平成ライダーシリーズ

登録日 :2009/11/05(木) 02:47:33
更新日 : 2017/08/17 Thu 01:57:50
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からっぽの星
時代をゼロから始めよう


見上げる星
それぞれの歴史が輝いて


『平成ライダーシリーズ』は、毎週日曜朝8時から放送されている仮面ライダー作品の総称。

「平成に入って新たにTV放送を開始した仮面ライダーシリーズ」という意味であり、平成に放送していた仮面ライダーという訳ではない。
よって、初代仮面ライダーから続いていた『昭和ライダーシリーズ』に含まれる「BLACK RX(平成元年まで放送)」や、
クウガ以前に制作された「真」「ZO」「J」、昭和シリーズのリメイクである「THE FIRST」「THE NEXT」は平成ライダーに数えられない。

昭和ライダーシリーズでは見られなかった(見られにくかった)要素としては、以下のような点だろう。


  • 主演が若手イケメン俳優
  • 複数の形態を使う(フォームチェンジ)
  • 生命維持等で体に医療器具を入れる人への配慮で“改造人間”という設定は使わない
  • 敵が世界征服を目指す悪の組織ではなく、人類を脅かす怪人という種族そのものとなっている
  • アギトとディケイドを除き、各作品の世界観は基本的に独立している(ただし、電王とキバはパラレル世界観で共演したことはある)。


……このような要素などが特徴。
もっとも、イケメンの定義は時代と共に変わるので、昭和の主演陣も放送当時のイケメンに当てはまっていると言える。
世界観の独立設定に関しても、「真」「ZO」「J」が(仮面ライダーワールドを除いて)繋がっていなかった流れをそのまま引き継いだ感じではある。


また、昭和ライダーの重要なファクターであり、石ノ森作品の特色である 「同族殺し」「敵からもたらされた力で戦う」 といった要素はほとんどの平成ライダーに受け継がれている。

2016年現在では各作品の小説版が刊行されており、そちらも評価が高い。
クウガ、響鬼、電王、キバ、ディケイド以外はサブタイトルがない(新聞や公式サイトなどでは記載される)。


【シリーズ一覧】

2000年1月~2001年1月:『仮面ライダークウガ

A New Hero. A New Legend.

記念すべき第一作目。
特撮特有のご都合主義が少なく、「敵組織が独自の言語や文化を有する」「技名を叫ばない」などリアリティある描写が特徴的で、
「もし怪人が実際に出現したら」を警察に取材するなど積み重ねによってつくられた、特撮と言うよりドラマに近い作品。
敵組織はグロンギ族。変身ベルトは「アークル」。
シリーズ中唯一ライダーがクウガただ1人しかおらず、劇場版もない(構想はあったが頓挫)。

放送当初は生々しい殺人描写に関する保護者からの苦情や昭和ライダーファンからの手厳しい批判、脚本に力を入れ過ぎたことで完成が遅れた事から総集編が数回放送されるといった困難に直面した。
しかし、高校生や大人の年代から支持を集め、現在は平成ライダーの中でも屈指の名作と讃えられている。
EDは本作以外では響鬼の前半と各最終回しかなく、以降の作品では戦闘挿入歌がED扱いに。
全編がHDTVで撮影されており、当時としては異例の16:9の画面比率で放映されている。


2001年1月~2002年1月:『仮面ライダーアギト

目覚めろ、その魂

平成ライダー第二作であり、仮面ライダー生誕30周年記念作品。
敵組織はアンノウン、変身ベルトは「オルタリング」。
序盤から3人の仮面ライダー、アギト・G3・ギルスが登場するのが特徴。
前作の続編だが一部単語が使われる程度。意図的に矛盾があり、パラレル的続編とされる。
また、本作より劇場版の公開が恒例となった。

前作に劣らず練り込まれた設定で、謎を解き明かしていくエンターテイメント性の強いストーリーになっている。
クウガのヒットもあってか、玩具の売り上げこそ落ちたものの、平均視聴率は未だにシリーズ最高を誇る。
この作品を最後に、OPの歌詞に「仮面ライダー」を入れなくなった。


2002年2月~2003年1月:『仮面ライダー龍騎

戦わなければ 生き残れない!!

シリーズ第三作。
キャッチコピーの通り、 13人ものライダーが登場してバトルロイヤルを繰り広げる 異色作。
敵となるのは鏡の世界・ミラーワールドに住むミラーモンスターだが、同時に仮面ライダーらも敵となる。
変身アイテムは「カードデッキ」と「Vバックル」。
2009年に『KAMENRIDER DRAGON KNIGHT』として海外版リメイクが制作され、日本でも放送された。

「外付けの変身ベルト」「変身時や技発動時の電子音声」「ライダー同士の戦闘」など以降の平成ライダーシリーズで定番化する要素を生んだ、クウガとは違った意味で平成ライダーの元祖と言える作品。
放送開始当初は、これまでにない作品設定や異彩の放つストーリーに、著名人をも巻き込んで賛否が巻き起こったが、
テレゴングにより結末の変わるTVスペシャルや、最終回先行上映というキャッチコピーの劇場版で話題を集めた。
よって、映像作品だけでも4つの結末がある異色のストーリーになっている。

カードを用いたバトルというアイデアは剣やディケイドにも踏襲された。
平成ライダーシリーズ中で初めて「仮面ライダー」の名称を使った作品でもある。

2003年1月~2004年1月:『仮面ライダー555

疾走する本能

シリーズ第四作。
敵組織はオルフェノク。変身アイテムのモチーフは携帯電話で、「ファイズギア」「カイザギア」「デルタギア」の3つのベルトがストーリーのカギを握る。
ライダーのデザインがより一層と機械的になったが、そのデザインやギミックは高く評価されている。

これまで敵怪人は「人類を脅かし、相容れぬ宿命」にあったが、本作では初めて怪人側にもスポットを当て、仮面ライダー側と怪人側にそれぞれ主人公が存在する。
ストーリーも 「人間と怪人の共存」 を目指すという意欲的な試みをした作品である。
全編を井上敏樹が手掛けた、終始不穏な空気が漂う複雑なシナリオや本作を象徴するキャラクター・草加雅人などは非常に好みが分かれ、平成ライダー屈指のシリアス作品と言われる。
その一方で劇場版も極めて完成度が高く、平成ライダー最高傑作とまでの評価を獲得している。
放送終了から10年を経て、『仮面ライダー大戦』にて本作主人公の乾巧がメインキャストとして堂々の復活を果たした。


2004年1月~2005年1月:『仮面ライダー剣

運命の切札をつかみ取れ!

シリーズ第五作。
敵怪人はアンデッド、変身アイテムはトランプを採用。
昆虫をモチーフにトランプの柄を合わせた4人のライダーが登場する。龍騎に続いてカードを使うライダー。

序盤のグダグダっぷりや俳優の活舌の悪さから生まれたネタ・オンドゥル語などから、関連商品及び視聴率がかなり低迷してしまい、「平成ライダー迷走期」の作品と揶揄する人も。
しかし後半の見事な盛り上がりと伏線回収、秀逸なネタ要素から、未だに特撮ファンからの人気が高い作品。
余談だが、同時期にプリキュアシリーズがスタートし、9年後には『剣』本編と共通点が多い『ドキドキ!プリキュア』が放送された。


2005年1月~2006年1月:『仮面ライダー響鬼

ぼくたちには、ヒーローがいる。

シリーズ第六作。
ライダー要素を一切省き、徹底した和風テイストを投入した、独自性の目立つ異色作。「平成のアマゾン」とも例えられる。
敵怪人は妖怪的な魔化魍。仮面ライダーたちは楽器をモチーフにした変身アイテムを使い、ライダーたちも作中では「鬼」と呼ばれる。
デザインや設定もライダーの特徴が一切ないが、これらは企画段階で前作の商業展開の不振から『変身忍者 嵐』のリメイクとして作られていた影響にある。

主演は通例よりやや高めの年齢であり、その背中を追う少年との師弟関係を描いた作風は高年齢に支持された。
しかし、肝心の子供にはまったくウケず、玩具売り上げは低迷。
また、序盤は和風テイストの渋い作品だったが、途中でプロデューサーと脚本家が交代して作風が一般的な特撮の方面へガラリと変わってしまうという事件も起こった。


2006年1月~2007年1月:『仮面ライダーカブト

天の道を行き、総てを司る!

シリーズ第七作目にして仮面ライダー誕生35周年作品。
前作に対し、「昆虫がモチーフ」「変身の掛け声」「必殺技名を言う」「変身ベルト」「バイクの常用」などの部分で昭和ライダーに回帰し、 「仮面ライダーの限界に挑む」 というテーマで制作された。
敵怪人はワーム。仮面ライダーたちはワームの掃討を目的に制作された「マスクドライダーシステム」で戦う。

シンプルイズベストを貫いたライダーの造形は非常に評価が高い。
『キャストオフ』『クロックアップ』といった独自のギミックや、主人公の名言『天道語録』も人気がある。
一方で前作の事件が尾を引いてか、ストーリーには多数の矛盾、多すぎる上に性格がブレるキャラたち、地に足がついていない設定など、話はグダグダとの評価を受けやすい。
この作品以降、VTR撮影からHD24Pを導入した撮影に移行した。(なお、前作の後期OP映像もHD24Pで撮影されている)


2007年1月~2008年1月(TV):『仮面ライダー電王

時空を 超えて 俺、 参上!

シリーズ第八作でかなり異色な作品。
敵怪人はイマジン。ライダーは怪人の憑依によって変身やフォームチェンジをする。
「味方に怪人がいる」「主人公にとり憑く怪人によってライダーの姿が変わる」「乗り物が電車」 という今も尚輝く独自要素を持つ。

コメディ色が強く入りやすい作風に加え、味方イマジンに人気声優の起用などを受けてライダーファン以外からも好評を受けた。
玩具の売り上げも低迷した剣~カブトから復帰し、セールス面でも持ち直すことができた。
またコメディ色が強いながらも根幹のシリアスな設定は変わらず、設定・伏線を巧みに回収し、ヒロインの降板という事態すら無理なく生かしたストーリーも評価が高い。
その人気の高さから放送終了後も度々新作映画が制作されたが、あまりに多すぎたためにファンから 「いつ終わるのか分からない」 と言われていたことも。


2008年1月~2009年1月:『仮面ライダーキバ

覚醒(ウェイクアップ)!
運命(さだめ)の鎖を解き放て!

シリーズ第九作。
敵組織はファンガイア。敵味方ともに全体のデザインにはゴシックを取り入れている。
前作で受けた「味方怪人」「使用する怪人によって姿が変わる」などの要素が引き継がれたが、シナリオはハード&シリアス路線に回帰している。
現代(2008年)と過去(1986年)の物語を交互に織り混ぜつつ話が進むという、他に類を見ない演出が特徴。

秀逸なライダーのデザイン、753紅音也などのメリハリの効いた登場人物、クオリティの高い挿入歌は評価が高い。
一方、人間関係の昼ドラ化やうまく使いきれていない現代と過去の関係、やたらと多い死に設定・ギミックなどの面もある。
だが、ファイズとはまた異なる形の『人間と怪人の共存』を描いたストーリーを支持するファンも多い。


2009年1月~8月(TV):『仮面ライダーディケイド

全てを破壊し、全てを繋げ!

シリーズ第十作目にして、平成ライダー10周年記念作品。
これまでの平成ライダーの世界を旅するという内容で、過去のライダーが多数登場する。過去のライダーの世界は出演者や設定の異なる別物(電王のみ原作)だが、一部原作キャストが出演。
龍騎、剣に続いてカードを使うライダーで、主役ライダーは過去のライダーに変身できるという能力を持つ。また、カード式アーケードゲーム『ガンバライド』と連動した商品展開を行っていた。
スーパー戦隊シリーズや昭和ライダーとも競演し話題を呼び、一部のエピソードは好評。

元々戦隊との競合と放送時期をずらすために企画されたため、放送期間は約半年。 結末が劇場版に持ち越しという異例の終わり方 で不評を買った。
商業展開ではディケイドライバーをはじめ成功をおさめ、今作以降、他作品同士の仮面ライダーが共演する「オールライダー」ものの映画がたびたび製作されるようになる。

放送終了から3年後のスーパー戦隊シリーズとのコラボ映画『スーパーヒーロー大戦』にて、まさかのオリジナルキャストで復活を果たし、
それ以降の『仮面ライダーウィザード特別編』『仮面ライダー大戦』等にも主人公の門矢士が主役の一人として登場している。


【番外】

2009年:『仮面ライダーG

『SmaSTATION Presents!! SMAP☆がんばりますっ!!』という番組にてSMAPの稲垣吾郎の願いで制作された作品。
一話のみの短編だが、 石森プロと東映が全面協力して制作した クオリティは正真正銘本物。
公式に平成ライダーとして認められている。






You're the next
Next Decade


星座巡っても変わらぬもの
揺るぎない 絆 永遠
もう二度と会えないとしても
stay alive


次の10年を駆け抜ける
未来のヒーローたちに捧げる……


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