ジェノアスⅡ

登録日:2012/05/04(金) 02:53:18
更新日:2024/03/17 Sun 13:46:45
所要時間:約 4 分で読めます





■ジェノアスⅡ
型式番号:RGE-B890

武装:
ドッズガン
ビームサーベル
シールド

パイロット
ラーガン・ドレイス(外伝)
オブライト・ローレイン
連邦一般兵


アセム編における連邦軍主力量産機。ジェノアスの発展型で、ジェノアスカスタムをベースに開発された機体。
カスタムに採用されたバックパックやセンサー類などを標準装備としたもので、見た目はジェノアスカスタムを通常のジェノアスの塗装に変更した以外に変化が無いが、一般兵にも扱えるように操縦性を改善し、ドッズガンやビームサーベルを装備、装甲材もAGE-1に準じたものに変更されるなど、火力・防御力・機動性・索敵・通信とあらゆる面で強化を果たた。
特にドッズガンの装備は大きく、UEに全く歯が立たなかったそれまでと異なり敵を撃破できる火力を得たことは大きな進歩と言え、連邦の量産MSでは初めてUEに対抗しうる性能を持つ機体となった。*1

後に量産型ガンダムこと「アデル」の普及により型落ち品となったものの、
本機に慣れ親しんだパイロットも多く、多数の機体が前線で稼働している。

初登場となる16話ではドラド相手に圧倒され頭を吹っ飛ばされたが、ガンダムに慣れていないアセムのピンチを救った。




我々はこのナイスガッツを忘れない。

ちなみに小説版では、このジェノアスIIのパイロットはみんな大好きキノコ中尉だったことが判明した。



ビッグリング攻防戦やノートラム攻防戦では多数の機体が投入された。
やられ役では終わらずドラドを撃墜したり、アデル、シャルドール改と共に敵エースを追い詰めるなどの活躍も見られた。

ちなみに今作の公式外伝にあたる「追憶のシド」ではフリット編で登場したラーガンが搭乗しており、宇宙海賊達と互角以上に渡り合う姿が描かれている。

外見は普通のジェノアスⅡと変わらないが、ラーガンが乗ることにより高い戦闘力を発揮し、
主人公であるウィービック・ランブロの駆るGサイフォスを圧倒した。

また秘技「マスターズ・ステップ」で軽やかに、しかし正確にシドの攻撃をよける様は「量産機の動きじゃない!?」と言わしめたほど。




なおディーヴァにもブルーカラーの本機が配属されており、赤キノコ頭ことオブライト・ローレインが搭乗している。
脇役のくせに恋をし、プロポーズし、OKの返事をもらうと死亡フラグのオンパレードにもかかわらず、ドラドを撃墜するなど手堅く戦果を挙げた。

第二機の最終戦にあたる「ノートラム攻防戦」ではフォトンブラスター蓄電中の戦艦ディーヴァマジシャンズ8のミンク駆るゼダスMの襲撃を受けた際、
その攻撃からディーヴァを庇ったレミ搭乗のモビルポッドが攻撃を受けて弾き飛ばされたことにオブライトが激昂、
高速ダッシュからゼダスMを肘打ちで弾き飛ばしフォトンブラスター発射軸へ追いやるという活躍を見せた。
この時の肘打ちダッシュシーンは主役張りの格好良さである。



「レミ!?この野郎ォォッ!!!」



しかし仮にも戦闘用MSであるジェノアスの装甲がビームバルカンすら受け止められなかった事を考えると、このモビルポッド異常に頑丈である。
これがボールだったら間違いなくディーヴァを守れなかっただろう

ディーヴァ護衛に成功しレミの搭乗するモビルポッドの元へ向かうオブライト。
しかしレミは重傷を負っており、オブライトがたどり着く前に最後の言葉を彼に伝えて力尽きてしまう。

それを知らないオブライトはモビルポッドを発見して駆け寄り、ジェノアスⅡから降りる。
そしてレミを助けるべくモビルポッドのコクピットをこじ開けた。
が、そこには二度と動くことのなくなったレミの姿が…


オブライトが慟哭する中、大破したモビルポッドとそれを見つめるように佇むジェノアスⅡ。

オブライトとレミの2人を表したようなその構図が、何とも切ない……






OVA『MEMORY OF EDEN』では序盤にモブがのるジェノアスⅡが登場。
新武装ビームアックスを操り、片腕が大破しながらもバクトを一撃で粉砕する活躍を見せた。

前述したトルディアでのヴェイガン戦でも登場。件の頭を吹き飛ばされたジェノアスⅡのパイロットが登場。
新規映像で明かされたその姿は人の良さそうなモブおじさんだった。
例の活躍は残念ながらカットされてしまっている。



■ジェノアスOカスタム

武装:
ドッズライフル
ビームサーベル
シールド



キオ編に登場するジェノアスⅡの改修機。OとはオブライトのOである。

時代的にはAGE-2の流れを汲む新型機「クランシェ」やアデルのマイナーチェンジ機「アデルMk-II」が配備されている中、
改修で性能を補いながら前線で活躍した。

オブライトはこの機体には思い入れがあるようで、ウルフ隊時代の愛機に改修を施して使用し続けているものと思われる。

改修の際に最新の技術が投入され、頭部にはメインカメラの両脇にサブセンサーを、両肩とバックパックには強化スラスターを増設し、バレル開放型ドッズライフルの装備など全体的に性能を向上させている。

しかし単独での大気圏内飛行までは出来ず、空中戦を行う場合等はサブ・フライト・システム「ウェイボード」に乗る必要がある。

強化改修の結果格段に性能が上がっており、熟練パイロットであるオブライトの技量も相まって、その戦闘力はアデル以上とも言われている。
そしてそれはジェノアスの持つ拡張性の高さ、設計的な余裕を証明する事になっている。

最終決戦にてエース級の腕を持つレイル・ライトギラーガ改をビームサーベルで貫き見事撃破。
更にフラム・ナラ駆るフォーンファルシアと文字通りの死闘を繰り広げ互いのコクピットを破壊し相討ち、大破。
長年の付き合いだったディーヴァと共にディグマゼノン砲に巻き込まれ消滅した。

手負いの状態だったとはいえ、25年以上前の旧式量産機のカスタム機がガンダムをも苦戦させたXラウンダー機を撃破したのは大金星と言えよう。
ギラーガ改も、ヴェイガンの保有技術で生み出せる最高性能のMSと言われており、そんな機体を
最初はガフランにすら手も足も出なかったジェノアスが改修を重ねた末に撃破したというのは、ある意味独占したロストテクノロジーに頼ったヴェイガンのMSに対し
ガンダムと共に「進化」し続けてきたジェノアスが本当の意味で「勝利」した瞬間と言えるのかも知れない。

なお、Oカスタムへと改修されたオブライト機以外にも、他のジェノアスⅡやシャルドール改といった多くの旧式機が作中時点で未だ現役であり、
基地防衛戦や最終決戦においてわずかに確認できる。*2
Oカスタムの例なども含めて、二世代に渡る性能向上を受け容れるだけの余裕を持つという事実こそ、ジェノアスが基礎設計の優秀な傑作機であることの証明と言えよう。

初代ジェノアスが生産されてから約50年を超えてもなお愛されて続けている機体であることに感心。


スーパーロボット大戦シリーズ
スーパーロボット大戦BX』にて『AGE』参戦につきOカスタムが登場。原作と違いオブライトが死亡しないため、最後まで使用可能。
全武装を使った必殺技「オブライトスペシャル」は、火力ではさすがに主役級の武装に劣るものの、何と必要気力無しで消費ENがたったの10。
ちなみにアニメーションは原作でのレイル戦・フラム戦を再現したものとなっている。
性能はさほど高くはないが、カスタムボーナスバリアが付き、オブライトが精神コマンド「不屈」を習得するため、バリアと不屈が重複する本作の仕様のおかげで滅多なことでは撃墜されないタフさを誇る。


ガンプラ
1/144HGにて発売中。ジェノアスカスタムのカラバリキットだが新規パーツにドッズガン、左握り拳が追加された
構成上、ナイフ以外のジェノアスカスタムの武器が付いてきてお値段据え置きなため多少お買い得感があるかも



バンダイさん、ディーヴァ所属カラージェノアスⅡはまだですか? まず先にOカスタム出してほしいけど。10周年で青バンダイさんならやってくれますよね!





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最終更新:2024年03月17日 13:46

*1 とはいえ、ヴェイガン製MSとの絶対的な性能格差はまだ残っているものと思われるが

*2 もちろん多少なり改修を受けている可能性が高いが、ベテランが好んで乗ることも生存の多い理由と考えられる