Ju87

登録日:2009/05/27 (水) 02:02:25
更新日:2023/08/19 Sat 17:42:49
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Ju(ユンカース)87とは第二次大戦期にドイツ空軍で使用された急降下爆撃機。固定脚が特徴の逆ガル主翼複座機である。
1934年に出された近接支援機製造要求に従って設計され、35年にJu87Aとして試作機が初飛行し、機体は37年から全面生産に着手。

この急降下爆撃機は39年の開戦時には地上軍と連携して電撃戦の立役者として活躍し『讃える歌』まで作られた。
ドイツ軍は空軍の連絡員を機甲師団に派遣していたので、師団長の要請で緊急出動が可能で尚且つ投下する250kg爆弾は野戦重砲以上の威力を有していたので、塹壕戦を意識して揃えたフランス軍砲兵を次々と葬って行った。
対して、フランス軍は空軍と陸軍の連携が悪く、戦闘機の巡航性能も低い=長時間哨戒が出来ないものばかりだったので、フランス陸軍は本機に容赦なく蹴散らされ、機甲師団の決死の反撃もドイツ軍急降下爆撃機隊の助太刀で頓挫してしまった。

逆ガル主翼による下方視界の良さと安定した急降下性能のため、精密爆撃を行うことも可能であり、急降下時にサイレンの様な音を立てることから「悪魔のサイレン」と渾名され連合国に恐れられた。
B型やD型の一部機体にはあえて急降下の際に威嚇用の音を出すサイレンを装着し、精神的な支えとなった

電撃戦の成功によりドイツ空軍の対地攻撃戦術は急降下爆撃一本槍となり、後に開発される爆撃機すべてに(大型双発機すら)急降下爆撃能力を求めるようになるなど、当機の影響は非常に大きかったと言える。
しかし急降下爆撃機の特性として、速度が遅く鈍重で防弾装備が貧弱であったために、制空権が確保できなくなった1942年からは逆に標的にされ、次第に活躍の場を失っていった。
更にそれによって連合国から恐れられてきたはずの「悪魔のサイレン」はただ鴨が来たという合図と化してしまい、サイレンは取り外されることになった。

急降下爆撃だけでなく対戦車攻撃機として対戦車機関砲を搭載した改修機(G型)も製作され、この機を駆ってソ連戦車500両以上を撃破したリアルチート『Hans-Ulrich Rudel』も愛機としていた。

生産タイプとしては初期生産タイプのA型、再設計改良型であるB型、エンジンを換装し兵装搭載量を増加したD型、D型に大口径機関砲搭載したG型、B型に増加燃料タンクをつけ航続距離を伸ばしたR型が存在する。
また海軍が建造を計画していた航空母艦へ搭載するため艦上型であるC型も少数が試作されている。

ちなみにJu87の通称として使用される「スツーカ」という名称は
ドイツ語で急降下爆撃機を表すSturzkampfflugzeug(シュトゥー・カンプ・フォルクツォイク)を短縮した言葉である。

また、ハノマーク兵員輸送車や、ルノー牽引車、オチキスH39戦車に、重ロケットランチャー41型を搭載した物は、“STUKA ZU FUSS”(歩行するスーツカ)と呼ばれた。



「追記・修正」という名のプロパガンダを流し、あなた様のパソコンにJu87の記憶を植えつけるのであります!

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最終更新:2023年08月19日 17:42