金田一少年の事件簿(テレビドラマ)

登録日 :2010/06/18(金) 01:40:07
更新日 : 2017/09/23 Sat 04:06:24
所要時間 :約 17 分で読めます




週刊少年マガジンの人気連載漫画金田一少年の事件簿を原作にしたテレビドラマ。ここでは主にKinKi Kidsの堂本剛主演の第1・第2シリーズについて記述する。

95年にスペシャルドラマとして「学園七不思議殺人事件」が日本テレビで放送される。
好評を受けて同年の夏に土曜9時枠にて連続ドラマとして放送される。
年末にはスペシャル「雪夜叉伝説殺人事件」が放送された。
さらに翌年の夏にも第2シリーズが放送され、次の年には映画「上海魚人伝説殺人事件」が公開される。

本格推理サスペンスを漫画で描くことでヒットした原作を、テレビドラマにすることで相乗的なヒットとなる。

このドラマのヒット、及びその前のドラマ『家なき子』の大ヒットにより、日テレ土9ドラマはジャニーズや若手俳優起用のティーンズ向けドラマといった路線となる。
特にこの時期は第1シリーズと第2シリーズの間に『ザ・シェフ』・『銀狼怪奇ファイル』・『透明人間』と放送されたため、同枠は計5作連続1年3か月間ジャニーズ系主役ドラマで埋められていた。
また、演出家堤幸彦(TRICKの人)の出世作でもある。
ミス研の真壁(ワカメ)、友代(ゴム手袋)、佐木(盗撮魔)が準レギュラーとして旅先に同行することがあるなど、原作との相違点が多々ある。
(1回しか登場しないゲストキャラの役割をなるべく準レギュラーに兼任させることで、
参加する役者の人数を減らしてオファーやスケジュール調整の手間、ギャラなどを減らすためだと思われる)
そのため、特に真壁と友代に関しては完全に別キャラと化しており、真壁は金田一の親友ポジションとして散々酷い目に遭い、友代に至っては…。

時間帯の問題から原作にあったエロ方面の描写は完全に規制されている。
「学園七不思議殺人事件」の桜樹先輩が「偶然実在のAV女優と名前が被っていた」という理由で名前が変えられるなど、細かな部分まで自主規制の対象になった。

しかし一方でグロ方面の規制には挑んでいるようなところがあり、「首無し村殺人事件」の一と美雪の生首、
墓場島殺人事件」の手榴弾爆発跡などは現在なら放送不可能なレベル。
古い作品なので流石に今見ると生首などの作りは安っぽく見えてしまう部分もあるが、子供の頃にこれらを見てトラウマとなった人は多いだろう。

前述のようにゲストキャラが削られたり、ドラマの枠の都合で冬の話が夏の話になっていたり、
ロケ費用を少しでも削るために物語の舞台が変更されていたり(函館→横浜など)、
挙句の果てには主演2人のスケジュールの都合で主人公の一やヒロインの美雪がそれぞれほとんど出ない回まであったりと、
(漫画等を映像化する際に多かれ少なかれ改変せざるを得ないのはどの作品にも言えることとはいえ)原作再現という観点から見ると決して良い出来とは言えないが、
怪人のおどろおどろしさや小説では表現できないトリックといった原作の長所はしっかりと再現されており、前述のように劇場化される大ヒット作品となった。

スーパーJOCKEYにて、たけし軍団がこの作品のトリックを再現するというゲーム企画をしていた。
ちなみにやっていたのは「飛騨からくり屋敷殺人事件」のどんでん返しトリックと、「金田一少年の殺人」のドア渡りトリック。
後に「水曜日のダウンタウン」で、上記2つのトリックに「鬼火島殺人事件」での擬似首つりトリックを加えた3つのトリックが、
本当に実行可能なのかどうかをSASUKE出演者に実際にやってもらうことで検証した。(結果、3件全て成功)

連続ドラマ第一シリーズの第1話は「異人館村殺人事件」なのだが、トリックが他作品と極似していたことが問題となり、現在は欠番となっている。
そのため、「異人館村殺人事件」を正規の方法で視聴するにはテレビ放送を録画したものかVHS版の初期に発売されたものを手に入れるしかない。
また「異人館村殺人事件」と劇場版以外はDVD化されているのだが、 実は2017年まで1990年代この放送枠で制作された作品でDVD化されているのはこのドラマのみだった (今は『ぼくらの勇気未満都市』も加わった) 。
つまりジャニーズ系関連の作品はおろか、ジャニーズ系関係ない『家なき子』第一シリーズもVHSと有料配信だけ。家なき子前の一般ドラマ作品も1980年代の水谷豊主演作品・『池中玄太80キロ』シリーズを除いて皆駄目。
ちなみにこの枠でDVD化作品が増えるのは、2001年の『明日があるさ』からである。

【主な登場人物】
演:堂本剛(ドラマ1,2シーズン)、松本潤(3シーズン)、亀梨和也(吸血鬼伝説)、山田涼介(香港九龍財宝、獄門塾、Neo)
不動高校二年生。IQ180の天才だが普段はさえない高校生。ちなみに、正確にはドラマ版での名前表記は「金田一はじめ」である。原作でもキンダニだのキンダイチイチだの言われてるし、誤読されるのを避けたのだろうか。
横溝正史の推理小説シリーズの主人公「金田一耕助」の孫。
原作と違い髪は短髪で、特に第2シリーズではカッチリ固められた尖ったもみあげが特徴になっている。
初期は剣持警部を「刑事さん」と呼んで敬語を使っていたり(後に原作通りの「おっさん」に変更)、
犯人に対する二人称の使い分けが原作より細かかったり(年下なら「君」、年上なら「あんた」、許せないような悪人や親しかった人間なら「お前」)と、
原作に比べると少しだけ礼儀正しくなっている。
原作より頻繁にじっちゃんの名にかけたため、作品を代表する名台詞となった。
また、じっちゃんの名にかける際の無駄にグルグル回るカメラアングルは堂本版金田一のお約束である。


演:ともさかりえ(ドラマ1,2シーズン)、鈴木杏(3シーズン)、上野樹里(吸血鬼伝説)、川口春奈(香港九龍財宝、獄門塾、Neo)
一の幼馴染。ツンデレ気質は変わらないが、体型はグラマー型ではなくスレンダー型(これはなぜか後のシリーズにも引き継がれている)。一部事件では同行してない。
第2シリーズの「異人館ホテル殺人事件」では一が最序盤で急病になってしまったため、美雪が推理を繰り広げ犯人を追い詰めた。
ただし最後の赤い部屋の大ネタを解明できず、復帰した一に美味しいとこ取りされた。
サングラスをかけたまま日焼けしてしまい顔が大変なことになるなど、原作に比べて体を張ったギャグ描写が多い。

演:古尾谷雅人(ドラマ1,2シーズン)、内藤剛士(3シーズン)、加藤雅也(吸血鬼伝説)、山口智充(Neo)
警視庁捜査一課の警部。
熱血刑事である原作と違ってスマートな雰囲気の非常に紳士的な人物になっており、一を「はじめ(初期は「金田一君」)」と呼ぶ点が原作と大きく異なる。
蝋人形城殺人事件」での三億円事件との因縁、「金田一少年の殺人」での一を撃つ役など、
明智警視の設定や役回りの大部分を代わりに担ったため、やたらカッコいい。
Neoでも明智警視の役割を兼任したが、「金田一少年の決死行」で刺されて瀕死になる役だった。

ドラマ版オリジナルキャラクターの部下を連れていることが多い。
(1,2シーズンは向井猛夫、3シーズンはワラガイ、Neoでは畠山高徳という部下が準レギュラーとして登場している)

演: 原知宏(ドラマ1.2シーズン)、長谷川純(3シーズン)、有岡大貴(香港九龍財宝、獄門塾、Neo※竜二名義)
不動高校一年生で一の後輩。常にビデオを回しているビデオオタク。
美雪と並ぶ一の相棒であり、彼のビデオには事件の重大なヒントが隠されている。
原作では関わらなかった事件に同行することもある。

3シーズンの「露西亜人形殺人事件」では犬飼高志の役を兼任した。

Neoでは初めて「竜二」名義での出演となった(香港九龍財宝殺人事件に瀬川龍太という人物がいるため、名前を被ることを避けたため)。ただし不動高校の生徒であるなど兄の設定も組み込まれている。
こちらでも原作通り兄の「竜太」がいる可能性は高い。
…原作読者はこれでお察しかもしれないが、ある意味では真壁や鷹島以上に原作と異なっているキャラクターである。

演:佐野瑞樹(ドラマ1,2シーズン)、浅利陽介(Neo)
原作とドラマで別人になっている人その1。
一の同級生で腐れ縁の友人(原作では先輩だが設定が変更されている)。
原作の真壁の面影はほとんどなく、眼鏡(本人曰く「インテリっぽく見えるから」という理由の伊達眼鏡)をかけた優等生になっている。
様々な事件のゲストキャラの役割を兼任しているが、脚本家にとって動かしやすいキャラクターだったのか、
怪盗紳士の殺人」で和泉さくらに片思いしていたり、
「墓場島殺人事件」で緊張状態に耐えきれず暴走してトラップで大怪我を負ったりと、役割兼任と関係ない部分で見せ場が用意されていたりもする。
「怪盗紳士の殺人」でなぜかオリジナルキャラの弟・実が登場した。
余談だが、真壁を演じた佐野瑞樹は堂本と同じジャニーズ事務所所属で、現在は「最年長の『ジャニーズJr』」として一部で有名である。
(2013年に40歳を迎えた。「ユニットやグループに未所属でCDデビューもしていないタレントは全員『ジャニーズJr』」という事務所内ルールがあるため、
彼も「Jr」として扱われている)

Neoでは原作通り先輩という設定だが、嫌味な部分がない少々のほほんとした好青年になっている。
薔薇十字館殺人事件」では原作における白樹紅音のポジションとして登場し、容疑者の一人となっている。
役は18歳だが役者は27歳。

  • 鷹島友代
演:三浦理恵子
原作とドラマで別人になっている人その2。
一の同級生。「学園七不思議殺人事件」がきっかけで真壁との力関係が逆転しており、彼をこき使っている。
(ちなみに、「真壁と友代の関係が逆転した」という設定自体は公式ガイドブックに掲載された「学園七不思議殺人事件」の後日談にも記述があり、
原作では真壁と友代の再登場の際に没になったと思われる)
「学園七不思議殺人事件」では原作をイメージした根暗そうな外見だったが、
真壁との力関係が逆転してからは原作と似ても似つかない勝気で高飛車だが世話焼きな女の子になっている。
美雪の親友ポジションで頻繁に登場し、ゲストキャラの役割を兼任する形で事件に関わってもいるが、
よりによって「オペラ座館殺人事件」の早乙女涼子と「墓場島殺人事件」の森下麗美の役割を兼任させられたため、
金田一少年の事件簿史上もっともカオスな設定のキャラクターとなってしまった。
小説書いたり恨み買ってる暇があるなら復讐計画もっと練っとけよ…。
演者は後にアニメ版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』でアニオリキャラ小野小町役を、『R.O.D』で読子・リードマン役を担当した。

演:池内万作
「雪夜叉伝説殺人事件」にて満を持して登場するが…
原作の明智から華麗さを引いて嫌味さを10倍したようなキャラクターになってしまい、まるで人気が出なかった。
一応、美形化される前(初登場時)の「嫌味なインテリ男」の雰囲気は良く出ていたのだが…。
そんなわけで「金田一少年の殺人」にも出ていたのに、前述通り剣持に見せ場を奪われたばかりか推理シーンの始まりで部下たちに一を逮捕させようとして、
一に「待てっつってんだろ!」と一喝までされた(一応、ラストで犯人の願いを叶えるために一たちに協力するシーンはほぼ原作のまま残されていたが)。
ちなみに、設定上は一たちと年の差が10歳あるのだが、役者の年齢は真壁役の佐野及び友代役の三浦と1歳しか違わなかったり…
老け顔?いやいや、21歳~24歳まで高校生役やってた2人が若作…おや、誰かが来たようだ

そしてその後、彼はビートルファンガイアになり、キバディケイドに倒されることに…。

この明智が不評だったためか、ポジションや設定が扱いづらいせいか、後のシリーズには明智は登場せず剣持や李白龍が代わりに役を担っている。

【放映リスト】

第1シーズン


第2シーズン

特別編

劇場版

各事件項目に「原作とドラマ(とTVアニメ版)の相違点がまとめられているため、そちらも参照。

【おまけ】

「雪夜叉伝説殺人事件」のエンディングでは、次番組である『銀狼怪奇ファイル』の不破耕助と銀狼が登場した。一と耕助は友人だったようだ。

「異人館ホテル殺人事件」では、耕助からの紹介という形で『銀狼』メンバーが一に調査を依頼し、美雪の推理に協力した。


【二代目】
01年にはの松本潤主演で第3シリーズが放送。(美雪は鈴木杏、剣持は内藤剛士)
前番組の『愛犬ロシナンテの災難』(堂本剛主演)の後枠で剛が松本を「新金田一」と紹介する一コマがあった。
魔術列車殺人事件」から始まり「露西亜人形殺人事件」までだったので、
高遠遙一(藤井尚之)がドラマ初登場したが、なぜか「速水玲香誘拐事件」には登場しなかった。
また、ふかわりょうが剣持の部下のオリジナルキャラとしてレギュラー出演していた。
雰囲気は堂本版よりもむしろ古谷一行氏の金田一耕助シリーズに近い。

【放映リスト】

第3シーズン


【三代目】
05年にはKAT-TUNの亀梨和也主演でスペシャルドラマ「吸血鬼伝説殺人事件」が放送。(美雪は上野樹里、剣持は加藤雅也)
じっちゃん嫌いの一像などが受けなかったのか、原作ストックの問題か、視聴率は高かったものの連ドラにはならず、ソフト化もされていない。

なお、亀梨氏…というかKAT-TUNは2015年10月に始まり、現在も放送中のアニメ『金田一少年の事件簿R』第2シリーズのOP第2弾、『TRAGEDY』を歌っている。
ある意味亀梨和也R

【放映リスト】


【四代目】
13年1月にHey! Say! JUMPの山田涼介主演で日本テレビ開局60周年記念番組として「香港九龍財宝殺人事件」が放送。(美雪は川口春奈、佐木は有岡大貴)
1年後の14年1月には「獄門塾殺人事件」もスペシャルドラマ化された(高遠役は成宮寛貴)。この2本の脚本は原作者である天樹征丸が担当。
全体的に原点回帰が強く意識されており、雰囲気は堂本版にかなり近く、評判は上々。
劇中のBGMも堂本版のものをそのまま、またはアレンジして使っており、不動高校の制服のデザインも堂本版を忠実に再現している。
というか「香港九龍財宝殺人事件」で山田が着ている制服は堂本が当時着ていたもの(お下がり)である。
シリーズでは初めて一のちょんまげ頭が再現されており(香港九龍財宝殺人事件のみ)、佐木が竜二名義で初出演している。
そして 2014年7月19日に「金田一少年の事件簿Neo」のタイトルで連ドラ復活を果たした。
キャッチコピーは 「今年の夏は、事件が多い。」 そんな夏は嫌だ。
剣持警部役は山口智充、真壁役は浅利陽介。連ドラではおなじみの剣持の部下役は元水泳北京五輪銅メダリストの宮下純一。
事件解決の手掛かりとなる言動や物品等が登場した際には、「How done it?」や「What done it?」といった文字と枠が表示される演出がある。

【放映リスト】

第4シーズン(Neo)

特別編


今でもやはり金田一一=堂本剛という印象が強く、『33分探偵』などでパロディされる。


この項目、俺が必ず追記修正してみせる。名探偵と呼ばれた、じっちゃんの名に賭けて!

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