Xファイル

登録日 :2009/08/23(日) 16:39:11
更新日 : 2017/06/19 Mon 15:45:51
所要時間 :約 5 分で読めます




1993〜2002年まで9シーズン201話と、二つの劇場版が制作された長編ドラマ。
昨今流行っている捜査官が主人公の海外ドラマの先駆であり、その科学とオカルトの絶妙な比率が光る名作。
OPのテーマ曲はたまにニュース番組やバラエティーでも使われてたりしており、結構多くの人に聞き覚えがあると思われる。

霊的なオカルトや超能力、宇宙人を広く肯定するモルダーに対し、これを冷静に既存科学で説明しようとするスカリーの対照的なコンビが、しかし徐々にお互いを信頼し合い、事件を解決へと導いていくのが一話完結(たまに続編や、共通のテーマを扱った作品もある)のストーリーの中で描かれている。

扱うテーマによって話の雰囲気ががらりと変わるのがこの作品の特徴であり魅力でもある。

突然変異を起こした生物や未知の病、超能力を扱った科学的な話もあれば、悪魔憑きや悪霊・霊魂にまつわるガチオカルトホラーな話もあり、国家・軍事機密に関わるハードボイルドな話もある。SF・オカルト方面だけでなく、異常犯罪者との対決といった普通の刑事ドラマらしい話もあった。
未解決のまま終わる事件や、最後の最後にどんでん返しと今後の話への暗示をぶち上げて幕を引く事件など、エンディングも様々。
しかし、基本的にはホラーテイストで統一されており、結構グロいシーンも多いため多くの少年少女の心にトラウマを残したとか残さないとか。
ガチホラーの回は下手な映画よりよっぽど怖い。

逆にコミカル重視のギャグ回も幾つかあり、特にシーズン7に集中して多い。

ともあれ、極めて広い範囲の雑学が随所に散りばめられており、とても密度の濃い飽きない仕上がりとなっている。

日本語版にはシーズン1~3までをレギュラー放送したテレビ朝日版と、ほぼ全編通しで吹き替えたソフト版があり、テレビ朝日版では『LOVE PHANTOM』等独自のタイアップテーマ曲でよりドラマを印象付けた。


2016年にシーズン10に相当するミニシリーズが制作された。日本では『X-ファイル 2016』という名称となる。
このときにはソフト版の吹き替え音声の他に、ソフトの特典音声としてテレビ朝日版主演キャストによる吹き替えも収録している。


【登場人物】

●フォックス・モルダー
声:小杉十郎太(ソフト版)/風間杜夫(テレビ朝日版)

優秀な心理学(超心理学)者であり、捜査官としても卓越した能力を持つ。
FBI内の「科学的説明が不能な迷宮入りした事件簿」、通称『Xファイル』を管理・追跡調査する部署に入り浸っており、捜査の際にヒートアップして空気読まない発言をすることもあるため、周囲から変人呼ばわりされている。
この項目のタグにもあるあなた疲れてるのよネタのせいでなんでもかんでもオカルト視するちょっとアブない人のようなイメージがあるが、実際はあらゆる要素からオカルトの可能性しかあり得ないと判断したものを否定せず信じているだけ。
実際他の捜査官がオカルト関係だと判断して協力を仰いできた事件を、オカルトに偽装した只の犯罪だと見抜き真っ当な捜査で解決したこともある。

幼い頃に眼の前で妹を宇宙人に誘拐されており、その時の真相を解き明かすために、霊的なオカルトからUFOの目撃情報までが集まるこの部署に執着する。
この「妹探し」はシーズン7までの共通のテーマにもなっている。

シーズン7のラストで自ら宇宙船に乗り込み、帰還後は主役の座を離れる。 


●ダナ・スカリー
声:相沢恵子(ソフト版)/戸田恵子(テレビ朝日版)

第一話でモルダーの元に新たに配属された、法医学を研修した新人捜査官。
所謂『科学万能主義者』で、捜査の過程でモルダーが推理に組み込む超心理学的な要素を片っ端から全否定してみせる。
優秀な捜査官だが運と勘が悪く、頻繁に真犯人に狙われたり危機的状況に陥ったりする。
オカルト否定主義者だが信仰心は篤く、それ関係の事件ではモルダーと主張が逆転したことも。

セカンドシーズンでは何者かに連れ去られ、一時的に行方不明となった。
この一件は、様々な形で彼女の人生に暗い影を落とすことになる。


ジョン・ドゲット
声:大塚芳忠(ソフト版)

シーズン8から加わる第三の主人公。
モルダーの捜索失敗の責任を取る形でXファイル課に配属され、当初はスカリーとも対立した。
様々な怪事件を捜査する内にメインキャラやサブキャラ達とも打ち解け、モルダーの代わりに課を任される存在となる。

スカリー以上に超常現象には否定的な人間だが、無敵兵士等、実際に目にしたものは信じられる。その想像力の無さが功を奏したことも……
モルダーにおける妹の一件と同様に、幼い息子が何者かに殺害された過去があり、密かに苦しみ続けている。

液体金属ではない。


●モニカ・レイエス
声:佐々木優子(ソフト版)

終章で加入した第四の主人公。
シーズン8の中盤で初登場し、ドゲットの依頼でモルダーの捜索に協力する事に。
一種の霊感を持ち、超常現象にも肯定的。
ドゲットとは過去に息子の事件を担当した縁があり、知人の間柄。


●ウォルター・スキナー
声:島香裕(ソフト版)/小川真司(テレビ朝日版)

FBI副長官。
当初はXファイル課の動向に否定的だったが次第に協力的になり、ある一件を機に超常現象について完全に肯定側となる。
また、クライチェックからナノマシンに感染させられ、命を握られている。


●ローン・ガンメン
声:
ソフト版:広瀬正志(フロハイキー)、稲葉実(バイヤーズ)、落合弘治(ラングリー)
テレビ朝日版:佐藤正治(フロハイキー)、速水奨(バイヤーズ)、曽我部和恭(ラングリー)

モルダーと親交のあるフロハイキー、バイヤーズ、ラングリーのオタク三人組。
根拠のない国家陰謀説を力説するアレな奴らだがハッキング技術は一流で、Xファイル課をサポートしたり、様々なテロリストと戦っている。
仲間や人命を守るためなら、私財や命もいとわない「英雄」達。


●CSM(シガレット・スモーキング・マン)
声:小島敏彦(ソフト版)/山内雅人(テレビ朝日版)

陰の政府「シンジケート」のメンバー。
モルダーの求める真実を知っており、彼を助けたりヒントを提供する一方で、冷酷な一面も見せる。
常に煙草を吸っており、「肺ガン男」と皮肉られている。


●アレックス・クライチェック
声:松本保典(ソフト版)/宮本充(テレビ朝日版)

セカンド・シーズンから登場する「シンジケート」メンバー。
モルダーのライバル的な位置付けにあり、裏切りと裏切られを繰り返す泥沼男。
地球外ウィルスに感染したり片腕を失ったりと、散々な目に遭う。

●ディープ・スロート
謎の情報提供者。

●ウィリアム・モルダー
モルダーの父親。

●サマンサ・モルダー
モルダーが探し続ける妹。
クローンが度々姿を現したが、本人の安否については長らく不明だった。
決着はシーズン・セブンの「存在と時間」前後編で明らかに。

●カサンドラ・スペンダー
スモーキングマンの母親。


【エイリアン】
●ブラックオイル
体内に侵入して意識を操ったり被曝させて殺したりグレイタイプに変貌させたりする黒いオイル状の生命体。

かつて火星から飛来した隕石に付着していたオイル状生命体のウイルスが原人をエイリアン化させ、高度な先史文明を築き上げて氷河期を避けて宇宙に旅立ち、地球に取り残されたエイリアンが先祖帰りして石油層で生き延びたもの。
などという、もっともらしい話が語られていたが……。

●ハイブリッド
人間にエイリアンウイルスを感染させて後天的にDNA変異させた交配種。
実験のためクローンも作られている。超能力を持ってることもある。

●バウンティ・ハンター
自在に姿形を変えるハイブリッドクローンの暗殺者。
首の裏側に急所を持つが、その体液は有毒。
本来の姿はグレイタイプと同じ。

●反乱軍
反乱を起こした顔のないハイブリッドクローン。
ブラックオイル対策で目や口など穴という穴を皮膚で覆っている。
「汚物は消毒だー!!」と言わんばかりに敵を焼き払う。

●無敵兵士
中身だけが異星人に置き換えられた代替人間。
政府、軍、FBI、民間人等、様々な場所に潜り込んでおり、入植における障害を排除するために行動する。
桁外れなパワーを持ち、ミンチ状にされても再生できるが、撃退法が一つだけ存在する。



現在、全シーズンがDVD化されており、
デアゴスティーニからも各話にまつわる考察や予備知識ファイル付きのDVDが書店で隔週販売されていた。





「スカリー、見てくれ。記事がいつの間にか追記・編集されてる!
 誰かが情報を改竄してるんだ」
「モルダー……あなた疲れてるのよ」

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