ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟

登録日 :2009/12/02(水) 20:59:42
更新日 : 2017/07/18 Tue 23:26:25
所要時間 :約 6 分で読めます





最後まで諦めず、不可能を可能にする


それが、ウルトラマンだ!!





2006年に松竹で公開されたウルトラシリーズ劇場版。

ウルトラシリーズ40周年記念作品である『ウルトラマンメビウス』の劇場版であり、神戸を舞台に(当時の)新ヒーロー・メビウスが昭和ウルトラマンと共闘する。

本編に先駆け、昭和ウルトラマンの人間体を含めた客演を実現した。
ちなみに本編における客演は3クール目以降に集中している。

主題歌はKIYOSHI(氷川きよし)の「未来」
氷川は映画の中でも顔見せ程度に登場する。

当時のダンの姿が写っているセブンの変身シーンを使うわけにいかなかったのか、今作ではセブンを含めてウルトラ兄弟の変身シーンが新規に作り直されている。
しかし再現度がイマイチだったためか、次回作『大決戦!超ウルトラ8兄弟』の変身シーンはセブン以外再び作り直されている。

空中戦では『ULTRAMAN』に引き続き、板野サーカスが使われている。

映画不振や『ウルトラマンネクサス』の打ち切りで予告が出されたにも関わらず中止された『ULTRAMAN2 requiem』で舞台になるはずだった神戸を舞台にしている。

また、「ウルトラ特撮の原点に還る」を合い言葉に、着ぐるみ同士のアクションや人形爆破・ミニチュア破壊にも力が入っており、特撮面での評価も高い。
反面、三日で突貫したらしいUキラーザウルスネオ戦のCGレベルは板野サーカスはすごいが出来はかなり悪い。(ほかのCGはかなりリアルに作られている)

なお本編はGUYSメンバーが写るシーン以外はすべてメビウス 本編前 にすべて作られている。
そのため時系列的な意味で本編と多少矛盾しているところやヒビノミライ役の五十嵐隼士氏の演技に若干本編との差異がある。

ゲストキャラも登場しており、前述の氷川きよしやニセメビウスの街破壊に逃げ惑うお笑いコンビのアメリカザリガニ。
また、ポートライナー内のシーンでは松永神戸市長として堀内正美、コウダ助役として布川敏和、ミドリカワ秘書として山田まりやが出演している。
3人とも小中監督がメイン監督を務めた『ダイナ』と『ネクサス』のレギュラーである。
ちなみに松永市長の携帯電話の着信音が『ネクサス』のナイトレイダーの出撃BGMだったりする。


【ストーリー】

『メビウス』本編から20年前。
月面にて、ウルトラ兄弟(ウルトラマン、セブン、ジャック、エース)とヤプールの究極超獣“Uキラーザウルス”の激しい戦いが繰り広げられていた。
激闘の末、Uキラーザウルスを「ファイナルクロスシールド」で神戸沖の海底に封印するが、そのために4人は光エネルギーを使い果たしてしまうのだった。

そして現在。
ミライ(ウルトラマンメビウス)は、異変を感じて調査に訪れた神戸で、海洋学者のジングウジ・アヤと弟のタカトに出会う。

一方、地球には4人の宇宙人連合が侵入。その内の1人テンペラー星人が現れ、街を破壊し始めた。
星人を倒したミライの前に、人間として暮らすウルトラ兄弟達(ハヤタ、ダン、郷、北斗)も姿を見せ…



【メインキャラクター】

●ヒビノ・ミライ/ウルトラマンメビウス
(演:五十嵐隼士)
ウルトラ兄弟に憧れて宇宙警備隊に入隊したルーキーウルトラマン。
地球では人間の姿で防衛隊・CREW GUYSに所属している。
トラウマを抱えたタカトに「今度メビウスが闘いに勝ったら、君にVサインを送ってくれるよう頼んでおく」と約束するが…


●ジングウジ・タカト
過去に怪獣と遭遇し、愛犬(※健在)を助けられなかった事を悔やんで心を閉ざしている少年。
以前はGUYSやウルトラマンに憧れる明るい性格だった。
ちなみに水族館の会話でミライの「一番強いウルトラ兄弟は誰か知っている?」という質問に 「ゾフィー」 と答えている。

●ジングウジ・アヤ
タカトの姉の天才海洋学者。
14歳の頃にGUYSライセンスを取得している。ヤプール絡みの本編43・44話にも登場。
実は最近まで プテラノドン や4人の仲間と協力して世界を救ったばかり。


ハヤタ・シン/ウルトラマン
(演:黒部進)
本編より20年前の戦いでヤプールを封印し、力を使い果たしている。
ヤプールを監視するため、神戸空港の空港長として地球に滞在。


モロボシ・ダン/ウルトラセブン
(演:森次晃嗣)
ウルトラマンと同じく地球に滞在。
神戸市郊外の牧場で働いている。


郷秀樹/帰ってきたウルトラマン
(演:団時朗)
ウルトラマンと同じく地球に滞在。
神戸市内のサーキットでトレーナーとして働いている。
それは、恩師・坂田健の遺志を継いでのことであろう。


●北斗星司/ウルトラマンエース
(演:高峰圭二)
ウルトラマンと同じく地球に滞在。
神戸市内のホテルでオーナーシェフとして働いている。
パンの宅配運転手から、オーナーシェフとは出世したものである。
メビウスが危機に陥った際、真っ先に助けに向かおうとする直情型。
ヤプールの恐ろしさを知るからこその台詞も用意されている。

ウルトラマンタロウ
(CV:マジンガーZパイロットこと石丸博也)
光の国では宇宙警備隊の教官に。
本編とともに、昭和ウルトラマンで唯一人間体の登場が実現しなかった。
オファーはしたものの、篠田三郎氏が舞台で忙しかったためらしい。
残念である。

ゾフィー
(CV:田中秀幸)
宇宙警備隊隊長。
無難な活躍をする。



【敵キャラクター】

異次元人 ヤプール
(CV:玄田哲章
怪獣を超える「超獣」を操る異次元人。
しつこさに定評があり、昭和シリーズの頃から何度も怨念の力で蘇っている。
今作では、20年前に怨念の力で究極超獣を生み出し、その瞳に宿っている。
映画が公開された同日の本編(24話)で蘇り、終盤までメビウスを狙う。


●究極超獣 Uキラーザウルス
ヤプールの怨念が生んだ超獣。
U(ウルトラ)キラーの表す通り、その力はウルトラ兄弟4人を相手に善戦するほど強力。
戦いの末にヤプールもろとも神戸に封印されたが、20年の間に怨念を溜め込み、更なる進化を遂げている。

●極悪宇宙人 テンペラー星人
(CV:ミスターサタンこと郷里大輔)
宇宙人連合は皆デザインが近代的にリメイクされているが、特にコイツは変化が顕著。タロウ特有のもっさりした着ぐるみから一転、スリムでシャープになっておりムチャクチャ格好いい。だが、役回りはメビウスにあっさりやられるかませ犬。

●凶悪宇宙人 ザラブ星人
(CV:友蔵じいさんこと青野武
変身能力でニセウルトラマンメビウスに変身。
初代『ウルトラマン』当時と同じく、青野武が声優を担当した。ついでにウルトラマン当時はスーツアクターも青野さんがやっていた。

●分身宇宙人 ガッツ星人
(CV:ピストン西沢)
ナックルと2人でウルトラ兄弟4人と渡り合う強者。

●暗殺宇宙人 ナックル星人
(CV:フリーザ様こと中尾隆聖
かつて郷の恋人とその兄を殺害した、ド外道宇宙人の同族。中々に強い。
中の人補正なのか、宇宙人連合の実質的なリーダーだったり、連合の中で最後まで生き残っていたが、目的であるヤプール復活後は、死亡フラグなセリフの途中でヤプール(Uキラーザウルス)にあっさり殺された。
「帰マン」ではスーツにボールがくっついているだけだった体がかなり肉感的になり、目が小さくなっている。にもかかわらずコイツのソフビは「帰ってきたウルトラマン」に登場!と書かれたタグが付けられて売られており、どう見てもタグの写真と姿が違う。





当時放送されていたメビウスの劇場版で、映画前作でもある『ULTRAMAN』とは異なり、マニアックではないのだが松竹も広報も「今回はほっといても客が入るだろう」とやる気を見せなかった。おまけに「ネクサス」「マックス」と不調続きで放送枠も縮小される事態となり、客行きも不安視されたが、ウルトラ兄弟の登場と氷川きよしの熱心なPRによって爆死は免れ、そこそこのヒット作となった。
おまけに、子供にせがまれて映画情報を見たら、リアルタイムで見ていたウルトラマンと役者の登場を知り、むしろ自分が行きたくなったお父さんが続出した…らしい。

松竹ももう少し自社看板映画を大事にしてほしいものである。



メビウス「やめてください!今のあなた達に、追記・修正するエネルギーは残っていません。もし無理に編集したら、死んでしまいます!」


アニヲタA「メビウス、前に私たちは教えたはずだ」

アニヲタB「大切なのは、最後まであきらめず立ち向かうことだ」

アニヲタC「例えわずかな希望でも、勝利を信じて戦うことだ」

アニヲタD「信じる心。その心の強さが不可能を可能にする」



アニヲタA「それが、アニヲタ民だ!」

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