ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン

登録日:2010/08/18(水) 16:28:58
更新日:2024/04/08 Mon 13:02:17
所要時間:約 4 分で読めます




あのポケモンたちに、また会える。


ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン』(Pokémon FireRed & LeafGreen)は、2004年1月29日に発売されたゲームボーイアドバンス(以下GBA)用のゲームソフト。

ポケットモンスター ルビー・サファイア』の次に発売されたGBA世代のポケモン二作目。

【概要】


今や世界的に有名な『ポケットモンスター』シリーズ、その始まりであるゲームボーイ用ソフト『ポケットモンスター 赤・緑』をGBAでリメイクしたもの。
タイトルからも分かる通り、ファイアレッドが赤、リーフグリーンが緑に相当する。

パッケージのポケモンはリメイク前同様ファイアレッドがリザードン、リーフグリーンがフシギバナ
イラストはどちらも最新の物に変更されている。

海外では初代はRedBlueが発売されていたが、本作は海外でもFireRedLeafGreenである。

グラフィックは『ルビー・サファイア』と同等に向上され、勿論完全カラーとなっている。

ストーリーはリメイク前とほぼ同等で、冒険の舞台はお馴染みカントー地方


【追加・変更要素】



  • 新規キャラクター
キャラクターについてもリメイクに伴い追加されている。
主人公は男女から選べるようになり、女の子は初代の時に描かれたイラストが元になっている。
なお、『ポケットモンスターSPECIAL』の第1章から登場しているブルーの元ネタでもある。

また、マサキの友人であるニシキや、ロケット団の女性団員も新たに登場。
その他、ライバルの姉であるナナミに専用グラフィックが用意された。

  • ゲームシステム
システム周りは『ルビー・サファイア』を基本に作られており、リメイク前には無かったポケモンごとの「特性」が追加され、わざマシンとひでんマシンも変更。
更に努力値等のシステムも同等に変更されている。

時計機能は搭載されていない。その関係で本作だけでポケルスが付くことはないが、ホウエン地方から持ち込むことは可能で、他のポケモンに移すこと自体は可能。
その場合どれだけ時間が経とうがポケルスが消えない。

  • 追加マップ
追加要素としては「ナナシマ」と呼ばれる七つ島から構成される新マップがある。
ストーリーには関係しないものの、クリア後には金銀の一部ポケモンの捕獲が可能となっている。タマゴ厳選もここで可能。
あのファイヤーの生息地はナナシマに変更されている。

島への行き方については、ポケモンシリーズの船を参照。

ただ、出現するポケモンが変化するという「へんげのどうくつ」や、ルビサファで入れた「開かずの扉」は、
実質的に没イベント扱いである(後に発売されたエメラルドも同様)。

ちなみに、7のしまにある「アスカナいせき」は「七草」のアナグラムであり、7つある石室もそれぞれ春の七草のアナグラムになっている。

  • 出現するポケモン
ストーリーをクリアするまではリメイク前の151種以外のポケモンは一切出現せず、
第二世代以降で新たに進化可能になったポケモン(ゴルバット、ラッキー等)も一定の条件を満たすまで、進化しようとする度に進化キャンセルが起きる。

また、一部出現ポケモンの出現率や出現場所も変わっており、ポケモンが覚える技やそのタイプも変更されている。

  • 新アイテム
オーキド博士ジムリーダーなど主要な人物の噂を登録しておけるボイスチェッカーや、戦ったことのあるトレーナーと再戦できるバトルサーチャーなど、
魅力的な新アイテムも追加されている。

  • 過去作との互換性
『ルビー・サファイア』等の他のGBAシリーズとの通信も可能。
第三世代は第二世代以前との互換性が断絶された世代であり、多くのポケモンが入手不可能となっていたが、
本作の発売によって過去作のパートナーと再会出来るようになり、多くのトレーナーが歓喜した。

…というか、始めからこれを買わせるために互換性を無くしたのではないかとも言われたりする。
まぁ互換性があったらあったで、バグだらけの初代とデータをやりとりするハメになる訳で、
さらに言えばそもそもGBとGBAは根本的にハードとして異なる関係で通信自体が出来ないので互換切りは当然なわけなのだが……
そもそも、ありとあらゆる方法を駆使して、本作から第九世代までの一方通行の経路が繋がっている時点でおかしい。

ただし、他のシリーズと通信するにはクリア後のとあるイベントをこなす必要がある。
また、このイベント後、四天王の手持ちが強化される。

  • ワイヤレス通信機能
付属品としてワイヤレスアダプタが同梱されており、GBA同士で無線通信が可能に。
本作での導入がきっかけとなり、『エメラルド』でもワイヤレスアダプタ対応、第四世代以降もすべてワイヤレス対応となった。
通信範囲はせいぜい互いの顔が見える程度の距離だが、ケーブルなしで通信できるため、屋外で遊ぶ際などに便利。
チャットなど通信限定の機能もある。


【評価】


あの初代ポケモンのリメイクだけあってその人気はかなり高く、GBAのソフトの中では『ルビー・サファイア』に並んでトップクラスの売り上げを誇る。

そしてアレンジを施された数々のBGMも好評である。特に戦闘BGMは全体的に弦楽器調・打楽器調となっているのが特徴。


一方で、不満の声が挙がる点も少なからず存在。

たとえば、ヘルプ機能ボタンが間違って押しやすいRボタンだったり、起動する度に前回プレイ時の回想が入る(オンオフ不可)等、
全体的にお節介過ぎな感が否めないのも地味にうっとうしいかも。

対戦勢の視点で見ると、タマゴ孵化が異常にやりにくい、教え技も補完できるなど、対『エメラルド』での立場が微妙。
しかし、出現するポケモンの都合上、一部のポケモンの型(タマゴうみマジガピクシーやタスキカウンターバンギラス)は『エメラルド』だけでは補完しきれない場合もある。
進化の石マスターボールが入手しやすい等の利点もあるにはある。


【余談】


ちなみに同じ初代でもバージョンはリメイクされていない。
ピカチュウはともかくカメックスは泣いていい。
しかし、エンディングでは旧シリーズのパッケージイラストの全種類が出ているので決してなかったことにしてるわけではない。


続編として、『金・銀』をリメイクした『ポケットモンスター ハートゴールド・ソウルシルバー』がある。




「……おや!? こうもくの ようすが……!」

「あれ……? こうもくの へんかが とまった!」


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最終更新:2024年04月08日 13:02