redEyes

登録日 : 2009/06/04(木) 02:37:09
更新日 : 2016/06/05 Sun 11:32:01
所要時間 :約 6 分で読めます




redEyesは神堂 潤が描くマガジンGREATにて連載を開始し、同誌が休刊後は現在マガジンイーノ、それがまた廃刊になって以降はマガジンプラスにて連載中の青年漫画(単行本1~17巻絶賛発売中)




この巨大な行為の中で

一人の兵士の生命に

何の意味があるだろう…



【あらすじ】
国家間総力戦における高度電子戦の破綻、制御不能な過去の遺産・オービターアイズ(多目的軍事衛生群)により、戦争形態が有視界戦闘・白兵戦へと退化した世界にて……。


統合暦182年7月7日、レギウム共和国軍はドラグノフ連邦軍に対して和議を申し入れ、2年8ヶ月余りに渡って続いたレギウム・ドラグノフ間の戦争はレギウム共和国の実質的な敗北で終結した。
終戦から3ヵ月後、レギウム軍最強の特殊部隊ジャッカル隊長であったかつての英雄グラハルト・ミルズは、死刑執行の日を迎えていた。
最後の戦場で部下の裏切りにより、敵国に内通した反逆者の汚名を着せられ拘束されたミルズだったが、護送の為にきた海兵隊を殺害して脱走、汚名を着せたクレイズに復讐するべくたった1人の戦争を開始した。


  • 登場人物
【レギウム国民軍】
●グラハルト・ミルズ
レギウム軍最強の特殊部隊ジャッカル隊長にして、戦場の死神(ジェノサイド)と呼ばれる英雄
クレイズの策略より、国を裏切った反逆者とされてしまうが、処刑当日に護送の海兵隊を 皆殺し にし脱走。裏切りの真相を知る為に行動する。
和解したレイニーと共に、抵抗を続ける第三軍(国民軍)に合流後、第1特殊機装兵大隊 大隊長に任命され、その際大尉から少佐に昇進している。
冷酷非情な殺戮兵器の仮面の下に、自分を表現する事が苦手な優しさを持った男。なので指揮そのものは苦手
つまりツンデレで最強。
特技はナイフ投げ

●レイニー・クルーガー
元ジャッカル隊員
戦場の死神に最も近いと目される男
接近戦ではミルズと同等か凌駕する腕前から『ブレード使いのレイニー』と呼ばれている。
終戦後はクレイズの指示でドラグノフの新型SAA”FR-A12 ゼブラ”のテストをしていた。
慈悲を持って相手を殺す、との信念を持っている。
ちなみに、ミルズを裏切った理由は妹をクレイズに人質に取られた為
元はミルズ、バロスとレインジャー連隊での同僚であると同時に親友だったが、ミルズが先に指揮官になった後は、上官として、兵士として絶大な信頼を寄せる
一応ミルズが不得手な指揮・隊長役を第1特機では務めている。

●ゼップ・ジベルノウ
終戦後も上官でもあり、育ての親からの命令を守り、独りで戦い続けていた『亡霊』、ゲリラ戦のプロ。ミルズが育ての父の遺書を持ってくるまで自陣営の軍人までボコってた。
第三軍に復帰後はハワードが逃亡時にAGIから持って来た(社の備品をパクッた)日本製と思われるSAA
”ヤガミ重工カシワザキ事業所(YHI)製F3A 鬼神(キシン)”を使用する。

●クラウス・ガードナー
元ジャッカル隊員
情報収集・操作の天才
ミルズを裏切った理由は、自分の戦争を終わらせる為裏でクレイズと繋がっているなど目的に謎が多い。
数多くの無人兵器を同時に操り最後は誘いこんだホテルビルごと爆破する事で機装中隊を壊滅させるなど、ジャッカル隊員の本気を見せる。

●サヤ・ハミルトン
ミルズに付き従う戦災孤児、ミルズの事は戦時中の戦意高揚番組で知った。
ミルズの役に立ちたいと、SAAの整備の手伝いをする事になった
数少ない女性(?)

●アンソニー・ハワード
AGI社SAA設計開発主任、通称『ハカセ』。
なんだかんだでミルズにサインを断られたり人間臭い発言をして呆れた顔をされたりする。
ミルズに自作の最高傑作MKー54を全くの私怨で渡す。
国民軍合流後、ミルズに銃(45口径)で脅迫されたり、レイニーに絡まれ、サヤにイジメられ、ジベルノウには髪を切られたりと、ロクな事がない苦労人。原因は周りが筋肉バカしかいない上にハカセ本人も空気読まない発現するから。
マッドサイエンティストでありMKー54を息子と呼ぶなど危なそうなキャラである。


【レギウム共和国】
●ユリアン・クレイズ
元ジャッカル隊副隊長でありながら、ドラグノフのスパイ
ミルズを貶めた張本人

ディヴァン(旧ルーミス王国貴族の末裔)にも参加しており、『混沌への再生』の執行人
しかし、レギウム、ドラグノフ、ディヴァンすら自分の目的遂行の為の要素としか考えていない。

その正体はルーミス王国王族の末裔
オービターアイズの制御コードを手に入れ、世界の掌握を目論んでいる。


●アラン・クルサード
初代『戦場の死神』
レギウム軍国防軍の英雄
ミルズの潜在能力を見出し軍隊に入隊させた人物
レギウム軍の現状の体制に反感を持ち、反乱を起こす(本当の目的はミルズを「覚醒」させる事)が、ミルズによって倒される。
ミルズにとっては、初めて殺した人物でもあり、決して忘れる事の出来ない存在

●バロス・ウォード
元ジャッカル隊員
『審判の矢を射る者』の異名を持つ凄腕スナイパー
ミルズを裏切った理由は、病弱な弟に最先端の治療を受けさせる為だったが、弟は死んでしまい、戦後退役し山奥で静かに暮らしていたが、ミルズとレイニーの第三軍合流を援護し、帰らぬ人となる。



【ドラグノフ連邦】
●カーレル・シュワンツ
ドラグノフ軍最強の特殊部隊COBRAの第7(107)戦隊の隊長
その戦闘能力は元ジャッカル隊員であるレイニーを圧倒するほど
数少ないミルズと交戦して生き延びた人物。ダークナイツとの戦いでガチギレ、カットスロートで中の人をぶっ殺し
自爆用AIに対し「私にとって予測可能な行動以上の事が出来ない機械人形など相手に値しない」と容易く倒していた。


【ルーミス騎士団】
●ルドルフ・チェカ
ルーミス騎士団団長。敵だけでなく味方でさえ精神に異常をきたすほどの戦闘能力の高さから『悪夢』と呼ばれている。
どこの格ゲーキャラだよ言いたくなるレベルの白兵格闘を見せ付ける。ちなみに本人の担当はあくまで”隠密・暗殺”である。



【用語説明】
●『SAA』
Special Assault Armor(スペシャルアサルトアーマー)の略称。歩兵の対弾用装備から発展・進化した特殊強襲用装甲、白兵戦に退化した当世界に置ける戦場の花形。
所謂パワードスーツの一種だがこの世界では人外生物とか人型ロボットとかが常在する世界でも無い為、どっちかと言えば歩兵を機甲車両達と同等にして連携運用出来るようにする装備。
歩兵装備だと基本的に対機甲車両用の兵器(RPG等)か専用の重金属徹甲弾を用いないとそのメイン装甲は抜けない。しかも機甲車両並みの速度で機敏に動き回るので
動きをどうにかして止めないと歩兵用火器では倒せない。


【AGI製】
◆APF-175mod "バルディッシュ改"
レギウム軍主力機。
量産型機としては高い性能を誇り、国力で勝るドラグノフに互角に戦えたのもこの機体の存在による。
作中では改になる前の機体どころか先行量産型(XPF-175)や強襲用装備など豊富な改造・仕様変更機体が見られる。

◆ASP-177e "スワッシュバックラー"
バルディッシュの後継機(APF-177)として開発されたが、高い製造コストと戦時後期の財政難の為、先行量産機16機のみロールアウトし、その後ジャッカル隊用に特殊部隊仕様の機体が8機生産配備された。
大戦後期の傑作機。

◆XSP-180 ”Mk-54”
スワッシュバックラーの後継機として次期主力量産型として開発された試作機。
スワッシュバックラー同様の生産コストの高さと極めてピーキーな性能故、誰にも乗りこなせなかったため「失敗作」と酷評されていた。量産機なのに開発者のハカセが常人に扱えないレベルの機体にしてるのが悪いだけだが。
ただし化け物なミルズの使うワンオフ機としては申し分ない機体で今作の主役機と言っても過言では無くミルズと共に戦場を駆け抜ける、なお外部装備等はその他の機体の物を使用出来る模様。
現在フルカスタムチューンが為された機体が首都攻略戦参加中、そのため武装は一応市街戦用になってる模様。


【GAF製】
◆FR-A4 バルメ
ドラグノフ軍現用主力機。
性能的には決して低い物ではないが、戦時中はより高性能なバルディッシュに大きく水を空けられている。
俗称『ドンガメ』
ちなみにやられる時の台詞は「ダカッ(半角)」「ガハッ(半角)」など名言となっている。

◆FR-A5M2 コブラⅡ
ドラグノフ軍特殊部隊COBRAの指揮官機を乗り手のシュワンツのオーダーで軽量化カスタムしたもの。
ベース機である"FR-A5 コブラ"が存在する筈なのだが現状では作中に出ていない。
軽量化により圧倒的な機動性を得る代わりに対弾性と安定性が犠牲になってる。
作中でダミーを乗せ頭をミルズにより対SAA用ハンドガンで頭部装甲を普通に撃ち抜かれた事により装甲はかなり薄い、もしくは無い様子。
特技は壁走り。

◆FR-A12 ゼブラ
ドラグノフ軍次期主力機。
バルディッシュを凌駕し、かつスワッシュバックラーと同等以上の性能を量産機で実現することを目標として設計されている試作機
レイニー中尉によってMKー54とともに奪取されるが、後に先行量産型(FR-A13M1)が現れる。
もっともその時点でレイニー機はハワ-ドによるカスタマイズ(脅迫されてやったが別に手抜きはしていない)がされていたが
特技はトラック押し、山岳戦用プリセットが無い。

◆ダークナイツ
クレイズ殿下の王宮騎士団用SAA
抗弾マントを被って柄頭に銃口が付いて剣の真ん中にカシメの様な丸い折り畳み部分を持つ珍妙過ぎるデザインの剣を持つ。
脛には空中散布型散弾ユニットの射出装置、両腕アーマーにグレネードランチャーと火炎放射器を持つ。
「コックローチ野郎!!」と呼ばれていた事から色は多分艶の有る黒褐色系だろう。



【余談】
フィクションでありながら、細かく設定された世界間や巻末の戦記や、リアルな戦場模様が描かれている。(女性兵士が殆ど出てこないなど)
もっとも一般兵が爆発等で手足が簡単にポロリしたりヘッドショットで脳漿ぶちまけたりよく切れる包丁の宣伝に使われる野菜みたいにスパスパ身体ぶった切られたりするetcのが日常茶飯事なので
グロリョナ好きのニーズに応える位しか女性兵士を出す意味が無い(逆に女性の一般兵なんか出したらグロ死回避補正かかってる存在なのがバレバレで面白味が無い)のも理由ではあるが……

もっともそんなやられ役の一般兵の皆さんがこの作品では生き生きとした人間味のある存在なのがこの作品のいい所、冗談言って場を和ませたり一生懸命必死で戦っているのが分かったり
そのおかげで本作のエース格の皆さんの化け物度合いがより強調されいい塩梅に仕上がっている。

上記のSAAと呼ばれる独特な兵器などが登場するが、量産機ながら様々なバリエーション、両軍のエース級が身に纏うカスタム機…決して兵器にも手を抜かない。
戦争マンガ好きな人は興味があったら、是非一度読んで頂きたい作品である。

難点は掲載している雑誌がほぼ季刊状態で書店で取り扱ってる率も低い事やその刊行の遅い掲載誌に留まっている理由の一つである執筆速度の遅さがある。
というのも神堂先生は他の漫画家のアシとかの経験を経ず独学我流で描いている為、他の漫画描きが一般的に用いる早く描く(悪く言えば早さの為に手を抜く)手法を使って無い為
描くの自体も遅いがアシも簡単に足せない(先に述べた通りアシスタントは後々自分が連載する為の経験を積む場でもある為あまり応用が利かない手法を採る先生の元へ行きたがるアシ志望は少ない)のが理由である。

…16刊表紙がガンダムのラストシューティングにしか見えない







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