ジェノアス

登録日:2012/01/10 Tue 21:45:05
更新日:2024/03/15 Fri 09:58:25
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分かった、分かった!
オレはジェノアスで出るよ



機動戦士ガンダムAGE」に登場するMS。

■ジェノアス
型式番号 RGE-B790
武装
ビームスプレーガン
ドッズガン(ラーガン機)
ヒートスティック
シールド

パイロット
ラーガン・ドレイス
フリット・アスノ
連邦一般兵


【機体解説】
地球連邦軍発足に伴い、作業用MSデスペラードのフレームを改良して作られた量産機
汎用性に優れており、ほとんど改造しないで宇宙、地上問わず運用できるが、「銀の杯条約」による永年の兵器開発の停滞のためか、
UEの足元にも及ばず、連邦軍はガンダムAGE-1完成まで全く勝利できずにいた。

その間実に14年。単純比較はできないが宇宙世紀で言えば一年戦争からシャアの反乱までMSが全然発展しなかった事になる*1流石に問題だろ…
その後の軍備増強がAGEシステムあっての事と考えると、銀の杯条約は根源的な開発能力すら削いでしまったという事だろうか?

ポジションとしてはジムを筆頭とするガンダムシリーズではおなじみの地球連邦系組織のやられ役主力量産機で、
AWのドートレス系、CEのダガー系の後輩と言える。

この所謂ジム系のMSは「設定的にはやればできる子だけど、物語の都合上ほぼ一方的にやられまくる」という事が多いが、
ジェノアスに関しては「スペックが違いすぎる、ジェノアスじゃ歯が立たない」と作中でも明言されており、蹂躙されるのも已む無き性能差となっている。
またこの手のMSにしては珍しく、ガンダムとは技術的・系譜的な繋がりが存在しない。

もともと連邦警察が使用していたMS(モビルセキュリティ)であるため、それほどの威力が求められていなかったというのもある。
ただしあくまでも装甲や武装の火力が足りないだけであり、潜在的スペックはUEの機体にも劣らない素晴らしい性能を誇る。
特に拡張性の高さは群を抜いており、この機体が連邦の傑作機と言われる所以でもある。

部隊によって機体色が異なる(サーモンピンクのアリンストン基地仕様やストラー・グアバラン率いるブルーグレーの第八艦隊仕様など)。

また、その拡張性の高さと改造を受け入れられる設計的余裕からカスタム機も存在する(後述)。

プラモを組むとわかるが、本機は非常に簡素な作りとなっている。
とくに腹部から腰部にかけては内部フレームがむき出しになっている箇所もあり、本機の工業製品然とした作りを印象づけている。
バイザーの中のセンサーは一つ目


【武装解説】
  • ビームスプレーガン
ジェノアスの標準装備。だが位相転換装甲を備えたUEの機体に対しては出力不足で、接射しても全くダメージを与えられない。
(ただし比較的脆弱であると考えられるセンサー類やコックピットの存在する頭部を、スプレーガンの射撃から守る描写はある)
小説版では、弾を構成する無数の荷電粒子の一粒だけでも戦車の主砲並の威力という設定がある(因みにユニコーンガンダムビームサーベルに使用されるメガ粒子は一粒だけでは人間1人焼き殺すのがやっと)。
ジムのメイン武器と同名だが、スプレーガンのような形状でもなければビームが拡散している描写もない。恐らくあくまでただのオマージュだろう。

  • ヒートスティック
ジェノアス用に開発されたMS用の警棒型のヒート武器。シールドに収納されている。
チタニウムの融点(1668℃)をはるかに超える熱量を生み出すが、UEの機体には表面塗装を溶かす程度のダメージしか与えられない。
一応スラスター等のウィークポイントを狙えば隙を作るくらいは可能らしいが、やはり撃破には程遠い。

  • シールド
左腕に搭載されている固定式の盾。取り回しを考慮してコンパクトに作られている。
内部にヒートスティックを収納可能。
意外に頑丈で、ガフランの武器であってもビームバルカン程度ならストップ出来る。

  • ドッズガン
ラーガン機に装備されたドッズライフルの量産型。
AGE-1のドッズライフルより小型化し、モード変更がオミットされているが、威力は折り紙付き。
これでUEのMSにダメージを与えられるようになった。
以降は後継機のジェノアスⅡ用に量産されることに。

【劇中の活躍】

ラーガンがノーラに攻め込んできたUEを迎撃する為に乗り込むも待ち伏せされ撃墜。

後にバルガスによって胸部装甲が二重化され、それでラーガンはガンダムの換装の時間稼ぎの為にバクトに挑み、
本当に時間を稼いで生還するという連邦正規兵の意地を見せた。

そして、ラーガン機はミンスリーでの戦いでドッズライフルを元に作られたドッズガンで敵MSを撃破し活躍した。
大方の視聴者の「ラーガン死ぬんじゃないか」の予想を裏切り、僚機の協力があったとは言えど、損傷しつつも最後までディーヴァを守りきって生還した。
何気に生存性に優れた機体なのだろうか。

一方のほかのアリンストン基地仕様はUEにボロボロにされた。ガフラン1機に蹂躙され、火の海に沈む無数の本機の残骸は、フリットに戦いの現実を見せたのだった。

とは言えフリットとエミリーを狙ったUEに攻撃を仕掛けた機体がいたことで2人が助かったりと、彼らの戦いが全くの無駄だったわけではない。
ラーガンも「何もできないまま…」と悔しがっていたが、14年間誰も倒すことのできていない未知の敵相手に初見で生還し、且つ押し止めてAGE-1出撃の時間を作ったのだから、
むしろ大活躍だろう。

第8艦隊艦隊仕様は、ガンダムに「邪魔するな」といわれ、手足を斬られたり、ストラーの作戦でディーヴァを包囲して追い詰めるも、
伏せていたガンダムに武器を破壊され、さらに後から来たUEにズタボロにされるわで散々だった(大半はガンダムやGエグゼス、ラーガン機に救われるが)。
因みに初期設定ではビームサーベルを装備していたが、いつの間にか設定変更され(というか設定変更される前から使う機会あったのに使われなかった)無かった事にされてしまった。
プラモにサーベルのクリアパーツが付いているのはその名残。

漫画「ガンダムEXA VS」ではテミス・キロンがラーガンの出番を奪う形で搭乗。
ザ・ガンダムに挑むもAGE-1共々破壊される。
…が、攻撃方法から察するにテミスとジェノアスがいなければフリットは確実に死んでいた。
世界と歴史の破壊を防いだという点では大活躍した。




通称、ジェノカス。
マッドーナ工房によってウルフ・エニアクル専用にカスタマイズされたジェノアス。
詳細は項目参照。



■ジェノアス フォックスカスタム

型式番号:RGE-B790CF

電撃ホビーマガジンで連載中の外伝『EXA-LOG』に登場。
ウルフと同じくレーサー出身のパイロット、フォックスの専用機。製作はやはりマッドーナ工房で、実は本編9話の工房の中でチラッと映っている。

重装甲・重武装を好むフォックスの嗜好に合わせ、量産型ジェノアスの全身に追加装甲を施しているため結構ふとましい。
武装は両肩に特注の大型砲フォックス・ビームと四連ロケットランチャー、両腰にビームガンを装備している。
色が白いのはパーソナルカラーに塗る前だったため。




型式番号:RGE-B890

第二部に当たるアセム編に登場したジェノアスの発展機。当該項目を参照。




第三部に当たるキオ編に登場したジェノアスⅡの改修機。当該項目を参照。



■ジェノアス訓練機

ゲイジングバトルベースに登場するジェノアスの訓練機。
外見はジェノアスの赤い部分の黄色バージョン。
ゲイジングビルダー(GB)、アドバンスドアドバンスドグレード(AG)を持たない場合、自機として呼び出される。
またGBの場合、一部のパーツが足りない時や、パーツを破壊された時に新たにゲイジング出来るパーツが無い場合に、対応する本機のパーツが代わりに何度でも呼び出される。
ただし、当然ながら性能に関しては最弱に位置する。

ゲイジングはゲイジングバトルベース付属のカード型の物を使う。

また、敵としても登場する。

スペシャルアタックは『ビームスプレーシャワー』。



■ジェノアスキャノン

小説版に登場。
肩に30cmレールキャノンを装備した砲撃戦仕様機。
フリットからもその火力を期待されていたようだが、UEの装甲にはやはり通じず、ノーラ襲撃の際には大した活躍もできず撃破された。



■ジェノアススナイパー

小説版に登場。
70mm狙撃砲を装備した狙撃仕様機。
マトモに動いているところすらほぼ描写されていない、キャノン以上の不遇機体。



■ジェノアス コマンダータイプ

小説版に登場。
試験的にAGE-1と同じビームダガーを装備しており、モスグリーンで塗装されている。
ガフラン相手になかなか粘ったものの、結局一太刀も浴びせられないままフリットの目の前で撃破されてしまう。



■ジェノアス ファーデーン駐留軍仕様

小説版に登場。
巨大なファーデーンの周辺を警護する為にプロペラントタンクを装備して航続距離を拡大した機体。
海賊用の新型ロングビームライフルを装備していたものの、バクトの電磁装甲の前に歯が立たず全滅。



■ジェノアス本国仕様

小説版に登場。
グアバラン艦隊に配備されていたカスタム機で、新型ロングビームライフルやビームガトリングガンを装備。
ただし連邦からはあまり機体されていなかったようで、ガフランにダメージを与えられれば御の字、という程度だったようだ。
因みに頭部には60mmバルカンを装備しているが、実はこれ、エルメダのアサルトライフルより口径が大きい



■ジェノアスアサルト

小説版に登場。
対ヴェイガン用にアップデートを施されたタイプで、劇中の描写から確認されている限りではTV版のラーガン仕様機と差異はない模様。
ビームサーベルはGエグゼスのノウハウが活用されているらしい。
装甲強化に伴って機動力が低下しているため、複数機で連携して戦うのが基本。



■ジェノアスタンク

小説版に登場。
損傷したジェノアスの下半身をキャタピラに換装した機体。
あくまで応急修理の産物なので性能は低く、ヴェイガン機に出くわした場合はスモークディスチャージャーで目くらまししつつドッズガンが当たるのを祈るしかないとのこと。



■コテツ・ジェノアス

『機動戦士ガンダムAGEトレジャースター』に登場するコテツの機体。
通常のジェノアスより火器を多く積んだ重装備型で、頭部の装甲が特徴。
詳細は項目参照



【ガンプラ】
AG、HGで発売。

HGは腰回りの可動、新しい軸可動の腹部、足関節の可動に優れており、プロポーションが高い。
拳パーツを弄らずとも武器を持ちかえることが出来、ガシガシ遊びたい人にも優しい。

そして、なぜかビームサーベルのクリアパーツがついてる。
ヒント:設定武器

本編での活躍が遅かったりしたためか、よく投げ売りされているのは内緒だ。
色を塗ってアイアンマンにしたりする猛者もいるので改造にチェレンジしてみてはいかがだろうか



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最終更新:2024年03月15日 09:58

*1 仮にも太刀打ちできない仮想敵が出現したにもかかわらず、である。