の亀山~!」(S.3-2)、「健康ランド会員の亀山~!」(S.3-14)、「カメムシ」(S.4-14)、「カメ公」(S.5-3)、「邪魔亀」「亀邪魔」(S.5-10)、「かめや」(S.5-14)、「バ亀」(S.5-18)、(メールにおいて)「カシオペア亀山」(S.6-10)など多岐に渡り、携帯電話の名義も「特亀」(とくがめ)である。美和子に対しても「亀子」(S.6-7)と呼ぶ場面がある。

*29 逆に、S.5-8では「特命係じゃない伊丹~!」、S.6-7では「捜査一課の伊丹~!」と呼び返している。

*30 ノンクレジット。

*31 正確には「代わりの代わりの代わり」だが。

*32 特命係へと潜入するにあたり、警視のままでは不自然である上に、一応は上司である右京よりも階級が高いわけにはいかないため、名目上左遷ということで二階級降格している(それでも、課長補佐から一気に窓際部署へ格下げされるのは明らかに異様である)。もちろん実際に何か不祥事を犯したわけではない。

*33 警察庁復帰後の彼の階級についての言及はないが、公式サイトでは警視に戻っている。そもそも特命係に潜入するために便宜上降格したに過ぎないため、警察庁復帰と同時に元の階級に戻ったと考えるのが妥当である。

*34 ちなみに、他の相棒たちは初登場時の事件(亘はS.15-1)がもとで特命係に配属されており、あくまで前の部署の所属だったのに対し、彼のみ特命係に配属された後に事件に巻き込まれている点に違いがある。

*35 劇場版IIIではホワイトカラーの別車両。

*36 S.17-10では着用していない。

*37 右京の正義を曲げさせた罪悪感から、大河内に頼んで1度は特命係を離れる覚悟でいたが、右京から「僕は君を追い出すつもりはありませんよ」と告げられ思いとどまる。しかし、長谷川から右京を黙らせた手腕を評価されつつも、S.8-最終話のこと(警察庁復帰の辞令の無視)を理由に「次断ったらクビ」と宣告され、従うしかなかった。

*38 就職活動中1度は一般企業の内定を得たものの、刑事が諦められなかったこと、「仲が悪い父が警察官だからって自分が本当にやりたいことを諦めるなんて癪だ」ということから辞退した経緯がある(S.12-5)。

*39 角田課長からは「最近の若者は交番勤務や内勤といった休みが取れる部署ばかりで、刑事といった不規則な仕事は誰もやりたがらないから珍しい」と感心された(S.11-6)。

*40 これには右京と角田もびっくりしている。

*41 課長のリップサービスの可能性もあるが。

*42 当初は峯秋の危険人物という評にならい、「ミスター・デンジャラス」と呼ぼうとしたが却下された(S.14-1)。ただし、S.14-4・15・最終話など公の場では「杉下さん」と呼ぶこともある。

*43 尊曰く「いろんな意味で非日常的な環境ですね」(S.9-5)。

*44 ただし人妻には手を出さない主義であり、尊からは「そこは線を引いてるんだ」とコメントされた(S.9-17)。

*45 ちなみに、ハンドリングワーニングとは「取り扱い注意」という意味だが、もちろん本人は気づいていない。

*46 ゲストがレギュラーに昇格するのは月本幸子以来2人目。

*47 ただし、S.12-13で「前任者が9名いた」「10人目の助手であるKくん」という言及から8人目の相棒にカウントされた陣川とは違い、彼を12人目として扱うシーンは現状描かれておらず、相棒認定されているかは不明である。

*48 初登場時は大田区に住んでいた。

*49 国家資格・情報処理技術者試験の区分の一つ。基本情報技術者より上位に相当する難関資格。

*50 詳しい場所は不明。S.16-最終話に登場した彼の経歴書はかなり雑に作られており、肝心の区役所の部分が記されておらず、大学卒業後にいきなり警視庁入庁となっている。

*51 今までは「警察そのもの」が嫌いだったが、この一件より「特命係の2人」に対する憎悪にすり替わったといえる。

*52 実際には相手方の美人局or詐欺であり、寄付と称して4万円を払いそうになったが、特命係によって阻止された。本人は全く知らなかったが、全ては右京たちのおとり捜査である。

*53 右京はフルネーム呼びでない限りは相棒の名前を発すること自体非常に少ない。

*54 美和子役の鈴木砂羽さんもとも共演。

*55 ちなみに、峯秋役の石坂浩二氏は70年代の土曜9時枠の常連。

*56 美彌子役の仲間由紀恵さんは『D×D』ゲスト出演や『ごくせん』第2シリーズなどで同枠の常連。