ヨツバ(DEATH NOTE)

登録日:2011/09/18 Sun 18:29:16
更新日:2024/04/21 Sun 13:34:03
所要時間:約 6 分で読めます




DEATH NOTE』に登場する架空の企業。大企業ヨツバグループとされ、営業から自動車、建築、リゾート開発まで多岐に渡る。
国内外に30万人もの社員を擁することから、かなり大規模な企業らしい。


■ヨツバ編

原作5巻~7巻で展開された、ミサが放棄したノートをめぐるシリーズ。
と思われていたが…

ノートを手にしたヨツバ社員(通称「ヨツバキラ」)は7人のヨツバ幹部と共に「死の会議」なる定例会議を開催し、
知恵を出し合ってヨツバにとっての邪魔者を消していった。

誰がヨツバキラなのかは当然最後まで明かされず、度々正体予想が行われた。

■登場人物

  • ヨツバキラ
第三のキラ。その正体は下記8名のうち誰か。
出世や金に貪欲で、人の命を何とも思わない非情な男。
デスノートの力で社長を目指す野心家。目標が小s(ry
Lは 「八人で会議して行動してるんだから、一人では何もできない馬鹿で腰抜け」 と推理している。


  • 尾々井(おおい)(たけし)

いざとなったらコイルだかLだかのアジトにミサイルをぶちこむだけだ。ヨツバは強い。

CV:梁田清之 演:寿大聡
3月31日生(43歳)身長188cm/体重77kg/O型
VT事業部部長。早稲木大学法学部卒。メンバー内では最年長で、会議の司会進行役も務める。
ガタイの良い体形にサングラスにスキンヘッドと外見は完全にマフィア。
決断力に富み、高いリーダーシップの持ち主だが、少々大雑把で過激な面もある。
父は防衛省の幹部で、上記のように笑えない冗談を言ったことも。ガンマニア。


  • 紙村(しむら)(すぐる)

なぁ、誰がキラなのか…名乗ってもいいんじゃないか?

CV:横尾博之 演:吉澤裕介
7月21日生(36歳)身長172cm/体重57kg/AB型
人事部人事課課長。京土大学法学部卒。
気弱でヘタレ発言が多いが、慎重さ・注意深さはメンバー随一。
親の七光りが多いメンバーのなかで唯一平凡な(母子)家庭出身の実力派。
大学時代ラグビーの全日本代表に選出された経験がある等、見かけによらずスポーツマン。
一見オカタそうに見えて海砂が「可愛い友達いっぱい連れてきます」と言った時には人一倍リアクションしていた。


  • 火口(ひぐち)卿介(きょうすけ)

何者かなんて関係ない。何者であろうと殺すしかないんだ。

CV:二又一成 演:柏原収史
6月6日生(32歳)身長169cm/体重59kg/AB型
新技術開発室室長。元々は開発部部長だったが、降格させられたらしい。早稲木大学政経学部卒。
性格は粗暴で極めて攻撃的であり、自身の命が掛かっている会議でも平気で他者を罵倒する。
ヨツバキラが出世のために会議を開いたという話にも、「くだらねー」と吐き捨てている。
細身でやや小柄だが剣道五段の腕前。父親はヨツバ重工業の社長・火口二郎。


  • 鷹橋(たかはし)鋭一(えいいち)

三日にしてはよく調べてあるじゃないか。

CV:西凛太朗 演:小林一英
12月19日生(40歳)身長181cm/体重73kg/B型
マテリアル企画部部長兼ヨツバホーム取締役。慶洋大学商学部卒。
父親は全国経済新聞社社長の高橋蔵造。
茶髪ロン毛で髭を生やしており、ケツ顎が特徴。
天然(?)発言が多く、他メンバー(主に火口)に叱責されている。既婚者で子持ち。趣味はサーフィン。


  • 三堂(みどう)芯吾(しんご)

ここからは更に慎重に絶対に誰にもバレない様にしていくべきだ。

CV:花輪英司 演:廣瀬裕一郎
1月25日生(32歳)身長175cm/体重60kg/AB型
経営戦略部部長兼ヨツバファイナンス取締役。
冷静沈着で頭脳明晰。眼鏡をかけておりどこか月に似た容姿をしており、実は月と同じ東応大学出身。
趣味はフェンシングと育ちが良さそうである。
父親は参議院議員の三堂栄吾で、ヨツバキラの為に度々権力を利用しているらしい。


  • 樹多(きだ)正彦(まさひこ)

私もコイルは頭がキレると思う。こういう奴は味方につけておかなければ駄目だ。

CV:相沢正輝 演:三洲悠暉
10月20日生(32歳)身長169cm/体重60kg/O型
ライツ企画部部長。
コイルへの依頼と口座提供を担当する。
メンバー内唯一の理系で、三堂と同じ東応大学理工学部卒。
眼鏡を掛けた七三分けの理知的な男。既婚者。生物学者の両親がいる。
三堂曰く「計算高い」らしいが、予想外の事態への対処は苦手な様子。
シリアスそうに見えて趣味:眼鏡収集/好きなもの:眼鏡/嫌いなもの:コンタクトレンズとかなりネタ要素がある。


  • 葉鳥(はとり)新義(あらよし)

誰がキラか知らないが、巻き添えになって逮捕されるなんてゴメンだ!

CV:徳本恭敏 演:西野大作
3月22日生(33歳)身長166cm/体重55kg/A型
宣伝戦略部部長。二橋大学文学部卒。
現ヨツバ社長・四葉台之助の息子(但し愛人の子)である。既婚子持ち。
金髪の強面だが内心はメンバー随一のヘタレ。趣味は陶芸で嫌いなものは野菜とギャップに定評あり。
うっかり「抜けたい」と口を滑らせた為、見せしめとしてキラに粛清された。


  • 奈南川(なみかわ)零司(れいじ)

これから私がどう動くのか それは私が決める事だ…

CV:野島裕史 演:越村友一
8月3日生(30歳)身長181cm/体重64kg/A型
第一営業部部長。長髪が特徴的な美男子。父はヨツバアメリカ支部の社長で、本人も6年ほど在米歴がある。
ハーバード大学卒(なんでこれだけ実在の大学なんだろう)で8人の中では最も才気に恵まれており、
劇中では巧みな話術で月のミスを誘い出すなど頭の回転も良い。
Lと月の交渉を受けキラの殺人を1ヶ月先延ばしにした。
ヨツバキラが会議を開く目的が「社会的地位を備えた上での金」であることもイチ早く見抜いていた。
将棋が好きでプロ並みの棋力を持つ。
イケメンで人気もあるが、嫌いな物が無能な部下とやや冷酷っぽい。



※以下ネタバレ注意













ヨツバキラは火口卿介
しかしLと月の共同戦線、及び松田のラッキーパンチによりメンバーまでは明らかになり、その後ノートを渡した張本人のレムがキラの傍に立つことで、レムが見える弥海砂にあっさり特定される。
読み返すと他のメンバーがヨツバキラの正体や目的に言及する場面では強く反応しているのが分かる。
会議を抜けたいと言い出した葉鳥に「明日には死んでるな」と嫌味たっぷりに告げたのも、松田を発見した時最初に抹殺を口走ったのも火口であり、実質的な処刑宣告であった。
あと他のメンバーが「剛」「英」とありそうな名前なのに一人だけ「介」と浮いている。

もっとも紙村・三堂・奈南川といった、メンバーの中の才気ある者にも「(キラは)出世欲の高い火口だろう」とおおよそ正体の見当はつけられており、L陣営に特定されずともいずれ他の幹部に離反されていた可能性はある。奈南川曰く「人を馬鹿にし、上手く使えない」とのことから開発部部長から開発室室長に格下げさせられ、月やLからも「一人では何もできない馬鹿で腰抜け」、果ては死神のレムからも「卑劣で最低な奴」と見放されており、「凡人が強大な力を手に入れたらどうなるか」を悪い意味で見せたとも言える。

余談だが、作画担当の小畑先生は奈南川がキラだと思ってたらしい(笑)。


■ヨツバの末路

火口がキラだと断定した捜査陣とヨツバメンバーの内通者が協力し、架空の番組をでっち上げる。
この罠にまんまと火口は引っ掛かり、嵌められたと気付いて松田を始末しようとするも、キラ対策で松田が偽名を使っていたために失敗。
なおこの際、デスノートに名前を書いたはずの松田が死なないことに火口が狼狽したのを見たことで、L陣営は「殺害の方法は名前を書くこと」ということを知った。

自身が追い詰められていることを察した火口は、隠し持っていた拳銃を持ち出したり、レムと死神の目の取引をして自身を追跡する警察官を数名死に追いやったりと必死の抵抗を試みる。
しかし、L陣営から一時離脱しつつも、キラ断定と聞いて応援に駆け付けた相沢・井出や彼ら率いる警察官は、死神の目への対策として顔が見えないヘルメットを着用するなどの手を打っていた。
最早ここまでと判断した火口は拳銃自殺しようとするが、ワタリに遠距離狙撃で拳銃を弾き飛ばされ、その隙に身柄を確保されてデスノートの存在を白状する。


完全に無力化された火口からノートを回収したLは、自身が確認した後、自分も見たいという月にノートを手渡す。
その瞬間、月はフラッシュバックに襲われ…

「勝った…。計画通り」

結局のところ全ては月の計画であった。

海砂が捕まり、もう間もなく自分も容疑をかけられると踏んだ月は、ノートの所有権を放棄して記憶を消去した上であえてLの監視下に置かれることを選択。

そしてレムにノートを託し「ある程度の地位があり、出世欲が強く、そのためにノートを使いそうな人間」に渡すよう依頼し、自分以外の人物をキラとしてでっち上げた。*1
デスノートを拾う以前の自分(=デスノートに関する記憶が消えた自分)ならばLに捜査協力を持ちかけると踏み、新たなノート所有者となった人物をLと共同で捜査して確保することで、Lの自身への疑惑を完全に晴らすことを企んだのである。

こうして、月はいつか自分がキラとして返り咲くための踏み台として「ヨツバキラ」なるものをでっち上げたのである。


そして、まんまと月の掌の上で踊らされた火口はL陣営及び警察に確保され、キラとしてLに尋問を受けることになる。
しかし口封じ兼ノートの所有権を強制的に移行させる目的から、月が腕時計に仕込んでいたノートの切れ端に名前を書かれ、口を割る前に心臓発作で死亡した。

デスノート自体はL陣営に確保されるが、それも見越していた月はノートにとある仕込みをしており、そこから月とLの最後の戦いが始まる。

そして火口の死から数ヶ月後、他6名のメンバーも心臓麻痺で始末される。
ノートのルールを知り過ぎた為口封じに殺されたものと見られるが、それが原因で会社の株も大暴落してしまっている。
DEATH NOTEの犠牲者には罪を犯したりキラの障害となったために消された者が多いが、彼らヨツバ社員に関して言えばレムが火口を選んだ時点で巻き込まれることは避けられなかった。
そういう意味で本作最大の被害者は彼らとその部下であると言えるだろう。

TVスペシャル版「リライト・幻視する神」では全員が心臓麻痺で死亡しておらず、三堂・紙村・奈南川の3名がそれぞれビルの屋上からの飛び降り自殺、線路の上で電車に牽かれて自殺、対向車にぶつかり事故死という死に方をしている。*2

ちなみにDSのゲーム『DEATH NOTE キラゲーム』では容量の都合もあって、尾々井、火口、奈南川の3人に圧縮されており他の5人の存在はなかったことにされている。まあ他の面子は影薄かったから仕方ないが。
なお、ほとんどモブに近いキャラでありながらそれぞれキラゲーム用の固有の特殊能力を持っているが、ゲームシステム(ぶっちゃけ人狼)との噛み合いがメチャクチャいい奈南川の特殊能力が地味にチート*3

実写映画版では、ヨツバキラの立場を高田清美が担ったため登場しない。またドラマ版では登場するが、火口以外の全員は殺されることなく生存している。




アニヲタの集いは傾くかもしれない。夏厨が増えればまたWikiも荒れるだろう
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最終更新:2024年04月21日 13:34

*1 ノートをレムに渡す際に、「一定の犯罪者裁きさえしてくれればあとは自由にノートを使っていい」と、新たなノート所有者に言付けするように指示した。

*2 他のメンバーの死亡描写は映っていない

*3 自分以外の最も疑惑度の高い誰かの疑惑度をマックスにするというもの。自分がキラ(人狼)なら票を散らして生き延びたり、L(占い師)ならキラと確定した相手を確実に検挙したりと汎用性がやたら高い。