コンゴウ(アラガミ)

登録日:2010/09/30 Thu 00:03:03
更新日:2021/11/07 Sun 15:54:25
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うっほっほー
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(X#・ω・)
nana
「私、こんなにゴツくないよ!」




GOD EATER』シリーズに登場するアラガミ

筋肉質な体を持つ、巨大な猿のようなアラガミ。
立ち止まって尻を掻いたり、胡坐をかいて飯を喰う様はまさしくモンキー。
非常に耳がよく、集団で行動する習性をもつ。

力任せの打撃と俊敏な動きで人間に襲いかかる。
最も得意とするのは球状の体躯を丸めて転がりながらの突進。
また、背中には遠距離攻撃用のパイプが付いている。
このパイプ状の器官で空気を体内に取り込んだり放出したりし、各種属性に応じた弾丸を放つ。
その際に管弦楽器のように音色を奏で、同神種間でコミュニケーションを取っているらしい。

元ネタは「金剛力士像」でお馴染みの仏教における護法善神。「仁王尊」とも。
デザイン上では体表の紋様や羽衣などに仏像のモチーフを取り入れられている。
ちなみに「金剛」は最高の硬度を持つ物質・ダイヤモンドのこと。
語源となるサンスクリットでは「ヴァジュラ」と言われる。……ん?




1*

コンゴウ

仁王を僭称する擬似霊長


発生起源:ユーラシア大陸極東
攻撃属性:[無]
弱点属性:[火][雷]
結合崩壊部位:顔、パイプ、尻尾
素材名:猿神

難易度2「金剛の巨魁」にて同行NPCとしてコウタと共に解禁。
近接物理的には貫通属性が尻尾以外のほぼ全身に効果的。
顔面には破砕が最もよく効き、尻尾には切断のみ有効。
ここでショートブレードさえ使ってれば、それだけでコンゴウなんて楽勝じゃん?」とか思うなよ?
絶対思うなよ? そのうちきっと痛い目を見るぞ。

ちなみに銃撃に関しては胴体に貫通・破砕がとてつもなくよく効く。
ぶっちゃけ適当に何か撃つだけでもクリティカル必至。敢えて言おう、カスである。


ストーリー上では


シリーズ定番(と思わなければやってられない)複数討伐ミッションにおける乱戦誘発の最大要素。
物音を出した場所に即座にやって来ることと群れを作ることという二つの習性を存分に発揮。
以降に記述する派生種も同様、十中八九他のアラガミと一緒に出現する。

特に難易度5「ピルグリム」は言わずと知れた無印における伝説的鬼畜任務。
このミッションで匙を投げ、攻略に詰まったプレイヤーは非常に多い。
ムービーでも集団戦で神機使いらを苦しめるっちゃ苦しめる。
だが、しかし……


2*
もう大丈夫! 何故って?

3*
  が  来  た


大概の場合は適当に蹂躙される程度のやられ役として機能している。
自然界におけるアラガミ同士の弱肉強食を表すかの如き殺られっぷりである。
た、戦いは数だよ兄貴……(強がり)


4*
頭部のバナナを狙ったばっかりにこんな目に……


アラガミバレット


SN:ゲイル(エア)ブロウ…射程が長く、離れた敵にもヒットする
AS:ゲイル(エア)ウェイブ…直線上に三発連射
BL:ゲイルクラッシュ(エアボム)…放射線状に弾を発射。着弾地点に竜巻が発生
SH:ゲイル(エア)スラッグ…前方六方向に同時発射する

コンゴウ種のアラガミバレットには封神効果が付与されている。
以下の三種のものに関しても同様。




5*

コンゴウ堕天

風雪を纏う山奥のイェティ


発生起源:ユーラシア大陸北東部
攻撃属性:[氷]
弱点属性:[火]
結合崩壊部位:顔、パイプ、尻尾
素材名:堕猿、氷猿

難易度4「霰」にて初めて登場。
寒冷な極地的気候に適応して進化したため、体色と攻撃・弱点属性が変化している。
以前のコンゴウと同じ対策では全く歯が立たないことを先んじて言っておこう。

そう。こいつは、近接貫通が全然効かない……!
腕部にだけは効かないこともないが、残りは結合崩壊後の顔面くらい。
つまり、素でつつこうとしようものなら高確率で弾き返される。
切断は尻尾に効くものの、それ以外には効果は薄い。
破砕なら顔にもパイプにも最初から激しく打撃を加えられるんだけどなあ……

……だったらどうしろと? 銃撃である。
顔面には破砕が良く効き、結合崩壊後なら胴体にも顔にも貫通が通る。
とは言えやはりこちらも弾かれることが多い。よって徹甲散弾(という名の思考停止)である。
ここでショットガンが活きるとは。


アラガミバレット


SN:フロストブロウ…長距離射程の氷弾を発射
AS:フロストウェイブ…ホーミング付き氷弾をの三方向に発射
BL:フロストクラッシュ(ボム)…氷属性のゲイルクラッシュ
SH:フロストスラッグ…氷属性のゲイルスラッグ




6*

ハガンコンゴウ

砕けた面で嗤う仏像の贋作


発生起源:不明
攻撃属性:[雷]
弱点属性:[神]
結合崩壊部位:羽衣、両腕、背中
素材名:禁猿、雷猿

強力な発電能力を有するコンゴウ神属の接触禁忌種
難易度5「業火の盾」にてシオのお食事デートメインディッシュに抜擢。
豪奢な黄金色を帯びた硬い体表を獲得。これにはカレルもニッコリ。
パイプが羽衣状の物体に変化しており、一層仏像めいた風貌となっている。
特徴的なのは今までの顔面が割れたような生々しい顔面。
仏像の頭部の断片が三つ埋め込まれたかのような歯茎めいた様相を呈している。
尻尾は退化してなくなった(ただのテクスチャリソース不足。ブッダシットである)

GEB以降は攻撃範囲・防御力以外において下方修正を加えられ、大幅に弱体化している。
「あの頃の強さが懐かしい」と思う無印ユーザーも少なくはないが、それはマゾというものだ。
でもやっぱりクソみたいに広い放電の範囲はクソである。クソと断ずるに一片の躊躇なし。


無印でどのくらい強かったかというと


コンゴウ自体は馴れればどうにでもなるが、ハガンコンゴウはそれこそ凶獣として猛威を振るっていた。
神属に共通する凄まじい聴覚機能は勿論のこと、高い攻撃性能もさることながら、動作を停止しての溜めモーションに関して、その後の予備動作からどんな技が繰り出されるのか分からない……という問題があった。
また、放電の範囲が異様に広く(ステップ一回では絶対に逃れられない)、受け身のない無印では起き上がるまでの時間内に引っ掛けられて嬲り殺し……なんてことはザラにあった。

元からただでさえ硬いのに、活性時に結合崩壊した部位以外が硬化する特性も厄介だった。
この点は現在でもある程度引き継がれているが、無印ほどではない。
しかしアラガミが合流不可避・NPCも弱い……そんな無印では間違いなく最強格の敵であった。

例を挙げるならば、「消音」を付けて敵をやり過ごす以外に対策が立てられなかった当時、無印の難易度6「帝王の骨」もまたプレイヤーの行く手を阻む超難易度ミッションだったほど。
しかもディアウス・ピターが一緒になって襲って来るトラウマもの。


アラガミバレット


SN:サンダーピラー…長距離射程の雷弾を発射。アラガミに吸着し、二秒程で落雷が発生
AS:サンダーウェイブ…雷属性のゲイルウェイブ
BL:サンダーボム…放射線状に雷の爆弾を発射。着弾と同時に爆発
SH:サンダースラッグ…雷属性のゲイルスラッグ




7*

ラセツコンゴウ

血染めの槌――激震の悪鬼


発生起源:極東地域・螺旋の樹(終末捕喰ノヴァ変異体)/ラケル・クラウディウスの思念
攻撃属性:[火]
弱点属性:[神]
結合崩壊部位:顔、肩鎚、尻尾
素材名:飾猿神

ラケルの意志が生み出したコンゴウ神属神融種
難易度14「鬼神楽」最終フェイズにて初登場する。ちょっとしたピルグリム。
仲間と分断させられたナナへの精神干渉が失敗したことに業を煮やしたラケルの産物。
背中のパイプ器官の脇にクロガネ型のブーストハンマー型パーツが融合している。

ブースト機構の噴炎による推進力で各種攻撃の力強さが増した。ただし速度は変わらない。
しかし飛ぶ。飛行する。ブースターで飛翔する。神機使いには出来ないのに……
聴覚過敏なだけあってブースターの作動音は同じ種族を呼び合う特性に拍車を掛けている。

また、ナナの使用するブラッドアーツに似た火柱の衝撃波を発生させる能力を備える。
衝撃波はボディプレスの時にもダウンして倒れる際にも発生させ、接近を阻んでくる。
この時の衝撃波は肩槌を破壊することで封印させられる。近接破砕が有効。
足下へつむじ風を起こす攻撃には、機雷としてその場に長く留まる効果が追加されている。


8*
高火力! 集団戦闘術! ブーストパワー!
このラセツに付け入る隙など一欠片も……


ラセツは神融種において最弱


マジ弱い ラセツすぐ死ぬ つか脆い(五七五)
当初は体力・全身の防御力がベースのコンゴウ並みの低さで、結合崩壊も満足に出来ない有り様だった。
その辺は後にアップデートで増強されたが、ラセツが雑魚な点は揺るぎない。依然変わりなくッ!
アプデでこんな改善をされるアラガミはこいつが初めてなのではなかろうか。

倒すだけならハガンほど苦戦もしない。
厄介なのは結合崩壊のし辛さ。すぐ死ぬ。


アラガミバレット


SN:可畏飢炎弾…火属性のゲイルブロウ
AS:羅刹炎靭玉…火属性のゲイルウェイブ
BL:可畏轟炎波…炎の球を前方に出現させる。しばらく残留した後に爆発する
SH:羅刹炎牢陣…火属性のゲイルスラッグ




攻略

感覚機能は攻略本などによると「視覚:3」「聴覚:12」
平均以下の視野に対し、耳の鋭さは全アラガミ中で最高峰。
こちらの各種行動で即座に感付かれてしまうし、他のアラガミの咆哮にも反応する。
コンゴウ種同士でも呼び合ってしまうため、聴覚の及ぶ範囲内にいるとあっという間に集まって来る。
「消音」「隠密部隊」の対策無しでは全☆員☆集☆合 乱☆戦☆不☆可☆避
GEB以降、下方修正されたか否かは定かではないが、無印ほどの過敏さは見られない。

適当に倒すだけならばロングブレードを担いで△ボタンの移動攻撃を繰り返すだけで良い。
しかしそれだけでは結合崩壊させられる部位が限られ、ハガンコンゴウには効果が薄い。
弱点となる特定の属性の弾丸を的確な部位に撃ちまくるのが最も手っ取り早いと言えよう。
まあ、そんなことは他のアラガミにも言えることであるが……

GEBまでは全攻撃に破砕属性が付与されていた。*1
正面に対して強力な攻撃が多く、そういうものに限って発生が早く、回避が困難。
しかしどの攻撃も直線的かつシンプルなので、立ち回りの基本を学ぶ際の良い勉強相手になる。
高台に登れば遠距離攻撃しかしてこなくなる点も考慮に入れておくといい。
部位破壊をしたらさっさと側面に行くか背後に回るかし、弱点部位に畳み掛けるのが肝要。

腕部を攻撃し続ければ、両腕で顔を覆ってうずくまってダウン。
脚部を攻撃し続ければ、両腕を開いてうつ伏せにダウン。
また、ダメージを受け続けるとすぐに怯んで尻餅をつく。
若干後退し、一瞬こちらの攻撃が当たりにくくなるが、畳み掛けるチャンスにもなる。




攻撃行動


左フック
予備動作がないため、見てから避けるのは無理。
微妙にリーチが届かない位置から繰り返し放ってくる場合も。

バックステップ
咆哮を上げながら後方に飛び退る。
地味に当たり判定が出来ているため、衝突事故に注意。

ローリングアタック
低く唸りながら体を丸め、転がりながら一直線に突進してくる。
GEBまでは封神状態になると使えなくなっていた。
二体以上いる時はこの攻撃を連続して仕掛けてくる波状攻撃に要注意。
ハガンは雷を纏って転がるため、攻撃範囲が広がっている。
怯ませても雷のオーラ部分に当たり判定が残る点に注意。

振りかぶって溜め動作
右腕を引いて力を溜めた後、派生攻撃を行う。
回避する自信がなくても、この動作や後の攻撃の発生を見てからでもガードは間に合う。

飛び込みラリアット
上記の溜めから、正面に向かって右腕をぶち込んでくる。
ステップで後退するだけで楽に回避可能。

その場で回転
上記の溜めから、その場で両腕を伸ばして一回転する。
ステップで後退するだけで楽に回避可能。

ホーミングダブルラリアット
GERより追加。
上記の溜めから、PC・NPCに当たるか一定距離を進むまでガメラのように回転特攻。
地味にターゲットを上手く追尾するので、狙われているのが判ったらガード安定。
ローリングアタックよりも当たり判定が狭く、ジャンプや「獄爪」でも回避可能。

プレス
地面に倒れ込むように両腕を叩き付ける。
ハガンの場合は活性時に、正面に三連続で落雷を発生させる。
ラセツの場合は本体より斜め四方向に衝撃波を発生させる。

咆哮しつつ溜め動作
雄叫びを上げながら腹を膨らませ、三種の動作に派生する。
空を仰いでのけ反るので発生自体は非常に判りやすい。
封神状態時には使わない。BURSTまでは、だったがな。
ファンブル(瀕死)の状態ではこの動作を最後まで続けられずに隙を見せる。

空気弾/氷弾(堕天)/雷弾(ハガン)/炎弾(ラセツ)
上記の溜め動作から、空気・冷気・雷・炎の塊を放つ。
コンゴウは正面に空気弾を一発だけ発射する。
堕天以降の種は前方三方向に扇状に放ち、地味に避けにくくなっている。
しかもターゲットを狙って撃つため微妙に引っ掛けやすい。

エアボム/アイスボム/サンダーボム/フレアボム
上記の溜めから、プレイヤーがいる地点に爆発を起こす。
地面に風や光が見えた後でも、その場から移動するだけで避けられる。
ラセツのもののみある程度の時間だけ残留する。

放射/放電/爆発
上記の溜めから、自分を中心に爆発を起こす。
ステップ一回程度の距離を取るだけで避けられる。
しかしハガンの放電だけは別。
急いでステップを繰り返すか、ガード安定。

ラセツプレッシャー
ラセツのみ。肩槌による特殊攻撃。
二基のブーストを作動し、真上へ飛翔。
ターゲットを追尾しつつ宙返りし、飛び込んできてボディプレスをする。
地面と触れた直後に斜め四方へと火柱状の衝撃波を二回放つ。
ナナのブラッドアーツ「ナナプレッシャー」に酷似した攻撃である。




余談


合成可能装備



俺 の 金 剛 仁 王 粉 砕 棒

そ の ペ イ ジ し ま え よ


コンゴウ種の装備は近接攻撃面・体力やスタミナの増強に優秀なものが揃う。
「近接特殊攻撃力」「無我の境地」といった一癖ありながら瞬間的に高い火力を発揮するスキル付き。
バスターブレード「金剛砕棒」派生、ブーストハンマー「重玄翁アンチラ」派生、ショットガンには「金剛大筒」派生とバックラーに「猿甲 コウケイ」「猿甲 ジョウカク」派生が存在する。
ラセツの素材からのみ異境な見た目のハンマー「業火玄翁 増長天」派生が作れる。

近接・銃身共にコンゴウ種それぞれに応じた非物理属性特化の装備に強化可能。
しかしGERではハンマーの無属性バージョンがオミットされてしまった。誠に遺憾である。

特に「金剛仁王粉砕棒」は今でこそ廃れた若干の下ネタもあれど、破砕単一の近接装備がどれほど強力であるのかを我々神機使いに示してくれた偉大な逸品である。
詳しくはこちらを。




偶然の一致


第二次大戦期、太平洋戦争中の旧日本帝国海軍にこんな言葉が残されている。


地獄榛名に鬼金剛
羅刹霧島 夜叉比叡
乗るな山城鬼より怖い

――詠み人知らず


これは当時の海軍・特に戦艦や重巡洋艦などの大型艦艇における「教育」を謳った句である。
軍艦に乗り込み、戦場での生活を共にする海兵隊員らは、上官や先輩隊員から熱烈に苛烈な「しごき」を日夜繰り返し受けることとなり、その噂や転属した本人達の語る体験談は他の兵卒にも広く伝わる語り種となっていた。
結果、その逸話は現代日本でも半ば伝説のように扱われる始末。
やだこわい。悲しいけどこれ、戦時下だったのよね。

ちなみに「羅刹」と称された「霧島」はかの金剛型戦艦の第四番艦。
ラセツコンゴウもコンゴウ神属の四番目である。*2
つまり、えっと、……すみませんでした。




以上で主要な記述を終了します。
追記・修正血石血晶、あと神酒もよろしくお願い致します。

画像出典(トリミング加工あり)

[1*][4*][5*][6*][7*][8*]GOD EATER 2 RAGE BURST
[2*][3*]GOD EATER RESURRECTION
ゲーム内スクリーンショットより
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最終更新:2021年11月07日 15:54

*1 GE2以降は敵の物理属性が全て共通化している

*2 そうなると「比叡」はヤクシャになってしまうがな