GSルール(ポケモン)

登録日:2012/05/24 Thu 22:50:40
更新日:2024/02/09 Fri 12:18:38
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GSルールとは、『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』で導入された対戦ルールである。


解説

ルールは通常のダブルバトルとさほど違いはないが、何より特徴的なのはLv.51以上のポケモンもLv.50に調整される事と、
今まで禁止級とされていた一部のポケモン達を2匹まで使用できる事である。ちなみに大体はダブルバトルである。
なお、幻のポケモンは出場不可。

2010年公式戦のルールでもあった。
現在は通常のポケモン勝負もLv50に調整されるため、事実上の伝説のポケモンが(制限ありで)参戦できるルール」となっている。

好評だったためか、その後の世代でも類似ルールでの大会が散発的に行われている。
一時は「幻のポケモン」も出場可能な正に無法地帯な状態だったが、第6世代の「グローバル・ショウダウン」において往年のルール(幻出場不可)に戻った。
1匹のみ出場できる場合はこのルールが使われる最も著名な大会である「ポケモン竜王戦」にちなみ「竜王戦ルール」と言われる。

剣盾ではシリーズ8と10以降のランクバトルで採用された。シリーズ11までは竜王戦ルール、シリーズ12,14ではGSルールになる。ちなみにシリーズ13は伝説・幻共々無制限に使用可能と、怪獣大決戦の様相を見せている。

…と、伝説のポケモンが使えるルールではあるが、実際はそのパワーに任せた戦法で勝てるほど甘くはない
伝説のポケモンが投入できるとはいえ上記の通り2匹まで。
つまりパーティ構成の時点でどの伝説のポケモンを軸にするかを考えなければならず、とりあえず投入すれば良いという甘い考えは通用しない
そして露骨に「強い」と言われるポケモンを投入するとメタを張ってきたそこいらの一般ポケモンに返り討ちなんて事があってもおかしくない。
普段のポケモンバトル以上に頭を使うルールであると言えるだろう。

出場可能な伝説達

~第4世代

最初に解禁された伝ポケの中で最も高い特攻と素早さを持ついでんしポケモン。
超器用だが抜群を取らなければ技の威力はいまいちだったりする。耐久も禁止級最低レベルだが補正なし「りゅうせいぐん」を素で耐える。
格闘ポケモン自体は多かったものの「サイコキネシス」より「ふぶき」を持っていたミュウツーの方が多かった。後期からはエスパー技入りも増えた気がする。
変化技も豊富だが基本的にはアタッカーに回る。稀に「じばく」持ちも。
ユキノオーを相方に「ふぶき」を撃ちまくる戦法が流行った。
通称ノオツー。

BWにて専用技サイコブレイク」を手に入れたため物理耐久が低いカイオーガやホウオウにも刺さるようになったためますます強力に。

XYでは2種類のメガシンカを手に入れた。
しかし第6世代は物理偏重環境であるため折角の「サイコブレイク」の火力が思った程振るわなくなった。
その上素の耐久の不安がここにきてモロに目立つようになってしまう。ちなみにどっちにメガシンカしようが鉢巻アローの餌食である。
ORASでは上位の天候変化特性の追加でノオツーまで実質没収される羽目に…。

剣盾ではメガシンカが没収。
その代わりにだが、配布限定技だった「ぼうふう」や覚えそうで覚えなかった「わるだくみ」などを獲得。「ぼうふう」はダイマックスさせることで「ダイジェット」として運用でき、ここに「わるだくみ」を積めば手がつけられなくなる。
鎧の孤島では条件付きだがとんでもない威力になる「ワイドフォース」も取得。
しかし環境にゴーストタイプあくタイプが多いのがなかなか辛いところ。
今までは「戦えなくはないが爆発力がない」と言う欠点が付き纏っていたが、剣盾では逆に「爆発力こそあるが安定しない」という状態に。ミュウツーの明日はどっちだ。

速さと耐久を合わせ持つせんすいポケモン。但しみずタイプではなくエスパータイプ
しかし火力は禁止級最低、でんきこおりいわ弱点は痛く、禁止枠を使わないクレセリアの劣化とも言われた……
だがやはり耐久力は異常で素早さ110からの「こごえるかぜ」や「でんじは」撒きなどの小技で光る。「めいそう」を積めば要塞にも早変わり。
更に耐久型なので特性『プレッシャー』を活かす事が出来る。
ルギアバンギなる組み合わせもある。
隠れ特性は強力だが『かたやぶり』系統の特性で無視されたり、天候ダメージで消されやすい。というか「ねこだまし」で消えるただし羽休めや自己再生で復活するので積んだ時の耐久力は驚異的。

第6世代での強化点・弱体化点は特に無し。完成されていると言えば言えなくも無いが。
一方、ORASでは新鋭のメガレックウザとの相性が良い。天候ダメージやひこうタイプの弱点を気にしなくても良くなる点は大きく、要塞化にさらに磨きがかかるように。
但し『マルチスケイル』は相変わらず『かたやぶり』や「ねこだまし」で潰れる

第8世代でも似た感じ。
一応ダイマックスとも噛み合いが良いが、ガチの耐久型なので無策で切るのはなかなか勇気がいる。シングルルールではめいそうや弱点保険で火力を上げつつ一致ダイジェットで全抜きも狙えるのは大きな強み。

貴重な物理枠でもあり高い特防を持つにじいろポケモン。
いわ四倍・みず抜群とメジャーなタイプに弱点を持つため初期はあまり注目されなかったものの、その技の性能や能力で徐々に株を上げていった。
専用技の「せいなるほのお」は物理依存で50%やけどというイカレた性能。
雨が降ってもひこう技のおかげで活躍できる。禁止級の相方となる一般ポケモンにかなり強かったりする。
高い特防のおかげで特殊受けもこなせ、雨が降っても隣りにルンパッパを置けば晴らす事ができる。

BWではゼクロムにタイプ上では不利だが、「せいなるほのお」で機能停止に追い込める。
隠れ特性は『さいせいりょく』で引っ込めば1/3回復するのでなかなか強力。ミュウツーの「サイコブレイク」には注意。
忘れがちだが素早さ90。意外と半端。

第6世代ではフェアリータイプに耐性を得たため、ゼルネアスや特殊フェアリーに対する対抗策として採用する事も多くなった。
ORASでは禁止伝説唯一の高威力物理ひこう技持ちという利点こそ失われたものの、あちらはメガシンカ枠も取りがちなのでまだまだ採用の余地はある。
但しルギアと違ってこちらはメガレックウザと組んでもあまりおいしくない。
剣盾では苦手なカイオーガがトップメタに返り咲いたが、同じくトップメタのザシアンに強い点やダイマックスとの相性の良さが買われ比較的よく見かける。「ステルスロック」での機能停止を回避できる「あつぞこブーツ」が登場したのも大きい。

特性『あめふらし』と高い特攻・特防を持つかいていポケモン。
雨+一致みず技というバ火力を持つおかげで対策されまくった。しかし大会ではグラードンに負けるというジンクスが……
こだわりスカーフ』+「しおふき」は攻略本に載るほどのテンプレ。この対策を怠るとパーティが壊滅状態になってしまう。マジで。
よく見る相方はRS時代からの付き合いのルンパッパ。
しかし、パルキアやヌケニンなどどうしようもない相手もいる。相方となるルンパッパも苦手。
公式からも「大会はカイオーガばかりになるんだろうな」と言われた。

BWはゼクロムが出たが「れいとうビーム」で返り討ちにできる。こちらもミュウツーの「サイコブレイク」に注意。

XYではゼルネアスの登場によりドラゴン勢が激減したためますます大暴れ。
ORASではゲンシカイキを手に入れた。
…のだが、特性『はじまりのうみ』の効果がイマイチ振るわず、他の上位天候持ちととにかく相性が悪い。そのため全盛期程振るわなくなってしまった。
但し廃れるところまでは行っておらず、天候の主導権さえ握れば優位を取れる事は間違いない。実際使用率はグラードン程ではないが高い。
ちなみに『ノーてんき』や『エアロック』持ちと組み自分の特性と火力を捨てることでスカーフを活かす戦法もあったりする。
ちなみにWCS2016の優勝者が使っていたのもカイオーガ(とレックウザ)である。ホウエン伝説には目立ちづらい方が活躍する何かがあるのか

剣盾では上位天候が軒並み廃止されたが、カイオーガ的にはあまり痛手はなくまたダブルトップメタの一角に舞い戻った。
一方で物理耐久が低いという弱点も明確になってきており、先制で物理くさ技を撃ってくるゴリランダー、単純に高火力物理技で上から殴ってくるザシアン、『ちょすい』持ちでダイマックス要因として優秀なラプラスなどカイオーガ側にとって分が悪い相手も多いので注意。
一方でタッグを組む場合は雨でザシアンの苦手な炎技を半減できるため相性が良く、GSルール解禁後はこの2体のセット「ザシカイ」が鉄板構築の一つとなつている。

特性『ひでり』と高い攻撃、防御を持つたいりくポケモン。
自分では上手く使えない特性を持ち、みずも抜群(特性でどうにでもなるが)。特性のせいで逆に自分が焼かれる事も……
ライバルがかなり強く相性も最悪なため影に隠れがちだが実力は本物。貴重な物理伝説でもある。
ダブルバトルでもよく使われる「じしん」をタイプ一致で撃つ事ができ、さらに『ひでり』で味方を強化する事も出来る。
大会ではカイオーガを倒してよく優勝する。
相方はクレセリアなど。「グラセリア」の語呂の良さは異常。並べるだけで攻撃・特防1.5倍の恩恵があるチェリムとの相性も抜群。

ORASではゲンシカイキを獲得。ほのおタイプが加わるためカイオーガにますます弱くなる。
…と思いきや特性『おわりのだいち』は『ひでり』の効果に加えなんとみずタイプの技を無効にする
これにより事実上弱点はじめん(2倍)のみとなり、持ち前の物理耐久の高さも相まって簡単には落ちなくなった。
このため一気に対策必須の最強ポケモンの1匹にまでなった。
専用技の「だんがいのつるぎ」は味方を巻き込まない強化版「じしん」のため特殊偏重だったGS環境に見事に刺さりまくる。
ほのおタイプはやけど状態にならない上に、元々じめんタイプのため「でんじは」も効かないため非常に止まりにくい。
上記のチェリムと並ばれたものならもはや羅刹。
一時特殊型が増えたが逆にカイオーガを突破しづらくなるため、結局元の鞘(物理型)に舞い戻ってきた。

第8世代ではゲンシカイキが削除。またカイオーガとのタイプ相性が逆転する羽目に。一応「ヒートスタンプ」を習得したので物理でも『ひでり』を活かしやすくなった。
トップメタのザシアンに対して強く出られる点は見逃せない。でんきだまを「なげつける」で命中100%の麻痺を狙う戦法も。

カイオーガと同等の特攻・グラードンと同等の攻撃を併せ持つてんくうポケモン。
中途半端な素早さに加え、こおり4倍が痛すぎる。
特性『エアロック』は天候を無効にするもののレックウザが場に出てないと機能しない。
上記の通りこおり4倍が痛くあっちこっちで飛び交う「ふぶき」がかなり痛い。
しかし、この中では珍しく先制技「しんそく」持ちの伝説でもある。『エアロック』のおかげでタスキも潰れにくい。一度積めさえすれば爆発的な火力も出せる。

ORASでメガシンカを獲得。
更にメガシンカができるポケモンで唯一道具制限がないためメガシンカ枠に選びやすいうえに道具で火力強化や補助などができる。
特性『デルタストリーム』はひこうタイプの弱点をなくす天候特性のため自身だけではなく他のひこうタイプとも相性がいい。
専用技「ガリョウテンセイ」の一貫性は凄まじく、並耐久の伝説のポケモンすら珠ガリョウテンセイで一撃粉砕可能。
最弱候補から一転ゲンシグラードンに並ぶ最強ポケモンの1匹に上り詰めた。耐久力こそあまり高くないが一撃粉砕すれば問題ない
ただし伝説枠とメガシンカ枠両方埋めてしまう事に注意。

剣盾ではメガシンカが消えてしまいまた微妙枠に。幸いにも「ガリョウテンセイ」は残っているので最下位争いだけは免れているが。

はがね/ドラゴンと言う耐性の高い組み合わせのタイプのじかんポケモン。
耐性は多いが、かくとうとじめんというメジャーなタイプが弱点。
ドラゴン弱点ではないドラゴンタイプで「りゅうせいぐん」を等倍で受ける事が出来る。但し特防は半端なので場合によっては落ちる
専用技「ときのほうこう」はかなり使いにくいが眼鏡を持たせると『ハバンのみ』持ちパルキアを落とす事も可能。まあ普通は「りゅうせいぐん」を採用するが。
高い耐性を活かした「トリックルーム」戦法も主流。
隠れ特性は『テレパシー』。「じしん」が弱点のディアルガはこの特性はパルキアより相性が良い。

第6世代ではレシラムと並んで貴重なフェアリー等倍龍として重宝された。
但しはがねの耐性からゴーストとあくタイプが消えてしまったため総合的な耐久は削れてしまった。

第8世代でも特に目立った変化は無し。
金剛石の名を持つ割にはどうにも地味な立ち位置が続く。

みず/ドラゴンの優秀な組み合わせを持つくうかんポケモン。
カイオーガとは味方にしても敵にしても相性が良い。
上記の通りタイプが優秀。さらに禁止伝説竜の中では素早さ100と頭一つ抜けている。
タイプ一致で「りゅうせいぐん」を打てるため他の竜を上から殴ったりカイオーガの雨「しおふき」を受けて「かみなり」をぶちかます事も出来る。
但し場に居残らせる場合は安定性を取って専用技「あくうせつだん」を採用する事が多い。と言うか現環境では専らこっちで「りゅうせいぐん」持ちはほとんどいない。
隠れ特性は『テレパシー』。それなりに優秀だがパルキアを入れる戦法だとあまり味方を巻き込まないため相性は微妙。

第6世代ではフェアリータイプの追加により一気に廃れてしまった。とにかくゼルネアス・マリルリエルフーンと天敵が多すぎる。
加えてORASでは相性の良いカイオーガの数が減ったせいでさらに立場が苦しいものと化してしまった。
環境が確立する事によりカイオーガが勢いを取り戻した結果、コイツも復権…と言いたいところだったが天敵の壁はやはり大きく、
一応多くの伝説ポケモンの上を取れる素早さ100のアドバンテージは残っているものの、やはり第5世代の勢いを取り戻すのは難しかった。
ちなみに忘れがちだが「フリーズドライ」4倍。

わかりやすく言えば「強い事は強いのだがパッとしない」。

ゴースト/ドラゴンという特殊な組み合わせを持つ耐久型のはんこつポケモン。
非常に高い耐久を持ち、半端な火力では簡単に落ちる事は無い。
タイプの組み合わせも秀逸で耐性・無効に関しても非常に優秀。
爆発無効という事もあり相手の爆発を読み交換する手もある。専用技「シャドーダイブ」はダブルでは必須とされる「まもる」「みきり」を無効化できる。
同じ理由でメタグロス等の爆発持ちと一緒に組む事もある。
ルギアと同じく積めば要塞と化す。
ただ、意外と補助技のバリエーションは狭め。

『はっきんだま』を持たせる事により攻撃に特化させる事が出来るが持ち物が固定されてしまう。
但し耐久が大きく落ちるわけでは無く、他のポケモンと持ち物を競合することが無く、「トリック」等の技も効かなくなるので使い勝手は悪く無い。
隠れ特性『テレパシー』はアナザーフォルム限定。

第6世代ではフェアリータイプの登場でかなり立場が苦しいものとなってしまった。
その代わりゴースト技がはがねタイプに通りやすくなったため、火力の安定性は上昇している。
ORASではグラードンの技を軒並み半減以下に抑えられるためか、オリジンフォルムの価値が上昇している。

第8世代では同タイプの新顔(かつ伝説枠を使わない)ドラパルトの登場と、伝説ポケモンとしてはどうにも半端な性能が災いしてザマゼンタとドベ争いを繰り広げている。

第5世代

ドラゴン/ほのおという攻撃に恵まれたタイプを持つはくようポケモン。
特性『ターボブレイズ』のおかげで全てのポケモンにメインウェポンで等倍以上を取れる。
伝説のポケモン相手には一歩劣ってしまうが、周囲の一般ポケモン散らしとしては十分な性能を持つ。
そのため自分が表立って戦うと言うよりは、他の伝説のポケモンや一般ポケモンで場を整えてから一気に畳み掛ける玄人向けのポケモン。
BW2でダブルバトルでは使いやすい「おいかぜ」や「ねっぷう」を手に入れ、戦いやすくなった。

XYではディアルガ同様フェアリーを等倍で受けられる上、ゼルネアスのおかげで他の禁止伝説竜が減ったので価値が相対的に上昇。
さらにゼルネアスとは相性補完と言う点でも味方としても相性が良い。
一方、このタイプ追加の影響で全ポケモンにメインウェポンで等倍以上は取れなくなった。と言ってもたった4種類だが。
加えてORASでは今まで組みづらかったグラードンとも組みやすくなった。カイオーガが減ったのも追い風。
まだまだ地味な立場ではあるものの、相方に恵まれて少しずつではあるが株を上げてきている。ライバルが減っただけと言うのは禁句

剣盾ではトップメタのザシアンに有利が取れる上にダイマックスとの相性が良いため一気に採用例が増えている。
一度通したら壊滅必至のポテンシャルがようやく花開いた。

ドラゴン/でんきのこくいんポケモン。
当初はホウオウ・カイオーガキラーなタイプと禁止級には珍しい物理型の能力で注目されていた。
が、物理ドラゴンはダブル以上では輝けないと言う法則はやはりコイツにも直撃レベルで当てはまってしまった。
とにかくメインのドラゴン技は使いにくい・でんき技はじめんで無効にされる・サブウェポンはあろうことか軒並み特殊技と問題だらけ。
特防が足りないせいでカイオーガの「れいとうビーム」で返り討ちに遭い、ホウオウは「せいなるほのお」のやけどが怖くて後出ししづらい。スカーフ持たせないとぶっちゃけやってられない
そして弱点は軒並みメジャー。さらにはハガネールドリュウズが天敵と言う伝説ポケモンにあるまじき事態…。
一応BW2では「おいかぜ」を手に入れた。

第6世代ではでんきタイプはまひ状態にならないという個性を手に入れた。が、ただでさえメジャーな弱点にこれまたメジャーなタイプが追加される悲劇が襲う。
ORASでは有利なはずのカイオーガが減ってさらに使い道が薄れてしまった。ルギア? 先手取られたら「リフレクター」からの「はねやすめ」で泥沼になりますよ?
一応カイオーガが勢いを取り戻したものの、(伝説戦では)それだけのメタになってしまうためやはり採用はきつい。

以上のことから伝説最弱候補にあがっている始末。どうしてこうなった。
擁護しておくとシングルでは使いやすい方である
…のだが、待望のシングルでの伝説解禁戦がランクバトルで可能になった剣盾環境ではザシアンにその枠を取られる始末。ただただ環境に恵まれない。
それでも剣盾では念願の「りゅうのまい」を習得し、高火力なドラゴン技を気軽に使えてダイジェットで素早さも更に補強できるようになるダイマックスとの相性も抜群。1回積めればザシアンも上から叩けると、シングルではかなり使いやすい位置にいるのでようやく報われたというべきか。

珍しいドラゴン/こおりのきょうかいポケモン。
単体では長所が見当たらず使いづらい。但し「こごえるせかい」はノーマルフォルム限定であり、技の性能自体は悪くない。
曲がりなりにも伝説ポケモンらしい性能自体はある。但しサブウェポンが…。

BW2では2種類のフォルムチェンジ形態を入手。
レシラムと合体したホワイトキュレムは脅威の特攻170から「ふぶき」や「りゅうせいぐん」が撃てる上にサブウェポンとして相性の良い「クロスフレイム」もあり、
BW2大会では戦場に猛吹雪を運んだ。
反面ゼクロムと合体したブラックキュレムはろくな物理こおり技が無く、サブウェポンも相性の悪い技揃いなので採用は稀。
だからダブル以上じゃ物理龍は活躍しにくいんだってば!

第6世代では他のドラゴン同様フェアリータイプの追加で大きく数を減らす事に。パルキア同様コイツもマリルリに弱いと言う…。
ORASでは相性の良いユキノオーが使いものにならないため「ふぶき」がド不安定化してさらに厳しくなった。

第8世代ではつららばりの習得やダイマックスなどによりブラックキュレムがようやく種族値を活かしやすく強化された。
一方剣盾新規伝説に軒並み弱いという問題を抱えてしまう羽目に。特にトップメタのザシアンへの対策は必須となるだろう。

第6世代

新しく登場したフェアリータイプの伝説であるせいめいポケモン。
禁止級ドラゴンの数を激減させた立役者。
専用技である「ジオコントロール」は貯めが必要な代わりに特攻・特防・素早さが2段階上がる驚異の積み技
『パワフルハーブ』を持たせれば1ターンで発動出来るためにまず対戦でのゼルネアスはハーブ持ち。相手に耐性が無いと蹂躙間違いなし。持ち物が他のポケモンと競合しにくいのも地味においしい。
そのため相手にした場合はこれを止める対策はほぼ必須。バレやすいのだが何せダブルバトルなので…。

ORASでも相変わらずバケモノ。
「マジカルシャイン」ならいざ知らず、コイツのジオコン「ムーンフォース」2発に耐えられる奴が限られすぎているので…。

第8世代でも相変わらず強いが、天敵に近いザシアンが登場してしまった。積んでる隙にザシアンや日食ネクロズマに倒される可能性がある事や流石に戦法が一辺倒すぎることから評価は落ち気味。

XYで登場したあく/ひこうの伝説であるはかいポケモン。
エスパーが多い禁伝勢に軒並み強い。
パワフルジオコンの一芸特化であるゼルネアスに対してこちらは様々な型が存在する。
フェアリーに弱い・技の火力はイマイチと言う難点はあるものの、伝説のポケモンの能力で型が読めないのは十分過ぎるほど脅威。
幻のポケモンが解禁されている時は大概ダークライと組んで嫌がらせしてくる。

ORASでは「ねっぷう」「はたきおとす」「おいかぜ」を取得できるようになり、ますます読み辛さに磨きがかかった。
さらにXYをゆうに越える物理環境である事も相まって、「イカサマ」の刺さりようが半端ではなくなった。
じめん無効なのも大きい。じゅうりょく」されたらさすがに知らない

第8世代ではダイマックスとの噛み合いがかなり良く、一気にトップメタに躍り出る事に。
たださすがにこっちもザシアン相手は分が悪い。ゼルネアスも含めたフェアリー対策を万全にして挑もう。

XYで登場したドラゴン/じめんのメガノコッチ…いや監視龍であるちつじょポケモン。
種族値が禁止伝説にもかかわらず合計600・特性がピンポイント・こおり4倍と能力面では問題点だらけで「ガブリアスの劣化」と言われる事も。
但し専用技「グランドフォース」の性能は中々であり、豊富な積み技や変化技を覚えられるので積みアタッカーやサポーターとしては一定の価値を見出せる。
ダブル以上では積み技は使いにくいが
何故かこの体格で「しんそく」も覚えたりする。

ORASでも特に変化は無し。但しハピナス道場のハピナスを殲滅する仕事が手に入った

SMで新特性『スワームチェンジ』を手に入れてからはフォルムチェンジを活かした新たな戦術を見出している。フォルムチェンジで体力が回復する仕様のおかげで特性込みの耐久指数は禁伝1位に。
掟破りの「サウザンアロー」の追加も大きい。「サウザンウェーブ」と「コアパニッシャー」?そんな技は忘れなさい

第8世代ではダイマックスにより、禁止伝説トップの耐久がより強化された。
一方で火力は禁止伝説の割にとことん低く、強力ではあるが映えない。ぶっちゃけ地味。「サウザンアロー」の通りが非常によく、攻撃技をこれ一本に絞った耐久型も見受けられる。

第7世代

リーリエの連れているほしぐもちゃんことコスモッグの最終形態その1。どうしてこうなったとか言わない。
「太陽を喰らいし獣」という異名を持つにちりんポケモン。
タイプ的にもメタグロスを順当に強化したようなスペックだが、実は特性『メタルプロテクト』には「かたやぶりの影響を受けない」という隠し効果がある。また、専用技「メテオドライブ」は『かたやぶり』同様に特性を貫通する。
タイプ上ゼルネアスに強いが、積まれると結局辛いのでさっさと突破したいところ。
良くも悪くも普通の伝説ポケモン。

ほしぐもちゃん最終形態その2。こちらの方が面影は残っている。
「月を誘いし獣」という異名を持つがちりんポケモン。
専用技「シャドーレイ」についてはソルガレオのタイプ違いでほぼ同じ。特性は『かたやぶり』の影響を受けない『マルチスケイル』である『ファントムガード』。
専用技を含めても伝説級の割に火力が足りないのが気がかりで耐久型にしても4倍弱点2つは少し辛いが、特性のおかげで行動回数は補償されておりやたら補助技が多いので搦め手を中心に戦うことになるか。「ねこだまし」や「しんそく」がタイプ上無効で『ファントムガード』を潰されにくいのは長所。
ゴーストタイプらしくトリッキーで、人を選ぶタイプの伝説ポケモン。

(たそがれのたてがみ:エスパーはがね
(あかつきのつばさ :エスパーゴースト
(ウルトラネクロズマ:エスパードラゴン

光に飢える黒きものであるプリズムポケモン。
通常ネクロズマははっきり言って使いにくいが、ソルガレオ/ルナアーラを吸収して生まれる日食/月食ネクロズマはそれぞれをより重戦車アタッカー寄りに仕上げたステータスになる。特性は『かたやぶり』の影響を受けない『フィルター』である『プリズムアーマー』。
運用上は耐性面が優秀な日食の採用がダントツ。剣盾で「りゅうのまい」を覚えたことで積みアタッカーとして戦いやすくなっており、「じゃくてんほけん」が発動したらそれはもう大変なことになる。一方で耐久型もおり、この場合エースは他のポケモンに任せて自身は「ステルスロック」を撒きつつザシアンなどの物理アタッカーを見るのが役割となり、運用がまるで違うので見抜けないと面倒なことになる。
第8世代ではウルトラネクロズマになれないので注意。

第8世代

(れきせんのゆうしゃ:フェアリー
(けんのおう:フェアリーはがね

剣の王であるつわものポケモン。
物理アタッカーとして無駄のないステータスをしており、専用アイテムを持つことで変化する「けんのおう」フォルムになるとはがねタイプが追加されて専用技「きょじゅうざん」も取得しより性能に磨きがかかる。
ゼルネアスを始めとしたフェアリーに非常に強く専用技の性能上ダイマックスによる受けすら許さず、それを抜きにしても特性『ふとうのけん』のおかげで攻撃が常時1段階上がった状態から殴れるというのは非常に強力。
登場からカイオーガを差し置いて禁止伝説トップメタに君臨している。禁止伝説環境は物理があまり強くないのにこれだというからポテンシャルの高さがうかがえる。
ダイマックスできないのは意外に大きな欠点。耐久調整が重要となる。

(れきせんのゆうしゃ:かくとう
(たてのおう:かくとうはがね

盾の王であるつわものポケモン。
こちらも物理アタッカーとして無駄のないステータスを持っている。
専用アイテムを持つことで変化する「たてのおう」フォルムになるとはがねタイプが追加されて専用技「きょじゅうだん」も取得するが、素早さが下がるのが少し辛い(それでもかなり素早い方だが)。
ザシアンの圧倒的な突破力に押されがちだがこちらは特性『ふくつのたて』で防御が常時1段階上がった状態なのでダブルバトルで居座るにはこちらの方が向いている。
しかし一致高火力格闘技がその居座り性能に反する「インファイト」しかない(上にザシアンに威力負けしている)と言うのが物凄く辛い。ボディプレスの習得が待たれる。
こいつの本領は豊富な補助技を活かしたサポート性能。「わざわざ禁止伝説でサポートを?」なんて思うかもしれないが、禁止伝説の火力・耐久で行われるサポートは意外に強力。「とおぼえ」や「コーチング」で物理アタッカーを一段上のバケモノに仕上げよう。
こちらもダイマックスが使えないので注意。

名は体を表すキョダイポケモン。
ミュウツーの攻撃を削ってHPに回したようなステータスで、どくタイプ最速タイかつドラゴンタイプ2位の素早さを持つ。
フェアリーに強いドラゴンであり、またレシラムにも強く出れる。専用技「ダイマックスほう」でダイマックスによる受けも許さない。回復技や積み技も覚える上にどくタイプ複合で「くろいヘドロ」にも対応しているので型も絞りにくい。
ただし目の上のたんこぶなのがザシアンで、一致技が両方無効な上にこちらより素早く、さらに「だいもんじ」を覚えられないので積んでないと一発で落とせないとかなり分が悪い。
冠の雪原で追加されたバドレックスも辛く、こくばじょうであれば上からエスパー技を打たれ、はくばじょうでも耐えられてこおり技やエスパー技で返り討ちにされる。
採用率の方はいまいちだがそれでも種族値水準はいいので、トレーナーの腕が試される。
なおストーリーでは専用形態のムゲンダイマックスのすがたを持つが、ダイマックスはできないので注意。

(はくばじょうのすがた:エスパーこおり
(こくばじょうのすがた:エスパーゴースト

愛馬に乗ることで真価を発揮するキングポケモン。
通常形態は非常に使いにくいが、レイスポスまたはブリザポスに騎乗したはくばじょうのすがた/こくばじょうのすがたになることで愛馬の性能を純粋強化したスペックになる。また、特性『じんばいったい』によりバドレックス自身の特性である『きんちょうかん』と愛馬の持つ特性2つを併せ持っている。何気に分類もエンペラーポケモンに変化する。

こくばじょうのすがたは高速アタッカー。通りの良いゴーストタイプかつ威力120・命中100の専用技「アストラルビット」をザシアンを超える速さから放ってくる。しかも一体倒すたびに特攻が上がるので早めに止めないと一瞬のうちに壊滅しかねない。
ただし弱点がどちらも4倍な上に先制技があるあく・ゴーストなのが気になるところ。特にあくタイプに対してはまともな有効打が威力50のドレインキッス(とダイフェアリー)くらいしかない天敵。
はくばじょうのすがたは重戦車アタッカー。弱点こそ多いが防御・特防がかなり高くたいてい一発は耐えてくれる。ダイマックスまで使えば尚更。
専用技の「ブリザードランス」はこおり技なのでゴーストほど通りは良くないが伝説戦で多いドラゴン相手に抜群で通る上に一体倒すたびに攻撃が上がるのでこちらも早く止めないと大変なことになる。
こちらは伝説級最鈍足なのが辛い点。トリックルームなどで素早さを補えないと強さを発揮する前に倒れてしまう。「ダイジェット」は使えない。
現状は素早さの高いこくばじょうの姿での採用例が目立つが、ダブルではトリックルーム軸のはくばじょう型もそれなりに見かける。



追記・修正は伝説枠にゼクロムとブラックキュレムの両方を採用したトレーナーにお願いします。

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最終更新:2024年02月09日 12:18