相楽 左之助

登録日 :2011/04/01(金) 19:48:10
更新日 : 2017/06/10 Sat 03:35:07
所要時間 :約 13 分で読めます




背中の悪一文字にかけて、俺は絶対に負けられねぇ!!


和月伸宏の漫画「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」の登場人物。万延元年(1860年)2月生まれ。長野県出身。
初登場した時は19歳、剣心よりも一回り程年下。

CV:うえだゆうじ(幼少期:渕崎ゆり子)・関智一(ドラマCD、幼少期:結城比呂) 演:青木崇高

背中に「 」と描かれた白い道着に、赤い鉢巻き、くわえた魚の骨がトレードマークの、豪快な男。
自身の身長を軽く越す斬馬刀を軽々と振り回しデコピン一発で人を吹っ飛ばす等異常な怪力と、
眉間に寸鉄(釘)を喰らっても微動だにしない頑丈さを誇る。
かなりの大食い。東京のある貧乏長屋に住んでいるが、よく神谷道場にたかりにくる。
元は「喧嘩屋」で生計を立てたが、廃業した為名実共にニーt(ry
ちなみにキネマ版では喧嘩屋を廃業しておらず、 オチで観柳が持っていた大金を強奪した
(この後観柳は捕まったのだが、左之助はこの金について警察に何も言われなかったのだろうか…)
銀幕草紙変に至っては 赤べこの用心棒に雇われる
結果、原作の左之助が一番生活力がないという事に…

少年時、新政府により結成された「赤報隊」に憧れ、家出して入隊、親友の月岡津南と共に、準隊士となる。
「相楽」姓は隊長の相楽総三にあやかったもの。
が、赤報隊は「偽官軍」の汚名を着せられ、敬愛していた相楽総三らは処刑されてしまう。
この事件を機に、左之助は明治政府と維新志士を強く憎むことになる。
自由民権を掲げながらただ暴れるだけのチンピラ等の「偽善者」も嫌悪している。

緋村剣心と会うまでは、巨大な斬馬刀を手に「斬馬刀の左之助」通称「斬左」として、喧嘩屋をしていた。
伝説の剣客「人斬り抜刀斎」こと剣心との喧嘩を依頼され、維新志士を憎む左之助は剣心と戦うが、剣心の信念を知り和解。
剣心の最も信頼する友の一人となる。

京都編からやたらと馬鹿呼ばわりされているが、実の所かなり頭は切れる。
喧嘩屋時代は戦う相手の事を調べつくしてから戦い方を考えていたなど、意外と理知的な一面もある。
まあ、そうでもしてなければ常勝とまではいかないだろうし。
津南の「東京でテロを起こせば各地の不平士族も立ち上がって明治政府は潰れる」という考えに
「その程度じゃ明治政府は揺るがない」と否定している等、明らかに脳筋ではない。
雷十太の真古流の理論についても、頭から否定する薫とは違い、「無茶苦茶な事を言っているが、一理はある」と
能や歌舞伎の例と比較する事である程度の理解は示しているなど、割と教養もある様子。
アニメ版ではひらがなしか書けなかったが、原作でどうだったのかは不明。少なくとも、剣心の悪筆を指摘する程度には書道の心得はあったと思われる。
キネマ版では(主に剣心との対決時に)アホの子発言しまくっていたが、洞察力の深さもちゃんと描写されている。


  • 斬馬刀
左之助の愛用していた、巨大な剣。
敵将を馬ごと斬る目的で作られた剣で、彼曰く室町時代の骨董品。
ただし骨董品かつ手入れをしてない故に切れ味は最悪で、左之助はその重さとリーチを生かした打撃武器として使用していた。
しかしアニメ版初代OPでは、周囲の木を斬り倒す切れ味の良さを披露している。

作中では刀というよりバスターソードのような大鉾染みた代物だが、現実の斬馬刀は無駄に刀身が長いだけで、基本的には日本刀と一緒である。

喧嘩屋時代、剣心との闘いに使用したが折られてしまい、以降闘いのスタイルは素手での徒手格闘になる。
「人誅編」で雪代縁の一派との闘いに、無理矢理鎹で修復されて再登場。
アームストロング砲の弾を打ち返すというムチャをしたせいで一発でへし折れるが、
自身の通称にもなっていたこの剣に左之助はかなり愛着を持っていたらしく、破壊された際には心中でこの剣に詫びている。

京都輪廻で葛藤モードでいきなり取り出すだけならまだしも、再閃ではデフォが斬左だった事にはプレイヤー一同絶句した。

後、実写映画では登場できたものの、キネマ版でも銀幕草紙変でもリストラを喰らった。


彼の代名詞でもある必殺技。
刹那の瞬間(0.75秒)に打撃を二回打ち込むことで二撃目の衝撃が物質の硬度に関わらず完全に伝わり、あらゆる物質を粉砕するという技。
幼き日にマネしてやってみた人も多いのでは?衝撃うんぬんの理屈が分からないのは仕様です。
詳細は空想科学読本7を読んでね!

「京都編」の道中で偶然出会った悠久山 安慈に教わった。
安慈はこの技を教える際、左之助に「一月で身に付けねば死んでもらう」と言ったが、左之助は「一週間で覚える」と言い、
苦悩したものの、最終夜に会った相楽隊長の霊に助けられ、見事に身に付けて見せた。
これには安慈も驚き、「大した男だ」「最初はただのヒヨッ子だったのが今では巣立つ若鳥のようだ」と褒めた。

尚かなり肉体に負担がかかるらしく、京都編で拳を怪我した後は医者である高荷恵からドクターストップをかけられていた。
しかしそれでも左之助は頻繁に使い、恵に呆れられていた。

人誅編にて、右手だけでなく左手も使うアレンジが加わる。以前のように連発することはできなくなったものの、
右手に掛かる負担を半分以下に抑えることが可能になった。

キネマ版ではなんと剣心との初対決でいきなり使用。それどころか左手でも出せる(連ね撃ちの際に左手だけで使っている描写がある)。
明らかに原作より強くなってねーか…


  • 三重の極み
志々雄のアジトで安慈と戦った際に即興で生み出した、二重の極みの発展技。

拳を握った状態から、一気に五指を開くことにより、三度目の衝撃を与える。
この技により安慈を倒した後の、左之助のかっこよさは異常。

「和尚さんの血に濡れて…痛い痛いって泣いてるじゃねえか…」



原作ラストで、家族を救う為に政治家を敵に回した為、指名手配されてしまう。
仲間に迷惑をかけるまいと、また日本という国を「狭い」と感じていた左之助は、剣心らと別れて遥か海の彼方へと旅立っていった。
明神弥彦はこのとき、振り返らずに行く左之助の背中を見て「いつか必ず追いついてやる」と決意を固めた。
後に弥彦は左之助に習い、服の背に小さいながらも惡の一文字を描いている。
後日談「春に桜」では、世界各国を渡った後、モンゴルで馬賊をしている。
「もうすぐ日本に帰るから美味い飯を用意してくれ」と剣心らに手紙を出した。
この時の左之助はむさ…ワイルドな無精髭を生やしている。でも、トレードマークの魚の骨は相変わらずだった。

因みに

父・上下ェ門(かみしもえもん)
母・菜々芽(ななめ)
妹・右喜(うき)
弟・央太(おうた)
から分かるように家族の名前がそれぞれ 方向 に関するものになっている。
他の家族(大根農家)は相楽ではなく、「東谷」姓。母は央太が生まれた後に他界。
右喜はお兄ちゃん子だったが、左之が家出した寂しさから新しい兄弟の央太に依存するようになる。
お互いに印象が大きく変わった為、久々の再会にも気付かなかった。
央太に至っては左之と面識さえ無かったが、その強さに憧れ、「惡」一文字を背負うようになった。後に神谷活心流に入門する。

名前の由来及びモデルは新選組十番隊組長・原田左之助であり、作中に登場する原田は兄弟じゃないかってくらい極みの左之に似ている。
斎藤はよく混乱しないものだが、ひょっとすると斎藤が左之助を度々阿呆呼ばわりするのは原田と比較しているのかも……と言う事は多分ない。
本編のその後で左之が大陸に渡って馬賊になったのはまんま原田左之助の伝承から来ている。

ニコニコ動画等に於いて「フタエノキワミ、アッー!!」「ゴブリンバット」等の空耳で知られる。

「キワミ検証シリーズ」は人気ではあるが、原作ファン等、好まない方もいらっしゃいます。
あまり関係ない場所でその手の発言等を多用すると、キワミ厨と呼ばれ、嫌悪される原因となります。気をつけましょう。

余談だが、ファンから名前を間違えられやすい人物。
佐之助や左ノ助、果ては「佐助」等と呼ばれ、作者が「忍者じゃないんだから」とツッコミを入れるほどである。

ちなみに「赤報隊」の悲劇は史実を基にしているが、
最近の研究では討たれた理由として「相楽総三は幕府を戦わせるために江戸でテロ行為を行うように新政府勢に利用され、その裏工作を消す口封じとして討伐された」
というあんまりな仮説もある。
この場合相楽総三の行動は、皮肉な事に左之助の嫌う「偽善者」とそんな変わらなかった可能性が…(明治政府を恨む理由は増したろうが)。


【左之語録】

「夢を語る時は胸張って高笑いしながらいうもんだぜ」

「同じじゃねェかよ、本当の新時代を夢に描いて戦った相楽隊長とこいつは同じじゃねェかよ
そして今なお戦い続けている、俺は絶望しあきらめちまって喧嘩に興じるコトで忘れようとばかりしていたってのに…
すんません相楽隊長、俺はこの男に完全に負けちまいましたよ」

「いいぜ命懸けてやらぁどの道チンタラ修行する時間はねェんだ
ひと月なんざいらねェ!一週間でこの“二重の極み”極めてやらぁ」

「俺はもうあの十年前の悔しい想いを繰り返したくない
そして誰にも二度と繰り返させはしない
だから俺は今こそ強くならなきゃならねェ
すべての理不尽な暴力を打ち叩ける力をこの手にして…!」
「夢でも幻でも亡霊でも…一目会えて…嬉しかったです」

「帰る場所のある奴が帰る覚悟なしに闘うんじゃねえ!
守るなら最後まで守り通す覚悟で闘え!!
自分がブチ壊れるまで「守って闘え」よ
そしたらそン時 後のコトは俺が引き受けてやる」

「別に今生の別れって訳じゃねェ。誰とだって会おうと思えばいつでも会える」


「行くぜ!」
「ああ!」



実写版キャストは『龍馬伝』で後藤象二郎役を演じた青木崇高。
基本シリアス一辺倒な映画における、数少ない癒し要員として存在感を見せる。
斬馬刀は実写版では折れておらず、武田邸殴り込みの際にこれでもかと振り回しまくった。
敵と一緒に蹴り飛ばされて途中でフェードアウトするけど。

続編である京都大火編でももちろん登場。
剣心に置いていかれて苛立っていた所、入れ違いで現れた蒼紫に喧嘩を吹っ掛けるも逆に手酷くボッコボコにされる。
しかしすぐに復活、その足で京都へ向かい京都大火の真っ最中到着、志々雄一派相手に派手な喧嘩を繰り広げる。
なお斬馬刀はまたしても敵ごと殴り飛ばされ、今度は京都の川底に沈められる。

続く伝説の最期編では十本刀の一人安慈と対戦、とある奇策によって勝利する。
その後は志々雄と戦う剣心に合流、映像表現と尺の都合二重の極みこそ使わなかったが、その無尽蔵の体力で何度も立ち上がり志々雄を的確に妨害し続けた。
ちなみに斬馬刀はいつの間にやら回収され処刑場まで担いでいったが、使う前にその辺にぶん投げられた。


冥殿の*が血に濡れて…痛い痛い…追記・修正しろって泣いてるじゃねえか…

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